石上神宮 大神神社 橿原神宮 丹生都比売神社 伊太祁曽神社 日前神宮 紀三井寺 紀州東照宮
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昨秋以降すっかりマイブームとなっている関西フリープラン。ただ、公共交通機関頼みだと目的池が限られてしまいますので、今回は初めてフェリー&レンタカーというプランを練ってみました。

ちなみにバイクをフェリーに載せた場合、料金は往復で\9260(正規料金)ですが、レンタカーなら12時間で\2600程度で済みます。仮に現地一泊して36時間借りても\5500程度です。料金面のメリットも大きいですが、最大のメリットはこんな梅雨のど真ん中でも行く気になれる点です。予約時点での予報は「曇り時々晴れ」でしたが、その後二転三転でした。
今回はツアー客が多いらしく、小倉駅からの送迎バスが3台体制です。

いつもと違って、フェリーのバックの空は梅雨らしく曇天です。小倉駅を出る時点では降っていませんでしたが、乗船後はポツリポツリと落ちてきていました。また、持ち込み派唯一の食事場所である展望ストリートのソファをたった一人で占拠する迷惑なおっさんが四人もいて、仕方なく椅子やベッドで食事をしている人が多く見られました。私はたまたま他のテーブルが空いた瞬間に通りかかったので、幸運にもテーブルで食事ができました。

翌朝、レストランで一便限定の無料朝食を済ませ、レンタカーの時間に合わせて7:15まで船内滞在します。大多数の乗客は到着後すぐに下船するので、レストランも下船時もガラガラです。
ニュートラムで住之江公園駅まで移動し、徒歩数分のガソリンスタンドへ。ここでレンタカーを借ります。雨は上がっています。予報では夕方から降るとのこと。

今回の相棒はフィット。ナビ取り付けベースがあったので、持参してきたナビをセット。ルート設定済みの使い慣れたナビが使えて助かりました。

最初の目的池は奈良の天理なので、東へ向かいます。西名阪自動車道への最短アクセスとして、阪神高速の三宅西ICを目指したのですが、なかなかの混雑ぶり。計画段階ではまるで気にしていませんでしたが、大阪南部は鉄道が例外なく南北へ走っています。三宅西ICまで6本の鉄道を越えなければならず、そのうちの二つが踏み切りでした。市街地ルートはこのあたりも考えてルート設定をしなきゃだめですね。
高速に上がったあとは順調そのもの。西名阪自動車道から続く名阪国道の天理東ICで下りたら、最初の目的池である石上神宮はすぐです。

石上を「いそのかみ」とは読めませんね。今回はこの後も難読社名の神社が続きます。

こちらは一の宮ではありませんが、ルート沿いですし雰囲気が良さそうなので寄ることにしました。
参道はとてもいい雰囲気です。
社殿が近くなると、境内のあちこちから「コケッ、コケッ」という鳴き声が聞こえてきます。40年前からいるそうで、

こんな絵馬も売られています。夜は木の枝に止まって眠るんですが、風雨でも決して落ちないことから縁起物となっているようです。
味わいのある手水鉢。
楼門は重要文化財です。
楼門をくぐると正面に拝殿。
御朱印も墨書きも実にシンプルです。
拝殿側から楼門。


次の大神神社はひとつ南の桜井市にあり、20分程度で行けそうです。
手前からでもよく目立つ大鳥居。高さランキングでは熊野本宮に次いで2位です。

帰ってからわかったのですが、これは一の鳥居ではありません。一の鳥居は向かって右側のひとつ裏通りにあるんです。知っていたら見に行ってたのになぁ。

ちなみに大鳥居脇に大きな参拝者用駐車場がありますが、ここからだと社殿までかなりあります。
ダメ元で二の鳥居近くまで来てみたところ、誘導員の方が絶妙な隙間に案内してくれました。参拝者数はこの日参拝した七社一寺の中で圧倒的トップでした。

さて、こちらの神社名は大神で「おおみわ」なのであります。
参道はこんな感じ。
ラストは石段を上がります。拝殿前の境内入り口は鳥居ではなく、注連縄です。
拝殿前の茅の輪くぐりはこの時期限定(6月下旬〜7月上旬)です。
こういう順番でくぐるのが作法なり。真ん中は3回くぐることになります。
こちらは大和国の一の宮です。
続いてはひとつ西隣、橿原市にある橿原神宮です。

最初は近くの飛鳥寺へも行こうと思ってたんですが、和歌山の寺社の方が見応えがありそうだったので、割愛させて頂きました。

それはそうと、ナビ任せで運転していたら、駐車場のない神社裏手へと誘導されてしまい、結構な時間ロスをしてしまいました。有名な神社は検索ですぐ設定できますが、敷地の広い神社は特にちゃんと駐車場の位置まで確認しておかないといけません。いい教訓となりました。
とにかく広く・長い参道。

