伊吹山  琵琶湖大橋  比叡山延暦寺
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ある日新聞に出ていた旅行会社の広告で目にとまったものがありました。新門司発の名門大洋フェリーで往復するツアーです。伊勢神宮参拝企画などでよくあるタイプではありますが、そういうのは大体「2等船室」です。今回のは出発日によっては同料金で「2等洋室」になるというのです。休みもとれそうなので、早速申し込もうとすると意外にもカミさんも行きたいと言い出し、結局2名で申し込みました。
2年半前にJR博多シティが開業してから初めて博多駅に来ました。とは言え、地下鉄からJRへと乗り換えるだけので、博多シティの端っこをちらっと見物した程度です。

ホームへ来るのはいつ以来でしょう?大分の祖母が亡くなった時(18年前)に「にちりん」?に乗った記憶がありますが、おそらくそれ以来です。
もちろん、ソニックも初めてです。20年前で時計の針が止まっている私にとっては、今更ながらJR特急のクオリティの高さに感動しました。段階的に感動するなら九州新幹線を経て「ななつ星」でしょうか。ただ、今のJR利用ペースだと、ななつ星に乗るより早くお迎えが来てしまいそうです。

世の中では常識なのかもしれませんが、いつも利用する天神南駅改札前にある金券ショップで乗車券を購入しましたところ、通常料金の27%OFFになり、たいそう驚きました。
約50分で小倉駅に到着。新幹線だと20分かからないという現実が未だに受け容れられない私です。

こんな洒落たコンコースの小倉駅ももちろん初めてです。
小倉駅前からはフェリー会社の送迎バスで新門司のフェリーターミナルへ。

夏休み期間中とは言え、平日なので参加者は少ないだろうと思っていましたが、このツアー参加者だけでバス2台分にもなってました。恐らく私らは最年少参加者です。
およそ40分で港へ到着。

フェリーに乗るときはいつもバイクで自走して来るんですが、公共機関を使うとなると4つも乗り物を乗り継がなければなりません。時間はかかるし、面倒というのもありますが、基本的に「乗っとくだけ」なので実にお気楽です。

関西方面への瀬戸内航路は二度目です。前回は神戸行きの阪九フェリーでした。あのときは「これを使えば行動範囲がぐっと広がる」と感激しましたが、現実にはなかなか長い休みがとれなかったり、人が多い時期を嫌がったりで、なかなか「次回」がやってこないのでありました。
阪九フェリーに乗ったときはその豪華さに感動しましたが、名門大洋は比較的庶民的です。19:50発の方はちょっと新しい船のようなので、私でも感動できるかもしれません。
まだこういう自販機が撤去されずに鎮座しているあたりは「古さ」というより「どうでもよさ」というか・・・。レストランはバイキングのみだし。営業する方は楽でしょうけど、レストラン利用者はほとんどいませんでした。と言うより、レストラン利用者がほとんどいなくなったので、そういう形態にしたのかもしれません。私自身フェリーのレストランを利用したことは一度もありません。乗船前にコンビニで買い込みますんで。
出港から1時間ちょっと。まだまだ明るいです。

船内には金鷲旗帰りと思われる柔道青年&少女が多数乗っていました(一部は新潟からでした)。夏休み期間中とは言え、平日の1便なので、もっとがらがらだと思ってましたが、意外にも結構な数のお客さんでした。
ほぼ満月だったようで、月明かりに照らされる水面は非常にきれいでした。5年前は風が強くて、外に出てものんびり景色を楽しめる状況ではありませんでした。

エネルギッシュな柔道部員たちは元気に長いデッキを走り回ってます。正にエネルギーの塊状態です。

また、今回は繁忙期ではないので初めてフェリーの大浴場を利用してみました。脱衣場は狭かったものの浴室・浴槽は思ったより大きくて快適でした。ただ、入浴時刻が遅すぎて外の景色はすでに真っ暗だったので、帰りはもう少し早い時間にしようと思いました。
全然眠れずに、22:30通過の来島海峡大橋に続いて0:45通過の瀬戸大橋も見物。柔道部員たちは多少疲れたのか、デッキに座り込んでカップ麺をすすっていました。「動いたら補給」ですね。ラウンジのテーブルでトランプやってるグループもいました。

