新たなる旅の相棒として、四輪車を考える

 2010.5.28

雑記帳 ツーリングindex 禄太郎庵top
 以前から漠然とお出かけ用に自分の車があったらなぁ、なんて考えてはいましたが、昨年10月にカミさんの車で鹿児島まで行って以来強烈にクルマが欲しくなり、同時にTDM(というよりバイク)に対するこだわりのような気持ちがすーっと引いていきました。

 昨年10月以降のレポートの端々に「バイクよりクルマ」みたいな記述が出てきますが、改めてここでまとめてみます。

  ○ バイクウェアが必要でなくなれば、出かけた先で軽快に歩ける。汗だくにもなりづらい。
  ○ 到着&出発の度に行うメット&グローブの着脱をはじめとする色々な作業から解放される。
  ○ バイクでは休業期間となる真夏や真冬でも出動可能になる。
  ○ 寒い早朝でも出発できる。
  ○ 突然の雨や急激な気温の変化に対してもへっちゃら。
  ○ 雨具や替えのシールド等の荷物が不要になる。準備も楽になる。

 私の場合、一応旅ライダーを自認しているつもりではありますが、連泊しての長期ツーリングはしませんし、キャンプもしません。しかも、寒いのも暑いのも嫌いで雨だと絶対に乗りたくないという、圧倒的な「へたれ」であります。ライダーとしても走り自体は「へたれ」なので、よく考えてみると移動の手段は絶対にバイクでなければ、ということはないんです。

 特にTDMに乗るようになってからは、その大きさと重さゆえに、それまで果敢に攻め込んで行っていたような小さな脇道への突入をためらうようになり、バイクの武器のひとつである機動性が発揮できなくなったことも、クルマを考え始めたきっかけのひとつです。さらに、セカンドバイクとしてDINKを購入したことで、高速道路さえ通らなければ十分に近場でのツーリングは楽しめるようになりました。そんなことから、これまでTDMが担当していた高速を利用する比較的遠距離のお出かけをクルマに担当させるのがいいのでは、と考え始めました。


 大型バイクの代役としてのクルマなので、当然維持費もバイク並みでなければなりません。そうなると、必然的に軽自動車ということになります。また、ミッションに関しては5MTは譲れない部分ですし、ターボも外せません。これだけでも相当車種は絞られます。また、燃費や走りを重視するとワゴンRタイプの大柄な車体は不利なため、出来るだけ軽量ボディのもの、さらには比較的タマ数が多く、中古車相場が低めの車種となると・・・

 スズキのKei、これしかないって感じです。
 気合いの入った外見と走りのKeiワークス

 人気が高いため、相場もドーンと上がってしまいます。予算内のものはほぼ間違いなく10万km超です。
 外見は普通ですが、ターボ搭載のBターボ

 タマ数は多く、相場も低め。第一候補です。
 ワークスほど気合いは入ってないものの、Bターボほど普通でもないスポーツというグレードもあります。

 価格はBターボと同程度かちょい上程度なんですが、何せタマ数が少ないのが難点。
 この他の検討対象車種と言えば・・・

 アルトラパンSS・・・相場が高い。かわいらしいデザインの内装を無理矢理スポーティにしたため、アナログ時計の位置にタコメーターが装着されているというのがちょっと・・・。
 ネイキッド・・・燃費がややよろしくない。走行時の騒音を気にするユーザーが多い。高速での移動がメインになりそうなので、これは困ります。
 アルトワークス・・・どうしても年式が古くなってしまう。また、高走行なものがほとんど。

 そんな訳で、kei以外ではなかなか「これ」という候補が出てきませんでした。


 中古車検索サイトを眺めながら、あれこれと妄想する日々が続いていたのですが、ある日「軽自動車」「5MT」「ターボ」「車種問わず」という検索が出来ることに気付き、ポチッとやると、ずらりとジムニーが並ぶ検索結果の中、これまでノーマークだった2車種に目がとまりました。
 オプティ エアロダウンビークス

 ある販売店の方に言わせると「軽では最速。ワークスより速い」。4気筒DOHCターボと軽量ボディの組み合わせは凄いらしいです。

 魅力的ではありますが、全国で検索しても数台しかヒットしませんし、生産完了から10年経過しているというのに少々抵抗を感じてしまいます。
 ミラ アヴィRS

 これまで見てきたものとは正反対のいたって普通の外見。見た目はこんなですが、ワークス並の64psDOHCターボエンジンを搭載し、タコメーターはもちろん、MOMOのウッドステアリングが標準装備されます。また、年式が新しい分装備が充実しています。ただ、やはり全国で10台程度しかヒットしない上に相場は高めです。
 ミラアヴィRSの外見と走りのギャップには非常に魅力を感じましたが、現実的にはKeiのBターボかスポーツあたりでよさそうなのが出てきたときが決断のときとなることでしょう。あと、最大の問題は軍資金です。


 そんなある日、ラジオを聞いていると「新・片づけ術『断捨離』」の著者がモノを捨てるための極意みたいなことを話していました。それによると、そのモノが必要かどうかを「現在」の「自分」を基準に考えるといいとのこと。過去の自分には必要だったけれど、今はほとんど使っていないモノ、いつか使うかもしれないと捨てられないモノ、こういうものはとりあえず現在の自分には必要ないと判断すればモノが捨てられるという話でした。

 この話を聞いて、今の自分にぴったりと当てはまるモノをはっきりと意識しました。それはオーディオ関係です。ずいぶん前から時々小さなセットにしたら部屋がすっきりするなぁとか、自室で音楽を聴く機会が減ったのでもったいないなぁ、などと考えてはいたんです。これを機に巨大スピーカーと激重アンプの売却を決意しました。オーディオの売却額にもよりますが、これで購入資金はある程度何とかなりそうな感じになってきました。

 ただ、これはTDMをキープしておくためではなく、優先順位です。実際にクルマを買ったら、車庫はキツキツになりますし、TDMが担当していたエリアは今後クルマの担当となるでしょうから、割と早い段階でTDMは売却ということになると思います。

 
Aへつづく


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