2日目その2 長島編

  

県道26号 針尾公園 長島風車公園 長崎鼻公園 特攻神社
1日目 3日目 ツーリングindex 禄太郎庵top
県道26号は牛深までおよそ36km。かなりの険道であっても1時間半もあれば大丈夫でしょう。仮に1時間半かかっても、フェリー出航まで50分の余裕があります。

海面に近い細道で入り江に沿っていく様子は大分県蒲江周辺とよく似た雰囲気です。
途中にトンネルもあります。車同士だと離合は無理でしょう。
しばらく進むと一旦快走路になりますが・・・
ほどなく険道に戻ります。
険道、快走路、集落内は細道というパターンを繰り返しつつ、少しずつ南下していきます。

困ったことにナビは相変わらず「中田港からフェリーに乗れ」という案内を続けているため、牛深までの残り距離がよくわかりません。
後半〜終盤はこんな感じの道が続きます。
このあたりまで来ると対向車は皆無となります。
最後はこれって県道か?というところを通りながらも、このすぐ先でR266へと出ることができました。
牛深港へ到着。

竜洞山から47km、1時間15分でした。道がくねくねしているせいか、地図のルート探索で調べた距離よりも実走では長い距離になりました。
この航路は三度目ですが、牛深港から乗り込むのは今回が初めてです。
出港まで1時間位あるので、港に近い中華料理店でゆっくりお昼ご飯を頂くことができました。
フェリーがやってきました。

この時点で待機場所にいた車両は車3台とバイク1台のみ。
乗り込んでから出航までは室内席にいるんですが・・・
動き出すとつい外通路に出てしまい、結局蔵之元に着くまでずっと外のままでした。

これまでは必ずバイク乗りの方と一緒になり、港に着くまでの30分間色々とお話をしていましたが、今日は他にバイク乗りの人がいないので、ひたすら海を眺めるのみでした。途中で小さな漁船のおっさんがこちらのおっさんに手を振ってくれました。
間もなく蔵之元港です。
駆け込みで車2台と自転車1台が追加されましたが、船内はガランとしています。
蔵之元からはいかにも長島らしい景色のルートで針尾公園を目指します。
針尾公園に到着。なんと公園がきれいにリニューアルしているではありませんか!。
帰ってから調べてみると、1年前に改修されたんだそうです。

右は前回(2008年秋)の写真です。
展望トイレは和式の個室のみがガラス張りでしたが、小用もガラス張りになりましたし、個室は洋式に変わっていました。

展望台からは相変わらずの絶景です。7年前のパノラマ写真は継ぎ目がくっきりしていますが、技術の進歩は凄いです。

海に向かって左手側では旧展望台が撤去されて、新たに東屋が設置されています。また、公園内の唯一の遊具であった「宝くじロッキンハッピー」はそのままの位置で変わらずに存在していました。
針尾公園の後は、今回のツーリングで最後の山である行人岳へと向かいます。
行人岳への道は工事途中の部分があり、上の方は工事関係の大型車がずらりと並んでいて、山頂直下は迂回路になっていました。
山頂の駐車場は広々としています。
散々絶景を見てきましたので、この程度では大して感動も出来なくなってしまいました。

出水平野からツルが北帰行するコースに位置しているらしく、その時期は多くのカメラマンが終結するそうです。
駐車場の上に不動明王があるというので、一応来てみました。

これだけではなく、社務所にお堂、梵鐘なんかもあります。長島の山岳信仰の聖地であり、江戸時代には修験道の場であったらしいです。
行人岳から川床放牧場付近にある、長島風車公園へ。
上りきったところにある駐車場。

恋人の聖地とは書かれていませんでしたが、それらしい小さな鐘が吊された小さな展望台が設置されています。
まぁ、今どきどこにでもある風車の風景ではあります。
珍しかったのは、取り外された風車の羽が寝かされていたのを見られたことです。
風力発電所から西側のR389へと下って行くんですが、なぜかその途中で長島研醸で作られている「島美人」が島内限定で「島娘」という銘柄で売られているという話を思い出し、酒屋はないかと探しながら走っていました。

すると、Aコープにの看板に「酒」と書かれていたので寄ってみます。
「島娘」はありませんでしたが「島乙女」というのが売っていたので、これのことに違いない、と購入。
そして、次が長島最後の訪問地である長崎鼻公園へ。

