西相知駅 佐里駅 駒鳴駅 大川野駅 肥前長野駅 大崎公園
浦頭引揚記念平和公園 西海橋公園 石原岳森林公園
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阿蘇へ行くつもりでした。久々の阿蘇なのでそれなりに気合いを入れて目的地を洗い出し、ルートを決めナビにポイントを入力し、準備万端で前日は早めに寝ました。

ところが当日朝、張り切って早起きをしてみると天気予報が急変しているではありませんか。前日までは曇り時々晴れで20%だったのが、曇り時々雨の50%になっています。九州の南に前線が発生していて、九州中部以南では天気が崩れるというのです。ならば北部は大丈夫なのかと佐賀と長崎の予報をチェックすると長崎の南部は40%ですが、北部の佐世保は20%です。これなら大丈夫でしょう。って前回阿蘇を取りやめにして平戸に向かったのと同じパターンではありませんか!。前回は前日のうちにプランを練り直すことができましたが、今回は当日朝の変更です。佐賀北部経由佐世保方面でGoogle Mapに登録してあるポイントをナビに登録してばたばたと出発します。今日は何となくベルクロ式のツーリングシューズではなく、トレッキングシューズを履いていきます。ツーリングに出てしまえば、途中で靴を脱ぐことなんてなかなかありませんから、靴紐を結ぶのは出発の時くらいでしょう。

自宅近くのスタンドで給油後数百m走ったところでカメラを持ってきていないことに気付き、自宅に戻ります。カメラを取りに部屋に戻るとちょっと暑いと感じました。今日から通常ウェアにしていたのですが、急遽メッシュに着替えることにしました。再び靴紐を結んで玄関を出ます。ヘルメットをかぶったところでシールドが汚れていたことを思い出します。せっかく家に戻ったのだから、と再び玄関に入ってシールドクリーナーできれいにします(こういうのを普通「準備万端」とは言わない)。

満を持して二度目の出発です。自宅から数十m走ると、思った以上にメッシュでは涼しいと感じます。くるっと近所を周回して自宅に戻ります。ちょっと前にFoxfireでウィンドブレーカーを買っていたんですが、これまで着る機会がなかったのです。まさにこんな日こそ出番です。ウィンドブレーカーは玄関入ったところの靴箱に入れているので、靴を脱がずとも何とか取れるはず。三たび玄関に戻るとカミさんが起きてきました。何度も玄関バタバタやってたんで、起こしてしまったようです。スマソ。三度目は靴を脱がずに済んだのですが、この後さらに3回も靴を脱ぎ履きをすることになろうとはこの時点では全く思っても見ませんでした。

てなわけで最初の出発から25分、晴れて三度目の正直での出発は8:10になっていました。

福岡市内を抜け、糸島市に入るとぐっと気温が下がった感じがします(たぶん19℃程度)。寒くてたまらないという程ではありませんが、せっかく取りに戻ったウィンドブレーカーの実力を試すため、道ばたにバイクを停めてウェア下に着込みます。こんなだったかな、と思うほど薄くてペラペラでしたが、保温効果はなかなかのもので、これなら20℃を切った状況でもメッシュで何とかなりそうです。
唐津から伊万里経由で武雄・嬉野方面に向かうときによく通る県道38号はJR筑肥線と並行しています。今回はその並行している部分にある5つの駅に立ち寄ることにしました。

厳密に言えばR203から県道38号に入ってすぐのところに肥前久保駅があるんですが、ちょっと入ったところにあるのでパス。でも、帰ってきてネットで見てみたらなかなか味わい深い感じだったので、行けば良かったなと今は後悔しております。
翌年3月に行ってきました

その次の西相知駅は3年前に来たことがあります。今日は2回目です。
次の佐里駅は県道のすぐ横なので、通るたびに目にするんですが、ホームにまで上がってみるのは初めてです。ここには駅舎(待合所)があり、「秋桜館」という看板がかかっています。字は作家の森村誠一氏によるものですが、ネットで調べてもこのあたりで講演をしたことがある、くらいの縁(ゆかり)しかわかりませんでした。
佐里駅ホームからの田園風景。
次は今回の駅めぐりのきっかけになった駒鳴駅です。県道からちょっと入ったところにあります。
駅舎はありませんが、井戸があります。飲用不可らしいです。
このような理由で去年あたり小さなブームがあったようです。映画を見ていないので、特別な感動はありません。ちょっと見てみたい気もします。
相変わらずの田園風景ですが、駅前には数軒の家があります。
次は大川野駅です。立派な駅舎があります。大川野は集落というより町で、住宅・商店の他に警察署・郵便局・車の販売店・学校などがあります。県道から500mほど大川野の町中を抜けたところに駅はあります。
ここはホームの両側に線路があり、上下線が待ち合わせてすれ違う「列車交換」の駅です。
次は肥前長野駅です。かなり古い木造駅舎があります。
駅舎に入るとくたびれ果てたソファが二脚。あとのスペースは物置状態でした。
駅めぐりの最後でやっと客車と出会えました。「黄色いキハ」って言うんだそうです。

