はじめに | |
「オーディオ」って死語になりつつある感があります。音楽を聴くという娯楽以外にもたくさんの楽しみが増えたせいもあり,たくさんのお金をかけてまで「音質」を追究する必要性がないでしょう。その上,最近のミニ・コンポは小さい割にはバカに出来ない立派な音を出す物もたくさんあります。 |
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「いい音」とは「気持ちいい音」 | |
オーディオは「より良い音」を追究していくものですが,肝心の「良い音」のはっきりとした定義などどこにもありません。仮に理想的な音がスピーカーから出ていたとしても,部屋やセッティングによって聞こえてくる音は全く違うものになりますし,人間それぞれの聴覚も違えば,体調や時間帯により聞こえ方も変わります。 |
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CDに収録されている音は全部聴きたい | |
私がオーディオに凝るようになったのは,もちろん音楽が好きだったからです。ある日,友人に連れられてJBLの4343を持っている人の家にお邪魔しました。自分のレコードを数枚持参して。そこで,聞こえてきた音は,暗記するほどいつも聴いている音とは違いました。音質はもちろんですが,後ろで小さくなっているパーカッションが聞こえたのです。他にもそれまで気付かなかった音が聞こえてきました。 |
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主役はスピーカー | |
実際に音を出すのはスピーカーですから,まずは気に入った音のスピーカー探しです。音を聴いて選ぶ(愛聴盤持参で)のは絶対条件です。どうしても欲しいスピーカーに出会い,手に入れることが出来れば,それだけで大体完結です。でも,それまでのシステムで,スピーカーだけを変更した場合(元システムが比較的普通の場合),スピーカーの実力は十分発揮されない場合がほとんどです。もっといいアンプで鳴らせば音は変わります。ただ,スピーカーの変更での音の変化から比べると,アンプの変更での変化は非常に微妙で,音のニュアンスが変わるような感じです。「音質自体はそう変わらないのに,VOLを上げてもうるさく感じなくなった」とか,「打楽器系が気持ちよくなった気がする」程度です。 |
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真空管アンプ | |
専門誌に記事を書くほどの知人がいるので,その影響で,3台製作しました。とはいうものの,私は絶対的真空管アンプ信者にはなれていません。半導体のアンプもいい音を出すものがあるからです。現在メインで使っているアンプは半導体です。20年前に20万円もした高級機を前述の知人がレストアしたものの,「置く場所がない」ということで使わせてもらっています。300Bのアンプと比較試聴をしましたが,電源投入後時間が経過すればするほど(エージングが進むほど)区別がつかないほどの音色でした。ほんのわずか,Vocalの「サ行」が耳障りに聞こえたのは300Bの方でした。で,大きくて重たい半導体アンプを移動するのもいやだし,真空管アンプは比較的小さいので収納しやすいということで,メインアンプ交代となりました。 |
腕組みして聴かない |
基本的に音楽は何かをしながら聴くのが好きです。運転しながらとか,ネットしながらとか。腕組みして「うーむ」って気合い入れて聴いていたら,疲れますし,楽しめませんから。本当はリスニング・ポイントに座って,というのがセオリーなんでしょうが,私は1曲で「もういいや」となります。 |
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