勝手にREVIEWS 2009年 

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CHICKENFOOT / CHICKENFOOT  
 たまたま聴いていたFMでその存在を知ったこのバンド。何しろメンバーが凄い。Vo:サミー・ヘイガー、G:ジョー・サトリアーニ、B:マイケル・アンソニー、Dr:チャド・スミス。音はこれ以上ないという位の正当派アメリカンHR。久々にロックらしいロックを聴いた気がしました。ジョーサトはもっと弾きまくるのかと思っていましたが、意外なほど普通でした。個人的にはもっとガンガン演って欲しかったです。サミーは61歳になったそうですが、パワフルさはまるで衰えていません。ただガツンと来るのはTr.2くらいしかないのは少々寂しい感じではあります。(2009.12.16)
ONE / BONNIE PINK  
 作風は前作を踏襲しているように思いますが、前作以上に印象に残る曲が多く感じました(Tr.5なんぞは一度聴いたら頭にこびりついてしまいます)。BONNIEらしいPOPさを中心にしつつ、Tr.6、8のRockもかっこよく、スローなTr.4もきっちりはまっています。色々なBONNIEの「らしさ」がしっかりと1枚に詰まっている感じです。また、英詞の曲が3曲あるのもいいバランスだと思います。最初に聴いたときも十分印象に残りましたが、その後聴く回数を重ねていくと捨て曲なしと言い切れる素晴らしいアルバムと感じました。作品を重ねる毎にクオリティを高めていくBONNIEは今後も本当に楽しみなアーティストです。(2009.11.29)
FRAGMENTS OF THE MOON / CONCERT MOON  
 これもレンタル店で100円でした。HM系ロックは大好きですが、昔からいわゆる「様式美」サウンドと称されるジャンルには馴染めない体質の私であります。それでもこのアルバム、発売当時はかなり話題になっていましたし、島紀史の早弾きってどんなもんなんだろうっていう興味はありましたので、「100円ならば」と買ってみた次第です。
 一通り聴いたら(いや、最終トラックにたどり着く前に)気が済みました。ロックはテクニックよりも曲のインパクトだと思います。ちなみに音質はかなり悪く、HMのくせに重低音のレベルがかなり低いです。(2009.9.13)
前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDS  
 レンタル店で100円で売られていたのを、面白そうなので買ってみました。近藤房之助やTWINZERの生沢祐一が参加しているコテコテのブルーズ・アルバムです。しかし、その中心人物がTUBEの前田さんっていうのが意外でした。爽やかな夏ソングのイメージが定着している彼ですが、たまにはこんなことをやってみたい人なのかもしれません。参加しているシンガーが純度100%のブルーズシンガーのため、前田さんの爽やかな声がちょっと浮いてはいますが、どっぷりとブルーズを楽しめるアルバムだと思います。録音状態も秀逸です。(2009.9.13)
VOICE OF REASON / HAREM SCAREM  
 最高傑作の2ndアルバムの次に発表されたのが本作。当時のアメリカ市場を意識し、ダーク&ヘヴィ路線へ転換したのですが、日本ではファンの失望を買い散々な評価を受けました。そのため、かなりのファンである私でさえこれまでずっと避け続けてきた1枚です。ただHSのアルバムが増えていく中この1枚だけが抜けていることが気になり、ようやく購入しました。これまでAmazon等での散々なレビューを山ほど目にしていたせいで超駄作を想像していましたが、ひどいどころか全作品の中では上位に来る快作です。とは言え2ndの直後に大きな期待を持って本作を聴いた人の落胆ぶりは相当なものだったことは想像に難くありません。レビューに「今後絶対に買わない」とまで書いている人もいた位ですから。(2009.6.9)
ULTRA FEEL / RUBBER (HAREM SCAREM)  
 ハーレム・スキャーレムは6枚目のアルバムからバンド名まで変更し、大きく路線転換(方向性を見失ったという方が正しいかも)します。それまでの重厚でメロディアスだったサウンドは軽快なポップへと変化します。チープ・トリックやナック、イナフ・ズナフ、ズーターズ、Mr.BIG後ソロになったポール・ギルバート、そんな感じの音です。ハーレム・スキャーレムの音を期待して聴くと少々がっかりで物足りなくもありますが、それなりに心地よくも聴けるロックです。これはラバーと改名して2作目(通算7作目)ですが、私はラバー1stよりもこちらの方がロック色が戻っているように感じました。バンドはこの後再び迷走し、ハーレム・スキャーレムへと名義を戻しますが、往年の輝きを取り戻すことはできずに2008年のアルバムで幕を閉じます。(2009.6.9)
DO YOU DREAMS COME TRUE ? / DREAMS COME TRUE  
