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さすがに立冬を過ぎているのでジャケットにインナーを装着しかけたのですが、昼間は18℃まで上がるとのことなので、脱着に手間のかかるインナーは止めて、ライトダウンジャケットを下に着ていくことにしました。
R202外環状、県31号とつないで久留米へ。出てからしばらくは「暑すぎたかも」と感じたライトダウンでしたが、すぐにちょうどいい具合となりました。途中基山付近で見た温度表示は14℃でしたから、南九州ツーリングのとき五ヶ瀬付近での最低15℃を下回っています。やはりダウンで正解でした。
まずは高良大社へとやってきました。おそらく10年以上ぶりです。ここも御朱印帳がなかったら二度と来ることがなかったかもしれない場所です。130段ある石段で、地元の野球部員たちがトレーニングをしています。 |
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ちょうど七五三シーズンの週末と言うことで、ビシッと着飾った可愛らしいチビさんたちがたくさん連れてこられていました。 |
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拝殿と本殿を横から。 |
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筑後国一の宮 高良大社の御朱印です。
ちなみにWikiによれば、一の宮とは令制国の中で最も社格の高い神社とあります。最も高いとなれば一社なはずですが、あくまでも原則だそうで、九州では筑前、肥前、豊後、薩摩には一の宮が二社あります。
個人的に「最も」という言葉は「一番」と同義だと思っているため、最近よく使われる「最も高いビルのひとつ」などという使われ方には違和感を感じます。英語の「One
of the most」を訳したときの言い方を踏襲しているのだと思われますが、「Most」は「最も」というより、「最大級」という意味合いだろうと思うのですよ。「3000m級の山々のひとつ」てな感じの。
ちなみに辞書で「最も」を調べると「他のどれよりもまさる」「いちばん」とあるので、やはり「最も」が複数あるのは言葉の意味合いとしておかしいのではないでしょうかねぇ。 |
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石段を上がりきった境内の高さが高良会館6階になっていて、ベランダ状の展望所があります。 |
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よく通る、九州自動車道の筑後川を渡る白い鉄橋が見下ろせました。今日もPM2.5は多めだそうです。 |
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石段下の駐車場脇にある茶店は昭和の観光地色が色濃く残っています。フジカラーのベンチは懐かしすぎます。
久留米市街地へと戻り、いい頃合いだったのでツーリングの時よく利用する某ファミレスチェーン店へと入りました。一人なので、小テーブルに着き、日替わりランチを注文。店員さんが「日替わりランチをおふたつですね」と言ったようにも聞こえたような気がしないでもなかったんです。ただ、小テーブルに座った一人客だし、まさかそんな勘違いはしないよな。もしそうだったら向こうも「?」と思うだろうから最後に「ご注文の確認を致します」ときっと繰り返すだろうと思ったのですが、「以上でよろしいですね。少々お待ち下さい」と下がってしまいました。 |
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でも、結局一人ぽつんと座っている私のテーブルには二人前の日替わりランチが運ばれてきたのでありました。注文を受けたのとは別の店員さんだったんですが、運んでくる時点でおかしいと思っていたのか、「日替わりランチお待たせしました。お二つですか?」と言うので「いいえ」と言うとすぐに一人分を持って戻っていきました。間もなくスタッフエリアから「店長、ごめんなさい」という最初の店員さんの声が聞こえてきました。確かに動きに無駄が多くて、要領のよろしくない方だったようではありますが、ちょっとでも疑問を感じた時点でビシッと突っ込んでおいた方がよかったんでしょうかねぇ。小市民には難しい部分であります。
食事を終えたら、千栗八幡宮へ。ここは筑後川の右岸でありながら、この部分だけ久留米市が食い込んでいる長門石町エリアに隣接してはいますが、神社があるのはぎりぎり佐賀県のみやき町です。 |
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こちらの石段は146段ありました。厳し〜い! |
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千栗と書いて「ちぐり」ではなく「ちりく」と読むのが特徴的です。すでにお昼時だからなのかはわかりませんが、こちらには七五三の参拝客はゼロでした。その代わり、私を含め五人いた参拝客のうち四人が御朱印帳持ち。宮司さんは忙しそうでした。
ここで、佐賀大和の與止日女神社に行ってきたという参拝者の方から、宮司さんが不在だったけれど午後には帰ってこられるらしいという情報を得ました。 |
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拝殿、本殿を横から。 |
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最近見始めたBSジャパンの神社百景という番組で社殿の屋根のことを言ってたな、と屋根の写真を撮り、帰ってから調べてみました。
屋根上に交差している組木が千木(ちぎ)と言い、先端部分が垂直にカットされているのを外削ぎ、水平にカットされているのを内削ぎと言います。また、屋根上に乗っている丸太状のものは鰹木(かつおぎ)と言います。伊勢神宮内宮が10本、外宮が9本で、それ以上はないらしいです。ちなみに出雲大社は3本で、直接社格と結びつくわけではなさそうです。過去の写真をざっと見てみましたが、対馬の和多都美神社は小さい社殿ながら8本もありました。
