鹿児島ツーリング 1日目その1

2009.4.30

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肥薩線 真幸駅〜吉松駅 の巻
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 今年のGWツーリングはなかなか行き先や日程が決まりませんでした。いつもなら合間の平日4/30〜5/2を狙って出かけるのですが、今年は4/30が営業日です。こうなると5/1〜2で決行するしかありません。また、目的地もここ数年、本州・四国方面が多かったため、九州内にしようと思うものの、なかなか計画の組み立てができずにいました。

 仕事は4月末にガンガン片付け、30日を休日とすることができました。あとは計画ですが、どう組み立てても1泊2日では窮屈になります。しかも、平日なのでETC特割の対象外。「何もそんな条件で遠くに行かなくてもなぁ」と気持ちがなかなか定まりません。

 地図とPCのモニターを前に悩んでいる私に、カミさんから思わぬ一言が
 「もう1泊してきたらいいやん」
こう言ってもらえた以上、1泊2日にこだわる必要は全くありません。一昨年からフェリーを使った2泊2日半というツーリングはしていましたら、それを半日延ばすと思えば大したことはありません。こうして、人生初の2泊3日ツーリングを決行することとなり、目的地は普段日帰りでは行けないエリアということで鹿児島ということになりました。


 出発は7:00。いつものように都市高速を経由して九州道を南下していきます。ETC通勤割引きを利用するため、一旦益城熊本空港ICで下り、すぐに再び高速へ。
 最初の休憩は北熊本SA。合間の平日ということもあり混雑らしきものは全くありません。練馬ナンバーのT-MAXも休憩中でした。
 T-MAXとは次の休憩地になった山江SAでも一緒になりました。

 最初の計画では人吉ICで下り、久七トンネル経由というルートだったんですが、後半の日程が厳しくなりそうなのでえびのICまで足を延ばします。益城熊本空港ICからえびのICまでは100km以内なので、平日昼間3割引きが適用されます。合計額2650円なり。

 ゆとりを持って計画をしてはいましたが、えびのICを下りた時点で計画よりも1時間近く早くなっています。このまま順調ならラストまで日没前に行けるかもしれません。
 えびのICを下り、最初の目的地である肥薩線の真幸駅へ向かう途中、県道沿いに南九州独特の農耕神である「田の神さあ(たのかんさあ)」がありました。実物を見るのは初めてではないだろうか。

 カラフルなものや、ユーモラスなものがよく取り上げられますが、これは至ってシンプルな神官型と呼ばれているタイプです。
 田の神さあはえびの市内に約150体あるそうです。
 真幸駅はR447のすぐ横の一段上がったところにありました。

 昨秋の北薩摩ツーリングでは大畑・矢岳・大隅横川駅を巡りましたが、帰ってきてからこの真幸駅も大畑駅同様スイッチバックの基地駅であることを知り、今回めでたく再履修の運びとなったわけです。
 駅舎もなかなか趣があります。
 中にはなぜか学校用の机と椅子が並べられていました。

 これはグループ学習か給食の体勢ですな。
 「真幸」という名前から「真の幸せ」ってことで、様々な願い事が書かれた絵馬がたくさん掛けられていました。絵馬は土・日・月曜限定で発売されるそうです。
 ホームには幸せの鐘があります。
 駅全景。Wikipediaによれば、2006年の1日の平均乗車人数は1名だそうです。近くに集落らしきものも見当たりませんし。

 ここで写真を撮っていると上の方から
 「ここまで上がっておいで。スイッチバックがよーとわかるけん」
と声がかかりました。地元の老夫婦が見物に来ていました。
 なるほど、ここから見ればスイッチバックの全景がほぼ見られます。

 奥の左側が吉松(鹿児島)方面で、左側のホーム方向へ入ってきます。出発後一旦奥の右側へ進みそこで再びスイッチバックし、一番手前の線路で矢岳(人吉)方面へ向かうというわけです。

 ますますいさぶろう・しんぺい号に乗ってみたくなりました。
 真幸駅見物を終え、ひとつ先の吉松駅へとやってきました。ひとつ隣の駅とは思えない立派さです。

 この駅は「いさぶろう・しんぺい号」「はやとの風」それぞれの始発・終着駅です。
 待合室には一日駅長として任務を終えたらしき超巨大なクマのぬいぐるみが鎮座しておりました。
 駅前には矢岳駅同様、蒸気機関車が展示してあります。こちらはC55型です。矢岳駅のよりずいぶんきれいにしてあります。
 運転席内もとてもきれいです。

 さすがワイドレンズ、全部入った!
 駅前にあると思い込んでいた汽笛まんじゅうの店「みやした」ですが、歩いて2分くらいのところにありました。

 店の前にある信号機は本物をもらい受けたものなんだそうです。

 お土産用を含め結構な量を買い込んだんですが、その時店のおばちゃんが肥薩線オリジナルの鉄道唱歌を2コーラスも歌ってくれました(フル・コーラス聞かなければならぬのか、とちょっと覚悟した)。
 白あんの饅頭を油で揚げてある(石炭をイメージしているらしい)のがこの汽笛饅頭。「鉄道銘菓」「栄養豊富」「珍菓」という何とも強烈なコピーです。

 味は、いかにも昭和って感じです。昔家庭で作っていたドーナツを思い出しました。
 さて、吉松駅の線路を挟んで反対側、小さな住宅街の中にもうひとつの目的地があります。
 洒落た看板とのれんを外せば、どう見ても普通の家です。ここは「かくれの里 里山の麺処と和布あそび あらき」(通称「あらき」だと思う)というお店です。何だか仰々しい名前ですが、ラーメンを食べに来ただけなんです。
 玄関で靴を脱ぎ、LDKのようなところが食事スペースです。テラスの外の庭にもテーブルと椅子が置いてあり、外でも食事が出来るようになっています(ちゃんと日よけもあったような気がします)。

 和の小物や布草履などが売られていました。
 以前テレビで紹介されていた黒ごまラーメン(650円)です。びっくりするほど美味しいラーメンでした。スープが絶品です。麺は太麺でその上にたっぷりのもやしが乗っていますが、たっぷりスープの下になっています。スープはいくら飲んでもたっぷりで、(スープの)完食は無理と思われます。
 トッピングは黒ごま、ネギ、煮込んだ豚角煮です。これも美味。サービスで出してくれた人参ケーキも専門店レベルと思えるほどでした。

 こちらのお店はご夫婦でされているんですが、以前我が家のご近所に住んでおられたそうです。さらには娘さん夫婦も我が家のご近所で、話が弾みました。ここには是非また来たいものです。

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 真幸駅〜吉松駅までのルートです。
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