潮井水源 白糸の滝 揺ヶ池 宝来宝来神社 謎の門 清水滝
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南阿蘇で気になりながらも行っていないままになっている小ネタをつなぐツーリングをしよう、と行程計画を作りナビのルート設定をしてから2年が経ってしまいました。行こうと思っていたら雨になった日もありましたし、南阿蘇くらいはいつでも行ける、と優先順位を下げられて他の候補地へ先に行ってしまったこともあります。そんな感じでの先送りがすっかり定着して2年が経過。これではいかん。このままでは去年同様梅雨入りしてしまい、真夏は乗らずに秋が来て、阿蘇に行くならススキより新緑だよ、よし来年にしよう、というスパイラルに陥ってしまうパターンはいい加減に終わらせないと。

今年は天草、平戸、ぼんさん越と充実したツーリングが目白押しだったため、もうやりきった感で一杯だったんですが、梅雨入り平年日(6/5)はもう目の前なので、スパイラルを断ち切るために、ついに南阿蘇へ向かうことを決意したのでありました。
登校中の高校生を横目にしつつ、7:10にスタート。前回、平日朝の県610号山越えが大変だったので、安易に都市高〜九州道で南下。

九州道離脱直前の託麻PAで休憩&ナビ取り付け。
益城熊本空港ICで下り、県36〜県206〜県28という初ルートを辿っていると「潮井水源」(益城町)の案内板を見つけ、最初の目的池へ達する前に早くも寄り道をします。今日の目的池は「水場」が多いので、こういう機会でもないと二度と行かないでしょうから。
案内板があるものの、一般的な観光地ではなさそうなアプローチでした。
一般的な水源池と違って、導水のための施設が設置されています。飲料水・生活用水として地元で利用されているようです。

池は上下二段にあり、下の段には鯉が泳いでいました。
水源地のお約束である神社もあります。地元では大切な水神様でしょう。
神社境内の脇は中途半端な公園風広場になっていて、屋根付きベンチと共に立派な石碑がありました。近くの案内板を見てみると、徳富蘇峰の生誕の地とのことでした。教科書での印象より「八重の桜」で見たイメージが強くなった人物です。
すぐ近くに川魚料理店もあります。まだ早い時間だったので営業してはいませんでしたが、週末は営業されているんでしょうか。駐車場にお品書きの看板が出ていて、イワナ、ヤマメ、マスの塩焼き、山菜の天ぷら、鹿刺しから田楽まであるようです。意外な穴場かもしれません。
次は西原村にある全国チェーンの白糸の滝です。

もっとマイナーなイメージでしたが、県道沿いから案内板が続き、アプローチ道もきっちり整備されています。

駐車場は直進(右)ですが、左へ下ると滝のすぐ脇まで行けることが数分後に判明してしまうのです。滝付近に駐車スペースはないため、車は駐車場へ向かうべきでしょうが、平日のバイクなら滝まで行っても何の影響もありません。二度目があったらそうします。
駐車場は広々していて、きっちりラインが書かれ、1台ごとに車止めが設置されていました。30〜40台分はあったと思います。

駐車場の奥から遊歩道がスタートします。
途中の東屋からは滝が見えるような、見えないような微妙なロケーションです。
どんどん下って行くと、何と車道と合流。そう、さっきの左へ下る道だったのです。
微力ながら協力させて頂きました。
意外にも水量が多く、なかなかの迫力です。

悲しいことに遊歩道の復路はずっと上りなのです。3〜4分ってところでしょうか。
次は県28号沿いに入口があって、何度も通ったことがありながら、一度も足を向けたことがなかった揺ヶ池へ。それはそうと、俵山周辺に小洒落たお店がこんなにあったっけ?と思う程目に付きました。

県道から200mくらいのところにあります。トイレ付きの駐車場もあります。

池は思いの外小さかったのですが、水はエメラルドグリーンで、深い底までしっかりと見える透明度でした。ただ、水がこんこんと湧き出している感じではありませんでした。
ここでちょっとした事件が発生。次の目的池へ向かおうとキーをひねるとSマチック表示部にマイナス表示が出ていてセルが回りません。一旦オフにして再度やっても同じ。確かこれはSマチック故障時のエラー表示じゃなかったっけか(本当のSマチック故障時は「F]表示)。だとしたら今日はもうここで「終わった」ことになってしまうんだろうか。

