永平寺　白山比�盗_社　スカイ獅子吼　金沢街めぐり 　ツーリングindex　禄太郎庵top

「永平寺へ行ってみたい」 と後期高齢者デビューしたての母親が言います。新聞に出ているツアー旅行などを細かくチェックしているようですが、ツアーの場合１名参加できない場合が多いため、行きたくても行けないわけです。そこで、私とカミさんを誘ってきたというわけです。 暑いこの時期にうさぎを三日間留守番させられないということで、１泊２日で納得してもらい計画を開始。時間を有効活用するために小松空港への直行便で往復することにしました。当然始発で行き、最終便で帰るというプランです。

始発便は7:40。逆算すると6:30の地下鉄で空港へ向かう必要があります。そうなると実家集合は6:00。ということで当日朝は4:30に起床しました。 何度も利用した福岡空港ですが、国内線第一ターミナルは初めてです。実にこぢんまりとしていますが、レストランや売店はきっちりと揃っています。 搭乗ゲートをくぐり、徒歩で直接飛行機へ乗り込むのも福岡空港では初めての経験です。 ANAとIBEXの共同運行便でCRJ-700という両側に二列ずつの小さな飛行機でしたが、70席満席での運行でした。この機体、音が静かなのには感動しました。天井が低く、通路も狭いのに、ドリンクサービスがちゃんとありました。 小松空港までは1時間20分。人生初の石川県です。まだ９時前です。 今回の旅行はとにかく全てのルート・訪問地が人生初づくしなのであります。 空港からは予約しておいたレンタカーで移動します。二日間Vitzにお世話になります。 リッターサイズの車って、加速時には結構回るので音もそれなりですが、高速巡航時の静かさ（対軽自動車）には今さらながら感動しました。最近は車でも高速で遠方へ移動することが多いので、次はリッターサイズもいいかなぁとしみじみ思いました。 北陸道を福井に向かい、まずは優先順位最優先の永平寺へ。 平日ですが、夏休み期間ということもあり、それなりの観光客がいます。 自販機で拝観券を買って、御朱印をお願いして番号札を受け取ってから中へ。入口で靴を脱いだらビニール袋へ入れて持ち歩くシステムです。 傘松閣という大広間。１６０畳敷の広さです。 格天井には２３０枚の花鳥図がはめ込まれています。 この中から何とかの絵を探すと願いが叶うんだそうです。 永平寺の特徴とも言える回廊です。 永平寺と言えばこの図です。 窓は平行四辺形。 閉めたとき、どうやって右側の窓が上側で止まるのかが謎です。ストッパーらしきものは見当たりませんでした。 これは多分「仏殿」 風格のある古い木造建築物が多い中、それに混じって結構コンクリート造りの建物もあるので、そのギャップが何とも言えません。 これは多分「法堂」の中。 中雀門 庫院 再び「仏殿」 写真では余り人が写っていませんが、観光客と修行中の若いお坊さんの多いこと。一体どれくらいの人数が修行中なんだろうか、と思いました。また、若いお坊さんはメガネを掛けている人が多かったのも印象的でした。 ゆっくり拝観して１時間くらい。日差しはないものの、風が通らない回廊などは結構な暑さでした。 入口に戻り、番号札を出して御朱印帳を受け取ります。母は今後続くかはわかりませんが、永平寺で御朱印帳デビューしました。 昼食はせっかくなので越前そばを頂きました。 美味しい店はあるんでしょうが、得てして「そばどころ」と言われる場所の蕎麦で感動できることはないもんです。 昨日のウエストの生そばの方が間違いなく美味かった。 同じお店でソースカツ丼もメニューにあったので、カミさんとハーフ＆ハーフで。 蕎麦屋さんでしたが、蕎麦よりもソースカツ丼の方がクオリティ高かったように感じました。 三国へ移動してきましたが、暑くてたまらないので、屋内施設のみくに龍翔館へ。 入館料３００円で４階まである割には、私にはこれと言って食いつける部分はほぼありませんでしたが･･･ 三国祭りの山車の凄いこと！ 展示してあるのは、明治期のサイズでおよそ１１ｍ。博多の飾り山とほぼ同サイズですが、あれこれ詰め合わせのものと、どーんと主役のみで勝負するものとでは迫力が違います。 博多の山笠と同様に、電線の影響で現在は６．５ｍとのこと。ちなみに山笠は４．５ｍだそうです。 せっかくなので、少しだけ町の散策もすることにしました。 三国は港町なので、古い商家がたくさん残っています。 各町ごとに山車の保管庫があるのがこれまた凄い。しかも風格あるし。 博多の山笠は終わるとばらんばらんに分解（その様子は破壊としか映らないが）され、保管されるのは舁き棒くらいではないかな。 福岡人ですが、博多人ではないのでよく知らんのです。 