七島藺の収穫

栽培の様子 天日干し作業 草履工房Top
 2005年7月30日

 前回はちょうど2週間前に来ましたが,その時は収穫直前という状態でした。(ポインタを写真の上に移動すると,2週間前の様子になります
 今回はすでに半分くらいは収穫が終わっている状態です。刈り取りを終えた状態で畑を見ると,とても広く感じます。
 刈り取り作業は日没くらいから開始することが多いそうです。このときが18:30くらいです。作業は全て手作業で,4人で行われていました。
 刈り取りはご主人のみがされていました。
 数日前に刈り取りをした切り口から,長いところですでに10cmくらいの新しい七島藺が伸びていました。すごい生命力です。もう一度収穫しようとすれば出来るくらいに伸びるそうです。
 切り口は,七島藺の特徴である三角形です。
 刈り取った七島藺は,まず根本の部分を揃えます。次に写真のように上の部分をつかんで持ち上げ,下の部分をザッザッとなでると,つかんでいる部分より下の短い七島藺がふるい落とされます。長さが足りない物は畳表にはならないので,ここで脱落ということになります。
 ふるい落とされた短い七島藺たち。

 このような畳表にできないような七島藺を使って草履などが作られるわけです。この日,私はずいぶんと拾い集め,頂いて帰りました。
 収穫作業は順調に進んでいき,束になった七島藺はこのように畑の中に立てられていきます。この一束はかなりの重さでした。
 収穫された七島藺の束です。この後,太さにより選別され,太い物は機械で半分に裂かれます。
 軽トラに満載状態です。1日に収穫する量はこのおよそ3倍だそうです。全て手作業で,です!。

 ちなみに,軽トラに積んである量で,およそ畳10枚分くらいだそうです。
 昔は天日干しをしていたそうですが,今は機械で乾燥作業をするそうです。一晩で終了するとのことです。天日干しでは,かなり強い日差しが必要で,お盆くらいまでの日差しが最適だそうです。また,昔は砂浜に広げて干す方法もあったようです。熱くなった砂は乾燥にいいのでしょう。同様にコンクリートの上というのも効果が高いと聞きました。

 頂いて帰った七島藺は,私が天日干しにチャレンジします。

 天日干し作業の様子
 乾燥が終わった七島藺。緑色が落ち着いて,新しい畳のような色に変わっています。

 収穫が終わって,秋になってから畳表を作る作業に入るそうです。農家の方がそこまでされるとはちょっと意外でした。
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