勝手にREVIEWS 〜2003年(その1)

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DEVICE-VOICE-DRUM / KANSAS  
 2002年に発売されたKANSASのライブDVD。動くKANSASは映りの悪いブート・ビデオでしか見たことがなかったので、それだけでも感激です。大体において風体が「おっさん」なメンバーが多いので、Voのスティーブ・ウォルシュ以外は驚くほど20年前と変化がありません。オフィシャル版にしては画質が粗いのですが、内容は非常にいいです。
 ボーナス映像でCGの楽器があるのですが、動きがリアルというか、とにかく感動できます。
LOVE / 中島美嘉  
 捨て曲なしの、正に名作と呼べる一枚です。70分を超えるのに全く退屈しません。
 大体において世のトレンドを追わないタチなんですが、珍しくこのアルバムだけはすぐにでも手にしたくなりました。ラジオで何曲か聴いていて「これは!」と思ったわけです。とにもかくにも曲がいいです。Voの表現力もなかなかのものです。
 後から1stを店で試聴しましたが、特に欲しくはなりませんでした。
LONGTIME FAVORITES / 竹内まりや  
 竹内まりやが60年代のポップスをカバーするというので非常に気になっていました。大瀧詠一や山下達郎とのデュエットもあり、なかなかいい作品です。ただ、知らない曲が意外と多く、その分感動が少なかった感じ。あと5〜10歳くらい年齢が上だったら、聴いたことがある曲が多かったのかも。
DRAMATIC / 押尾コータロー  
 「夢音楽館」にANRIと一緒に出ていたのを見て、初めて彼の存在を知りました(名前だけは聞いたことあったけど)。そのギタープレイに度肝を抜かれました。アコギでここまでやる奴はいないでしょう。ひょっとしたらエディ以上かもしれません。速攻でこの2ndと1st(STARTING POINT)を入手。時々バリバリのアコギ・サウンドを聞きたくなり、木村大村治佳織を聴くことがありましたが、眠くなる曲も多く、スキッとしませんでしたが、これはいいです。ただ全編アコギなのでちょっと退屈な面もあり。やはり映像を伴う方がよろしいかと存じます。
GREATEST HITS LIVE / JOURNEY  
 「輸入盤50%OFF」という表示に思わず下のエアロスミスと共に買ってしまいました。黄金期の曲がずらりと並ぶ豪華な内容のライブ。ジャーニーらしいクオリティの高い演奏もさすがです。とは言うものの、やっぱりCAPTUREDを超える内容ではありませんでした。ただ、ESCAPE と FRONTIERSの曲がライブで聴けるというのは魅力です。
JUST PUSH PLAY / AEROSMITH  
 最近のエアロスミスは聴きやすいけどまぁそれなりと思っていましたが、予想通りのアルバムでした。しかし、よく頑張るなぁおじさんたち。
 90年代から聴き始めた若いファンは、ぜひ70年代の作品を聴いてもらいたい、いや、聴くべきです。TOYS IN THE ATTICあたりは最高です!。
SMILE / スガシカオ  
 以前の作品も大好きで、良く聴いていました。このアルバムも彼らしくていい作品だと思いますが、どれも似通っていて、そろそろ「もういいかな」モードに入るきっかけを与えてくれました。でも、聴いているうちにだんだん好きになってくるのもいつものことなのです。
ZERO album utahime 2 / 中森明菜  
 「歌姫」シリーズは1、2、セルフカバーと3枚聴きました。1は選曲がやや地味なので、こちらの方が好きです。特に1曲目の“黄昏のビギン”を聴けるだけでもこのアルバムは価値があると思います。セルフカバーの方もいいのですが、ちょっと歌い方が重た過ぎて、アルバム1枚聴くと、どよぉーんとなれます。ただ、“セカンド・ラブ”や“スローモーション”はたまりません。見事に生まれ変わってます。
THROUGH THE LOOKING GLASS / TOTO  
 TOTOまでもがカバーアルバムとは、ちょっと驚きました。ま、TOTOなら原作に対する冒涜なんてことにはならないだろうから、安心ですが。選曲もいい意味での意外さもあって、非常にいい内容です。ルカサーの歌う"WHILE MY GUITAR・・・"はちょっといただけませんが。
CORPORATE AMERICA / BOSTON  
 とっくに自然消滅かと思っていましたが、またまた8年ぶりにリリースされました。もちろんボストンだけに即買いです。ただし、今回はうーむという感じでした。
SHAKIN' WITH THE MONEY MAN / EDDIE MONEY  
 輸入盤で見たことがないジャケットを発見したので、よく見るとライブのようです。これがまたいいんです!。こんないい作品なのに、国内盤が出ないなんて・・・。もともと日本ではあんまりメジャーではありませんからね。正に永遠のロックン・ローラー健在って感じの名盤です。
ZOOM / E.L.O.  
