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今年はまだメッシュジャケットを着てツーリングに出ていない。2年前に買い替えて、まだ一度か二度しか着てないという体たらくである。
8月中に阿蘇に行こうと決めていたのに、猛暑や豪雨に立ち向かう気になれずに結局断念。そして9月になってしまった。


というわけで、満を持して阿蘇へ向かうつもりだったのです。コースも昼食の場所もほぼ決めて、あとは出発するだけという状況だったのですが、前日からの天気予報で「大気の状態が不安定」「激しい雷雨」などとさんざん言うんですよ。特に九州東部〜中央部あたりがそんな感じらしく、長崎とか天草など西部は安定した晴れになると言ってます。激しい雷雨に立ち向かってまで阿蘇に行く義理もないので、あっさりと目的地を変更。平戸へ向かうことにします。

久々のバイクでの遠出ということで、それなりに気合いが入り、6時に起きたもののだらだらと過ごしていたら出発が7:40になってしまいました。早い時間帯ということで、R202で西へ向かいます。
東日本の方は猛暑が続いていたらしいのですが、この日の九州北部は秋の晴天という感じで爽やかです。寒いという感じまではなく、涼しくて快適です。西九州道の浜玉IC付近の気温表示は25℃でした。千々賀まで延びた西九州道からR202へ。伊万里までがずいぶん近くなった印象です。伊万里湾大橋へ向かうため県297へ。峠を越えて伊万里湾が見えてくるあたりの左側に広がっている棚田は前から気になっていたので急遽散策を開始することに。
特に名はない棚田のようですが、なかなか絵になる景色です。こういうポイントを探すためにためらいなく突入できるFAZEが頼もしい限りです。

結局今日一日で20回近くUターンをしたと思います。
伊万里湾大橋を渡って、2007年以来5年ぶりと思われる県5で竹の古場越えです。この先に上志佐の棚田というのがあるらしいのです。
地形的にあちこちに棚田があるのですが、「ここがそうですよ!」的な案内表示はどこにもありませんでした。

農作業中の男性二人に尋ねたところ

いやぁ、だってこの辺棚田だらけだから
「特にこのあたりが、みたいなのはないんですか?」
いやぁ、聞いたことないなぁ。あ、福島の土谷ってところに棚田があるよ

というわけで、地元の方も知らない名所のようでした。この後しばらく周辺を散策してみましたが、リンク先の写真のように上から眺められるポイントは見つかりませんでした。じっくり時間をかければ何とかなるのかもしれませんが、さっき見事な棚田を見たばかりなので、歩を進めることにします。
県11で松浦に下って、海沿いを走るつもりでしたが、棚田探索で山側に入り込んでしまったので、北松やまびこロードを走ることにしました。
以前はあんなに風力発電機が林立してはいませんでした。牧ノ岳という山でしょうか。
平戸へ到着。出発から3時間弱。寄り道込みですから、やはりずいぶん時間が短縮されています。
まずは島の最北端部を散策します。バイク乗りとして端っこは極めなきゃということで田の浦温泉へ。それなりの漁村集落の中に温泉宿があるというイメージでしたが、細く険しい道のどん詰まり部分に小さな温泉宿があるのみでした。
温泉宿の正面の海も特に漁港というわけではありません。

向こう側の山の上に大きな人の形の像が立っているのが見えます。

ポインタを当てるとアップの写真になります。
というわけで来てみました。「渡唐大師尊像」です。

空海がこの地から唐へ渡ったということで作られ、石像としては日本一の高さなんだそうです。

ちゃんとトイレも設置してあって、それなりの観光スポットになってます。そりゃ日本一なんですから中途半端なことはできないでしょうよ。
空海像から田の浦温泉に戻る道より、先の道の方が良さそうなので進んで行きます。

入り江部分から山側に棚田が広がる風景は、海沿いルートではおなじみです。ここからも空海像はしっかりと見えました。周辺からはとてもよく目立ちますが、世の中での存在感はどうなんでしょう。
県道153に戻る直前に白岳公園へ上る分岐があります。
ほぼ離合不可の細い道が続きます。上りも下りも1台ずつ車とすれ違いました。車で突入するのはちょっと勇気が必要です。

写真は白岳神社の鳥居です。
山頂部分はすり鉢状の草原になっていて、真ん中に東屋があります。アンテナ施設は自衛隊のものらしいです。

帰ってきた後でわかったのですが、アンテナ施設の向こう側にももうひとつのピークがあり、なかなかスリリングな眺めが楽しめるようです。当然後日リベンジしなければなりませんが、平戸なら1〜2年毎に来ているので、そう遠くない将来に実現するでしょう。これほどまでの晴天であるかどうかは別として。

