禄太郎の東京見物 出発〜1日目

 2011.4.28-29

はかた号プレミアムシートで向かうは大田区 の巻
2日目 3日目 ツーリングindex 禄太郎庵top
 東京の弟夫婦宅へ行く用事ができまして、思わず東京へいくことと相成りました。せっかく行くのであれば、限られた時間をできるだけ有効に使って、あちこち見て回りたいもんです。東京は中学生まで住んでいたんですが、中学生って生活圏が狭いですし、名所めぐりなどもしたことはありませんでした。詳しくわかるのは渋谷の一部と秋葉原(いずれも当時の)くらいでした。
 不思議なことに、東京を離れて時間が経過し、大人になると東京タワーとか浅草とかに行ってみたくなるんです。身も心も完全に九州人化できたということだろうと思います。

 時間を有効利用するため、往路は高速バスを利用します。去年の名古屋行きで夜行バスに関してはそれなりに気が済んでいたんですが、東京行きとなると究極の夜行バスである「はかた号」のプレミアムシートがあるので話は別です。片道19000円という飛行機と同レベルの料金設定の上、14時間半の乗車時間はハンパではありません。しかし、一度は乗ってみたいですし、朝9時台に新宿に到着できるというメリットは見逃せません。
 この日のための仕事調整がうまくいき、連休前の最終日は早く切り上げることが出来ました。荷物をまとめ、シャワーを浴びて、早めの夕食をとり、天神バスセンターへ向かいます。
 名古屋行きは20時発でしたが、東京行きは19時発です。この1時間の違いには想像以上に慌ただしくなりました。バスセンターの売店で無難に「博多通りもん」を買っていると、乗車案内のアナウンスが流れてきました。もう少し余裕があるつもりだったんですが・・・。まぁ、何とか間に合ったのでよしとしましょう。

 この日のはかた号は3台運行です。いわゆる二階建てのはかた号は1号車のみで、あとの2台は普通の3列シートタイプみたいでした。
 はかた号です。1Fがエコノミーで2Fがビジネスとプレミアムです。この日はほぼ満席ということでした。

 福岡発の夜行バスは天神・博多駅で乗客を乗せた後、北九州でも数カ所で乗車させるパターンが多いですが、はかた号は博多駅を発つとあとはひたすら東へと走り続けます。
 これがそのプレミアムシートです。飛行機のファーストクラスみたいなでっかいシートです。足下には備え付けの足乗せがあります。地デジ放送が見られるテレビもあります。と言っても見られるのは最初の1時間くらいで、あとは電波状態がダメダメになります。仕方なく車内に流れている映画「劒岳 点の記」に切り替えることになるわけですが、映画を見るなら前方モニターの方が見やすいことにすぐ気付くわけです。

 プレミアムシートは2F前方の両側に二席ずつ、計4席しかありません。3列目からはビジネスシートです。
 フットレストと前席の間はかなり広く、ここには中型の旅行かばんくらいなら十分に置けます。ただ、前側の席はここまで広くはありません。景色は前席、広さと安全性は後席がちょっと上です。
 備え付けの使い切りスリッパもプレミアムのみ。


 「夜行バスはきついよ」「14時間半もかかるよ」とさんざん言ったのですが、カミさんもついてきました。二人連れの場合、横並びか縦並びか悩ましいところですが、今回は縦並びを選択。私の前がカミさんという並びです。
 シート下のフットレストを起こすと、前方のフットレストまでほぼフラットになります。176cmの私で、足先(かかと)は前方のフットレストの上でした。前の人がフル・リクライニングすると、背もたれが軽くつま先に触れます。

 ちなみに独立3列シートの場合、膝をまっすぐに伸ばすと足はどうしても前席のシート下へ入り込んでしまいます。
 最前列から見た2Fの様子。

 ビジネス3列目の後方の右側に1Fへ下りる階段があります。階段の後方にも3列座席があります。
 1Fのエコノミー。足下は普通の観光バスよりちょこっと広いような気もします。フットレストは前席背もたれ下にあります。

