1日目

  

稲積水中鍾乳洞 大分県道45号梅津越 県道6号杉が越
2日目 ツーリングindex 禄太郎庵top
昨年のぼんさん越に続き、前回子別峠周辺のツーリングで五木・椎葉周辺の主な酷道・険道を走破してしまい、目標喪失状態に陥ってしたのですが、改めて九州の地図を眺めてみると、一ヶ所魅力的なエリアを発見できました。大分宮崎県境、祖母・傾山系を南北に走る県道6号と7号です。ネットで調べてみると、一日で両方走ったという記事も見られ、さらには自転車でという人も少なからず存在することを知り、当初は日帰りで両方を走る計画を練りました。しかし、県道6号、7号に45号を合わせると実に115kmにもなります。ぼんさん越の時でさえ85kmでしたから、私には厳しすぎます。で、1泊2日で一本ずつというようにすれば、結構ゆとりの日程にできますし、しばらくやってなかったバイクでの泊まり旅も久々にできます。

1泊路線でさらに計画を練っている時、何と県道7号が通行止めになっていることが判明します。代替路線に県道8号をとも考えましたが、やや中途半端な感じでもあるので仕方なく県道45号と6号のみにして、余った時間は震災後訪れていなかった阿蘇を巡る計画としました。
出発は6:50。都市高速→九州道→大分道へ。

いつものように日田ICで下りる前に、萩尾PAでナビをセット。


最高気温が30℃程度になるということで迷いはしましたが、朝のことを考えてジャケットとパンツは標準タイプとしました。
快走路以外の何ものでもないはずのファームロードが40キロ程度でしか流れていないのは、通行止め(or制限)になっているR212の代替ルートになっているからです。

こりゃあ、ストレスたまりますわ。
というわけで、色んな隙を突いて先頭へ。

この後せき止められることなく無事にR442まで出られました。
瀬の本で小休止。順調です。

標準装備でもひんやりします。寒いとまでは感じませんけど。
ネットで調べた位置情報がひとつ上流の橋になっていて焦りましたが、最初の立ち寄り地である山王橋に無事到着。

険道エリアは長くても4時間あれば行けそうなので、まずは竹田周辺で行けてなかったポイントをひとつずつ回るのです。
続いては若宮井路鏡水路橋です。大きさの異なる二連のアーチ橋です。

すぐ近くで大規模な工事が行われていたので、ばたばたと退散。
そして、石のピアノ。

この写真だけ見たら「へえっ」って感じでしょうけど、周囲は雑草と落ち葉、さらにはピアノ内部と鍵盤の上にも落ち葉がたくさん入り込んでいて、実に残念な感じになってしまってます。
そして一応原尻の滝。
何度も来ていますが、落ち口側の道路を歩いたのは初めてです。
ここに来ると、やはりトランザルプの荷頃さんを思い出します。必ずその場所にバイクを停めて写真撮っちゃいます。

これから険道エリアに入ると、お店も何もないので、珍しく道の駅のレストランで昼食にします。とり天とだご汁と迷った挙げ句、鮭の塩麹焼き?の日替わりにしましたが、正解でした。
豊後清川で県道45号に突入します。

頭の中は険道でいっぱいになっていて、この先の百枝鉄橋のことはさっぱり抜けていました。時間があれば寄ってみようかな、程度の気持ちだったもので。時間的には、列車が通るいいタイミングだったんですが。
ありがちとは言え、最初は快走路です。「二度と走りたくない」で名高い険道とは思えません。
たまらなく快適なルートです。
県道718号と合流してからは、やや狭い箇所が出てきます。
そのちょっと先でゾロ目達成!。

二日前にミラで5並びを達成したばかりなんです。
道沿いに轟木橋という、またもや大きさの異なる二連アーチ橋がありました。
道はこんな感じになってきます。
県45号のほぼ中間地点にある稲積水中鍾乳洞へ到着。

こんなマイナールートにある割には意外なほど来客があるのには驚きました。(ちなみにこの日は平日)
近くにある、風連鍾乳洞・小半鍾乳洞には行ったことがありますが、ここは「水中鍾乳洞」という名称から、平尾台の千仏鍾乳洞みたいにサンダルに履き替えて水の中を歩いて行くんだと思っていたので、これまで足が向かずにいました。