 15年ぶりにジェフ・リンがE.L.O.に復帰!ということで、ものすごく期待をして買ったわけなのですが・・・。音的にはE.L.O.というより、90年にリリースされたソロ作品"ARMCHAIR THEATRE"に近い感じ。"ARMCHAIR・・・"はかなりいい作品で当時はよく聴きましたが、この"ZOOM"は、はっきり言ってインパクトに欠けます。私としてはE.L.O.part2の方がよっぽどいいと感じました。
ZOOM / THE KNACK  
 91年の"SERIOUS FUN"以来の新作ってことで、期待大にて購入。ただ、ジャケットから伝わる嫌な予感。そうです、60年代ロックンロール的な音だったのです。そこにハードさが加わっていい味を出すバンドなのに・・・。偶然にも上のE.L.O.と同じタイトルでした。
THE BEST"Love Winters" / 広瀬香美  
 広瀬香美は特に好きというわけではないんですが、いつの間にか耳にしている曲がいかに多いかを実感したこのベスト盤でした。知らないかなーと思っていても、さびの部分になるとしっかりと知っている曲がほとんどでした。ノリもいいし、気持ちよく聴ける1枚です。
GREATEST HITS / MISIA  
 同じくMISIAも特に好きというわけではないのですが、時々ラジオで1曲聴くと「なかなかいいじゃない」と思ってしまいます。で、このベスト盤を聴くと、彼女の良さがよーく分かりました。本物です!。
COME AWAY WITH ME / NORAH JONES  
 仕事先で偶然に耳にして、「これはいい!」とタイトルをメモしました。ジャンルがJAZZとは思いませんでしたが。音としては非常にシンプルなのですが、とても味わい深い仕上がりになっています。雰囲気のある1枚です。買ってしばらくは相当聴きました。最近2ndが出ているようですが、即飛びつくのはちょっと怖い気が・・・。今度試聴してみよう。
FLESH & BLOOD / POISON  
 L.A.メタルブームの時は全く聴いていませんでした。中古盤を見つけたので何気なく買ったのですが、思いの外いいアルバムでした。すぐに他のアルバムも集めましたが、これがイチバンでしょう。他のも「悩みありませーん!」って感じで底抜けに明るいロックです。ただ、ギターがリッチー・コッツェンに変わったアルバム"NATIVE TONGUE"は随分雰囲気が変わっています。リッチーファンの私としては好きな1枚ですが、元々のPOISONファンにはがっかりだったかもしれません。
PONK!! / 聖飢魔U  
 とあるオムニバス・アルバムで聖飢魔Uの曲を聴いて、急に蝋人形の館が聴きたくなりました。でも、意外に中古盤はないもので、探すのには時間がかかりました。で、このアルバムは何か聖飢魔Uっぽくないジャケットだったので、かえって興味を惹かれ買いました。音もメタルサウンド一辺倒でなく、なかなか楽しく聴けるアルバムです。
六根 / SPARKS GO GO  
 聖飢魔Uを聴いたのと同じオムニバス・アルバムにSPARKS GO GOの"ダイヤモンド・リル"が収録されていました。いい感じのロックをやっているのに感激し、結構アルバムを買いました。どれもいいですが、今これをよく聴いているので、ここに出すことにしました。
 トリオ編成のシンプルなサウンドだし、ストレートなロックだし、私の好みです。特に初期のアルバムは、学園祭に出ている感じのいいアマ・バンドがそのままプロになったって感じで何とも言えません。
すっとばす / ウルフルズ  
 ウルフルズも「ガッツだぜ!」の頃にはほとんど聴いていなかったのですが、最近になってやっとその良さに気付きました。聴き始めた頃はすでにジョンBはいませんでしたが、即復帰しました。トータスの歌は本当にソウルフルだし、ケイスケのギターは最高です。プロになってもアマチュア時代からの魂を忘れずにやっているって感じが好きです。どのアルバムも好きですが、”ビンボー”収録ってことでこれを代表にしました。この1曲で5つ星としました。
hana / 有里知花  
 オーディオのサイトで「録音がいい」という評判だったので聴いてみました。確かにクリアーな音ですが、バックのサウンドは全て打ち込みなので、この手の音をオーディオ的にどうこう言うのはどうかと思いました。ただ、「録音」以前の問題として、内容が非常にいいんです。さわやか系の音であり、歌声であります。ほとんどがスローな曲ですが、心地良く聴けます。本作が1stで、2ndも似た感じです。2ndは打ち込み以外の音が結構入っています。
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