北薩摩ツーリング 1日目その1

  2008.10.11

肥薩線 大畑駅 〜 矢岳高原
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 10月の3連休は予報では晴天に恵まれそう、とのことです。1泊ツーリングは先月しまなみ海道に行ったばかりですが、こういうことは行けるときに行っておかなければなりません。これは、去年の秋3連休が4回もあり、1泊ツーのプランはあったものの「次の3連休でいいや」とカミさんと日帰りツーに行ってしまったのですが、その後の連休は雨が絡み結局中止になってしまったことからの教訓であります。

 さて、目的地ですが、最近本州方面へ出ることが多かったのと、去年中止になったままになっている計画が鹿児島方面だったという理由であっさりと鹿児島に決定。ただ、この1年間にマイナリスト関連のツーレポで強烈なヤツを見てしまったのと、ちょっと前に見たテレビの旅番組の影響で、同じ鹿児島でも内容は去年の計画とはまるで違ったものとなってしまいました。ちなみに去年の計画は大隅半島を少しと薩摩半島の南端部を中心に巡るというものでした。

 さらに今回は、先月のしまなみ海道ツーリングの時の計画にならって、かなり詳細に(特に通過時刻)計画してみました。これまでは大筋だけ決めておき、あとはその場その場で適当に対応するというスタイルでしたが、計画をしっかり立てておけば、綿密な予習のおかげで無駄な回り道が減り、何より当日のお気楽さが大幅アップするということを今更ながら実感したのでありました。まぁ、ナビを利用するようになったため、あらかじめポイントを登録しておくために、それなりに予習時間が増えたのも理由のひとつではあります。


 出発は7時。都市高速〜九州道とつないで南下します。予報では夜中は一時雨のところもあり、午前中まで雲が残るが、昼からは晴天と言っていたにも関わらず、久留米を過ぎたあたりで早くも雨(しかもかなり強め)に見舞われてしまいます。広川SAで雨具を装着するとその後雨は時々パラリと来る程度になりましたが、今度は霧。一番ひどいときは100m先くらいまでしか見えない状況でした。しかし、そんな状況も植木あたりでおさまってくれました。

 通勤割引き利用のため、いったん益城熊本空港ICで下り、再び九州道へ。
 人吉ICで下りるため、その直前にある山江SAで小休止。

 休日昼間割引きもあるので、益城熊本空港ICから人吉までも半額です。通勤割引きと合わせると200kmまで半額で走れて実にお得です。
 人吉ICで下りた後、国道を少々走り、ナビの誘導で県道189号へ。初道は何とも心ときめきます。
 県道からさらに脇道に入り、梅林の中を通って向かった先は・・・。
 JR肥薩線の大畑(おこば)駅です。

 まさに秘境の駅そのものです。
 表示も相当古く、味わいがあります。何しろ明治時代に出来た駅ですから。

 ただ、付近に集落はないため(徒歩で1時間以上らしい)、ここで乗り降りする人はほとんどいないと思われます。
 駅舎とホーム全景。

 ここはスイッチバックのポイントとなる駅です。人吉(肥後)側から来る列車も鹿児島(薩摩)側から来る列車も写真の向こう側から入ってきます。写真手前側はすぐに行き止まりになっています。
 人吉から来る列車はトンネルを抜けてこの駅に入ってきます。鹿児島から来る列車は、ループとスイッチバック1ヵ所を経てここへ来ます。ループ線とスイッチバックを併せ持つ駅は日本で唯一だそうです。
 と、そこに何と列車が!。全くの偶然でした。

 停車時間が1〜2分あったようで、乗客の方もホームに下りて駅舎などを撮影していました。
 出発の合図の後、ドアが閉まり、それから運転手さんが列車内を反対側に移動していました。この列車は鹿児島方面へ向かうことはあとから分かりました。

 この後、駅内をうろうろと見回っていましたが、多分3分とか5分後くらいに、さっき出発した列車が写真右奥の森の手前あたりを左から右へと走り去りました。そうと知っていれば、そのあたりで待ち構えていたのに・・・。このあたりは予習不足でした。
 何とこの肥薩線、今年の6月に絵本になっていました。
 こんなマニアックな内容で子供達は食い付くのでしょうか?

