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5月に山鹿熊本自転車道を21年ぶりに走ったので、次は同じく20数年ぶりの耶馬溪へ!と思っていたんですが、梅雨に入ってしまいさらには平成29年版の九州北部豪雨が発生。発生直後は今後数年は無理かと思われるほどあちこち寸断されていましたが、ひと月ほどで規制箇所は3ヶ所にまで復旧しました。そんなわけで被災地の応援の意味もあり、かなり迂回路を走らなければならないことは承知の上で、出かけることにしました。

調べてみると前回は'93年8月だったので、24年ぶりということになります。ファミリアのルーフキャリアにカミさんのと合わせて2台乗っけて行きましたが、ルーフキャリアには結局自転車とスキーを数回ずつ乗っけた程度だったような・・・。
6:40に出発。高速を経由して山国町守実の上流側の起点に8:35到着。

準備を終えて8:45に出発します。
コアやまくにの脇を通り過ぎた先にサイクリングロードの起点があります。

サイクリングターミナルまで10.5km。青の洞門まで20.5km、終点の中津駅までは35kmもあります。
スタート直後はこんな感じ。山の際を通るので日陰で涼しく走れます。

ちなみに山鹿熊本自転車道と同様に、こちらも鉄道廃線跡地(耶馬溪鉄道)のコースなので、勾配もカーブも緩やかで走りやすいです。ただ、路面状況は場所によってずいぶん違います。
2kmほどですっかり景色が変わります。
所々に駅の跡地が残っています。
ここはホームの上に家が建っています。基礎としてはかなり頑丈な感じがしますが、プロから見るとどうなんでしょう?
再び山と川が迫ったエリアに入ります。切り通しも所々に見られます。
(写真は帰路のものです)
3.3km地点で早くも最初の迂回路です。

通行止め表示がないので、ちょっと先まで進んでみます。
100mほどで追い返されました。
迂回路のR212から見た崩落箇所。ここは2ヶ月前の豪雨による被害です。現時点では手つかずの状態のようです。
グーグル・マップで予習してきた迂回路にも通行止め表示が!。
渡ろうと思っていたひとつ先の橋もやられています。
そんなわけで、通行量が多くアップダウンもあり、おまけに歩道が狭くてガタガタなR212を1.2kmも走ってようやく自転車道に復帰。
ここは路面状態が非常にいいです。

ちなみにこの道、表向きは自転車以外の車両は通行してはいけないことになっているようですが、車止めはスタート地点にあるだけなので、地元車が結構通ります。
最初のトンネルです。内部も路面もかなりきれいです。
田畑に鹿・猪除けのフェンスが設置されているところがかなりありました。
2km足らずで再び迂回路へ。こちらは今回の豪雨被害とは関係がないらしく、今年の2月から2年後の5月末までと予定が設定されています。
二ヶ所目の通行規制は第四山国川橋の設置のようです。
本来は二ヶ所目から三ヶ所目まではずっと迂回路を通るように誘導されていますが、わずか500mではありますが、自転車道を辿ってみます。
すぐに下郷駅跡があります。

この先まで進んでしまうと迂回路に戻れなくなるので、R212方面へと向きを変えましたが・・・
またしてもグーグルマップで予習していた橋(雲与橋)がありません。
ふと下流側を見ると歩行者用の仮設橋があったので、それを渡って右岸へ。
国道は走りづらいので川沿いの道を辿ります。
R212に出て少し行ったところの橋で自転車道に戻ろうとするも・・・
またですか!

