勝手にREVIEWS 2011年 

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Hybrid Black / 杏子  
 福耳を聴くと杏子の凄さ・素晴らしさを思い知らされるわけで、ソロ作品の中からCOILがプロデュースした本作を購入しました。前回買ったやつよりかなりいいです。曲のレベルもですが、音質・アレンジもよく考えられていると感じました。やっぱりプロデュースの善し悪しって重要なんですね。他の福耳メンバーはどうかわかりませんが、少なくとも杏子姐さんにとって福耳というプロジェクトは大きくプラスに働いているんだろうと思います。本作の「惑星タイマー」を聴いてしまうとスキマスイッチと福耳のが物足りなく感じてしまいます。(2011.12.3)
10th Anniversary Songs 〜 Tribute to COIL / 福耳  
 福耳からフルアルバムが出ていることに2年以上経って気付きました。COILって前作でかっこいい「カウンセリング&メンテナンス」っていう曲を提供してたので、意識はしてましたが「Tribute to」って・・・?結局のところ福耳のメンバーがCOILの曲をカバーするという企画なわけですが、さすがにこのメンバーにTributeさせるだけの楽曲が揃ってます。ますますCOILというユニットが気になります。(2011.12.3)
CBA LIVE / Char, Bogert & Appice  
 発売当時から気になりながら「ま、そのうち」と10年が経過してしまいました。このままでは聴くことなく一生を終えるのでは、という危機感からついに入手致しました。BBAのベックの代役にCharを据えたという3人編成です。その3人でカクタス、BBA、そしてJLCの曲を演奏するわけです。凄い3人ですから演奏が凄いのは当然であり、そのドライブ感たるやハンパではありません。ただ、前もって知ってはいたものの音質の悪さ(モノラル録音?広がり感皆無)もハンパではありません。(2011.11.26)
5years / 木村カエラ  
 レンタルの枚数合わせで借りてみました。サディスティック・ミカバンドのVoで伸び伸びと「タイムマシンに・・・」を歌っていたのが印象的でしたが、そのイメージ通りでノリが良くてストレートなロック&ポップが満載でした。だからと言って、各アルバムを聴いてみたいと思うほどではなく、このベスト盤があればそれで十分っていう感じです。とは言うもののこれ結構聴いてます。(2011.11.22)
The Best Of NICK LOWE / NICK LOWE  
 ある日、ラジオの特集を聞いて「たまにはこんな軽快なのもいいな」とベスト盤を買ってみました。Tr.1と2は非常にいいんですが、3曲目以降は耳あたりのいいロックンロールが次々と流れていくのですが次第に飽きてきました。何しろ25曲も収録されていますんで。2曲だけはどこかにダビングして、きっと通しでアルバムを聴くことはもうないんじゃないかと思います。(2011.10.11)
I am Sam / サウンドトラック  
 ビートルズのカバーアルバムは何枚か持ってはいますが、どれも「ちょっとねぇ」という感じなんです。ある日ビートルズのカバーアルバムをあれこれ検索していると、このアルバムに辿り着きました。同名の映画のサントラらしいのですが、全曲ビートルズのカバーです。過剰なアレンジをせず原曲の雰囲気を残しながらもちゃんとそれなりに新鮮味を感じさせてくれる曲がほとんどです。2曲ほど例外もありましたけど。それと、選曲がなかなか渋めなのも新鮮でした。(2011.10.11)
World Gone Crazy / Doobie Brothers  
 3つ下にあるアルバムからさらに10年が経って発表されたのが本作。前期ドゥービーらしさが溢れていて、期待を裏切らないアルバムです。心地よいアメリカンロックではありますが、ガツンと頭にこびりつくような強烈なリフやメロディがないのは残念ではあります。ほとんどBROTHERHOODのレビューと一緒になってしまいました。あと、ボーナスDVDが付いているという点もファンへのサービス精神が旺盛だなぁ、と感心させられます。(2011.10.11)
corridor / 今井美樹  
 2009年発売の最新作も下のと一緒に借りてきました。こちらも前作同様、落ち着いた大人の雰囲気なんですが、前作比では地味な印象です。それぞれの曲はとても味わいがあるんですが、アップテンポの曲がほとんどないせいかもしれません。Tr.9は21年前の3rdアルバムからのセルフ・カバーですが、これが実に素晴らしい。Tr.5はS&Gの「明日に架ける橋」とピアノ伴奏は同じだと思いました。(2011.7.4)
Milestone / 今井美樹  