その隣が旧森田銀行。 古い銀行の建物って結構あちこちで保存されているもんですね。 まだまだ暑いですが、タイムリミットが近いので移動します。 母を東尋坊で下ろし、私ら二名は別行動へ。 東尋坊から車で５分かからない位の場所にある坂井市海浜自然公園へ。ここには３年前(2012年)にできたばかりのディスクゴルフの常設コースがあるんです。 ディスクを２枚ずつ持って、９Hをひと回りだけラウンドしましたが、汗だくで脱水気味になりました。17時までもう少し時間はありましたが、身体がもう無理なので終了。 コースの詳細はこちら １時間足らずで母と再合流。 せっかくなので、東尋坊もざっと見物しておきます。 まぁ確かによくある海岸の風景です。 唐津の七ツ釜や宮崎の日向岬が本土にあったら、もっとメジャーな観光地になれたんでしょう。 さすがにメジャー＆老舗観光地だけあって、昭和チックな土産物店がずらりと並んでいます。17時10分くらい前から各々閉店業務が始まり、３分前には９割以上が閉店完了。 これにて初日の福井旅行は終了。 二日目が金沢周辺観光なので、石川県に戻って山代温泉に泊まりました。 無色･無臭で特にとろみも感じられないお湯でしたが、紫外線アレルギーの母にはとっても良かったようです。 料理も非常に良かったんですが、印象的なのが水の美味しさ。暑い中一日移動してきたからという影響もあるんでしょうが、三人が三人とも「美味しい、美味しい」と飲んでいましたから。おかげでビールが１本少なくすんだ感じです。 ちょっと前、地元(福岡)紙に石川（金沢）の観光に関するこんな記者コラムが載っていました。 旅行好きの娘が北陸新幹線の開通を機に友人と金沢旅行に行った。帰ってきて旅の様子を楽しそうに話す娘は「楽しかったけど、金沢にはもう行かないと思う」と言う。理由を聞くと、宿でも土産店やタクシーでも人の対応がよろしくなかったとのこと。京都は観光サービス業のプロだけど、金沢はプロとは言えない。 それが印象的だったので、カミさんと母に話していたんですが、とりあえず宿の方はみんなとっても親切でした。 そして二日目。 金沢のはずれの宿場町「鶴来」にある白山比�刀iしらやまひめ）神社へ。加賀国の一の宮です。 白山比�盗_社は山裾の傾斜地にあります。たまたま下の駐車場へ入ったんですが、本殿のすぐ近くに広々とした駐車場があることがあとでわかりました。 でも、下の駐車場からでないと一の鳥居をくぐれませんし、この風情ある参道を見ることが出来なかったので、ラッキーでした。 二の鳥居と手水舎があり、最後の石段を上がると神門があります。 手水の冷たさは驚くほどです。気持ち良くてたまりません。 二の鳥居をくぐって左手に神門。 この日は神社主催の「写生大会」が行われており、20名程度の中学生と思われる子たちが境内のあちこちで絵を描いていました。 その先に拝殿と本殿。 御朱印を頂きました。 北参道駐車場からの鳥居。 その先の手水舎。こちら側から参拝する人が多いんでしょう、こちらの方が大きいです。こちらの水も同じくとっても冷たいです。 白山比�盗_社から車で数分の所にスカイ獅子吼があります。 去年行ったヘブンズそのはらと同様、冬にスキー場として営業している所です。 ゴンドラで標高差440mほどを一気に上ると、これが涼しいんです。セオリーからすると麓より2.6℃位低い計算になります。山を駆け上ってくる風が心地良いです。 去年行ったヘブンズそのはらと大きく違うのは、下界が見下ろせて、空気が澄んでいれば日本海まで見えるところです。 パラグライダーの離陸場があり、大きな荷物を背負った人が次々とゴンドラで上がって来ます。ここにいる間に６人くらい飛んで行きました。 涼しくて快適なのもあり、離陸の様子をいつまでも見ていられそうな気分になります。 ベテランらしき人のスムーズな離陸 ちょっと危ないながらも見事な修正で離陸 スキー場の周囲を高原カートで一周できます。これなら暑い季節でも一周してみようという気になります。 完全な自動運転で、何の操作も要りません。 最初は下り坂。強力なエンジンブレーキですごくゆっくり進んで行きます。 一番下から。リフトは動いていません。 帰りは反対側を上っていきます。およそ10分間で一周します。 他には草そり、アスレチック、レンタルラジコンコースがありました。 麓のパーク獅子吼には売店と 「獅子ワールド館」があります。日本とアジア諸国の獅子頭が展示してあるんですが、三人ともすっかり見入ってしまいました。そして、三人とも下の売店でミニ獅子頭を購入。 そして金沢へ。 金沢駅近くの駐車場に車を停めて、ここからはタクシーで移動することにします。 