旧開知学校 穂高神社 諏訪大社 車山高原
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以前より母から「安曇野に行きたい」と言われていました。友人に会うのと、その方が営む雑貨店へ行くのが目的だそうです。ただ、我が家には高齢うさぎのちび太がいたので、留守にできず後回しになっていました。しかし、昨年末ちび太が天に召されたので実行の運びとなりました。

4年前の金沢旅行と同様、カミさんも含めた三人旅で、今回は2泊3日で計画を立てました。
FDAは欠航や遅延が多いと、母は乗り気ではありませんでしたが、効率を重視しました。やはり直行で松本まで行けるというのは楽ですし、4年前の小松便のようにバス移動もなく乗降できました。
現地での移動はレンタカーです。今回はFITかVITZかと思っていたらDemioでした。しかも現行モデルです。シフトノブでのマニュアルモードは非常に素晴らしいものでした。N-BOXはパドルシフトなので、コーナーの多い山道では使いづらいんです。
とりあえず昼食を、ということで下調べしておいた蕎麦屋へ。

福井で入った越前そばの店と違って、本格派で美味でした。そして量も多く、誰一人完食できませんでした。生そばウエスト換算で3玉位はあったと思われます。
さらに、3人で一皿頼んだ野菜天盛り合わせもこの量です。平皿なのに、天ぷらが立てて盛り付けてあります。

結局満腹感が抜けないまま、ホテルでの夕食を迎えることとなってしまいました。

そしてこの時間帯の松本の暑いのなんの。最高気温34.2℃なので福岡と大差ありません。
まずは暑さを避ける意味も含め、松本時計博物館へ。
写真撮ってませんでしたが、柱時計がずらりと並ぶ様子は壮観でした。さらに、館内で14時を迎えたので、たくさんの時計のチャイムを聞くことができました。
次は外観がとっても様になっている旧開知学校へ。
校舎の展示だけかと思っていたら、中の見学もできました。
行動も校舎内にありました。長細いです。

エアコンは入り口の売店に小さいのが1台あるのみなので、非常に暑く、汗だくになりました。
安曇野方面に北上して、穂高神社に立ち寄りました。

鳥居があまりにもきれいで驚いたのですが、改元を記念して今年の5月に完成したばかりなんだそうです。
こちらは拝殿。

15時位でしたが、暑さがスッと収まった感じです。福岡だと19時とか20時とかでないとそうは感じられません。猛暑の時間帯が短いというのはずいぶん楽だと感じました。
ようやく今頃ですが、令和初の御朱印を頂きました。
さらに北上したところに目的の雑貨屋さんはありました。
ちいさなお店でしたが、店内にも通路にも所狭しと色々な物が陳列されています。大手の雑貨店では見たことがない品が多いので、遠方からわざわざ来られる常連もいるのでしょう。この地で30年続けておられるそうです。

母は10年くらい前に、別の友人たちと安曇野に来たんですが、その時はこちらのお店に立ち寄る機会がなかったんだそうです。

この後、普段利用しないような立派な観光ホテルにチェックインして初日は終了。
二日目は信濃国一の宮である諏訪大社から。安曇野IC〜岡谷IC間を長野道を通り、1時間程度でした。

諏訪大社や御柱祭のことは知っていましたが、諏訪大社が上社・下社に分かれていること、下社には春宮・秋宮、上社には前宮・本宮と合わせて四社あることは今回初めて知りました。

下社春宮から参拝を始めます。
一見普通の手水舎ですが、境内ではなく、鳥居前の参道沿いに設置されています。さらに100m位の所には道の真ん中に下馬橋があるという珍しいタイプです。以前はもっと境内が広かったのではないかと思いましたが、真相はわかりません。

ホテルで朝、顔を洗ったとき、水の冷たさに驚きましたが、この手水舎の水はさらに一段と冷たく感じました。
とても凝った作りの拝殿です。
床の手前側が賽銭箱になっていて、通路用に板を渡しているというのも珍しいです。
諏訪大社の各宮の社殿四隅には御柱が立てられています。
右手前から時計回りに一〜四と配置されているため、三と四は近づいて見ることができません。
御朱印を頂きました。

