2日目その1 天草下島編

  

荒尾岳 西平椿公園 竜洞山 
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二日目は下島で二つの山と公園を巡った後、フェリーで長島へ渡り山や展望所を回り、宿泊地である水俣まで北上するという行程です。フェリーは13:20か14:40の便を考えていますが、早いほうでは少々きつく、遅い方では時間を少しもて余しそうな感じになりそうです。そこで、予定より出発を30分程度早め、フェリー内での昼食も視野に入れて早いほうの便に乗るということで方針決定。
出発は7:35。

R266〜県24を辿ってR389の下田へ。朝の山越えルートは少々ひんやりと感じました。
この時期のお馴染みの風景に今回も出会えました。

ただ、10年前位と比べると、こういう光景を目にする機会はめっきり減ったように感じます。こういう所にも少子化が感じられます。
荒尾岳と西平椿公園への入り口はR389大江トンネルの北側すぐのところにあります。
脇道に入った後でも案内が出ていて、スムーズに導いてくれます。
ただ、道はこんな感じ。
ここが荒尾岳への分岐。

左が西平椿公園、右が荒尾岳、手前がR389方面です。
荒尾岳は山頂すぐ下に駐車場があります。駐車場のまわりを半周したところに入り口があるという、ちょっと不思議なつくりです。古いですが、トイレもありました。
きっちりした遊歩道が見当たらないので、まっすぐ草地を展望台へと歩いて来ます。
展望台の下に烽火台跡が残っています。ここは遠見番所跡だった山です。

この公園に関しては手入れはあんまりされていないみたいです。
展望台からの眺め。

広々とした海を見下ろすだけなので、正直なところいつまでも眺めていたいという気持ちにはなれませんでした。
1F部分は珍しいつくりになっています。

気が済んだので、西平椿公園へ。
先ほどの分岐に戻り、海側へ下って行くと再び分岐。案内に従って左へ。
海が見えてきたところにも分岐。ここは右へ下ります。
国道からずいぶん入ってきましたが、2〜30軒くらいの集落が突然現れちょっと驚きました。半農半漁かなと思いましたが、きつい傾斜地なので、ぱっと見農地はそんなにありません。漁港もないので、一体とうやって生計を立てているんだろうか。それと、日常の買い物は一体どこまでどうやって行くんだろうか。町で暮らす身には想像もつきません。
入り口ゲートとその周囲はなかなか絵になる光景です。

ゲート手前に駐車場がありますが、ゲートの先にも広場があり、十分にクルマを停められます。ただ、その場所は案内板によれば「交流施設」となっています。
「つばきの里 カメリアハウス」

見ただけでは売店なのか食堂なのかもわかりませんでしたが、案内板によると椿油の採油工場となっています。交流施設の脇にあります。その横にはきれいなトイレもあります。
交流施設からすぐのところにある展望台。

このすぐ下にある遊具周辺では草刈り作業がなされていました。

そこそこの広さがある西平椿公園ですが、どこを散策しようかを案内板を見ながらしばし考えます。給水施設とか展示園には魅力を感じないので、海の方へ向かったところにある東屋とその先の展望所を目指すことにします。
平面の案内図ではわかりませんでしたが、海へ向かう遊歩道はとにかくどんどん下っていくんです。
このまま行ったら帰りは大丈夫か?と不安になりつつも、時間にゆとりはあるので進んでいきます。
遊歩道脇にものすごい木がありました。
横から見た図。

どういうきっかけでここに生え、どういう経緯でこうなったのか興味がありますが、そんなことわかるわけありませんし。
遊歩道は相変わらずどんどん下っていきます。途中から巨石群の中を進みます。
再び海が見えたところに東屋を発見。
だいぶ海が近づいてきました。

そして、最終目的地の展望所が遙か下方に見えます。

「あそこまで行くかぁ・・・でも行ったら帰りは当然登りだし・・・」

休憩をしながらしばし悩みましたが、きっとまた来ることはないだろうからきっちりと極めておこうと、意を決して進んで行きます。
最後の最後まできっちりと整備された遊歩道が延びています。
展望所へ到着。
海が近いというだけで、そこからの眺めには何も期待をしてはいませんでしたが、これまで木々などが邪魔をしていた向かって右側をすっきりと眺めることができました。それにしてもこのあたりの海の青さって何でこんなに鮮やかなんだろうか。

さて、覚悟はしていますが、ここからの戻りは延々と続く上りです。あらかじめウィンドブレーカーを脱いでから歩き始めますが、今回の登山ツーリングの中で一番長くハードな道のりでした。ここはあくまで「椿公園」であり、「山」でも「岳」でもないんですが。
R389に戻り、今回は大江天主堂も崎津教会もパスして(走りながらちら見はできる)東へと進みます。羊角湾と思いますが、入り江内に小島に併設された高床式の建物が目に入り、思わずバイクを停めました。

漁業関係の作業小屋にしてはテラスがあったりして、一体何なんだろう?