ここからだと度島と的山大島がずいぶん近くに見えます。
暑いと感じることもなく、実に気持ちのいい時間を過ごしました。

平戸の中心部へ戻ります。
メルヘンチックな上神崎教会にちらっと寄って・・・
新しくできた平戸オランダ商館もちらっと見て・・・
生月 大気圏のあごだしラーメンと相当悩んだ昼ご飯ですが、2年前に来たときに本命のかき揚げ丼をあえて外して(にぎり定食にした)後悔したままになっていたので、よ志乃鮨でリベンジです。

入り口上の看板で、「鮨」の「魚」部分がなくなってます。

ポインタを当てると3年前の写真になります。
ご飯少なめで注文したんですが、それでも満腹になってしまいました。私の胃袋ではそろそろ引退を考えねばならぬかな。

初回は味噌汁の中身が豪華だったり、イカ刺しが付いたりしましたが、今回は味噌汁は普通で刺身はなしでした。しかしその分なのかデザートが豪華で、フルーツ2点とミニロールケーキでした。ちなみにおまけ・デザートが全くなかったとしても相当なるボリュームです。600円(税込み)也。
今回は平戸島だけでいいかな、とも思いましたが、せっかくここまで来たし、気になる場所があったので生月島へと渡ります。
生月サンセットウェイへと続く道から右(山側)に入っていきます。
風の辻ぐるぐる公園というところです。
名前はぐるぐるですが、こちらの発電機は時々ゆるりと回るくらいでほぼ止まりっぱなしです。全然ぐるぐるじゃないです。
風力発電はともかく、ここからの眺めが素晴らしいんです。来てみて良かった。

橋を渡るときはあれほどの強風だったのに、何でここのプロペラは回らないんでしょう?ここのは今回たまたま回ってなかったのかもしれませんが、結構残念な風力発電所ってあるらしいです。
せっかく生月へ来たので、サンセットウェイも走っておきます。
ここを走るのは3年ぶりです。

県道と合流する部分まで走って、また来た道を戻ります。
帰路では、左に大きくカーブした先に生月大橋が見えてくるこのポイントも好きなところです。


生月大橋を再び渡り平戸島へ戻ったら、西岸を県19で根獅子(ねしこ)方面へ南下していきます。
県19は初めてでしたが、東松浦半島西岸部分の道とよく似ていました。ただ、山中部分は細くて四輪では大変でしょう。また、東松浦半島同様で、入り江部分の集落では棚田が多く見られました。


根獅子の浜へ来るのはおそらく10年ぶりくらいで二度目です。前回は時間に追われていたせいか、こんなにきれいな浜なのに余り印象に残っていません。
根獅子の浜からはナビによってこんな感じの旧道へと案内されましたが、山側に走りやすい新道ができていることを帰宅後に知りました。
集落からはずいぶん離れている場所でしたが、かなりの規模の棚田がここでも見られました。
次の目的地はここ。平戸風力発電所です。ここへも二度目です。

threetroyさんのドライブ記生月のサンセットウェイと同様にたびたび目にするところです。サンセットウェイは何度も通っていてよく知っていますが、ここは一度来ているはずなのにそんなに印象に残ってなかったので、もう一度確かめてみたかったという感じです。
10年前は下から大きく見上げながら風力発電機を写真に収めようとしていた記憶はあるんですが、こうやって遠くの景色を眺めた記憶はほぼありません。やはり相当時間に追われていたせいもあるんでしょうし、まだまだ若かったんでしょうかな。

いい風が吹いていて、ここの風車はブンブン回っています。

天気がいいせいもありますが、今日は多くの絶景を堪能することができています。
平戸島最後は、東岸部R383から少し山側に入ったところにある京崎公園です。
ここからは平戸大橋や、対岸の田平・鹿町を眺められます。今日の絶景の中ではワンランク下がりますかな。

いよいよ平戸を後にします。
帰りに寄ってみたかったのはここ。松浦鉄道の福井川橋梁です。写真では何度も見たことがありましたが、実物は初めてです。
こちらは吉井川橋梁。

二つの間に吉田橋梁というのがありますが、国道からちらっとそれらしきものが見えましたが、しっかり見るためにはちゃんと探索しないとダメみたいです。

ここから県54、R498、R202とつないで福岡へと帰投します。
吉井からの帰路では福岡市内に入るまでに2回しか信号に引っかかりませんでした。深夜・早朝でもないのに110kmを2時間ちょうどで走れたのは驚異的です。

今回は高速道路を全く使わなかったので、ガソリン代込みでも2000円足らずと安上がりでした。お土産も買わなかったし。

ところで、阿蘇の方ですが、帰宅後に気象庁のサイトで確認したところ雨は降らなかったようです。まー、ここまでの晴天ではなかったでしょうけどね。



今日のルートです。記録ポイント超過のため、一部省略しています。

18:02に帰着。走行距離は372kmでした。
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