さて、駅めぐりも終え、ここから西海市まで一気に・・・
と思ったんですが、木造駅舎ってことで上有田駅にも立ち寄ってみました。ここも西相知駅同様3年ぶりです。

先ほどの5駅は筑肥線ですが、こちらは佐世保線です。
針尾島西側の大崎鼻(写真前方)手前まで一気に来ました。

ここまで有田から波佐見、川棚経由で来たのですが、川棚にも大崎半島というところがあり、大崎自然公園というかなり大規模な公園があるようでした。
こちらの大崎公園は完全に寂れています。唯一の遊具は立派なんですが、周囲を雑草で囲まれています。他に人っ子一人いませんし。
展望台への遊歩道も雑草に覆われています。
そんな状況ですが、展望台は立派すぎるレベルです。

「簡易保険から融資を受けています」というプレートが付いていました。お金が余って困った時期に作られたんでしょうかね。

周囲をぐるりと螺旋状にスロープ(所々に数段階段があるので、バリアフリーというわけではない)を上っていくタイプです。円筒の内部はどう使われているのかはわかりません。
周囲を2周すると頂上に着きます。
天気のせいもありますが、ロケーション的に絶景が望めるところではありません。なぜにこんなところにこんなにも立派な展望台を作ったんでしょうか。
駐車場の先にも道が続いていたので、行ってみます。何カ所かで枝分かれしていました。

行き止まり地点その1。

特に何があるという場所でもないのに、意味もなく左側が石畳で、歩道状に整備されています。
行き止まり地点その2。

この先に「受信施設」があるそうです。

左側にはまだ道が続いています。
行き止まり地点その3。

展望台のすぐ近くまで車で上がって来られることがわかりました。

そのほかにも分岐があり、急坂の上にグランドらしきところがあったり、とにかく不思議なところでした。こんなところに来る人っているんでしょうか。少なくとも二度目の訪問をする人はほとんどいないのではないでしょうか。
半島の付け根部分にある「浦頭引揚記念平和公園」にも立ち寄りました。下の道を通っているときに、このモニュメントが見えるので気になるわけです。
モニュメントの下から公園全景。向こう側に見える海に引揚船が入ってきていたんだそうです。
こんな感じのところです。

先ほどの大崎公園へは写真の右側の水色屋根の建物の脇を通っていくんですが、そのあたりにあったのが・・・
こんな小さな石碑です。

案内板によれば、このあたりに検疫所があり、その後は今ハウステンボスがあるところにあった引揚援護局に移り、最寄りの南風崎駅からそれぞれの故郷へと帰っていったということです。この浦頭だけでも6年間で約140万人の引揚者が帰国してきたんだそうです。
公園内には立派な「引揚記念資料館」もあります。

意味合いはずいぶん違いますが、先ほどの大崎公園も含めて、なんだかこの付近妙にバブリーな感じがします。
平和公園を出て、最初に現れた食事処に入ることに。この手なら大きく外すことはないでしょうから。
正午を過ぎているというのに店内貸し切り状態。ちょっと不安になります。
太麺皿うどんを注文。まぁ可もなく不可もなく普通に美味しく頂けました。

私の次に入ってきた夫婦連れは二人とも「ラーメン」を注文。その次の若者もラーメン。看板メニューなんでしょうか。そして次の男性二人連れは一人が皿うどんでもう一人はラーメン。ところが、この日通算4杯目のオーダーには「すみません、もう今日はラーメン終わりです」って店のおばちゃんが断ってました。凄い限定数です。その後もラーメンを注文する人は絶えませんでした。この店のラーメンが気になって仕方ありません。

あと、この店ですが、老夫婦がやっていると思われるため(厨房の人はフロアに出てこない)、注文から料理が出てくるまで結構時間がかかります。最後のラーメンの若者は10分近く待たされてましたもん。私は1番乗りだったせいか、5分程度で出てきましたけど。
食事の後は西海橋へ。ここには何度も通りがかりましたし、休憩に立ち寄ったこともありますが、上の方にある公園に行ったことは一度もなかったんです。新西海橋の方への遊歩道には一度行きましたけど。もう6年も前になりますが。

駐車場からこんな急な階段を上がっていきまして・・・
さらに先にある遊歩道を上がっていきますと・・・
こんなにきれいに整備された芝生広場と立派すぎる展望台が現れました。
展望台から。

展望台がなくても十分絶景が望めるロケーションです。
この西海橋公園は展望台や芝生広場以外にもたくさんの施設があって、とても充実しています。たくさんの家族連れで賑わっていました。