このあたりはじゃがいも畑が広がっていて、この先の道には多くの軽トラとコンテナBOXが道ばたに並んでいました。
ここが長崎鼻公園の駐車場。

灯台自体は歴史の古いものらしいですが、公園化されたのは比較的最近のようです。
かなり日が傾いてきているので、すっかり逆光です。
反対向きだとこんなに鮮やかに撮れます。先ほどの風車群が見られます。
海側の岩場に下りて撮れば、灯台もくっきり鮮やかです。
海側にもベンチがいくつかありますが、もうこの時期だと日陰がないと辛いです。
その後、黒之瀬戸大橋へと向かっている途中にぱっと見にはわからない酒屋を発見。我ながらよくこの幟を見逃さなかったと感心します。
 「島娘」は地方都市伝説ではありませんでした。おかげで立て続けに焼酎を二本買うはめになってしまいました。

メイン銘柄の「島美人」とさきほどの「島乙女」、そしてこの「島娘」を合わせて「長島三姉妹」と呼ばれてるそうです。三銘柄それぞれ製法やブレンドが異なり、味わいも違うんだそうです。

「島美人」・・・白麹仕込み
「島娘」・・・麦麹と米麹を使った二つの原酒をブレンド
「島乙女」・・・麦麹と米麹のブレンド仕込み
それを知ってしまったら、いても立ってもいられなくなり、三姉妹に勢揃いしてもらいました。(ツーリング終了の4日後のことです)
島乙女のパッケージにもなっている黒之瀬戸大橋を渡ります。

ツーリングから戻った翌日、西日本新聞に「さつま島美人物語」という特集記事が載っていたのには、余りのタイムリーさに驚きました。
今日も時間にゆとりがあるので、どこか寄るところないかな、と長崎鼻で散々悩んでいて、ふと思い付いたのがこの特攻神社です。

2年前のツーリングですぐ近くの「特攻碑公園」というところまでは来ていたのですが、この神社を発見できずにいたんです。

自動車学校そばの理髪店の近くであることは間違いないはずなので、バイクを停めてじっくり歩いて探すつもりでしたが、何と理髪店の隣にありました。理髪店がすごく目立って、この神社が想像以上に地味で小さかったため、前回もすぐ近くにバイクを停めてきょろきょろしていたにも関わらず、気付かないでいました。
海軍航空隊の正門の門柱が残されています。

元々、出水海軍航空隊の守護神として建立され、特攻隊員たちが使命の成功と国家の安泰を祈願していたそうです。航空隊の解隊に伴い神社も撤去されたそうです。

平成に入り、宅地造成に伴って神社の台座が発見され、箱崎八幡宮の宮司さんが土地を買い取り、当神社を建立し、英霊を祀ったということです。箱崎八幡宮を改めて見直しました。
島娘を入手し、特攻神社を見つけ参拝することができ、プラスαの充実感を感じつつ水俣へ。宿は昨日とは真逆の国内に110ものチェーンホテルを誇る大型ビジネスホテルです。支払いは自販機だったり、ルームキーが暗証番号式だったりと正に21世紀仕様ですが、風呂に関しては他と変わらないとは言え、昨日の宿はよかったよなぁと思わせる位窮屈さを感じてしまいました。

昨日に引き続き、珍しく二日続けて夕食は外食で。
立派なビジホには朝食バイキングが付いていて、ビール自販機もあるので、コンビニに寄って宿に戻る必要もありません。
2日目のルートです。

一応タイトルに「登山」を掲げているので、まとめをしておきます。
《天草下島》
 荒尾岳
 竜洞山
《長島》
 行人岳

初日と合わせて七つの山に登りました。天草下島では大差をつけて竜洞山がイチオシです。
皮肉なことに登山とは関係ない西平椿公園での展望所までの往復が一番ハードな行程となりました。初日最初の千厳山でもそこそこ歩きましたが、その他の山はほぼ歩きなしで山頂または展望台まで行くことができました。四輪車の場合、むしろ山頂駐車場までの道のりの方が大変かもしれません。


二日目の走行距離は221kmでした。
3日目へとつづく
1日目 3日目 ツーリングindex 禄太郎庵top
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送