トランザルプさよならツーリング 

2006.12.6

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 無事に次のオーナーが内定したトランザルプですが、最後に走ったのは1ヶ月以上前の国東ツーリングです。このままお別れというのも素っ気ないとは思ってはいるのですが、週末の度に雨か寒波に見舞われ続けていました。今週末の予報にも傘マークが付いています。
 で、今日は平日なのですが、予報では「小春日和」などという挑発的な言葉を繰り返します。前日からスクランブル発進できるよう、仕事を片付けてきていたので、寒さが緩んだ9時20分に家を出ました。寒い山間部は嫌なので、海岸線を西へ進みます。この日の予想気温は15〜17℃ですが、朝が寒かったので久々に完全冬仕様の服装で出かけました。ツーリングパンツにインナーを取り付けたのも、足先ウォーマーを装着したのも数年ぶりです。
 唐津から呼子方面を目指します。わりと最近R204バイパスが完成したというニュースを目にした覚えがあったので、初めて通ってみました。いつもは混雑を避けるために遠回りをしていましたが、これからは最短距離を快適に流せるようになります。
 呼子の先にある加部島です。風の見える丘公園へちらっと寄って、突端の牧場へやってきました。

 何度も来ている所なので、あっさりと先へ進みます。呼子に戻り、R204を反時計回りに伊万里方面へ進みます。
 福島を目指していたのですが、途中で以前から気になっているこの看板が目にとまり、Uターンしてきました。こういうマイナースポットは慣れたバイクじゃないと突入できない場合もあるでしょうからね。
 やはりトランザルプで来て正解でした。途中で絶対に止まれないような急勾配&急カーブの道を上がっていきます。(写真は上から撮りました)
 登り切ったところにはお堂と大きな銀杏の木があります。葉が落ちる前はきっと壮観だったことでしょう。
 お堂の中はこんな感じなのですが、一番奥から洞窟(鶴の岩屋)へつながっています。

 トランザルプの最終ツーリングにふさわしいマイナースポットを引き当てたようです。
 さらに歩を進めるとこんな感じです。
 さらに前進。
 天井部分はびっしりと磨崖仏が!。
 左側は壁に磨崖仏がびっしり。
 3体をアップで。
 一旦外へ出て、銀杏の木の裏の方にも洞窟があります。
 こちらにも仏像が安置してあります。浅い洞窟がふたつありました。

 ここのお寺には、お掃除をしているおばちゃんが一人いるだけでしたが、大変親切で感じのいい方でした。お堂の中に入らず、外の洞窟だけを見て帰ろうとしていた私を引き留めて案内してくれました。こんな掘り出し物を目の前にして危うく見逃すところでした。



 さて、福島へ向かうとしますか。
 鶴の岩屋のすぐ近くの畑の中にこんなものがありました。
 右上の白い看板には「旧杵島炭坑大鶴鉱業所 第二坑口」と書かれているだけでした。伊万里周辺はかなり炭坑があったらしく、現在地盤沈下に悩まされているエリアもあるそうです。
 福島では、いつもの大山展望所と、先端の初崎に立ち寄りました。

 帰りはお気に入りコースであるK52から西九州道の鏡山裏の無料区間を抜け、浜玉からはいつものように帰路をとります。

 216kmのラストランとなりました。
 5年4ヶ月付き合ったトランザルプは、本当に疲れないバイクでした。おかげで行動範囲が広がり、旅の楽しさをたくさん教えてくれたと思います。
 トランザルプに乗りたいと思って購入したわけですが、乗り始めてすぐは年代ものバイク故のトラブルが多く「もう、こんなバイク嫌だ」と思ったことさえありました。しかし、付き合えば付き合うほど愛着が沸いてきました。全国のトラン・オーナーの方々との出会いもありました。大げさに言えば、人生に多少なりとも影響を与えた1台とも言えるほどです。

 そんなトランザルプですが、高速の利用とタンデムでの出動が増えてきたため、力不足を感じることが増えてはきました。いいバイクでしたが、こういう旅系のバイクっていうのはどうして日本ではウケないんでしょうか?。全くと言っていいくらい不満がなかったトランザルプの次に来るTDM900ですが、トラン同様の長い付き合いができるといいなぁ、と思います。
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