全国花火競技大会in八代 

2006.10.21

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 嬉野温泉夏祭りに行くようになって以来、花火の魅力の虜になってしまいました。今回目を付けたのは八代で行われる競技大会です。普通の花火大会と違って、花火師の競技大会なので、趣向の違いを楽しめそうです。
 八代は遠いし、駐車場や観覧席の確保など、行ってみて大変な思いをするのも嫌なので、てっとり早くバスツアーに申し込みました。桟敷席での観覧と夕食の弁当、それとい草の座布団、小さい懐中電灯込みで7,800円也。

 初めてバスツアーなるものに参加してみましたが、想像通り強烈なおばちゃんは存在しました。いきなり受け付けの段階で、割り込み&一方的にまくしたてるおばちゃんに遭遇しちゃいました。そして、バスツアーとは一番図々しく、だらしのない人のペースに合わせなければならないものであるということもわかりました。ただ、そんな強烈おばちゃんは思ったよりも少なかったことが、わずかな救いだったかもしれません。
 最初の訪問地は阿蘇ファームランドです。

 食事をしたら、残り時間は余りありませんでした。ファームビレッジのドーム型宿泊施設を生で見ることができました。一番奥はかなり遠いです。一度は来てみたいかな。微妙なところです。
 次は俵山のコスモス園です。コスモス園と言っても、こげな具合でしたけどね。
 わずかに生き残っているのをアップで。せっかくですから。
 そして通潤橋。観光バスが何台も来ていて、ものすごい人でした。こんなに多くの人がいる通潤橋は初めてです。

 強烈おばちゃんのおかげで、(最初の)出発が30分遅れていましたが、添乗員さんのやりくりで、ここを出発する時点で、予定通りまで戻せていました。強烈おばちゃんのフォローは「さすがはプロ」と思いました。しかし、この添乗員さん、この日のルートをしっかり把握していない上に、地図も持っていません。で、観光バスをUターンさせたり、途中のガソリンスタンドで道を尋ねたり、と、まるで私のツーリングスタイルそのままのようなバスツアーを展開してくれました。
 会場付近は高速も一般道も大渋滞でした。遠方から来る人が多いため、仕方ないんでしょうが、行こうと思う人は相当なる覚悟が必要かと思われます。全九州から観光バスが集結しているのか、と思える程でした。多分200台は来ていたと思います。

 ちなみに、帰りはバスに乗り込んでから発車出来るまで90分かかりました。
 会場は、広い河川敷にシートが敷かれていて、かなりゆったり見物することができました。
 アトラクションと市長さんの挨拶の後、早速始まるわけですが、この大会は競技のため、花火についての説明がありました。説明と共に、その種類のスタンダードな花火が打ち上げられました。
 今回はただ花火の写真を並べるのではなく、競技大会を再現すべく、花火の説明を加えたレポートとしてみましょう。
 まずは「千輪」です。一度開いてから小さな花がたくさん開くものです。
 次に「冠(かむろ)」です。錦の尾を曳きながら長く下がって先で点滅します。
 最後は「八重芯(やえしん)」です。芯が二重に入り三重になる、日本を代表する芸術花火です。

 この3つの他に「菊物」「芯入」「牡丹」というのがありますが、写真がうまく撮れませんでした。

 「菊物」・・・炭火色の尾を曳きながら広がり、その先が緑色から銀色に変化します。
 「芯入」・・・青から銀に変化する芯が入り、外側は菊から紅、そして光露に変化する二重に丸く見える花火です。
 「牡丹」・・・オレンジ色の芯が入り、外側が紫色で広がり緑色に変化します。

 競技は「5号玉」「10号玉」「スターマイン」という3つのジャンルのうち、各競技者が2つ(5号玉は必須)を選んで行われるようです。「5号玉」は直径約15cmで、3〜5発程度上がります。「10号玉」は直径約30cmで「尺玉」と呼ばれます。これは1発勝負です。「スターマイン」というのは、各種の花火を取り混ぜて、多量に連続して打ち上げる方式です。玉数、大きさ等を制限して行われ、打ち上げのリズムや色彩の組み合わせ等による総合美を競います。

 また、競技は1部〜3部に分かれていて、その間に15号玉が打ち上げられました。尺換算で1.5尺ということになるので、嬉野の2尺と比べてどうかな、と楽しみにしていましたが、2尺玉を実際に目にしたことがある私たちにとっては、ほんの少しですが「物足りなさ」を感じました。一番の差は「音」のように感じました。
 競技大会なので、1発ずつ独立して上がるのがほとんどなので、シャッターチャンスはたくさんあります。全部で150枚くらい撮りました。失敗作はそんなにありませんでしたが、同じようなものが多くなるので、40枚くらいに絞りました。
 こういうシンプルなのもいいですね。
 このサイズでも四重になっているのがわかると思います。フレームアウトしちゃったのが残念。
 こういう変わったのもありました。
 スターマインの1コマ。花火師のセンスが大きく関係するようで、作品によって感動の度合いが大きく変わりました。

 競技とは別に行われた、ベートーベンの第9に合わせた花火が最高でした。見ていた観客のほとんどがそう思ったことでしょう。スタンディング・オベーションの代わりに、観客それぞれが手にしたペンライトや携帯の明かりを振って、花火師に伝えるというシステムでしたが、観客が広範囲で一斉に振る光もすごく綺麗でした。花火師にはどう映ったのでしょうか。
 スターマインの最後は派手派手に盛り上がります。シャッター速度を上げないと光量がありすぎてとんでしまうため、なかなか難しかったです。
 嬉野の2尺玉は確かに「凄い」ものですが、5号でも10号でも、よく出来た物は非常に姿が美しくて感動できます。あと、スターマインというジャンルの魅力は今回の大会で思い知らされました。また画像はありませんが「子持ち鮎」という作品も見事でした。花火は魚の形に開くのですが、それと同時に魚のお腹の部分あたりで細かい光が小さくぱちぱちと輝くんです。花火師の技術で「笑い」が取れることも、今回初めて知りました。



 さて、素晴らしい大会が終わり、人混みの中をバスに戻ったわけですが、駐車場を出る順番待ちのため、出発まで1時間30分かかりました(持ってきていたラジオで日本シリーズをチェック!)。駐車場を出ても周辺は渋滞していて、八代ICから高速に入るまでかなり時間がかかりました。高速に入ってからは順調なペースでしたが、最初のSAも次も、その次も、観光バスがいっぱいで、女子トイレの列はかなりの長さで外まで続いている状態です。私たちのバスは北熊本SAでの休憩となりましたが、そこでも女子トイレの列は外まで続いていました。強烈おばちゃんは当然男子トイレに突入していましたが。

 添乗員さんに対するおばちゃんの指示(命令?)で、車内のテレビは韓流ドラマ。そんなこんなで、予定より1時間遅れて到着。帰宅したのは翌日の午前1時半でした。もし、また行くことがあるとしたら、JRで行って、会場まで10分歩くでしょう。
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