牧師さん御一行と佐賀ツーリング 

2006.5.30

 ツーリングindex 禄太郎庵top
 あの牧師さんが仲間を引き連れ佐賀にやってくる!4月くらいにそんな企画を知りました。例によって平日開催のイベントなのですが,こんなチャンスはめったにないので,どうにか仕事の都合をつけて参加を目論んでおりました。幸いなことに厄介な仕事もなく,参加できる見通しとなりました。

 牧師さん御一行は前日に佐賀入りしていて,呼子付近にて野宿するとのこと。野宿ゆえ,翌朝の行動開始が早くなるので,こちらも早起きをして早めに合流しなければなりません。私と同様に2日目の朝に合流する響さんたいようさんは6時過ぎには合流できる予定とか。プレッシャーを感じつつも「まー,どうにかなるだろう」と準備をし,布団に入りました。

 ふと目が覚め時計をみると3:45。これはチャーンス!とそのまま飛び起き,家庭内の日常業務をこなして,予定よりずいぶん早い5時半に出発することができました。唐津で一旦メール確認したところ,ご一行は響さん・たいようさんと合流をし,波戸岬にいるとのこと。30分以内で到着できそうなので,波戸岬へ向かいました。
 ほぼ7時に波戸岬に到着。御一行は岬への散策を終え,駐車場に戻って来ていたところでした。牧師さん以外とは初対面でしたが,牧師さんのサイトで見たことある人や掲示板などでのやりとりを交わしていた人が多かったので,決して「知らない人」ではないんです。ネットを通じたツーリングイベントっていうのは,いつもながら独特の感覚があります。

 特にななさん・MAU84さんはモニター上で何度も見ていた人だけに,「うわー,本物なんですね」という決まり文句で初対面を飾りたかったのですが,早朝だけに自らのテンションを上げきらないまま「あ,どうもー」程度で終わってしまいました。
 合流したばかりというのに,いきなり先導役を仰せつかりました。東松浦半島の西側はそんなに走ったことはないんですが,これから向かういろは島展望台と大浦の棚田はちょっとわかりにくいので,この大役,禄太郎がしかとやり遂げてみせましょうぞ!。
 R204沿いにある浜野浦の棚田。以前なかったはずの駐車場・案内板・展望所ができていたので,思わずストップしてしまいました。季節と光線具合によってはいい感じの写真が撮れそうな,絵になる風景でした。
 いろは島の展望台です。もやがかかっていて白っぽかったのが残念。

 以前撮った写真
 反対(福島)側からのいろは島

 この後,すぐ近くにある大浦の棚田へ。浜野浦が観光地らしくなっていたので,ちょっと期待していましたが,大浦の棚田は相変わらず案内板さえなし。棚田百選に選ばれているにも関わらず,です。しかし,今回のツアーにはマイナー名所をこよなく愛するタイプの方がいて,結構喜んで頂けたようです。
 ここから伊万里の大河内山に向かうのですが,牧師さんのGPSに地図が表示されないから,ということで引き続き先導役を拝命されました。基本的にソロ・ツーリング派の私ですが,以前は時々マス・ツーリングに参加していました。最高20数台っていうのもありましたが,壮観でした(よく途切れるけど)。今回はこの時点で8台と実に走りやすい体制でした。ただ,先導となると正確なルートを辿るのは当然として
 @ペースはどうするか
 Aすり抜け・追い越しはどうするか
については考えどころなのです。

 @について。牧師さんと言えば,前回私が参加したのは恐怖の「師匠と一緒にツーリング」シリーズでした。そのイメージがあるため,ハイペースじゃなきゃいけないような感じなんですが,今回牧師さんはジェベルだし,ななさん,MAU84さんはカッ飛び派ではないようだし・・・。そういえば,たいようさんってあっという間に見えなくなっちゃう走りをするって響さんのブログに書いてあったなー。などと悩みながら,「やえ〜ゆわkm/h」で流すことにしました。後で聞いたところ,「ちょうどいい」と「少々速め」という声が聞かれました。

 Aについて。基本的に集団走行でするべきではないと,私は考えています。ただ,強烈に遅い車に堰き止められたような場合にはどうにかしなければならないケースも出てくるかも。幸いなことに今回は端によって譲って下さったり,脇道にそれて行ったりと,すり抜け・追い越しをしなくてすみました。

 伊万里市街地で,考えていた道より1本ずれてしまい,右折をしなければならなくなったため,皆さんには迷惑をかけてしまいましたが,どうにか体制を整え,大河内山へ。
 大河内山は去年の4月以来です。ここでは1時間の自由行動となりました。