ところが、つい先日kaiichi_wさんのツーレポで普通に行ける上、なかなか良さそうだとわかり、せっかくなので立ち寄ることにしました。

この日は先日の台風の影響で浸水箇所があるということで、一部見物できないエリアがあるということで、割引料金で入ることができました。
上写真の施設を抜け、ちょいUターンすると入口があります。その向こうに見える怪しげな建物は後ほど。

観光施設としては風連・小半とは比べものにならないほど大規模です。ぜ〜んぜん知りませんでした。
ここから洞内に入ります。
洞内は水路になっていて、その上に金網状の通路が設置してあるので、普通に歩くことができます。

当たり前ですが、洞内は涼しくて快適です。
ここで二つに分かれます。それぞれ往復コースです。

まずは左の新生洞へ。途中から浸水しているというのは、こちらの方です。
ここがその浸水エリアか、と思う程水浸し状態でしたが、特に表示も何もないので、慎重に歩を進めます。
確か入場の際に「12番以降は浸水で・・・」と言われたはずですが、特に問題なし。しかも、さらに前方からお客さんが戻ってきているので、もう少しは行けそうです。
そうこうしているうちに、新生洞の終点まで来てしまいました。一体何だったんでしょう?

どう考えても一番ひどかったのはふたつ前の写真のエリアでした。


往復コースなので、さきほどの分岐まで戻ります。
下に水が流れている水中洞を進みます。
見学路沿いにはところどころに池状の箇所が見られます。
終盤は見学路は水路から一旦離れます。

水中洞コースは、金網コースも舗装コースも非常に歩きやすいため、新生洞コースに比べてすたすたとペース良く歩けます。
見学路沿いにこれだけの規模の石筍と鍾乳石が、何のガードもなく剥き出しになっているのには驚きました。通路前方には大きな石柱もあります。
終点部分は再び水中洞です。

ここからダイバーが潜って、500m先まで調査済みとのことです。見学路の開発予定もあるそうです。いや〜これまでノーチェックでしたが、なかなかの鍾乳洞でした。

小半には20年位前に行ったので記憶にあるんですが、風連は30年位前なので、ほぼ記憶から消えているので、機会があればまた行きたいものです。
最初に入った入り口へと戻り、順路に従って進むと「昭和トリップ館」という建物に導かれます。
中に入ると、昭和の歓楽街風町並みになっています。新横浜ラーメン博物館みたいな感じです。
こういうレプリカ建物の他に、再現駄菓子屋や、昭和グッズ展示コーナーがあります。
出口側は昭和の映画館風になっています。
敷地内には写真の大観音の他に、美術館、オモチャ館、白蛇堂、十二支像、六地蔵等々があります。涼しい洞内から出たばかりなので、あちこち歩き回る気にはなれませんでした。

それにしてもここは、ずいぶん前に閉鎖となった長崎の西海楽園を思い出さずにはいられません。まぁ、ここはそれなりに賑わっているようなので、大丈夫なんでしょうが。
さぁ、いよいよ険道へと突入です。

とは言え、すでに45号の半分は走っているので、残りは10km程度なので、大したことはないはず。
距離はそうないとは言え、さすがに名高い険道です。
舗装の状態もなかなかのものです。
そして、梅津越に到達。特に何も表示はありません。峠のわずかに手前から梅津越林道が分岐していて、その表示はありました。
市境は峠を少し下ったところにあります。時々こういうパターンってありますね。
峠を少し下ったところにあるのが、県道45号唯一の名所と言えそうなストレート。県道45号の通行記には大抵取り上げられています。確かに気分良く走れるのはここのみって感じでした。
すぐに道は元通りの険道へ。
距離は大したことないはずなのに、何だか長く感じられます。
路面に水が流れている箇所はいくらでもあります。愛車が汚れることに耐えられない人は通ってはいけません。

