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最終日は一番移動距離が長いため、スケジュールもタイトです。昼食を串木野に合わせたいということもあり、予定より40分早い6:50に出発します。
指宿の朝は全く冷え込みがなく、昨日宿に着いたときと同じ、最も気温が高い状態に合わせた服装でのスタートです。ジャケットのベンチレーションも全開のままです。
最初の目的地は魚見岳です。途中には案内表示はなく、入り口の分岐で初めて出ていました。 |
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道幅は広めですが、暗いし路面は余りよくありません。 |
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展望台入り口に到着。螺旋階段を上がるも良し、右手前の階段を上がるも良し。螺旋階段の必要性はわかりませんが、インパクトはあります。 |
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上に上がるとパラグライダーの離陸台があり、指宿市街地が一望できます。
右に視線を移すと、開聞岳の上がちょこっと見えます。 |
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展望台は実にシンプルです。 |
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展望台から見た知林ヶ島。 |
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運良く砂州を見ることができました。完全な干潮時ではないようで、所々は海水に浸かっています。一番潮が引いた状態では、砂州の幅が20mにもなるんだそうです。季節にもよるでしょうが、4時間程度は渡れる状態の時間帯があるようです。
上から見ると800mもあるとは思えません。歩いて渡るのに20分かかるんだそうです。 |
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魚見岳から、池田湖をはさんで西側にある大野岳へと向かいます。高さは魚見岳の約2倍で466mあり、ほぼ360°の展望が楽しめるということです。
県236、県28、再び県236とつないで行くのですが、後半の県263がまさかの険道!。結局わずかずつでも3日間とも険道を楽しむことができました。 |
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県263から見下ろす池田湖。 |
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南九州市(旧知覧、頴娃、川辺町)との市境はトンネルです。 |
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大野岳は山裾が広く、山頂が近づいても集落や茶畑が広がっています。ここから2.5kmで山頂です。 |
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上の写真の反対側。まもなく山頂って感じではないでしょう? |
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山頂への2.5kmは道幅が広く、舗装もいいので、ハイペースで上っていけます。 |
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下の大駐車場からさらに上がれます。上の駐車場は障害者専用というわけではなく、一般用4台、障害者用3台の計7台分のスペースがあります。 |
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だ〜れもいません。
そして、風が強いのです。
向こうに見えているのがこれから行く展望台です。 |
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駐車場脇から見た開聞岳。 |
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展望台への階段は茶寿階段と言って、108段あります。
左は「南の寄り道」と書いてます。帰りに行ってみます。 |
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茶寿階段は「十五にして学に志し」から始まり、節目毎にこんなプレートがあります。
日々惑っている私が、間もなく天命を知るはずはありますまい。 |
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人生になぞらえてなのか、階段の傾斜は変わらないのに、56段目から手すりが付きます。 |
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プレートは60歳で最後、さらに「還暦」からは階段サイドにこのような標柱が付きます。(前半も二十歳のところは標柱) |
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そしてゴール。 |
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ゴールから展望台はすぐ。 |
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上はシンプルです。ただ、風がハンパないです。怖いくらいです。 |
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有料双眼鏡の下に案内表示あり。普通こういうのって色あせてたりするもんですが、えらい鮮明です。駐車場や階段なども含めて、割と最近リニューアルされたような感じがします。 |
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枕崎方面。茶畑が広がってます。 |
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鹿児島方面。こちらも茶畑。そしてその向こうには風力発電機が7基見えます。
東側(逆光なので写真はなし)を見ても茶畑。ここに来ると、南薩摩が茶所だということが改めてよくわかります。
県236を経由しなければ、アプローチはかなりしやすいでしょうから(頴娃駅の方から)、ここはもう少しメジャーになってもいいと思います。 |
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さて、さきほどの「南の寄り道」へ。ひたすら下っていくので、帰りは当然上らねばなりません。行った先からの景色もどうせ逆光ですから、ここまでで撤退。
結局貸し切りのまま大野岳を後にします。 |
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池田湖にチラっと寄り、カップルに頼まれて写真を撮り・・・ |
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開聞岳へと下っていきます。 |
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そして麓の枚聞神社へ。もう9時になるので御朱印を頂けるでしょう。
開聞岳周辺には何度も来ていますが、ここに来るのは初めてです。
写真は二の鳥居で・・・ |
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その先に勅使殿。この奥に拝殿、弊殿、本殿と連なりますが、参拝はこの勅使殿前で行うようです。 |
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御朱印を頂きました。
社務所に「諸国一の宮一覧」と「九州、中国四国の一の宮一覧」があったので頂いてきました。一の宮巡りっていうのもいいかもしれません。九州内にある十五ある一の宮の内、枚聞神社を含めて行ったことがあるのは九つでした。 |
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今回は開聞トンネルやせびら自然公園はスルーして、西へ進みます。 |
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番所鼻公園へも初めてなのです。
写真はありませんが、開聞岳がよく見えます(朝は逆光なのです)。 |
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先端部はループ状に岩礁があり、一周できます。ただ、入り口部分に「ここから先は公園ではなく、海域です」という注意書きがあります。 |