いざという時はJAFが何とかしてくれますが、その前に何とかならないかとバイク店に電話。誰も出ません。ホンダのことはホンダの方がいいだろうと、番号案内でホンダドリームの番号を調べて電話するもまだ営業時間外。営業開始の10:30まで15分ほど待って、ようやく連絡が取れました。サービス担当の方につながれました。

サイドスタンドやキルスイッチは大丈夫ですか?
はい
ウィンカーやホーンはどうですか?
正常です
キーをONにしたときウイーンという音はしますか?
はい
セルボタンを押したとき、カチカチという音はありませんか?
ありません
う〜ん

・・・・・・

念のためにキルスイッチを何度かオン・オフ繰り返してみて下さい。

あ、エラー表示が消えました。エンジンかけてみます。あ、かかりました。

遠隔操作で解決しました。サービス担当の方に感謝。

結局の所、ヘルメットをミラーに乗せていたときにキルスイッチに微妙に当たっていて、電気的にオフ状態になっていたんでしょう。Sマチック不具合とばかり思っていたので、基本中の基本であるキルスイッチは見た目がONになっているのをチラ見して全く触っていませんでしたし。終わってみれば間抜けな話ですが、とにもかくにも30分程度のロスで済みました。
そのまま県28を進み、俵山、南阿蘇の二つのトンネルを抜けた先にその入口がある、自称「パワー・スポット」宝来宝来(ほぎほぎ)神社へ。
ネット情報で、どのような神社かはわかっていましたので、今日は御朱印帳は持って来ていません。
広場の周囲にぐるっと社殿が囲んでいます。

正確に言えば、社殿のように見えるのは「売店」とも言えます。
色んな御利益があるようですが、ざっくり言えば宝くじ当選祈願をはじめとする金運祈願がメインのようです。

ただ、案内板には「『宝』とは金銭だけではなく、人によっては人であり、仕事であり、家族であったりもします」とも書かれていました。

左の鳥居から入って順路に沿っていくわけですが、鳥居毎にきっちり賽銭箱や自販機が設置されています。下左の「願掛岩」はともかく、下右の「札束岩」はネーミングが直球過ぎるやろ。ここは人間の「欲」が渦巻くパワー・スポットなのかもしれません。
左:とにかくそこかしこにある自販機。

下左右:御神物殿の外観と内部。写真が小さくわかりづらいですが、ここで売られているものは招き猫類(太陽電池で腕が動くやつもあり)、金色の干支像(羊)、金色のビリケン像、各種キーホルダー、ストラップ類等です。

基本的に全て無人販売で、表示されている料金を料金箱に投入し、購入するというシステムです。神社という場所だけあり、人の良心を試すようなシステムではありますが、念のためというか「泥棒・盗人はやめて下さい」という表記もあります。
おみくじ、お守り、ステッカー等の自販機コーナー。後ろに控えるは「何でもかんでもうまくいく 九頭馬様」「勝負事 パチンコ」と書かれています。正に欲のパワースポット也。 自販機だらけの境内ですが、心配は要りません。両替機もあちこちにあるのです。
こうやって見てみると、余りにも個性的でユニークな神社のようですが、各社殿の階段はこのように色分けされていて、「鳥居や階段の中央は神様の通り道です」と書かれています。こういう部分にはきっちりこだわっているんだな、と妙に感心してしまいました。
宝来宝来神社にずいぶんスペースを割いてしまいました・・・。

ナビの案内を振り切り、宝来宝来神社から長陽駅へ向かう細道を辿り、南阿蘇鉄道沿いの旧R325を西へ。阿蘇下田城ふれあい温泉駅の1kmほど先から脇道を入り、塩井社水源へ。

このあたりには小さな水源地が数多くあり、道沿いで案内板をよく目にします。でも、マイナーなところは地味な所が多かったりもして、砥用の石橋巡りと違って、全部行ってみようという気にはなかなかなれません。
ここはその名の通り、塩井神社があります。

見た目ではわかりませんが、かなりの水量を湧出していることが、ここからつながる水路(川)の流量でわかります。水はひんやり冷たく感じました。

駐車場から少し距離があるので、水汲みに来る人はそんなにいないと思われます。
旧R325をさらに進み、村役場白水庁舎の付近を左に入るとすぐに目指していた第一の門が現れました。今日のメイン物件です。

