対馬・壱岐ツーリング 2日目その1

2006.10.9

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 2日目は壱岐へ渡ります。8:50のフェリーに乗るために港へ来ましたが、ここ厳原も待機場所がよくわかりません。適当に停めて、係の方に
どこに停めたらいいんですか?
と聞くと、
えー、そうですねぇ。あ、今どこに停めてます?。あー、あそこね。そこでいいですよ。
とのお返事。はっきりとは決まっていないようです。HPの説明によると50分前に乗船手続きとありますが、30分前に来ても十分間に合いそうです。
 28時間滞在した対馬とお別れです。もう少しお手軽に来られるのなら、また来たいところですが、実際はこれが最初で最後になるような気もします。
 壱岐行きのフェリーは船首部分を乗客に解放していました。船首部は余り揺れを感じることがなく快適でした。周りは海だらけですが、ここはずっといても飽きませんでした。
 対馬が見えなくなる前に壱岐が見えてきました。対馬と違ってぺたーんと平らな島です。
 2時間15分で壱岐に到着です。降りる車両は私のみ。
 壱岐にはフェリーターミナルが3カ所あります。この便は芦辺港に到着しました。(地図)

 壱岐は以前職場の旅行で一度だけ来たことがあります。結局今回もその時まわったのと同じようなところを見て回ることとなってしまいました。ヨメの方は、初めてです。

 まずは、私の草履作りの師匠の別荘を見に行きます。
 師匠は元々壱岐の出身で、使っていない土地があるので、去年ログハウスのキットを購入して、息子さん他数名を動員して自力建築したのでありました。私も招集されたのですが、ちょうど腰痛で整骨院通いをしていた時期なので、戦力外となってしまいました。今年74歳ですが、ものすごいバイタリティです。
 写真では見ていたものの、想像以上に素晴らしいロケーションです。何の連絡もなしに行ったのですが、連休なのでひょっとして・・・と思って訪ねると、師匠は別荘で手作り暦の制作作業中でした。1枚1枚完全な手書きなので、1カ所でも間違うとNGです。集中するためにはこの場所が最適なんだそうです。以前は業者で印刷され福岡の有名書店でも売られていた暦ですが、負担が大きいため止めた途端、「どうしても」という依頼が続出し、結局60部ほどを全て手書き制作することになってしまったわけです。スキャンしてプリンターでどうにかならんものか、と考えてしまいました。

 島内の移動用に原付バイクを買ったという話を聞いていましたが、マジェ125に変わっていました。島内だけでなく、自宅までこれで行き来するようになったそうです。呼子まで自走することもあるとか。
 師匠の別荘でコーヒーをごちそうになり、近くの公園を散策しました。

 この公園は、元寇(弘安の役)の際の古戦場だったと言われる場所にあります。こんなにのどかで、最高の景色が見られる場所で、壮絶な戦いがあったとは想像もつきません。(地図)
 当時の壱岐の守護であった少弐資時は19歳という若さでしたが、この戦いで討ち死にしたそうです。写真は資時の墓です。変わった形のお墓でした。
 次はヨメの希望で「リス村」というところを目指します。入り口に看板くらい出ているでしょう。

 壱岐の道は広々としていて走りやすいです。対馬とはずいぶん雰囲気が違います。島のどの部分にも集落があり、人気のない場所というのはほとんどありません。
 壱岐は田んぼが多いのも特徴です。

 昔は壱岐の米と対馬の薪が交易されていたという話です。ただ、壱岐は対馬よりも九州本土との取引が圧倒的に多く、対馬との交易の歴史はそう深くはないそうです。
 のんびりと流していたのですが、リス村への入り口が見つからないまま、北端の勝本まで来てしまいました。(地図

 県道側には入り口表示がなかったのでしょうか。国道側なら分かるかな?とも考える一方で、ヨメが見ていたあの旅行情報誌は10年以上前のものだったなぁ、と思い出しました。壱岐に関しては「ついで」だったので、全く予習せずに来てしまったので、よくわかりません。ただ、ネットで見た観光地図には「リス村」の表示があったので、少なくともつい最近までは存在していたと思われます。

 国道側を南下するものの、結局入り口は見つからず、リス村断念です。

 帰ってから分かったのですが、リスが島内に逃げ出し、農作物に深刻な被害を出している、という事件が発生したそうで、市議会でも取り上げられる事態とか。そんな影響もあって、いつからかは知りませんが「現在閉園中」ということでした。
 というわけで、超メジャー観光スポットの猿岩に来ました。前回も同じような感動をしましたが、本物はでっかくてリアルです。見事です。(地図)

 バイクの方ですが、先月装着したエンジンガードが、今回はサブのヘルメットホルダーとして非常に役立ちました。それまではセンタースタンドを立てるとき用のグリップを利用していました。
 猿岩のすぐ横に今回のツーリングで3カ所目となる砲台跡がありました。
 右が戦艦大和の主砲の砲弾で、左がこの黒崎砲台での砲弾です。観光地って感じに整えられています。

 こういう構造だったんですね。対馬の豊砲台と比べるとシンプルです。
 豊砲台跡と違って、内部の照明はなく、砲台部まで行くことはできませんでした(決められた部分より先は立ち入り禁止)。外の光が届くあたりまでは歩いて行けます。

 また、別ルートですが、砲台跡の縦穴部分を見下ろせるところまでの遊歩道も整備されています。

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