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本渡の混雑は行きがけほどではなく、出航の30分前には鬼池港に到着することができました。
ここでも牛深フェリー同様、姫路・三重・大阪などの本州ナンバーのバイクがずらり。地元のは私のほかに佐賀ナンバーのバイクが1台のみ。 |
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このフェリーも牛深フェリー同様に30分で長崎県の島原半島南端にある口之津港へ到着します。
以前は地図とにらめっこしていたものですが、最近はナビまかせということもあり、ボーッとしてます。牛深便の時と違ってソロ・ライダーがいなかったようで、話し相手もいませんでしたし。 |
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島原半島では北の方にこのツーリングを締めくくるにふさわしいだろうと思われるマイナーかつ大物物件を目指します。小浜経由の西海岸ルートを北上していたのですが、今さらのように時間がたっぷりあることに突然気付き、天気もいいので雲仙方面へまわることにしました。
こういうことこそ、フェリーの中でしっかり考えておくべきです。ボーッとしている場合ではありませんでした。
R251から県道130を経由し、島原半島中央部を南北に走るR389を北上します。
島原半島ではいつも海岸線ばかりで、このルートは初めてでしたが、非常に快適なルートでした。ツーリング・マップルのおすすめルートになっていないのが不思議です。 |
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諏訪の池というところです。
山の上にこんな大きな池があるとは・・・。島原半島エリアは知らないところだらけということを思い知りました。 |
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R389は所々センターラインがなくなりますが、道幅は十分にあり、カーブもそんなになく走りやすい道が続きます。
このあたりは、西彼杵半島の県道204号と雰囲気がよく似ています。 |
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雲仙が近付いてきましたが、車も少ない実に気持ちのいいルートです。 |
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雲仙エリアに入った途端、人も車も多くにぎやかになりました。 |
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つい1ヶ月ほど前に無料開放になったばかりの仁田峠循環自動車道へバイクでは初めて突入します。最後に通ったのは普賢岳噴火の前だったので、おそらく20年くらい前ではないでしょうか。
強力なせき止め君に阻まれ、ものすごい長さの大行列で30km/h前後で走行します。 |
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仁田峠手前の展望所からの眺め。
平成新山をこの角度から見るのは初めてです。
この展望所の駐車場は狭いため、四輪車はほとんど入場を拒否されていました。こういうとき、バイクは特権階級となります。 |
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正面から見た平成新山もすごい迫力ですが、横から見ると火砕流が駆け下りた後が何とも生々しく見えます。'91年6月の出来事でしたから、もうすぐ18年になるわけです。 |
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仁田峠は車、バイク、人であふれていました。
私は素通りです。 |
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R389はその後も快適です。 |
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本当に、なぜおすすめルートではないのか、不思議でたまりません。
私としては中腹を走る広域農道よりもこちらのほうが断然好みです。 |
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さて、多比良へ下りる手前で県道58へ左折し、最後の目的地へ向かいます。目的地と言っても大体の場所と「万里の長城がある牧場」ということくらいしかわかってないんです。
県道58はなかなかの険道でした。結構長かったし。 |
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それなりに大変な思い(細い脇道に入り込み、Uターンなど)をし、農作業中のおじさんから情報を頂き、ようやくそれらしき場所にたどり着きました。 |
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急な登り坂をぐんぐん上っていくと草原が広がります。向こう側には諫早湾の堤防が見えるというすごいロケーションです。左の方には千々石方面も見えますし、振り返れば普賢岳、平成新山も見えます。 |
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広々とした牧場で、あちこちに牛がのんびり草を食んでいます。
牛の親子がいました。 |
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こんな凄いところがあるなんて、全く知りませんでした。
島原出身の知人がおりまして、島原半島でマニアックなところはないか尋ねたところ、行ったことはないけど山の上の方に万里の長城があるらしい、と情報をくれたのが今回のきっかけでした。 |
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さて、これがその万里の長城です。 |
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振り返ると諫早湾の堤防がよりくっきりとわかります。写真ではわかりにくいですが、両側の海の色の違いもはっきりわかります。 |
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万里の長城というだけあり、まだまだ先へ続きます。
写真の先端部分まで行ってみます。
中央奥が普賢岳と平成新山です。 |
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そこから先もまだ続いています。
一体何のためにこんなものをこの場所に作ったのでしょう?。民間がこんなものを作るとはとても思えません。財源はきっと税金では?。
せっかくなので、一番奥まで行ってみます。 |
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上の写真の一番奥が終点でした。
私の他に家族連れが一組ここまで来ていました。他の人は最初の展望塔部分までで引き返していました(とは言え、この広い場所に来ていた人は全部で20人程度でした)。一番奥のここまで来れば、何かスペシャルな景色が見られるなら別でしょうが、スタート直後の景色が一番スペシャルですからね。
それにしても初日と今日の500段超の階段上りといい、この万里の長城といい、今回も本当によく歩きました。バイク乗りは足腰が弱いなどとよく言いますが、私の場合、日常生活では余り歩きませんが、ツーリングに出るとやたらと歩くことが多いです。 |
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早起きをしたおかげで時間にゆとりが出来、雲仙エリアのおまけも付き、(初日から含めて)計画していたところは全て明るいうちに堪能することが出来ました。結局メットのクリアシールドは一度も使わずにすみました。
3日間ずっと快晴でしたし、南九州班との交流もあり、不人気&マイナー名所の開拓も出来、非常に満足度の高いロング・ツーリングとなりました。
諫早ICから高速で佐賀大和まで(有田陶器市絡みの混雑はなし)。結局今回のツーリングでは高速土日祝1000円の恩恵を受けることはありませんでした(諫早〜佐賀大和は半額900円で1000円に届かず)。
後はいつものように三瀬峠越えで18:40帰着。3日目の走行距離は394km(3日間の合計は1139km)でした。 |
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口之津港から諫早ICまでのルートです。
長々とお付き合い下さり、ありがとうございました。 |
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