県道45号、「二度と通りたくない酷・険道百選」に認定いたします。
ようやく県道6号との合流地点へ。合流直前まで険道でした。ちなみに鍾乳洞からここまでの対向車はゼロ。


時間がたっぷりあるので、左折して8年ぶりにととろのバス停に行ってみようと思ったのですが、交差点に出た途端、左側で大がかりな工事が行われていたので、即決で一路日之影を目指すことにしました。

ここから日之影のR218まで43kmあります。
県道6号は険道としても有名ですが、それでも堂々の一桁県道、45号を走り終えたばかりの身には快適そのものです。
 本格的な峠道になる手前にある、落水という集落。
道路を通すときに木を切らず、真ん中に残すなんて、何て粋な計らいなんでしょう。
ネット上では見たことがありましたが、緊急災害時用のヘリ着陸表示を初めて生で見ることが出来ました。
落水集落を出ると、すぐにそれらしい道になります。それでも45号よりは走りやすいです。
分岐から9kmの地点に木浦内トンネル。

ここはトンネル内ほぼ全てが水たまりになっています。トンネルの両側に流れ出ているので、トンネル内に湧水地点があるんでしょう。少しはバイクの汚れが落ちるんじゃないかと期待しながら通過しました。
県道6号の峠に近い部分は道幅が広く、ほぼ1.5車線あります。
木浦内トンネルから4kmで杉が越に到着。ルートラボによれば、標高は876mもあります。涼しくて気持ちいいです。

県道6号に入ってからここまでの対向車は3台です。
宮崎県側へ抜けたところに「宮崎県」「日之影町」という表示があります。
そして、ここは傾山への登山口にもなっています。難度の高いコースらしく、初心者には他ルートを勧める注意書きがありました。
下りも快適です。
しかし、快適なのは最初だけ。時々険道が顔を出します。


そういえば、今回は鹿・猿・猪に全く出会いませんでした。傾山だけに熊の期待も少しあったんですが、実に残念です。
ある程度下ってからは日之影川沿いを下って行きます。

岩をくりぬいたワイルドなトンネルもありつつ・・・
椎葉を思わせる垂直絶壁沿いもあります。峠付近は走りやすかったですが、川沿いは狭路です。ただし、落ち葉とか舗装状態とかは良好なので、45号のように疲れません。
途中に名も無き滝がいくつも見られます。後半はだいぶスルーしました。
最初はキャンプ場が現れ、そしてついに集落が現れました。

峠からキャンプ場まで対向車はゼロでしたが、ここからは数えるのを止めようかと思う程増えていくのです。
残り21kmのところで初めてセンターラインが出現しましたが、すぐに消滅。

残り16km地点で再び現れたセンターライン。今度は本物でしょうか?
しかし、さすがに名高い険道、そう甘いものではありません。
終盤は、のんびり走るには気持ちの良いルートです。
日之影の奥に石垣が有名なエリアがあるのは知っていましたが、宿泊施設まであるとは驚きです。
おー、なかなか凄いやんって思いましたが、おっちゃん三人の圧力に負け、遠目に写真を撮るのみ。
結構最後の最後まで崖沿いの狭路は続きます。
そしてついに青雲橋が見えてきました。
今回のメインである険道、無事に走破致しました!

道の駅青雲橋での休憩中、たっぷりと残った時間をどうするか、少し迷いはしましたが、さっさと宿入りして、大相撲の13日目をじっくり見ることに決めました。

ちなみに県道6号、後半(トンネル以降)の対向車は10台でした。
R218を延岡に向かっていると、道の駅北方という、新しい道の駅ができていました。
そして、道の駅のすぐ横まで九州中央道が延びてきていたので、ラスト17km位は信号なしでワープできるようになりました。
今日のルートです。


宿到着は予定より2時間も早い16:15。幕内の取り組みはほぼ見ることができました。ちなみに延岡なので宿はいつもの延寿荘です。帰ってから調べてみたら、今回で6回目でした。トランザルプ、TDM、ミラでは1回ずつ、FAZEでは3回も来ています。

相撲を見終えてから食料調達と給油へと出ました。

初日の走行距離は288km。燃費は33.6km/Lでした。
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