 前作が良かったので、発売の数日後には入手してしまいました。本作も実にドリカムらしい素晴らしいアルバムだと思います。前作よりちょっと大人っぽい雰囲気になっているように感じました。ただ、前作に収録されていたような圧倒的なインパクトを持つ曲(Tr.2、Tr.3)がなかったことに少々物足りなさを感じてしまいました。名曲ってそう簡単に生み出されるものではないんでしょうが、つい前作との比較になってしまいました。(2009.6.3)
秘密 / aiko  
 ふとレンタル店で中古盤を見つけ、買ってみました。初期ほどのキャッチーなメロディはないものの、aikoらしさは十分に堪能できます。安心して聴けるアルバムです。ただ、前々作に比べると物足りなさを感じてしまいました。aikoに関しては積極的に聴こうという姿勢がないため、今回のようにふと目にして買ったり借りたりしてしか聴きません。そんなわけから、4作目以降は1作おきにCDを持っていることになってしまっています。そうなると、5枚目、7枚目がちょっと気になるような気もします。(2009.5.28)
MAXIMA / 上松美香  
 6〜7年前だと思いますが、ラジオの音楽番組のゲストでこの人が出ていて、スタジオで1曲演奏するのを聴き、即アルバムを購入したことがあります。このアルバムはベスト盤ですが、以前買ったアルバムとは1曲しかかぶっていなかった上、レンタル店にあったので借りてきました。アルパというハープを一回り小さくしたような楽器でクラシックやポップス、ロック等ジャンルを問わずに演奏しています。全体的にラテン系ノリノリサウンドなので、非常に気持ちよく聴けます。ラスト3曲はライブアルバムからの収録ですが、非常にいいです。是非ライブ盤もちゃんと全部聴いてみたいものです。(2009.3.15)
GUITAR RENAISSANCE / 渡辺香津美  
 以前ラジオだったかで聴いたTr.2に収録されている「Across the Universe」をまた聴きたいな、と思っていたら何とレンタル店にこれがありました。ギター・アルバムはガンガン弾きまくっているのが好みなんですが、このアルバムは全体としては「しっとり系」なので、少々物足りなさを感じつつも、ギタープレイはさすがです。終盤の「Waltz for Debby」と「Milestones」が秀逸です。(2009.3.15)
HUMAN NATURE / HAREM SCAREM  
 久々にレンタル店で洋楽コーナーを眺めていたら、HAREM SCAREM名義の知らないアルバムを発見。'06年の作品でした。'03年の前々作までは買っていたんですが、そこで見切りを付けた感じになっていました。これまで新譜発表を知ったら即買いだったのに、HSで初レンタルとなってしまいました。で、聴いた感じはというと、彼ららしいメロディアスハード路線で、そこそこ心地良いメロディが次々に流れてはいくのですが、何かこうピリッとした部分がないんですね。結局いつものようにモヤモヤ感が残り、名作である2ndを聴いてすっきりしたくなりました。
 '08年発表のアルバムを最後に解散したようです。世に出るのが後15年か20年早ければ、もっともっと活躍できたんでしょうけど・・・。(2009.2.8) 
Saudades de Rock / EXTREME  
 昨年ふと立ち寄った書店で珍しく音楽雑誌をめくっていて、EXTREMEの再結成と新譜発表を偶然目にしました。日本盤ボーナストラックは大したことないという評判だったので、輸入盤を購入。
 方向性は3rd、4thに近い感じですが、収録曲の幅が広い印象で楽しめます。新譜を発表する度に名盤である2ndの再来を期待されるであろう彼らですが、セールスを気にし過ぎることなく、自分たちの表現したいものを作り上げたような印象です。長いブランクを挟んだとは思えないほど前作からの自然な流れを感じます。3rd、4thも大好きな私には大満足な復活作でした。(2009.2.1)
ASCENSION / MISIA  
 3rdアルバム以降はちょっとねぇという感じで遠ざかっていたMISIAですが、中古店で見たことがないアルバムを目にし、下の杏子のと一緒に買ってみました。余り期待はしていなかったのですが、これは初期の頃の雰囲気が感じられる作品と感じました。80分近い収録時間ですが、途中で嫌になることもなく最後まで聴けてしまうのはクオリティの高さゆえだと思います。
 久々に「星空のライブ」を聴きたくなりました。(2009.1.17)
UNDER THE SILK TREE / 杏子  
 中古店で見かけてつい買ってしまいました。杏子は特別好きというわけではなく、バービーボーイズ時代に耳にしていたのと、時々テレビで歌っているのを見て「かっこいいなぁ」と思っていた程度です。ただ、福耳の中心的存在であるということを知り、非常に興味深い人物になりました。このアルバムは実にストレートなロック・アルバムです。特にキャッチーなメロディーがあるわけではないんですが、バックの音も含めて心地よくロックに浸らせてくれます。次作のHYBRID BLACKは巷の評価が高いようなので、是非聴いてみたいと思います。(2009.1.17)
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