その2

下鴨神社 上賀茂神社 祇園散策 八坂神社 知恩院 伏見稲荷
その1 ツーリングindex 禄太郎庵top
出町柳駅から歩くこと10分足らずで、下鴨神社境内入り口とも言える糺(ただす)の森へと到着。

正規の参道入口はもう少し先なんですが、すぐ先に鳥居も見えることですし、このまま突入します。
立派な鳥居ですが、下鴨神社のものではなく、摂社の河合神社のものです。
一般的な「摂社」とはスケールが違います。
うわおっ!

こりゃあ縁結びとか恋の神とはまたひと味違っとる様相ですぞ。
場違い過ぎてこれ以上拝殿に近づくことはできませんでした。

神門脇の休憩所なる所も女性で賑わっておりましたが、ここには「カリン美人水」なるものが売られているそうです。また、拝殿右側にはやはりこの神社の名物である「鏡絵馬」の奉納所もあったようで、知っていたらもう少し見てみたかったような・・・。
河合神社の先には広々とした緑のトンネルの参道が真っ直ぐに伸びています。
と思ったら、上の写真の道の右側に並行に瀬見の小川という小さな川とその向こうに正規の参道が並んでいました。

こちらが正規の参道。正面に鳥居が見えます。
鳥居に到着。こちらも鮮やかな朱色です。
鳥居の先の楼門をくぐると正面にある舞殿。
こちらが拝殿への入口の中門です。
下鴨神社の正式名は賀茂御祖(みおや)神社です。


さて、問題はここから上賀茂神社への移動です。バスの便があるのはわかっていたので、下鴨神社前のバス停まで歩いて時刻表で見てみると次のバスは30分後。こうなれば珍しくタクシーに乗ろうかと待つもなかなか通りがかりません。余りに来なければ中心部向きの反対車線にいる客待ちのタクシーに回ってもらえばいいかと考えていたら、タクシーより先にバスが来ました。しかも行き先表示は「上賀茂神社前」!。何だかよくわからないままバスに乗り込みました。とにかくラッキーだったとしか言いようがありません。
下鴨〜上賀茂間は直線で3kmちょっとですが、バスはそれなりに回り道をしながら20分ちょっとをかけて到着。

広々とした開放感のある参道は、下鴨神社のものとは対照的です。
二の鳥居をくぐると正面に細殿という拝殿があります。立砂という二つの円錐状の砂山が特徴的です。頂部には松の葉が刺してあります。

祭神である上賀茂別雷神が降臨し、上賀茂神社の旧鎮座地でありご神体ともされる神山を模したものという説や、神事が行われていた神山山頂部の位置関係を再現しているものという説があるそうです。また、位置的には鬼門に合わせてあるとのことです。
楼門は残念ながら工事中。
拝殿には辿り着けました。
上賀茂神社の正式名は賀茂別雷(わけいかづち)神社です。

なぜか通称名が下鴨と上賀茂で「かも」の部分に当てる漢字が違うのです。理由は、川の名称から来ているようで、上賀茂神社の横に流れている「賀茂川」は下鴨神社付近で高野川と合流して「鴨川」となるため、地名もそれに合わせているんだそうです。

これにて山城国一の宮参拝完了です。近畿も残るは但馬・丹後・播磨・淡路・伊賀・伊勢・志摩となりました。それに比べると中国・四国は厳島神社に行ったのみ。

それにしても山城国一の宮の両賀茂神社は京都盆地内にありながら、交通の便の良くないマイナーな存在だと実感しました。これから向かう超メジャー級観光地とは明らかに違った存在です。だからこそ落ち着いた雰囲気があっていいんでしょう。
上賀茂神社からバスで出町柳駅へ出て、京阪で祇園四条へ。

テレビやドラマでよく見る祇園に入り込みつつ、八坂神社へ向かいます。

まずは、一度本物を見てみたかった巽橋へ。表の四条通はもの凄い人でしたが、ちょっと入った昼間の祇園は人が少ないです。
とは言え、巽橋はこんな具合。祇園に入ると和服の女性連れやカップルをよく見かけます。
巽橋の先を抜けて・・・
ブラタモリで見た道幅がギザギザに変わる部分を発見できました。
そんなこんなで八坂神社へ。凄い人です。

25年位前に一度だけ京都に来たことがあり、清水寺と銀閣だけ行ったんですが、帰りのバスの中から見えた八坂神社に「次来た時には行こう」って思った記憶が強く残っていました。
一旦四条通側から入りましたが、南楼門側へ回り込みます。

朱塗りの鳥居ばかり見ている日なので、石造りの鳥居がとても新鮮です。

自然石の鳥居としては最大級とのことです。
そして南楼門。やはりこっち側は見ておかないと。
そして拝殿。自撮り棒持った外国人女性がたくさんいます。男性で自撮り棒持ってる人は伏見稲荷で結構見かけました。
御朱印受付にはこれまで見た中で最高の10人近い神職の方がずらりと並んでいて、非常にスムーズに対応して頂けます(但し料金相場より高めの¥500)。

私のを担当して下さった60前後と思われる男性神職の方は、開いた状態で朱印帳を渡すと、その前数ページをめくって「ほー、凄いなぁ。今日一日でこれだけ回ってきたんやなぁ」と話しかけてきました。「元気な朝のうちに険しい鞍馬〜貴船の山越えしてきました」と言うと、「そら正解やな。けど、順路的は上賀茂が先の方が良かったんと違うか」「いやぁ、バスの便が40分以上なかったもので」「あぁ、なるほどな。で、これからどこへ?」