諏訪大社では四社で御朱印を頂くと、記念品が貰えます、とパンフレットに書かれています。一体どんな記念品でしょう。しおりってことはないと思いますが・・・。

最近の御朱印ブームに関して、よく「スタンプラリー」が引き合いに出されますが、この企画はそれに近いような気もします。頑固で保守的な神社や、うまく商売に結びつけている神社があって、面白いところです。
秋宮は春宮から1kmほど離れています。
拝殿の前に神楽殿があります。
こちらは拝殿。当然と言えば当然でしょうが、春宮と瓜二つです。ただ、春宮での特徴的な賽銭箱ではなく、拝殿に上がる階段にごく普通の賽銭箱が置かれています。
こちらは朱印が二つ押されています。

下社から上社へは13kmほど離れています。諏訪湖沿いの道を通って向かいます。諏訪湖は8年前に高速バスで東京に向かう途中、朝の休憩で立ち寄った諏訪湖SAから初めて見た以来二度目でした。
上社の前宮は四社で唯一周囲に売店等がない、硬派な感じです。
社殿は小さいながら、本殿まではそこそこ上り坂を上がっていかねばなりません。
こちらが拝殿。

木陰に入った途端、ガクッと涼しくなります。
手水舎はなく、社殿脇の清流に柄杓がおいてあるのみ。この水もとても冷たいです。
唯一社殿を一周できるため、すべての御柱を見ることができます。これは向かって左奥の三の御柱です。
朱印が三つになりました。

前宮と本宮は1.4kmほど離れています。
ラストの本宮へとやってきました。こちらは国道側にある鳥居。
国道側はお店が立ち並ぶ参道です。

観光での参拝者の大半はこちら経由だと思われますが、本来の参道は前宮側のようです。
鳥居から境内に入った所に雷電の銅像があります。

通算成績254勝10敗2分という江戸時代の力士です。197cm170kgと伝えられていますが、当時であれば最強でしょう。
雷電像の横に大きな神楽殿があり、なかに大きな太鼓が二張。案内の方の説明によれば、大晦日の除夜の鐘に続いて、30分間打ち鳴らされるということでした。
さて、こちらは前宮側の参道です。向こうに見える鳥居が一の鳥居で、そのずっと先に前宮があります。
上の写真から振り返ると太鼓橋と二の鳥居。
鳥居のすぐ先に入口門。
門から続いて布橋という名の回廊。

回廊を出て、クランク状の細い参道を進むと左手に二つ目の入口門から境内へ。
二つ目の門を入って左手に進み(最初の入口の方へ戻る)、奥に拝殿があります。
朱印が四つになるのかと予想していましたが、実際は二つでした。

前宮はベテラン神職二名の味のある墨書きでしたが、本宮は四社で一番若い神職の方でした。
さて、コンプリートの記念品はこちら。私はまるで予想できませんでしたが、なるほどという感じです。
  広げるとこんな感じ。不織布の巾着袋です。
諏訪大社の四社で御朱印をお願いすると短冊状のカードがあり、半券部分の番号札を渡されます。受け取るときに朱印帳に短冊が挟んであるという仕組みです。

諏訪大社四社詣でに要したのはきっちり3時間でした。

この日、安曇野の予想最高気温は38℃でしたが、午前中の特に日陰の境内は思いの外楽に行動できました。ただ、水分は確実に抜けていってますので、コンビニで水分補給をしてから暑い時間帯を山手で過ごすことにします。
R152をひたすら走って白樺湖へ。向こうに見えるのはたぶん蓼科山です。とってもいい所なのに、観光客がほとんど見られません。

社外温度は29℃と表示されていて快適です。
しかも、周辺には廃業したと思われる宿や売店の建物が散見され、痛々しい感じです。

ただ、対岸(東)側の建物は新しい感じがしましたから、中心部は向こうなのかもしれません。

帰って調べてみると、湖の北〜東側には色んな観光施設があるようです。
白樺湖からはバイク乗り憧れのヴィーナスラインを通って車山高原へ。

二本のリフトを乗り継いで山頂まで行くことができます。

4年前の金沢旅行でも神社とゴンドラだったので、行動パターンは変わっていません。
クワッドリフトなので、高齢者連れでも安心して乗ることができます。
二本目のリフト乗り場。
二本目はスタート直後にゴールまで見えます。
ストリートビューでの予習では山頂駅から山頂までの距離感がわかりませんでしたが、わずかに100mちょっとです。
山頂は広々としていて、リフト側から上がっていくとまず車山神社が祀られています。諏訪大社同様周囲に四本の御柱が立てられています。コンパクトなので全てが視野に収まります。
その先に気象レーダー。
その先に山頂を表す標柱。