 私はトイレとタバコでちょっと出遅れて一人で歩き始めたのですが,10数歩進んだところでふと覗いた店の中から大きく手招きする人が・・・。

 牧師さんだ!。

 店の方から詳しい説明を一緒に聞きました。牧師さんは店員さんにも容赦なくオヤジギャグを連射していました。野宿明けとは思えない絶好調ぶり,恐るべし。

 その後,muzinaさん,響さんと合流し4人で散策。
 有田名物のひとつトンバイ塀がありました。登り窯に使う耐火煉瓦の廃材や壊れた焼き物で作られるものだそうです。ここは伊万里なので,珍しいのでしょうか。

 お店を数軒まわった後,牧師さんの本来の目的である鍋島藩窯公園を探してみることに。メインストリートからちょっと入ったところにそれらしき小さな案内板を発見。ただ,案内板の先は上り階段です。しかも集合時刻は迫っています。しばし「どうする?」と悩む4人。結局「ちょっと遅れる」というメールを入れて,階段を上っていくと・・・
 登山道のような道の先に突然現れた「焼き物広場」。意味はわかりませんんが,なかなか気合いの入ったこんなオブジェや・・・ 
 ガリバーの指圧器かと思われるようなこんなオブジェがありました。気合いも費用も注ぎ込んだと想像できる空間でしたが,どうしてこんなわかりにくい場所にしたのか,が謎でした。

 この上には展望台と(たぶん陶板による)大壁面というのがあるのですが,この焼き物広場で十分に気が済んだのでパス。
たいようさんは展望台まで行ったそうですが,感想は
  「・・・・・・」
だそうです。
 次は有田ポーセリングパークです。有田や波佐見には行ったことがありますが,ポーセリングパークは初めてです。初めてなんですが,引き続き先導は私,という空気。
 「おー!こうなったらみんな俺についてこーい!
 いやー,びっくりするほどゴージャスな建物です。ゴージャスが仇になったのかは知りませんが,一旦つぶれちゃいまして,現在は入場料なしという形で復活しているんです。響さんは最初に倒産のニュースを耳にした時,
 「再建するならラブホ以外にはありえない」
と思ったそうです。その考えには激しく共感できました。

 ここでBIJINさんが合流です。男性でした。
 小さすぎてよくわかりませんが,集合写真です。この1枚のために持ってきた三脚が役立ちました。

 後ろの建物の右側は陶磁器の展示場になっていて,そこは入館料500円だそうです。誰一人入館することなく宮殿の向こう側にある庭園へ。
 平日のツーリングってゆったりしていていいなーっていうことを今回実感しました。大河内山でもそうでしたが,どこに行ってもほぼ貸し切り状態です。
 宮殿のちょっと先へ行くと,焼き物のテーマパークらしく,登り窯がありました。ボタンを押すと説明のアナウンスが流れるんです。

 赤いTシャツの牧師さんは野宿に適しているかどうか,という視点で建造物を見ちゃうんだそうです。ここは暗いし狭いし,真っ黒になっちゃうので「不可」という判定でした。そう言われると,登り窯が巨大なシュラフに思えてしまった私です。
 ここはどうです?牧師さん。屋根はありますよ。

 ここは水禽窟のような水禽壺のコーナーなのです。でも,水をかけてみたけど音は出ませんでしたね。

 この先には陶石を砕くための水車がありましたが,動いていませんでした。正確に言うと,動かしたら壊れちゃうような状況でした。シロアリ攻撃でスカスカになって,蜘蛛の巣が張ってました。本来はこのあたりがメインになるはずの施設だったんでしょうけど,テーマパークの運営って難しいんですね。
 一通りまわって,いよいよお昼ご飯です。予定ではハンバーガーなのですが,牧師さんとしてはその隣の「食べ放題バイキング」が気になるご様子。「全100メニュー」というコピーに心を奪われたのでしょうか?。お値段は1300円也。
 「バーガー2個分でいけるんだよ!
という牧師さんの説得に,皆の反応は鈍く,さらに
 「牧師さん,これでバイキングに急遽変更なんてことになったら,あちこちのブログで『牧師さんの独断で』とか,あることないこと書かれるよ〜
という突っ込みもあり,予定通りバーガーとなりました。

 ここでSIKAさんが合流となりました。島根ナンバーだったので,島根から駆けつけたのかと,ビビってしまいましたが,お住まいは割と近場だったんですね。
 いわゆる佐世保バーガー系ですね。写真じゃ分かりづらいのですが,かなりデカイです。普通のバーガーの一回り,いやふた回りくらい大きい感じです。店にもよるんでしょうが,私が佐世保で食べたバーガーよりもはるかに美味でした。食べるのは大変ですけどね。