帰ってから調べてみると、河浦海上コテージという宿泊施設だということがわかりました。こんなロケーションの宿に泊まったら、どんなゴージャスな気分になれるんでしょう。料金はキャンプ場のコテージ並みたいなので、庶民でも利用できますが、釣りをしない身にとっては少々退屈になるんでしょうか。
ただでさえ風のない日の入り江なので、穏やかな水面に景色がきれいに映り込んでいます。
R389から県289へ。
そしてすぐに県326へスイッチ。
下島東岸へ出てしばらく走っているとフェリーが入ってきました。
牛深港に比べると相当地味ですが、長島の蔵之元港と同じような感じです。この航路はまるでノーチェックでしたが、ここからも長島へ渡ることができるんです。

この中田港からだと、獅子島を経由して諸浦島へ渡り、そこから橋伝いに長島へと辿れるわけです。日に五便あり、所要時間は55分(最終は直行で35分)。13:55の便に乗るという手もありますが、今回はここから県26号を牛深まで走破するという地味なりに大きな目的があるので、この航路は次の機会とします。

私のナビは困ったことに絶対にこの航路に乗せたいらしく、牛深港を目的池に設定しても県道ではなく、この航路で長島に渡り、蔵之元から再びフェリーで牛深という案内をずっと続けました。それは牛深港まであと2kmという地点になっても変わらないのでありました。
県26号から竜洞山へ向かう道は比較的広いんですが、海沿いにも関わらずガードレールなしというワイルドさです。
竜洞山にはキャンプ場もあるようです。ここからぐいぐい上っていきます。
一気に山頂まで上がって来ました。
ちょうどさっきのフェリーが獅子島へと向かっていました。10:15発の第二便です。
展望台は今回の旅でいちばんの高さだろうと思われます。
(ラストの玉名のも結構な高さがありました)

確か、階段の段数はきっちり50段だったと思います。
タワーの中心部には竜の石像が設置されています。
展望台の上。

展望台からの眺めは最高です。下島ではここがイチオシです。
展望台のすぐ下に、この山の名の由来と思われる「竜の穴」という洞窟があります。
穴は二ヶ所あります。


案内板によれば、この穴がどこまで続いているのかを調べるためにお坊さんが握り飯を投げ入れて犬も入れたそうです。犬は握り飯を追って、穴の奥へと走って行ったが、そのまま戻って来なかったそうです。
数日後、その犬が本渡亀場の瀬戸の海(恐らく本渡瀬戸と思われます)からぽっかり出てきたそうです。

島原の原城までつながっているという説もあるそうです。
もう一ヶ所の方が少し大きくて深い感じがします。
こんな感じ。
入り口からフラッシュ撮影してみました。

すぐそこに石の壁が見えていますが、その手前から右に曲がっているようにも見えました。
山頂と竜の穴から少し下ったところには大規模なキャンプ場があります。バンガローはおろか、テニスコートまであるんです。道ばたで二頭のヤギが普通に草を食んでいました。
案内板によるとキャンプ場内に続く車道の先に楊貴妃像があると書かれていたので、行ってみることにします。

歩いて行くにはちょっときついかなという距離を走ると、道ばたに案内板を見つけました。この道を進んでいくと・・・。
楊貴妃さまとご対面。

案内板によると、昔々国難から逃れた楊貴妃がここに住んでいたそうで、流行病を「楊貴湯」というくすりで治めたりしたそうです。
「必ず迎えに行く」という皇帝の言葉を信じ、一日千秋の思いで数年を過ごしたある日、大きな雷とともに山頂から竜が空に舞い上がり、大空の彼方に消えていったとのこと。そして楊貴妃のすがたがなくなっていたと。

地域活性化のシンボルとして9年前の平成18年に建てられたんだそうです。


ここからは山を下り、県26号で海岸線を牛深まで向かいます。
2日目 その2へつづく
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