山頂からは360°のパノラマです。まずは北側の草原。

南側の茅野市方面。左の山々は多分八ヶ岳や天狗岳。

最後は東側の白樺湖方面。
西側は草原が続いているため、見下ろす感じではないため、写真はなし。
白樺湖よりさらに一段涼しい感じで、さらに程よく風があったため、快適でたまりませんでした。ベンチもあったので、しばらく座ってボーッと景色を眺めていました。久しぶりに景色で感動しました。そして久しぶりにパノラマ合成ソフトを使いました。
降りてきてレストハウスで休憩。売店でなぜかこんなもんが売ってて感動しました。何で?
この後、ヴィーナスラインで美ヶ原に向かいましたが、霧ヶ峰の交差点から先はバイクはおろか車を見かけることもほぼなくなりました。車山高原で思いの外時間を使ったこともあり、美ヶ原をパスして扇峠からアザレアラインで松本へ下りることにしました。その作戦が功を奏し、17時半に宿に戻れました。19時に夕食を予約していたのでほぼ理想的です。さらに、宿に戻って10分後になかなか凄い夕立が降ってきました。何かと幸運に恵まれました。

そして、テレビの天気予報では九州に近づく台風8号の情報を流しています。明日は最悪欠航を覚悟しなければなりません。その場合もう一泊するか、特急&新幹線で福岡へ向かうかの二択となります。

明け方に目覚めたついでにテレビを付けると、台風は九州を縦断し、福岡は正午位が最接近という予想になっています。FDAのサイトを見ると午前中の便は既に欠航が決まっています。我々が乗る便の最終決定は13:40とのこと。JRで福岡へ戻るためには14:53松本発のワイドビューしなのがリミットです。ということは13:40までに空港に戻っておくのが良さそうです。


そして翌朝。ホテルの朝食会場であるレストランは朝食時のみテラス席が開放されるのですが、そのすぐ先の森を猿やウサギがウロウロするんです。子猿が親猿の背中に乗っていたり、木に登ったりと見ていて飽きません。テラス席の人に食べ物をねだったりちょっかいを出すこともなく、とてもいいアトラクションでした。
最終日はいわさきちひろ美術館にさえ行っておけばOK。それでは時間が余りそうなので、宿の近くにある安曇野アートヒルズミュージアムに寄ってみました。そんな名称ですが、団体客を集められる飲食スペース付きの土産物店です。
いわさきちひろの出身地でもなく、住んでいたこともないのに、この松川村に大規模な美術館があるのが不思議です。アトリエをこの地に所有してはいたようです。
私は特に興味があるわけではないので、ざっと一通り見て回った後はとにかくFDAやJRの情報を収集です。松本空港から松本駅までのアクセスを考えるとそんなに時間的余裕がないことがわかってきました。

残りの二人がゆっくりと見学を終えた後、とにかく早めに空港へ戻っておこうということになりました。


興味がなかった私ですが、いわさきちひろではない作者の1枚の絵に目が留まり、帰宅翌日書店で一冊の絵本を買うこととなりました。
空港へ向かう車内では、さっさと松本駅へ向かおうという感じでしたが、空港へ着くと条件付きではあるものの、いけそうな雰囲気です。

ゆっくり昼食をとり、小さな空港の隅々まで見て回りして過ごしました。

経験がないので知りませんでしたが、天候等で欠航の恐れがあるとHPで発表があった場合はキャンセル料なしで払い戻しができるんだそうです。キャンセルの手続きをカウンターかサイトで行ったら、実際の払い戻しは後日でもいい等、色んな知識が身につきました。
機体も無事に届き、定時に出発できました。ある程度の揺れは覚悟しましたが、大したことはありませんでした。
往路では普通にホットコーヒーを頂きましたが、復路では静岡茶にしました。FDAではシャトレーゼのチョコレートとおしぼりも付きます。

福岡空港へはピタリと定時に到着しました。しかも風雨ともになし。無事ツアコンとしての任務終了となりました。

台風が通り過ぎた直後の福岡は、一晩だけでしたが安曇野並の涼しさでした。
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