 2月に情熱大陸で今井美樹を見ました。そういえば2004年発売のアルバムを聴いて以来だなぁ、と思いレンタル店に行き、2006年発売のこれを借りてきたんです。デビュー20周年記念のアルバムなんだそうです。ということは今年25周年!。時の流れとはこれいかに。
 さて内容はと言うと、曲・詞・構成、何もかもが素晴らしい名盤です。amazonでは低評価が多いのが不思議です。確かに派手さは余りなくJAZZテイスト溢れる大人のPOPアルバムという感じですが、各曲のクオリティは相当高いと思います。(2011.7.3)
Sibling Rivalry / DOOBIE BROTHERS  
 Doobieの再結成第三弾は前作から9年半も経過した2000年に出ました。各メンバーの他に外部ライターも曲を提供し、トム以外のメンバーもヴォーカルをとるため、前作より多彩な感じがします。再結成1,2弾と比べるとスローな曲が多く、アコースティック感が強い渋いロック・アルバムに仕上がっていて、演奏やハーモニーが際立って感じます。地味と言えば地味ですが、各曲のクオリティが高いので、退屈な感じはまるでありません。長く待たせても、ファンを裏切らないのはさすがです。(2011.7.3)
BROTHERHOOD / DOOBIE BROTHERS  
 再結成Doobieの第二作です。方向は前作と変わりはないのですが、前作のように頭に残るようなメロディやリフは多くはありません。何曲かのいい曲もあるにはありますが、半分くらいは単に心地いいけれど、何も残らないようなアメリカン・ロックてな具合です。決して「駄作」という感じではなく、前作と比べた場合に半分くらいの「普通レベル」の曲があるという話です。4つ下のベスト盤には本作からは2曲セレクトされています(ちなみに再結成第三作からは1曲のみ)。(2011.6.2)
Take your pick / TAK MATSUMOTO & LARRY CARLTON  
 グラミー賞受賞のニュースを見て、ちょっと聴いてみたくなりました。二人とも嫌いじゃないギタリストですし。
 期待が大き過ぎたせいか、インストアルバムとしては「普通」だと感じました。それぞれの良さ同士がうまく化学反応するような感じはなく、さほどインパクトの強くない曲が安定したプレイで流れていきます。聴きやすいアルバムではありますが。2001年発表のラリー・カールトンとスティーブ・ルカサーの共演アルバムも聴いてみたくなりました。(2011.5.21)
スポーツ / 東京事変  
 椎名林檎というシンガーには全く興味がなかったのですが、keiichi_wさんの記事を見て聴こうと思いました。聴いてみてびっくり。これは原田真二のHUMAN CRISISを彷彿とさせる素晴らしいトータル・アルバムです。特に前半は非常に素晴らしい!。反面、後半は若干インパクトが薄れてしまうのが残念な点です。(2011.5.15)

 ブログでの詳細レビュー記事
CYCLES / DOOBIE BROTHERS  
 '89年の再結成アルバムからトム・ジョンストンが戻っているということなので、順番に沿って聴いていくことにしました。そしたらこれが素晴らしいアルバムでした。初期ドゥービーの雰囲気が満載なのに、新鮮さもたっぷり。捨て曲なしの名アルバムとはまさにこれ。発表当時、ファンのみなさんはきっと狂喜乱舞したことでしょう。
 ちなみにリマスターされた下のベスト盤に本作から3曲が収められていますが、音質の差ははっきり感じられます。(2011.4.15)
THE VERY BEST OF DOOBIE BROTHERS / DOOBIE BROTHERS  
 ある日ラジオからドゥービーの曲が流れてきました。スティーリー・ダンのような雰囲気の「Takin' It To The Streets」という曲ですが初めて聴く曲でした。ドゥービーは好きなんですが、社会人になってから買ったベスト盤を1枚持っているだけで、リアル・タイムでは全くと言っていいほど聴いていませんでした。そんなわけで改めて「ちゃんとした」ベスト盤を買うことに。2010年発表の最新アルバム以外の全アルバムから選曲されていて、33曲入りとたっぷり。しかもリマスターの影響でクリアで歯切れのいい音です。私の知っているドゥービーというのは初期のトム・ジョンストン時代であり、マイケル・マクドナルド時代の後期はほぼスティーリー・ダンであることを改めて知ることができました。(2011.4.15)
Just a Girl / BONNIE PINK  
地味なアルバムが目立つ初期作らしい、印象に残らないアルバム。2nd、4thは割と聴けますが、3rdと本5thはどうにも印象が地味で、残る曲もほぼなく、たま〜に気まぐれに聴いてみる程度のアルバムです。あくまで私にとって、ですが。(2023.9.26)
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