 食べ終わった時の気分は,骨の多い焼き魚を食べ終わった時のような,達成感を味わうことができました。
 ポーセリングパークで2名加わったので,一応どうなるかなーってやや傍観の姿勢をとってみましたが,完全に皆さん私の出発を待つ姿勢です。
 「ヤローども&姉御ぉ 最後までしっかりついてきやがれぇー
皆さん,私を「先導さん」と呼んで下さい。
 牧師さんと愉快な仲間達@信号待ち

 嬉野を経由して鹿島の祐徳稲荷神社に向かいます。途中嬉野ICでヒロ吉さんとはお別れです。これから広島まで帰られるんですね。気が遠くなります。どうかお気を付けて!。
 祐徳稲荷神社です。たぶん5年ぶり?それ以上かな。初めて来た人はその迫力に感激していたようです。結構へんぴな場所にあるだけに,そのギャップがすごいです。

 本殿(?)に参拝した後,さらに上の「奥の院」まで行くかどうか,一旦協議となりましたが,登山部員たる者,登らないわけにはいかないだろう,と奥の院へGO!。私は前回来た時にも登ったのですが,まさか2度も行くことになろうとは。
 奥の院です。私は2度目だったせいか,思ったよりも楽でした。翌日も足に違和感なしだったので,なんちゃって登山部員くらいにはなれるかも。それにしても暑かったですね。

 下に降りた後,牧師さんの「お茶があるみたいだよ」の声で皆さんと共に休憩所に入りましたが,そこにあったお茶はHOT!。最初は誰も手にしようとしませんでしたが,ななさんの「このお茶美味しいよ」の一言で,頂く気になりました。ボタン押すと,ザーって出てくるタイプとは思えない香りと味の美味しいお茶でした。これは知りませんでした。
 祐徳稲荷神社を後にし,本日最後の目的地,嬉野を目指します。嬉野の立岩展望台への道は相当にわかりづらいので,当然先導さんの出番です。私自身2度目でしたが,1年ぶりだったせいもあり,迷わずに無事任務を遂行することができました。
 立岩展望台へ到着。当然貸し切りです。上に登っての眺めですが・・・今日はどこに行ってもかすんでますね。天気はよかったんですが。本来はこのような眺めが楽しめるんです。
 展望台でしばしおしゃべり。長く楽しい1日でしたが,私はそろそろおいとましなければなりません。本当に楽しいツーリングでした。

 「禄太郎庵」というサイトを開設してから2年半。このサイトを見て下さった,ある程度まとまった人数の方とツーリングでご一緒するのは初めてでしたが,どうもあのサイトを見ていると,「禄太郎」という人物は謎に包まれている印象なんだそうです。主な原因はやっぱり「草履づくり」なのかなー。「大体本業は何なんですか?」とか「草履作りは趣味なの?」とか質問されましたが,皆さん,謎は解けましたか?。

 本気でプロフィールのページを作らんといかんかいな,って思った次第ですが,プロフィール読んだらもっと謎が深まってしまう気がしなくもないなー。
 北側の展望がかすんでいたので,反対側のバイク達を撮ってみました。ロード・オフ・スクーター・アメリカン・ツアラーと,これだけの台数でこれだけの種類はなかなか揃いませんよ。

 影の長さが,もうすぐ今回のツーリングが終わることを告げているようです。
 下まで皆さんを案内したら,さようなら,と思っていましたら,ガソリンスタンドまで案内を頼まれたので,先導さんとしての職責を全うすべく,皆さんをスタンドへ。スタンドでこれから向かう温泉センターの場所を聞いていたら,今通ってきたコースじゃないですか。こうなったら最後の最後まで先導しちゃいます!,と温泉センターの駐車場で皆さんとお別れしました。任務完了なり!。

 私は和多屋別荘のレトルトカレーを買い,「帰宅予定は90分後」とヨメにメールを送信して,嬉野ICから高速へ。
 長崎道では,ノーマルマフラーに戻したのが功を奏してか,すこぶる好調。牧師さん同様,ノーマルマフラー信奉者になってしまいそうです。ぬふわkm/h巡航で佐賀大和ICへ。間もなく佐賀大和というところで前方に見たようなバイクが・・・。近付いてみると,たいようさんではありませんか!。さすがのたいようさんも今日はXRだから,普通のペースなんですね。出口のところで手振ったのわかってくれたかな?。お気を付けて!。

 明日は通常業務なので,さっさと帰りたい気持ちもあり,三瀬有料トンネルを通ろうかな,と思ったりもしましたが,後ろにヨメもいないことだし,ワインディングをちょっと楽しもうと旧道を選択。やる気のないCB400SFを追いかけ回して,福岡へと帰りました。

 本日の走行距離は296kmでした。



今回ご一緒した方のツーリング・レポートです。
 響1号さん  SIKAさん  ななさん  ヒロ吉さん  牧師さん  
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