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先まで進んで振り返るとこんな感じ。 |
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東シナ海の波だからなのか、遠い台風の影響なのか、晴天の割りには波の音が激しいです。
岩礁を一周したら、次の目的地へ。 |
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番所鼻公園から3kmのところにある釜蓋神社へ。
駐車場は満車で観光バスも来ていたのには驚きました。もっとマイナーなところかと思っていたもので。 |
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本殿前は観光バスの若い女性グループで大賑わいです。保育士さんたちのようです。 |
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この釜蓋を頭に乗せて、鳥居から拝殿まで落とさずに行けたら願い事が叶うんだそうです。 |
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あと、宮崎の鵜戸神宮のように、焼き物の釜蓋(100円だったかな)をこのお釜に投げ入れて入っても願いが叶うとか何とか。半分レジャー施設のような神社です。 |
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社務所はないけど、グッズ販売コーナーはしっかりとあります。ちゃっかりしてるぜ!釜蓋神社。 |
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釜蓋神社で薩摩半島南岸巡りは終了。ここからは串木野までの約60kmを淡々と走ります。
枕崎までR226で、そこからR270で普通に行くものかと思っていたんですが、ナビは県265、R225、県31、県297と辿ってR270へと導きました。おかげでこれまで通ったことのないルートを走ることが出来ましたし、川辺店のA-Zを初めて見ることもできました。安かったしせっかくなのでA-Zで給油をしました(8.6L 35.1km/L)。 |
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吹上浜北のいつもの景色を過ぎれば串木野はもうすぐです。ちょうどお昼時だし、ペース配分は完璧です。
串木野では以前にまぐろラーメン、ぽんカレーというご当地グルメを頂いたことがあります。今回はその後登場したまぐろ舵取り丼というのを頂こうかと考えていたんです。 |
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到着!しかしこの通り。しかも鍵がしっかりかかってるし。
この店は5年前に来たときも営業時間なのに閉まっていたという実績があります。そこはさすがに二度目、こんなこともあろうかともう一店ナビに仕込んできてあるんですよ、これが。 |
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ガーン!何とこちらは定休日。
もう一店、場所を記憶している店があるにはあるんですが、こういう流れの時は逆らってもろくなことはありません。まぐろ舵取り丼とは今回縁がなかったということです。
というわけで、困ったときのジョイフルは隣町の川内にありました。 |
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次の目的地である新田神社はジョイフルから2分で到着できました。
写真の鳥居は二の鳥居で、後ろを振り返ると・・・ |
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桜並木の参道が延々と続いています。
調べてみるとこの参道は800m(奇しくも知林ヶ島の砂州と同じ)あり、川内川に沿ったところに一の鳥居があるようです。 |
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二の鳥居先の太鼓橋。 |
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太鼓橋上からは石段が見えてきます。
張り切って登って行こうかとも思ったんですが、案内図を見るとこの階段、相当長いようです。以前の私なら突進したかもしれませんが、年齢と暑さのためにパス。 |
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階段をパスできたのは、そういう選択肢があったからです。
車道はまだ上まで続いていますが、中間あたりの駐車場に停めます。 |
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ここからでもかなりあります。数えたら136段ありました。下からだと300段近くあるんじゃないでしょうか。 |
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石段最上部の左右にはご神木らしき巨木があります。 |
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こちらが拝殿。 |
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そして手水舎。 |
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薩摩国一の宮をたった半日でコンプリートしてしまいました。 |
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新田神社を後にして、約50km先の出水までひたすら走ります。 |
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出水の箱崎八幡神社は何と今年三回目。 |
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御朱印帳を手に入れてなかったら、もう来ることはなかったかもしれません。
そういう意味では、御朱印帳のおかげで一度行ったことがある神社でも、今後また行く機会がありそうです。思い浮かぶのは柞原八幡、鹿児島神宮、霧島神宮、青井阿蘇神社です。
箱崎八幡にて全ての目的地訪問が完了。アセロラドリンクで水分補給をし、カミさんにメール連絡をしたら、200kmを超える帰路に付きます。散々走ってまだ鹿児島県から出られてないんですから、下道走ると指宿は遠いです。
この時点でガーミンナビの帰着予想時刻は18:40です。 |
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出水を出るとすぐに鹿児島県に入り、芦北からは南九州西回り自動車道へ。これでずいぶん気分的に楽です。 |
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日奈久ICから素直に高速には乗らず、一旦日奈久温泉で小休止。温泉に浸かるというわけではなく、カミさんへのメール連絡と、高速に乗る前のドーピングを行います。 |
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そして八代南から高速へ。
この時点でのナビ帰着予測は18:10になりました。 |
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緑川PAではちくわサラダを買って帰ります。もはや素通りはできなくなってしまってます。 |
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3日目のルート図です。
順調に流れていた九州道もさすがに連休最終日ということで八女の先から混み始めました。次第に暗くもなってきていたので、広川SAにはメガネチェンジのためだけにピットイン。その後久留米IC手前の下り坂から流れ始め、鳥栖JCT手前まではまぁ順調でした。今回の渋滞は長さこそありましたが、滞っても停まることはなく最低でも50km/h程度では流れていたので時間のロスはそんなに大きくはならなかったようです。
太宰府ICからは都市高速へ。
結局帰着したのは18:25でした。ナビの予測は今回はなかなかのものでした。8月の北薩ドライブの時はまるであてにならなかったんですが。下道を走っていると到着予測時刻が結構どんどん変わりますが、高速だとほとんど変化しませんでした。
3日目の走行距離は422km。3日間の合計は1004kmでした。
長らくのお付き合いありがとうございました。 |
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