その後も余り眠れず、ラストの明石海峡大橋も通過予定時刻(4:15)の10分前に外に出てみましたが、すでに通過後でした。

それはそうと、先日買ったウォークマンは今回かなり役立ちました。音楽を聴いたりゲームができたりもそうですが、何よりノイズキャンセルでフェリーやバスの騒音があんなにも消されるのには驚きました。
初の大阪南港は雨でした。フェリー下船口からこの連絡通路までは屋根がないので、下船口でビニ傘が配られます。ほとんどの人が連絡通路に入ったら返却していましたが。それにしてもこの連絡通路の長いこと。
今日一日は奈良ナンバーのこのバスにお世話になります。
6時前に南港を出発して、7:30に名神高速の多賀SAで休憩。このあたりはミラ引き取りの時以来二度目です。

特に連休というわけではないので、駐車場に停まっている車は近畿エリアのナンバーばかりでした。
関ヶ原ICで高速を下り、有料の伊吹山ドライブウェイで山頂下の駐車場へ。多賀SAから約1時間でした。

到着した時は濃霧&雨で10m先が見えない状態でした。ここでは夏の高山植物を楽しむという企画だったわけですが、こんな状況です。どうでもいい人はバスに残り、ここを目当てのツアー参加者は気合いの入った装備で雨の中次々と山頂へと向かいます。確かにフェリーの客室でも、靴箱に気合いの入ったトレッキングシューズがありました。

私自身、気合いは多少ありましたが、今回履いてきた靴が夏仕様でソール部分からも相当通気があるタイプなんです。バスから降りて10〜20mほど散策したところで底から浸水&撤退。写真はその後一瞬雨が小降りになり、霧が薄くなったところで1分ほど外に出たときのものです。伊吹山には80分滞在でしたが、まだ売店営業時間前だったので、何にもすることがありませんでした。おかげで前日の寝不足がかなり取り戻せました。
ちなみにこの伊吹山ドライブウェイ、料金所通過の時、その料金表を見て我が目を疑いました。

  二輪(125cc未満不可)  2100円
  普通車・軽自動車  3000円
  マイクロ&路線バス  7500円
  その他バス等大型  12000円

対岸の比叡山ドライブウェイも相当高額ルートであることは知っていましたが、ここも強烈です。これだけの料金設定で50年近くやってこられたということは、それだけの価値がある場所という証でしょう。そう考えると、今回の雨&濃霧が実に残念に思えてきました。
伊吹山を下りて、往路と同じように関ヶ原ICから名神高速へ。栗東ICから県道31号で琵琶湖畔へ。

琵琶湖を見るのは初めてではありませんが、琵琶湖大橋は初めてです。写真は西岸の道の駅から。道の駅では瞬間休憩だったので、あちこち見て回る時間もなく再出発しました。この時点で予定よりやや遅れ状態になってました。

日本一の琵琶湖ですが、この付近で対岸までは結構近くて、あんまり日本一感はありません。北の方でじっくり眺めてみたいものです。
琵琶湖大橋の最高部通過時に車窓から南方向を撮影。さすがにこちら方向を見ると向こう岸は遙か彼方です。
琵琶湖畔から奥比叡ドライブウェイをガンガン登って、比叡山延暦寺へ。上ってくる途中はかなり霧が出ていましたが、上に上がるとなくなりました。この後カーッと晴れてくるのであります。
当初の滞在時間は70分でしたが、50分に短縮されました。

国宝である根本中堂という本堂のみ、しっかり見学しました。

こんな険しい山奥にある歴史ある立派なお寺ですが、想像以上にきれいに整備されていて、余り感動できないのでありました。先日行った岩屋神社みたいなところの方が、「おおっ」と思えるんですな。
伊吹山では売店開店時間前でしたし、休憩ポイントでは時間がなかったし、買い物ができるのは実質ここくらいです。