そして、ついに雨が落ちてきました。
まだ先があります。

突き当たりの右側に・・・
神門があります。
神門をくぐると広大な境内。
こちらは外拝殿。一般人はこちらから参拝します。
参拝をしていると、向こうに見える内拝殿で神前結婚式に向かう人達が見えました。

婚礼スタッフであろう、黒スーツの女性たちが雨に備えてなのか、バタバタと動き回っていました。
朱印と墨書きの配置が珍しいタイプです。
神門を出て正面(参道突き当たりの左側)に大きな池があります。


さて、奈良県はここまでで、これから人生初となる和歌山県へと向かいます。ナビは一般国道で誘導しようとしますが、ここは引っかからずに京奈和自動車道&R24を辿ります。
高野山口ICを下り、R24と紀の川を渡って県109へ。大好きなくねくね山道です。

ストリートビューで見るともっと険道をイメージしていましたが、大したことはありませんでした。距離も10km程度でしたし。
山深い道からふと集落に出て開けたエリアに目的池はあります。

高野山まで直線距離だと10kmありません。

駐車場から鳥居方面へ行くときに小川を渡っていくんですが、そこを渡るのは風情のある大きな一枚岩の石橋です。
高野山もそうですが、こんな山深いところにこんなにも立派な神社があるというだけで神秘的な感じがします。

三社ある紀伊国一の宮のひとつ、丹生都比売神社です。読みは「にうつひめ」です。

そしてこちらの鳥居は一の鳥居ではなく「外鳥居」というそうです。
そしてその先にあるのは「輪橋」という名の太鼓橋。
珍しい石と木の組み合わせです。
その先に「中鳥居」
こちらの茅の輪もこの時期限定。

楼門は拝殿と兼ねたようになっています。


40代と思われる女性三人組が参拝していたんですが、その中の一人が拝殿前で2分近く手を合わせていました。伊勢神宮でも同じような人を見ましたが、やはり40代女性でした。神聖なる神の前で、勝手な想像をして痛々しく感じてしまう罰当たりな私なのでした。
楼門の裏手にある本殿は、春日大社のような四連になっています。
こちらにはオリジナルの御朱印帳があり、相当心が動かされましたが、まだ二冊目のA面ということで見送りました。

一つ前の橿原神宮から1時間15分かかりましたが、次の和歌山市内までも同じくらいかかりそうです。ちょっと遠回りにはなりますが、信号のない京奈和自動車道まで戻り、終点の岩出根来ICまで。再び紀の川を渡り県9号へ。
丹生都比売神社から1時間20分で到着。

伊太祁曽神社です。読みは「いだきそ」です。
分類上?紀伊国一の宮のはずですが、こちらでは「紀州一の宮」が公式表記のようです。
御祭神である五十猛命(いたけるのみこと)が植樹神としての木の神とされていることから「木の国」ということで紀州としているのかもしれません。
参道を進んで行くと右手に鳥居。
その先に太鼓橋。
一階が社務所で、二階は大広間になっていました。大勢の人が集まって何かやっていましたが、どういう集まりなのかはわかりませんでした。
久々にお目にかかりました、今回の寺社巡りで唯一出てしまった残念な墨書き。
拝殿は左右、中央と三つに分かれています。右にある鶏の像はチェンソーアートだそうで。
 立派な本殿です。
こちらの右手にあるチェンソーアートは龍です。
そして、左には名物らしい「おさる石」。今年は申年でしたね。


次はここから7kmほどのところにある日前神宮へ。
日前(ひのくま)神宮と國懸(くにかかす)神宮は珍しい同一境内にある二社です。
参道には「犬を連れての参拝はご遠慮下さい」という立て看板が設置されていました。そういえば、橿原神宮にも神門前に「ここから先はペットご遠慮下さい」と書かれていました。確かに最近は犬連れ参拝者を多く見かけるようになりました。もはや「神域」という概念がなくなりつつあるんでしょうか。
参道は真っ直ぐで、わりとすぐに突き当たります。

真ん中あたりからも左右に伸びる参道がありました。
突き当たりにある立て札。

何となく左から参拝することにします。
こちらが日前神宮。
ちょっと下がるとこんな感じ。

去年行った滋賀の多賀大社の式内社の雰囲気を思い出しました。
本殿は屋根のみが見えます。
こちらは右側の國懸神宮。
下がった様子。

鳥居手前にある木の位置が左右対称になっているのは偶然ではないでしょう、きっと。
何と御朱印は両方共通でした。

別々の朱印にすれば、多くの人は「では、両方お願いします」と言うに違いないと思うので、きっと売り上げ倍増です。良心的過ぎて感動しました。

さて、ここまでが必須訪問地で、ここから先は残り時間に応じて決めることにしていました。この時点で15:20、何とか残り二ヶ所共行けそうです。ホッとして出発したものの、国体道路へ出た途端に渋滞です。踏切があるわけではないんですが、とにかく少しずつしか進みません。このままではまずいと、ひとつ裏の細い県道へと入ったところ、対向車が来る度にそこそこ大変でしたが、順調に進めました。
今回の旅で唯一のお寺である紀三井(きみい)寺です。