 どこでも寝られる自信のある人にとって、8000円という価格はかなり魅力的ではないでしょうか(繁忙期は12000円といきなり1.5倍)。
 プレミアムシートのその他の特典です。出発してしばらくするとタオル・アイマスク・耳栓が、翌朝SOYJOYとカロリーメート、ポカリスエットが配られます。
 あと、高さのない頭上荷物棚にシートの上に敷くタイプのマッサージ機がありました。使いませんでしたが。


 名古屋行きの時は、前後・隣が空席で思い切りリクライニングできたわけですが、その状態の普通席とは比べものにならない位プレミアムは快適でした。ぐっすり眠れたといわけではありませんが、それなりに眠れました。「眠れなかった」というカミさんですが、乗務員交代は2回しか知らないと言っております。
 夜行バスで眠るポイントのひとつとして「温かくする」というのがあります。今回荷物に余裕があれば薄いタイプのダウンジャケットを持ってきたかったところですが、断念しました。春ジャケットを着た状態で毛布をかぶってもちょっと寒く感じました。
 夜10時に山陽道下松SAで10分間の休憩があります。その後約2時間おきに運転手交代のためPAに1分ほど停車をしますが、乗客は降りられません。3回の乗務員交代停車を挟んで、翌朝6時半過ぎに車内アナウンスがあり諏訪湖SAで二度目の休憩があります。到着時刻にもよるんでしょうが、諏訪湖での休憩は約20分間と長めでした。

 それにしても、いきなり目の前に諏訪湖ですよ。ここって長野県だったよね?。そうそう来ることのないエリアだけになんとも不思議な気分でした。
 道路向かい側の公園にある桜はほぼ満開状態できれいでした。
 諏訪湖SAを7時に出発。諏訪湖から新宿って2時間半くらいのもん?と不思議な感覚ではありましたが、土地勘がないので何とも言えません。
 連休初日ということもあり、下り車線は朝早くからかなり渋滞していました。よく聞く「小仏トンネル付近」ってやつだったんでしょうか。

 到着予定時刻は9:25で、実際の到着は9:23!。感動しました。
 新宿西口のFirst Kitchenというバーガー店で軽く朝食をとり、山手線で五反田へ。五反田からは池上線で弟宅へ向かいます。

 JR線と帰りの東京モノレールでは福岡市営地下鉄のICカードである「はやかけん」が使えたのはちょっと便利でしたが、東急と地下鉄のPASMOエリアとは互換性がない点は不便でした。SUICAがあれば東京と福岡の大体の交通機関が利用できるので、今考えたら到着と同時に新宿で1枚買っときゃよかったなぁ、とレポートを作成しながら今更のように思うのでありました。
 弟宅で用事を済ませ、一息入れたら近くの池上本門寺へ。駅からの10分ほどの道のりにはくず餅屋さん、煎餅屋さんなどがあり、門前町の風情があります。この総門が近づくと左右にたくさんのお寺が現れます。

 チビ(姪)連れなので、正面の石段を避けて、すぐ近くの池上会館(区の施設)のエレベーターで上へ。池上会館屋上の展望所からそのまま本門寺へ行くことが出来ます。
 日蓮宗大本山だけあって、実に立派です。力道山のお墓もあります。
 23区内というのに、ものすごい敷地面積です。この写真だけを見たら、とても「東京」というイメージではありません。
 さて、晩ご飯は蒲田へ。まずは東京名物ガード下を散策。

 このホッピーという幟ですが、この後あちこちで見かけることとなり、気になって仕方なくなるわけであります。ビールのようではありますが、ビールではないようです。関東圏のみで流通しているらしく、九州もんはまるで知らんかったのであります。
 続いてはアーケード街。昭和の匂いがプンプンする場所です。
 蒲田と言えば「餃子」なんだそうです。宇都宮は知ってましたが。弟推薦のニーハオというお店へ。餃子はもちろん、それ以外の色んな料理は全て幸せな美味しさでしたよ。

 東京は物価が高いなどとよく言いますが、飲食店に関してはそうでない店も少なからずあるようです。ここ、ニーハオでは4人プラス2匹で飲んで、喰って、8000円ちょっとでしたから驚きました。この店、近所にあったら結構通うでしょう。

 弟一家とは蒲田駅で別れ、我々は宿泊地の新橋へ。

 本日の歩行距離  約6km。
2日目 その1へ
2日目 3日目 ツーリングindex 禄太郎庵top
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送