男神が祀られている場合、外削ぎで鰹木は奇数本、女神の場合は内削ぎで偶数本が大原則ということですが、前述の和多都美神社は8本でしたが外削ぎでした。実はかなりレアな例なのかもしれません。 |
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高良大社とさほど離れてはいませんが、筑後川の対岸と言うことで、こちらは肥前国の一の宮です。
真ん中にどーんと社名が書かれていないのは初めてです。 |
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拝殿に向かって右の方へ行くと展望所があります。 |
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展望所からの眺め。
展望所は佐賀県ですが、見下ろした先は福岡県なのです。黄色のミキサー車があるところが橋になっていて、川があるのですが、その川が県境です。
さて、参拝を終えて12:30これから合流地点の佐賀大和へ向かっても早すぎます。とりあえず筑後川沿いにてれてれと下って行くことにしました。 |
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で、ほぼ河口に近い大川の昇開橋まで来てしまいました。ここへ来るのもずいぶん久しぶりです。
ここでタイミング良く照ちゃんから電話。今から出発するそうです。現在13:00。到着はおそらく14時10〜20分くらいでしょうか。
昇開橋たもとの公園にちらりと寄り、河口側に移動して順光になった昇開橋の写真を撮り、と時間をつぶしつつ佐賀方面へ向かいます。 |
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佐賀大和IC付近の裏道で割と綺麗に色づいている木々を見つけました。
その後13:55に道の駅に到着。照ちゃんはまだです。裏手の川の方をうろうろしていると14:15に照ちゃん到着。早速もう一つの肥前国一の宮である、與止日女神社へと向かいます。 |
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與止日女神社は佐賀大和ICすぐ近くの川上峡沿いにあり、これまで幾度となく通っている道なんですが、立ち寄るのは今日が初めてです。
駐車場には車が一杯なのに、参拝者は皆無。車の主たちはいったい・・・? |
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それなりに風格のある拝殿ですが、おそらく一の宮の中では地味な部類だと思われます。 |
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先日行った伊万里の淀姫神社も「よどひめ」ですが、こちらの與止日女は当て字のようにも思われます。 |
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こちらには狛犬が三対あります。 |
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手水舎はずいぶん特徴的です。
日暮れまで時間はそうないので、まずは金立SAへ照ちゃんお勧めのチーズ入りちくわを買いに行くことに。金立SAは高速に乗らなくても行けるというのが、こういう時に便利です。ちなみに照ちゃん、獅子丸よりもちくわ好きという自信があるほどのちくわ好きです。では是非日奈久へ行って下さい。 |
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金立ということで、丸山古墳にも寄ってみました。13年ぶりです。
上方開放石室には雑草というより小木のような植物が育っておりました。 |
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金立SAから山の中腹に見える社殿に思いの外照ちゃんが食い付いたので、こちらにも13年ぶりに行ってみることにしました。正現稲荷神社です。参道入り口からはほぼ登山道という具合です。 |
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ここだけは綺麗に色づいていましたが、あとは他同様綺麗ではありませんでした。 |
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途中にあるこの鳥居は綺麗でピカピカ。赤は鮮やかだし、白字の部分も全くくすんでいません。最近建てられたばかりのようです。
ちなみに触ってみると薄い金属パイプ状なので、ボワンボワンと音がします。キックやチョップ、パンチでも凹みそうですが、そんな罰当たりなことをしてはいけません。
参道は記憶よりも険しいものでした。 |
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ラストの直線階段。13年前に来たときは、ここまで木々に覆われてなく、下界から社殿と共にこの石段もしっかり見えていました。 |
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階段を登り切ったら目の前に迫る拝殿。離れて撮ることができないため、これだけしかフレームに入りません。
間近で見ると意外とチャラいパステルカラーだったりします。照ちゃん曰く、罰当たりなので思っていても口にしちゃあいかんそうです。 |
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そして、その奥に、崖に張り付くように建つ本殿。 |
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拝殿前からの眺め。
達成感に感激する照ちゃん、そして明日の筋肉痛を覚悟する私。
帰路は嘉瀬川ダム経由で、と思っていましたが、日没間近なので素直にR263経由で。途中、見たことがないというので、下合瀬の大カツラに立ち寄り、ほぼ18時に帰着。
走行距離は162kmでした。
最高気温が15℃超えなら結構走れることを再確認した一日でしたが、昔のように10℃以下でも走るなんてことはもうしません。 |
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