DCD-1610 / DENON  ジャンク品を購入&修理  2005年10月

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 友人が中古のDCD−1650を探していたことが購入のきっかけです。DENONなら「一世代前のDCD-3500やDCD-1610もいいよ」と勧めしているうちに,自分自身がリニアトラッキングメカの3500か1610を1台欲しくなってきました。せっかくなら3500がいいんですが,あの重さにはちょっと不安があります。30kgあるアンプと同じラックに乗せて,4本のキャスターで床に乗るわけですから,床やキャスターへの影響がどうも心配で(今さら10kgぐらいの差を気にする必要はない感じもしますが)。また,3500にはランダムプレイがないというのが断念の決定打となりました。3500はジャンク品での2万円を下回ることはないほどの人気機種なのに対し,1610は数千円で落札できます。数ヶ月前に1300円というのがあったようです。

 そんな時,ちょうど即決5000円の1610が出品されていたので,つい買ってしまいました(これから交換する部品代の方が高い)。これが使えそうなら,我が家の1650が友人宅へ嫁いでいくことになるんでしょう。
 2005年10月トレー開閉不良のジャンク品をオークションで購入。1988年生産の17年ものです。

 開けてみたところ,過去に修理をした形跡はありません。無修理で20年近く使えるとは,バブル期の品は大したもんです。
 現状ではトレーの開閉不良と,ディスクの回り始めに逆回転を起こし,読みとりが遅いという状態です。特に回路的な故障はないようです。
 メカ部を上から。伸びているローディングベルトは交換します。レーザーピックアップのレーザーパワー・レベルは合格点ですが,波形にかなり歪みがみられます。部品が入手できるうちに,交換しておかなければなりません。
 ギヤ無しでピックアップが動くリニアトラッキングメカです。最内周から最外周まで一瞬で移動します。今はこんなメカありませんね。
 メカの裏側。このタイプは裏側にもローディングベルトがありますが,こちらも交換。また,矢印部分のダンパー(4カ所あり)も交換します。
 交換したダンパー。もはやダンパーの役割を果たすどころか,原型をとどめていません。ゴムが硬化し,さらにメカの重さでこのようになるようです。ゴムというより,割れたプラスチックという感じです。
 これが新しいダンパーです。プニプニしていて,柔らかです。
 ピックアップを交換し,動作部をグリスアップ・注油の後に波形をチェック。アイパターンの波形には乱れもなくレベルもOK。サーボ調整をやり直す必要はなさそうなので,省略。

 ベルトを交換したのに,トレーの閉まりが悪いので,ローディングモーターにかかる電圧をほんの少し上げるために抵抗値を150kΩ⇒120kΩへと変更。これで「カシャッ」と閉まるようになりました。
 さて,早速1650と比較視聴です。

 中低域は全く同じと言っていいほどです。印象が変わるのが高音のきらびやかさです。1650の方が派手に鳴るのに対し,1610はちょっと物足りない感じもします。この時点では「やっぱり1650は手放せないな」と思っていたのですが,その後生ギターを聴いて印象が変わりました。高音がおとなしい分なのか,ギターやヴォーカルは自然な感じがしました。ウィンドチャイムやトライアングルは1650に比べ物足りなさはあるものの,かえって奥行き感が出た感じがします。全く「好み」の問題だと思いますが,新鮮さを感じたこともありしばらくこの1610をメインに据えようと思いました。

 1650は特徴のひとつとして,「リモコン無しでも,本体で全操作ができる」というのがあります。ランダムプレイやダイレクト選曲をよく使う私としては,そのたびにいちいちリモコンで操作するのは好きではありません。1650は各操作キーはトラップドアの下にありましたが,1610は本体にずらっとキーが並んでいます。これは私には嬉しいポイントです。

 2009年12月に再度回路変更をしました。記事はこちら
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