筑後川昇開橋

 2007.1.20

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 普段は冬眠期間中ですが、今年は暖冬だし、バイクは新しくなったし、出動意欲が高い冬です。今日も3月中旬の陽気という予報なので、柳川に鰻を食べに行くことにしました。カミさんとタンデムです。私は先日ハンドルガードを取り付けてから初出動です。カミさんは新しいライディングシューズとグローブでの出動です。

 普通は三瀬峠経由で行くのですが、寒そうなので、鳥栖筑紫野有料道路を通りました。その後は久留米の街中を避けて筑後川沿いに大川方面へ向かいます。

 特に今回は鰻以外の目的は設定していなかったのですが、R208に近づくと筑後川昇開橋が見えてきたので、寄り道をすることにしました。
 R208を少し入ったところに洒落た建物がありました。三潴銀行跡です。明治末期のもので、現在は大川海運物産株式会社の事務所になっています。1階はカフェとお店が入っていました。
 三潴銀行跡から少し進んで、川沿いに出ると昇開橋が見えてきます。ここまで近づいて見るのは初めてです。いつもはそのひとつ上流や下流の橋を渡りながら眺めるだけでした。
 昭和10年に開通し、国鉄佐賀線が通っていましたが、昭和62年に廃止となりました。平成8年に現在のような遊歩道として復活しています。鉄橋の長さは507mもあります。単線だったので、鉄道が通っていたとは思えない幅しかありません。

 ちなみに、バイク・自転車・ペットの通行はNGです。
 鉄塔の高さは30mで、可動橋は23m上昇します。
 実はここに来るまで、現在も動いているということを知りませんでした。現在11:25、10分待てば動くところが見られるらしいです。でも、横にある操作室には誰もいません。自動運転なんでしょうか。
 何と、記念グッズが売られていました。正確に言うと、展示してあるだけなんですが。
 この部分が可動橋です。全長24m、重さは48tだそうです。かつてSLが通っていたこともあり、相当頑丈に出来ているという話でした。

 3分前くらいに係の人が二人やってきました。可動橋の前後のゲートを閉めて、スタンバイOKです。非常に気さくなおじさんで、「証拠写真ば撮っちゃろうかねぇ」と、カミさんと並んだ写真を撮ってくれたりもしました。
 他に誰もいなかったので、ゲートの中で上がっていく様子を見せてもらいました。上昇開始を告げるブザーの後に上昇が始まります。
 かなりゆっくりとしたスピードで上がっていきます。動作完了まで約5分もかかるそうです。佐賀線が通っていた頃は90秒ほどで上げていたそうですが、老朽化したこともあり、今はゆっくりなんだそうです。
 ポインタを写真の上に乗せると、動く前の画像に変わります。

 3m近く上がりました。ここで緊急事態です。後方からもう一人の係の方が大きな声で「ストップ!ストップ!」。何かあったようです。後ろから係の人ともう一人男性が走ってきました。どうやら渡り遅れてしまったようです。本当ならここで約30分足止めを食うことになってしまうのですが、優しい係のおじさんは橋をまた戻してあげました。

 そんなこともあり、上がる場面を二度見ることができたので、二度目は動画を撮ってみました。
 48tの橋を上げるための重りが代わりに降りてきます。片側24tです。
 間もなく動作完了となります。

 係の方に、橋を上げないと通れないような大型の船の往来はあるのかどうかを尋ねてみましたが、そういう船は6〜7隻しかないそうです。この橋のすぐ上流に「味の素」の工場があるのですが、そこ関係の船がほとんどらしいです。

 大型船ではありませんが、筑後川沿いに下ってくると、大川の近くあたりから両岸に船が目立つようになり、かなりの数の船を見ることができます。
 上がりきったところをまた岸から撮影してみました。

 気まぐれに立ち寄った昇開橋ですが、貴重な体験が出来ました。
 その後、予定通り柳川で1年2ヶ月ぶりの鰻に舌鼓を打ち(鰻についての詳細は前回記事を参照下さい)、帰りは佐賀・三瀬峠越えで帰りました。

 本日の走行距離は145kmでした。
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