これというものはありませんでしたが、渋く薬師瑠璃光如来の根付守りを選択。三陸の螺鈿ストラップに代わり、携帯に取り付けられました。マジで高齢者携帯みたいな雰囲気になりました。
延暦寺からおよそ1時間半で大阪南港へと戻ってきました。

あんまり関西に来たという実感がないまま、帰りのフェリーに乗り込むのであります。
2日目のルートです。

今回のように、特にコースに関する予習もせず、乗せられて運ばれて初めての場所に連れて行かれるというタイプの旅というのは、いつもと違って、なんとも不思議な感じがしました。

フェリー内にあったパンフレットによると、今回のような往復フェリー移動で本当に様々なプランがあることがわかりました。費用対効果が非常に高いので、メジャーな部分はこういうツアーを利用して、マイナーなところをバイクで巡るというのもいいかもしれません。
南港近くにあるコンビニへ、出航前に買い出しに行きました。

途中の歩道が植物で20cm幅くらいになってました。東京でも北九州でも福岡でもそうですが、埠頭にある道路の歩道部分って荒れているところが多くないですか?
帰りの船では玉龍旗へ出場すると思われる剣道部員が多数乗船していました。往路での柔道部員たちは既に試合を終えた状態なので、実にリラックスした雰囲気でしたが、これから試合を控えた剣道部員たちには何とも言えない緊張感が感じられました。


行きがけには見られなかった、明石海峡大橋下を通過する瞬間です。
5年前のレポートにも同じアングルの写真がありました。ただ、早朝だったので、雰囲気は違いますけど。
かなり近いところを貨物船が走っていました。操舵室の人がフェリーのデッキに出ていた人たちに手を振っていました。


昨夜の寝不足のせいか、帰りは船首側の部屋だったからか、帰りはぐっすりとよく眠れました。ちなみに行きは特別二等洋室で帰りは普通の二等洋室でしたが、「特別」というほどの違いはありませんでした。特別の方は2段ベッド×4の1室に1台テレビがありました。普通の方は廊下からドアを入ると中に3室をつなぐ通路があり、あとは同じです。ただ、普通の方が1フロア下でしたが船首側だったので、音はかなり静かでした。
夜明け前の船からの景色っていうのは本当にきれいです。

あと1時間程度で新門司到着です。
予定より15分遅れて到着。

小倉駅行きの送迎バスは早朝ということもあり、行きよりも10分短い30分ほどで小倉駅へ。
行きはソニックに乗りましたが、帰りは直接天神に着く高速バスにしました。ソニックよりは時間がかかりますが、乗り換えのことを考えるとバスの方が楽です。ただ、行きはフェリーに遅れるわけにはいかないので確実なJRを選択しましたが。

我が家への到着は9時くらいでした。
ずいぶん以前から私の中では瀬戸内フェリーを使ったプランとして

 @伊勢神宮を含む紀伊半島(現地1泊でも足りないくらい)
 A福井の三方五湖〜東尋坊(ここまでなら現地1泊)、さらには能登半島方面(現地2泊)
 B淡路島を経由して四国へ(プランにより現地1〜2泊)

の三つがあるんですが、伊勢神宮や熊野大社・那智の滝などのメジャースポットは今回のようなツアーでもいいんじゃないか、と思いました。ただ、現地1泊を含むプランだと1名参加できない場合もあるので、そのあたりが難しいところです。ただ、往復にかかる料金はWeb予約よりさらに安いですし、バイクの往復輸送量もなくなります。何より準備が楽すぎてバイクとは比較になりません。特にこういう暑い時期でも出かけようという気になるのはツアーならではです。

それはともかく、この秋には再び瀬戸内フェリーで関西へ出かけるつもりでいます。次回はFAZEで。あとは天候と休みのタイミング次第です。
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