北陸新幹線開業での金沢観光フィーバーということもあり、もの凄い賑わいです。 金沢らしくない二大建造物のひとつと言われている、金沢駅です。もうひとつは21世紀美術館だそうで。 東口は実に個性的ですが、帰りに見た西口はこれに比べると至ってフツーでした。 タクシーで橋場の三叉路まで移動し、主計町（かずえまち）の茶屋街へ。 あかり坂を下って茶屋街へ下ります。もう一つ先のくらがり坂の方が風情があったかも。ちょっと予習が甘かったな。 駅からここまで乗ったタクシーの運転手さんは非常に話が上手で色々な金沢豆知識を教えてくれました。（融雪のための地下水の鉄分で路面が赤くなることなど） この後、２回タクシーに乗りましたが、お二人ともそれぞれ個性的なおしゃべりで楽しませて下さいました。その後、町屋カフェの店員さん、駅ビルでの売店の方の対応共に素晴らしく、一体あの記者コラムは何だったんだろう？と思いました。観光ブームに沸く金沢に驚異を感じた京都観光業界の逆提灯記事だったのでは、と勘ぐってしまいます。 茶屋街の建物は旅館、料理店、Barなどになっています。 こちらはこの後行くひがし茶屋街のようにメジャーではないので、私らの他にひと組の観光客がいただけでした。 浅野川大橋を渡り、歩くこと２〜３分でひがし茶屋街へ。こちらは賑わっています。 これを撮ったときはたまたま人が少ないようですが、相当な賑わいでした。 どうして人が写らないタイミングで撮れたのか、暑さで意識が飛びかけていたのでよく覚えていません。 一番奥まで行ったら、ひとつ裏の通りで戻ってきます。 一周したところで力尽き、休憩のためカフェへ。 ちょうどお昼時でしたが、宿でしっかり朝食を頂いたこともあり、食事よりも水分補給＆冷却を選択。後の二人も結局こんな感じのものをオーダーしていました。 ここはギャラリーが主で、カフェも付いているというお店だったため、食後に竹細工、漆工芸品、九谷焼をじっくり見ることができました。九谷焼についてはどぎつい色使いのイメージがあり、どちらかと言えば嫌いでしたが、バリエーションが色々あることがわかりました。 ラッキーなことに表通りに出る前にタクシーの空車と出会うことができ、石浦神社へ。本当は金沢神社、尾山神社へも行こうかと考えていましたが、一度に歩くのは2〜300mが限度なので、21世紀美術館の向かいにある石浦神社だけにしました。 小さいけれど、オリジナル御朱印帳を始めオリジナルグッズが多数ある、観光客が多数訪れそうな神社です。 拝殿の正面部分はアクリル板が貼られていて、賽銭を投入する部分のみ四角く穴が開けてあり、そこからお金を滑り込ませると賽銭箱へ入り込むんです。拝殿内部の空調を効率的にするためのエコな作戦です。 御朱印を頂きました。 ２年前に気比神社で入手した初の御朱印帳が秒読み段階に入りました。ここで次のを買おうかとも思いましたが、秋の泊まりツーで神社巡りの構想もあるので、保留にしました。 日差しを避けて涼めるだろうと、ゲージツはわかりませんが21世紀美術館へも行くことに。 中に入ると、展覧会ゾーン（有料）へ入るための入場券売り場に長蛇の列が出来ています。 迷わず展覧会ゾーンはパス。交流ゾーン(無料)だけを一周してみました。熱中症らしき人を搬送するんでしょう、救急車が来ていました。 ひがし茶屋街のギャラリーであれこれ見てしまったので、お店巡りがしたくなり、金沢駅へ戻り、焼き物、塗り物などをじっくり見て回りました。三人とも気に入った九谷焼をそれぞれ購入。 後は車で空港へ戻り、レンタカーを返却。 空港の売店を物色の後、レストランで夕食。最後に再びソースカツ丼で締めとしました。ここのも美味でした。 19:05の最終便は３席×２列の普通サイズの機体でしたが、結構空席が目立っていたため、乗っている人数は往路と変わらない程度だったと思います。私らのひとつ後ろの列は６席全て空席でしたので、久々に飛行機でリクライニングができました。飛行機のリクライニングってあんなにちょこっとしか倒れなかったんですね。 予定より早く福岡空港へ到着後、タラップで飛行機を降りたらバスで第一ターミナルまで移動。往復ともボーディング･ブリッジを通らず、しかもバスにまで乗れる貴重な体験ができました。 小松空港便を使えば、１泊２日でも北陸周辺を結構まわれることが実感できましたので、今回行けなかった恐竜博物館や能登もいつでも行けそうな気になりました。能登はまれブームが去ってからにしますけどね。 当レポートへの感想等をお願いします。 　ツーリングindex　禄太郎庵top

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