このアスレチック施設も、上のテラス部分は展望所兼食事スペースという感じで、カップルがお弁当を広げていました。垂直落下滑り台は佐賀の東与賀公園で見て以来です。
ちょっと離れたところにもう一つシンプルな展望台がありました。高さがないので木々が邪魔になりますが、ここからはW西海橋が眺められます。(ポインタONでW西海橋

このほかにも海賊船のような遊具やターザンロープ、ローラー滑り台なんかもあるようです。常連と思われる家族連れは橋の近くにある駐車場ではなく、裏手(東側)にある駐車場を使っているようでした。

ここで雨がぽつりぽつりと落ちてきました。帰り支度を始める家族連れもちらほらと。
一応、西海橋の写真も載せときましょう。

降水確率20%の雨なので、きっと降ったり止んだりでしょう。このまま予定通り先へ進むことに。
西彼杵半島最北端部にある石原岳森林公園へとやってきました。

森林公園という名称ですが、ここの主役は明治期に作られた軍事施設跡です。「石原岳堡塁(ほうるい)」と言うんだそうです。
このような部屋が7つ並んでいます(上にも3つくらいあったようです)。明治期の施設は妙に作りがしっかりしています。詳しいわけではありませんが、昭和期のものは劣化が早く進む物が多いような気がします。
内部はこんな感じ。少々かび臭いです。どのように使われていたんでしょうか。
一番左は小さな入り口になっています。
ここは部屋ではなく通路になっています。
携帯のカメラ用ライトを手に突入しましたが、とても明るさが足りません。ちゃんとしたライトを持って来るべきでした。怖くてこれ以上進めません。
結構入ったと思いましたが、振り返ると大した距離ではありません。でもこのあたりで奥の方を向くと真っ暗なんです。

ネットで調べると、この通路は突き当たりに上り階段があり、それを上がると左右に上がる階段で両側の射撃室へと続くんだそうです。


近代化遺産にはそこまで強い興味がある方ではないので、一応砲台跡らしきところまで見てから、次の場所へと向かいます。時間もですが、雨が気になっていたんです。
ここを出てしばらくはよかったのですが、西彼大島へと渡る大島大橋が見えてきたあたりで、ぽつりぽつりだった雨が小雨程度の降りになりました。次の目的地は雨の中無理をしていくようなところでもないので、あっさりとあきらめて県道43号で西海橋方面へと戻ります。途中にある道の駅に寄って、カメラやナビをシート下に収納します。ただ、まだレインウェアを着込むほどでもないと判断して、そのまま出発。まぁ、往々にしてそうですが、こういうパターンの場合は雨が強まります。西海橋にたどり着く前にギブアップしてレインウェアを着込みました。トレッキングシューズなので、結構面倒でしたが仕方ありません。で、これまたパターンなんですが、レインウェアを着ると雨は弱まる又は止んでしまうものです。

帰りに武雄のあたりでもう一カ所寄り道をしたい場所があったのですが、雨さえ収まれば予定通りに行きたいと思える程度の小降りになってきたんです。で、佐世保市街地ではなくハウステンボス経由で東彼杵へと向かうルートへと曲がったとたんに降りが強くなりました。

あー、こんな不安定ならもうさっさと帰った方がよさそうだ、ということで、ハウステンボスから三河内方面へと進路をとったわけですが、今度は雨がピタリと止んでしまいました。佐世保市街地から先は路面さえ濡れてません。こうなると「この人何でカッパなんて着てるの?」状態ですが、レインウェアを脱ぐよりも渋滞横のすり抜けに必死だったので、そのまま走り続けました。でも、混雑部分を抜けて有田まで来てしまったので、もういい加減よかろうとレインウェアを脱ぎました。

読み進めて下さっている方はもうおわかりかと思いますが、このパターンだと当然「脱いだら降る」わけです。さすがに30分近く雨が降らなかったので、あの雨は九州西岸部分だけだったんだ、と確信した上でレインウェアを脱いだわけですが、伊万里を抜けたあたりで来ましたよ。しかも結構な降りになったので、再度レインウェア装着。この後小降りになったのは言うまでもありません。ただ、自宅まであと1時間ちょっとのところまで来ていたので、仮にぴたりと止んでももうこのまま家まで帰ると固く決意して走り続けました。唐津の手前からやはり雨は止みましたが、その後福岡県に入ったあたりから結構な降りになりました。最後だけは着たままで正解でした。それにしても今日走ったエリアは、降水確率10〜20%のところばかりだったのに・・・。結局一日中青空を見ることはありませんでした。
今日のルートです。

早めに帰路についたこともあり、帰着は17時、走行距離は281kmでした。今回も前回の平戸行き同様、支出はガソリンと昼食のみ(雨だとETCなしの有料道路はつい敬遠してしまう)と非常に安上がりでした。
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