 このレポートを作成しているおじさんは、がっつり食い付いてしまったため、この絵本を注文してしまいました。



 さて、ツーリングレポートの続きに戻りましょう。
 この後は、ひとつ南の矢岳駅へ向かいます。5月のマイナリスト企画の逆コースです。

 相変わらず離合困難な道幅ですが、対向車は皆無です。大畑駅までならともかく、その後の矢岳駅へ向かうのはナビなしでは不可能だと思えるほど、複雑に枝道があるルートでした。実際、ナビだけでは不安だったので、この付近の拡大地図をプリントアウトし、ナビで現在位置を確認しながら進みました。
 肥薩線がトンネルで山越えをする部分はかなりのくねくね道でしたが、下ってくると再び高原の農村風景となります。

 「時間がゆっくりと流れる」ってこういう感じでしょうか。
 道の奥、正面が矢岳駅です。ということは、ここは「駅前通り」ってことになります。

 ここは県境のぎりぎり手前で熊本県人吉市です。
 ここは大畑駅と違って、付近に集落があります。ただ、近くにある小学校は休校になっていました。
 駅舎内部。
 矢岳駅は大畑駅と違って、駅舎とホームが一体になっています。
 駅全景。貸し切りです。

 ちなみに大畑駅には私の他に鉄道ファンとおぼしき男性が1名おりました。
 駅舎のすぐ横に、D51型蒸気機関車の展示館があります。
 この機関車で人吉から大畑駅まで登るのに、1トンの石炭と、毎分250リットルの水を消費していたそうです。だから大畑駅にはでっかい給水塔があったわけか。納得。

 さきほどの絵本によると、このひとつ先の真幸(まさき)駅もスイッチバックがあるそうです。知っていれば見に行ったのに。
 矢岳高原へ向かう途中には広々とした茶畑が広がっていました。

 同じ「矢岳」という地名ですが、ここは宮崎県えびの市です。今回のツーリングでほんの一瞬だけ通る宮崎県です。
 ふと道を間違えて入り込んだ先に、5月にマイナリスト諸氏が昼食をとっていた場所がありました。非常に気持ちのいいところです。弁当買ってくればよかったな。
 木製の展望デッキもしゃれてます。
 えびの市方面の眺め。霞んでいますが、実際はかなりの絶景でした。下を流れるのは川内(せんだい)川です。
 さて、ツーリング先で思うようにならないのが、食事のタイミングです。「どうにかなるだろう」と思うときほどどうにもならなかったりしますし、「ファミレス系がいいな」と思っていたら、絶対に現れなかったりします。

 で、「今回は食べられるところならどこでも即入る」と決めていました。矢岳高原を下りてすぐのところにこの看板を見つけ、バイクを停め、メットやグローブを外し、店に入ろうとすると「お休み」でした。

 宮崎県はここまで。ここから鹿児島県へ突入です。
 気を取り直し、しばらく進むと、農産品などの直売所脇にまたまた「うどん・そば」を発見。

 店に入りましたが、店の人が見当たりません。店の奥の厨房にいるようです。店内には「うどんは手打ちなので、茹で上がるまで12分かかります」という貼り紙があります。先客が二組いたので、下手をすると注文を聞いてもらえるまで最低で12分、うどんが出てくるまでさらに12分、合計24分かかる可能性があります。

 撤退しました。
 さらにしばらく進んだところに「万福亭」という定食屋さんがあり、そこで無事にお昼を頂くことができました。店内にはビッグバンドジャズがずっと流れ、ジャズミュージシャンの写真が多数貼られていました。

 ご飯は大盛りで全部食べきれませんでした。店名通り「満腹」となったのですが、これが後々悩みの種となるのでありました。
 すでにお気づきの方も多いかと思いますが、今回からこれまでのタンクバッグ、トップケースに加え、サイドバッグを装着しております。小心者ゆえ、キャンプでもないくせにただでさえ荷物が多い私でありますが、たかが1泊ツーリングでいくら何でもこれはやり過ぎだろう、と思われるかもしれません。実際、荷物が増えたわけではないんです。トップケースはほとんど空の状態なんです。今年春の山陰ツーリングで、お土産品を余り買い込めなかったため、その対策としてこのようにしてみました。

 ただ、ここまでお土産を買えるようなコースではありませんでしたし、ここから先も余りメジャーな観光地をまわるわけではないので、このお土産ボックスが役に立つのかは全くわかりません。

 あと、先日フロントタイヤを交換した影響が一番大きいと思われますが、荷物の低重心化と相まって特にコーナーでは非常に走りやすくなりました。TDMは相当クセの強いバイクだとずっと思ってきましたが、ちゃんとしたタイヤなら、非常に安定した走りをしてくれることを、2年近く乗っていて初めて気付きました。
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