こんな人の多い神社の御朱印受付の場所で、この日の最も長い会話が交わされるとは思ってもみませんでした。
八坂神社から少し入った所にある知恩院にも立ち寄ります。三門という門だそうですが、階段の上にあることもあってかもの凄い迫力です。

残り時間が少なければ、八坂神社か伏見稲荷のどちらかという計画で、当初は伏見稲荷優先で考えていましたが、八坂神社なら祇園や知恩院までセットで行けるというメリットに気付いて、八坂神社優先に計画変更となりました。
三門の先は結構段差のある石段です。何とも絵になる風景です。
御影堂は5年前からの大修理中。二年後の竣工予定だそうです。

ネットでは画像が見られますが、かなり迫力のあるお堂のようです。
こちらは御影堂の横にある阿弥陀堂。普通のお寺なら十分に本堂級の建物です。
御朱印です。
阿弥陀堂横にある霊塔。こんなに立派なのに、公式サイトの境内地図では触れられていません。お寺の中では小さな部類の施設のようです。


京阪の祇園四条駅まで戻り、伏見稲荷へ向かいます。まだ15時を回ったところなので、十分行けそうです。
伏見稲荷駅に到着。
今日まわってきた中で一番人の多い場所のようです。
お店や露店の建ち並ぶ脇の方の参道から向かいます。

ここでは一段と和服の女性が目立ちますが、アジア系外国人が結構いるようです。
うずらの串焼きが目に付きました。知らなかったのですが、うずらとスズメの丸焼きが名物なんだそうです。スズメの方は原形を留めていて、中々グロいみたいです。
楼門が近づいてきました。
まずは本殿にて参拝。
御朱印を頂きました。

これだけ人が多いので、どういう対応なんだろうかと思っていましたが、意外にも四人対応で十分さばけていました。参拝客が多い割には御朱印を頂く人は少ないようです。
鳥居がずらりと並ぶ「千本鳥居」へと向かいます。
ここがスタート地点です。最初は大型の鳥居です。
凄い人。
少し進むと複線化され、鳥居が小型化します。

右が上りで左が下り。
鳥居の間隔は数cmというところ。
複線鳥居を出たところにある奥社奉拝所。奥社と言ってもまだまだ下の方です。
ここからもまだまだ鳥居のトンネルは続きます。

しかし、比較的多くの参拝客は複線鳥居で気が済んで、下り線を通って帰って行っています。
少なくなったとは言え、それなりの人数が上を目指して歩いて行きます。
偶然のタイミングで奇跡的に人が一人も写っていない写真が撮れました。
これだけ鳥居があるのなら、一つくらい持って帰ってもわからんやろうというわけで、小型サイズをお持ち帰り。

この鳥居は絵馬的役割も兼ねていて、願い事を書いて境内に掲げて帰るということもできるようになっています。
ゆったり登っていたトンネルは急に石段になりまして・・・
熊鷹社というところに着きます。
社殿の裏側は割と大きな池があります。
鳥居はさらに続きます。

境内図によると、この熊鷹社でも山上までの半分にも満たない感じです。

十分に気が済んだので、これにて撤収。
帰りは楼門前の参道からJR稲荷駅へと向かいます。
稲荷駅前の一の鳥居はひときわ立派です。
稲荷駅から京都までは東福寺をはさんで二駅です。奈良線にはこんな旧型車両(103系!)がまだ現役で走っています。奇しくもこの3日後(10/3)に大阪環状線の103系車両が引退することになるわけです。

さて、市場原理が働いているとは言え釈然としないJR西日本の料金です。
 大阪〜京都 560円
 奈良線でプラス一駅東福寺までだと 760円
 奈良線でプラス二駅稲荷までだと 840円
ライバル会社と並行している部分は割安になっているわけですが、そうでない部分はそれなりという訳のようです。
京都からは往路と同様のルートで大阪南港へと戻ってきました。フェリーターミナル着は18:00。時間的に少しゆとりを残せましたが、脚力の方が限界です。

フェリーターミナルで遅めの昼食となりました。

さて、今回の歩行距離ですが、鞍馬〜貴船口4.5km 下鴨1.2km 祇園四条〜知恩院2.5km 伏見稲荷1.8km
合計ちょうど10km!。それに加えてFTや駅での移動もあるので間違いなく10kmは超えているはず。よく歩きました。
さて、こちらが新船の一等シングル。

旧船と比べて洗面ボウルが二回り小さくなりました。


ふとした思いつきで乗船後即風呂へ行ってみましたが、やはりこのタイミングは他の時間帯よりもやや多めな感じがしました。外れが少ないのは出港のタイミングあたりです(個人の感想です)。
机もテレビもありますが、部屋の広さは旧船の2/3というところでしょうか。これでも十分です。広すぎても8室しかなくて予約が取りにくいよりはいいです。

こちらも船首付近です。ただでさえ静かな新船の船首付近なので、もうほぼ無音、無振動です。舵を切ったときの横Gをわずかに感じるのみです。
復路で二便に乗ると、必ず見てしまう明石海峡大橋。

今回もやたらとたくさん撮ったら、何枚か結構きれいに撮れていました。
実際はもっと暗いんですが、デジカメっちゅうのはきれいに撮れるもんです。

ぐっすり眠って翌朝新門司港に到着。そのまま停めていた車で自宅へ直行。所要時間は行きと全く同じ1時間35分、10:15に無事に帰り着きました。

今後の関西フェリー企画はレンタカー絡みか、車を載せての片道ドライブという形式になっていくことでしょう。そうすれば、中国・四国地方の一の宮にも行けますしね。
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