旧長崎刑務所跡 その1 |
2007.5.26 |
取り壊し直前の見学会に参加 |
旧長崎刑務所跡は、1週間前の響さんのツーリングレポートで目にして初めて知りました。その時は機会があれば見てみたい、と思っていましたが、その1週間後に走るコースが諫早を通るものだったので、ちょっと立ち寄ってみることにしたわけです。 到着してみると、門の前にはカメラを構えた人が何人もいます。休日はそこそこ賑わうスポットなのかと思ったら、3日間だけの内部見学会が行われていたのでした。その時は何も知らずに「ラッキー!」とカメラを持って中に入っていったのですが、あと1ヶ月もたたないうちに解体作業が始まるため、その前の最後の内部公開だったわけです。そうとは知らない私でしたが、夢中でかなりの数の写真を撮りました。あと1ヶ月で壊されると知っていたら、もっと写真を撮っていたかもしれませんし、もっと長い時間同じ所でも見て回っていたかもしれません。帰ってきてからの検索で、実は歴史上のちょっとしたイベントに立ち会えたという事実を知ったのでありました。 ちなみにここは1992年に新しい刑務所が出来るまで使われていました。また、保存という話もたくさん出たそうですが、管理棟部分だけを保存(移転して)するだけでも60億円かかるため、結局断念ということになったらしいです。仮に同じ物を新築するなら10億円で済むとか。 |
ネット上のあちこちで見られることが出来るこの門の画像ですが、開いている画像はないと思います。 | |
この、当時の長崎刑務所は明治41(1908)年に建てられました。設計者はジャズピアニスト山下洋輔氏の祖父で山下啓次郎という方なんだそうです。 | |
正門を入ったところにある管理(事務所?)棟です。正面からの姿が美しいのですが、この日は見学会ということで、たくさんの車が停まっていたため、優雅な様子ではありませんでした。 このアングルがベストだったように思います。 少なくとも外観はとても綺麗な感じがしますが・・・。 入口で「事故に遭っても責任は問いません」という用紙に署名して、中に入ります。 |
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正面玄関を入ったところの図。天井と一部の壁がぼろぼろですが、ここはまだまだ綺麗な方。 | |
ここは確か会議室だったと思います。古い洋館の何とも言えない趣が満ちていますが、結構カビ臭かったりもして。 この付近に所長室や次長室などもありました。 |
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一旦外に出たところにある「書庫室」です。各受刑者に関する資料や書類等が保管されていたとのことです。この部屋も屋根に穴が開いていました。 | |
見ての通りトイレです。管理棟にあるため、普通のつくりです。 | |
はっきりとしたことは分かりませんが、作りからして食堂ではないかと思われます。奥のカウンターの先が調理場になっています。場所と広さから、ここも職員用と思われます。 | |
さらに進むと広い場所が出てきます。受刑者用の調理場(ひょっとしたら食堂兼?)のようです。 この部屋も天窓が設けてありますが、この刑務所にはあちこちで天窓が見られました。この建物の特徴かもしれません。照明・換気設備が不十分だった当時、それを補うための工夫だったのでは、という説もあるようです。 |
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上の写真を撮影したあたりはこのような「焼き場」になっています。レンジフードが二つありました。中央の貼り紙には・・・ | |
使用方法が書いてありました。 | |
その隣には大きな冷蔵庫があります。 | |
さらに進んで、ずっと奥の部分にはこのようにきれいな建物もあって、少々驚きました。ここは刑務所内の病院です。手前の右側は診察室、一番奥は手術室、その手前はレントゲン室という表示がありました。 | |
手術室に入ってみましたが、それらしい機材が残っていたわけでもなく、普通の部屋でした。 | |
病院の2階部分からの眺めです。 | |
煉瓦造りは頑丈なんでしょうが、屋根の傷みがあちこちで見られました。 その2へ |
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