こちらのサイトでその存在を知ったのですが、そちらによれば、地元の人でも詳細をご存知ないとのこと。小さな石碑に「天皇道和光堂」と書かれていて、それでググると「諸教教会」という言葉が出てきます。これから向かう第二の門付近がその場所とされているので、共通の施設であることは間違いなさそうです。地元の方の「水子供養がどうのこうの」という証言でもそうですし。

昭和47年11月建立だそうです。
門と並行する道を北へ300mほど進み、右へ。清水滝への案内板があります。
先ほどのサイトでの説明通り、さらに200m進んで消防機庫から左へ。ここには目立たないながら「清水滝遊歩道」入口という案内が出ています。
左へ入ってすぐの様子。かなり細いです。この先2km以上こんな道が続く上、離合可能箇所も余りないため、四輪での突入は相当の覚悟を要します。
道は次第にいい雰囲気になってきます。この先に目的池があるという確信がなければ引き返すことでしょうが、それさえも難しいような道です。

先ほどのサイトによれば消防機庫から1kmちょっとで第二の門と書かれています。紛らわしいことにちょうど1kmの所に二股の分岐があり、分岐手前が広くなっています。ひょっとして、老朽化などの理由で門が撤去されてしまったのでは、などとも思いましたが、新しい工事跡も見られないため、とにかくそのまま進んで行きます。
消防機庫から2kmのところでついに第二の門とご対面!。左門の左に赤鬼、右門の右に青鬼、そして中央にはお地蔵様です。右の門の先は荒れた未舗装路(に見えた)で、どこかへ続いている感じもないので、少し歩いてはみましたが、バイクでの突入はしませんでした。また、水子供養の地蔵様です、という表記もありました。

左の門は通ってきた道の延長で、南阿蘇広域農道へつながります。
門の手前右側は広場になっていて、立派な大仏像があります。すぐ近くには不動明王像もあります。


左の門から続く道を辿り、広域農道に出たら右へ。しばらく進んで清水滝入り口の案内板から左へ入ります。
マイナーな場所ながら、各分岐毎に案内が出ているので、迷うことなく向かうことができます。
どん詰まりの駐車スペースからは徒歩で谷へと下る遊歩道が続きます。距離はそうないんですが、高低差が凄いので、帰りは結構きついのです。
これが清水滝です。わかってはいましたが、水量極小です。

滝そのものよりも、周囲の崖が全てオーバーハング状態で、囲まれているというか覆われている感じが凄いです。
崖のくぼみ部分に不動明王像でしょうか。

遊歩道を下りきったところに家?があり、白象とか巨大カエルとかも見られます。実に不思議な場所です。

案内板によれば、白象像は日本敬神崇祖自修団の開祖が昭和38年に建立させたものだそうです。
広域農道へ戻り、休暇村南阿蘇で昼食をとも考えましたが、今日は初志貫徹。R265を北上し、阿蘇神社近くの「とり宮」へ。まずはいつもの馬ロッケを頂きます。もういくつ目になるんだろうか。
続いて、阿蘇神社から2kmほどのところにある「ヒバリカフェ」へ。ここは例によってHAL64さんのブログで情報を得ました。でなきゃ、こんなオサレな所へ禄太郎が来るはずもありませぬ。

昼食第二幕はヒバリドッグとアイスカフェオレ\790也。
これにて阿蘇を後にします。県11を北上し、途中の城山展望所から田植え時期の阿蘇谷を見下ろします。

そのまま県11を北上し、三愛レストハウスでいつもの元気大根を購入。マイナリストゆうさんの影響でこれの他、ちょろぎやぎんなんあられというマイブームがありましたが、その後ずっと続いているのは元気大根なのです。これは名作です。阿蘇へ行くなら保冷バッグ持参がすっかり習慣になっています。
その後はいつものようにファームロード〜日田〜R210で朝倉ICから九州道〜都市高速で相撲見たさに一目散。さすがに平日だけあって、ファームロードは北線・南線共、ラストのちょこっと以外貸し切り走り放題でした。


今日のルートです。

謎の門、清水滝付近はきっちり辿れないので大体です。

高速をふんだんに使ったおかげで帰着は16:40。朝は高校生でしたが、帰りは下校途中の中学生をたくさん見かけました。ごめんなさい、おじさんは1日好きに過ごしてきちゃいました。

相撲の主な部分はしっかりと見ることができました。

走行距離は361km(36.6km/L)でした。
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