有料駐車場は裏門(写真)の横にあり、重要文化財の楼門がある正規の参道は200mほど離れています。
雨も降っているのでとりあえず裏ルートからそのまま上っていきます。急な石段が続きます。
本堂へ辿り着くのはなかなか大変でした。正規の参道は真っ直ぐに石段が続いているようで、230段もあるそうです。
とりあえずお参りを。
寺院版は読みづらいものが多いですが、これはさっぱりわかりません。
本堂からさらに一段上がったところにある開山堂。
その隣の多宝塔。

ここからさらに山の上へと石段が続いていましたが、行く気力も時間も残っていません。
本堂と同じレベルに戻り、鐘楼。
その隣に六角堂。

正規ルートの石段を辿って下りてみたかったんですが、この時点では駐車場からどれだけ離れるかがわからなかったのと、雨の中下りの石段はちと怖いということで、素直に来た道を戻ることにします。
上から見るとこげなです。一気に上がって来る感じなのです。
そして今回の旅のラスト訪問地、紀州東照宮です。16:10に到着。

社務所は駐車場の脇にあり、御朱印はそこにお願いします。帰りに受け取ればいいのかと思ったら、すぐに書いて渡しますという感じだったので待っていましたが・・・先に参拝しておけばよかったかな。
さて、参道です。
途中でクランクになっているのは去年行った大阪堺市にある大鳥大社と同じです。
紀三井寺に続いて、またしても石段です。

石段下に賽銭箱があるからと言って、ここで引き返すわけには参りません。
終盤に、しかも海沿いの和歌山の市街地で連続石段攻撃に遭うとは思ってもみませんでした。

楼門までの石段は108段でした。
楼門の先に本殿があります。
多少時間がかかっても丁寧に書かれた墨書きはやはりいいですね。
楼門の横にも授与所がありましたが、ここでは御朱印は頂けないようです。
上から見るとなかなかの迫力です。


さて、帰路につきましょう。

当初は和歌山を17時〜17:10くらいに出発すれば乗船開始の18:30位に港へ到着できると思っていましたが、出発直後や和歌山市内での渋滞、そしてラジオから流れてくるあちこちの渋滞情報にビビってしまい、一刻でも早くと16:32に東照宮を後にしました。
和歌山城手前の信号でたまたま先頭になり、撮影できました。

国体道路さえ避ければ大丈夫なのか、順調に和歌山ICまで辿り着き、その後の阪和自動車道〜関西空港自動車道〜阪神高速も至ってスムーズで、和歌山から1時間13分はほぼ予定通り。

ガソリンスタンドでのレンタカーは初めてでしたが、到着して給油をしようと下りたら店員さんが寄ってきて(セルフスタンドなのに)給油作業と車両&書類チェックをしてくれるので、その間荷物をまとめておけます。給油完了後ガソリンのレシートが出てきた時点で「それではお気を付けて。ありがとうございました」でおしまい。実に簡単&スムーズです。

走行距離は240km、燃費は15.9km/Lでした。
乗船手続きの前にいつものように港近くのコンビニへ。

2ヶ月前、初めてすっきりした様子を見たのは幻だったのかと思えるほど、これまで見た中で最凶のジャングルぶりです。

ポインタを当てると2ヶ月前の様子になります。
買い物をして港に着いたのが18:20。乗船手続きをしたら、ほぼピシャリで乗船時刻となりました。
今回のルートです。

前二回は5:30の下船と同時に行動開始だったので、一日がとても長く感じましたが、今回は8:00スタートだったこともあり、すぐに昼、あっという間に夕方という感じでした。また、電車と違って時間が読めないので、終盤に時間的なプレッシャーも感じました。とは言うものの、自由度が一気に高まって行きたい所に行けるのが実にいいです。

南港を中心にして神戸・大阪・奈良・和歌山と巡ってきまして、そろそろ近場ポイントが少なくなってきました。いよいよ和歌山南部の熊野エリアや潮岬などが視野に入ってきました。そうなると満を持しての現地1泊の日程にしなければなりません。また、車を載せて行き、瀬戸内エリアを巡りながら帰るというプランも具体化させていこうと思います。
当レポートへの感想等をお願いします。
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