そもそも沈下橋って増水時でも破損しにくいものだと思っていましたが、実際はそうでもないようです。スタート地点の上流側でも破損している沈下橋を見ました。
沈下橋の先はしばらく橋がないため、ずーっと国道を走らねばなりません。

この部分、本道にはトンネルが多くある風情のあるところですが、悲しいかなこちらはひたすら歩道走行。
4.3kmも走ってようやく自転車道へと戻ることができます。
ここから先は通行止めはありません。
自転車道復帰から1km足らずでサイクリングターミナルへ到着。

ここまでの10.5kmのうち、迂回路は何と5.5kmもありました。

また、ここまで自転車に乗った人を一人も目撃していません。
サイクリングターミナルのすぐ先から右岸へ。
耶馬溪図書館の裏手を抜け、
迂回路ではなく再び国道沿いを走り、
このコースのハイライトでもある、第二山国川鉄橋で再び左岸へ。このまま青の洞門の先までずっと左岸です。
きれいなトンネルや
ワイルドなトンネルを抜け、進んで行きます。
サイクリングターミナルから先になると、レンタルサイクル利用者と思われる人が多数見られるようになりました。
耶馬溪平田駅跡。

今日使い始めたボトル(モンベルのサーモスシリンダー)は軽量で保温効果ありとのことですが、このあたりまでは十分に冷たさを保っています。とは言え既に氷は溶けきっているので、1時間半〜2時間が限度でしょう。それでも普通のボトルやペットボトルよりは幸せ感を与えてくれます。
このあたりは動物除けのフェンスが見られません。
耶馬溪らしい風景も入れておきます。
「巌銅山の景」というところで、崖下には久福寺というお寺があります。
ホームはありませんが、ここも駅の跡地のようです。
ほぼ河原レベルを通る部分は全く記憶にありませんでした。
青の洞門まであと1km位のところで自転車専用道は一旦終わり、ここからは歩道の半分が自転車道ということになります。
青の洞門の脇をさらっと通り、耶馬溪橋(オランダ橋)の脇も抜けて、
さらに国道を走り続けます。
専用道終了地点から約4km、鮎帰バス停脇から地味に専用道が復活します。
国道の下をくぐって反対側へ。
最後の専用区間は両側に車止めがあり、「ちゃんとした」専用道となっています。
この部分は下流部分への灌漑用水路としてのトンネル(川平間歩)に沿っているんだそうです。昭和56年までの292年間水を送り続け、その後は新トンネルがその役を引き継いでいるということです。
最後のハイライトである、厚ヶ瀬トンネル。

写真は下流側からなので、手前が一号で奥が二号です。
トンネルを抜けると涼しい日陰コースは終わり、いよいよ今日の折り返し地点が近づいてきました。
野路駅跡。
県675に合流すると再び専用道は終わります。鮎帰からの専用道部分は2.6kmでした。

ここから終点の中津駅までは10kmもの距離を一般道の歩道を走ることになります。
24年前はどんなものかわからなかったので、2.5km先の三光中学校入り口案内板まで走ってはみたものの、全く面白みがないので折り返しました。今日は専用道終了のここで折り返しです。

ここまで出発から約2時間、27.3kmです。
本耶馬溪に戻ってレストハウス洞門でお昼ご飯。

入店時点では私の他にチャリダー二人組のみでした。
窓際の席は窓越しに競秀峰が正面に望めます。
とり天でもだご汁でもなく、しいたけカレーをチョイス。

約30分の食事休憩の後、再スタート。帰りは余り写真も撮らずに淡々と走ります。

帰路はわずかに上りルートとなりますが、今日の風向きは弱いながらも川下から川上向き。というわけで余り上りを意識せずに済みました。
結構終盤にある「一つ戸の景」。行きがけは方向的に全く目に留まりませんでした。
残り約2kmで山際の木陰ルートとなり、
起点のコアやまくにが見えてきました。

今回は迂回路を腹一杯走ったので、次は2年後に全線復活したところでまた訪れたいと思います。ただ、今回の豪雨で被害を受けた残りの二ヶ所さえ復旧すれば、第四山国川橋を迂回するのは大したことはないので、やっぱり来年も来るかもしれません。

走りやすさや距離はともかく、風情の点では他の専用道にはかなわない魅力があるルートなので、復旧を心から願うのでありました。
復路は食事休憩抜きで1時間45分、27.1kmでした。

往復の走行距離は54.4kmでした。久々の復帰戦としては十分過ぎる距離を走りました。

ちなみに24年前は羅漢寺にも寄って64.8kmも走ってました。
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