勝手にREVIEWS 2020年 

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BRIDGE ACROSS FOREVER / TRANSATLANTIC  
昨年末からの流れでトランスアトランティックの2ndです。1st同様ポップでメロディアスなプログレではありますが、1st程の濃度はなく、無くてもいいような間奏等は増えています。とは言えそれはあくまで対1stでの話であり、耳に残るメロディは随所にあるため繰り返し聞きたくなるアルバムであることは確かです。(2020.1.14)
THE WHIRLWIND / TRANSATLANTIC  
8年ぶりの3rdアルバムは78分の組曲のみという構成です。これまでのアルバムと違って区切り目にトラックマークが入れられ、それぞれ曲名もつけられています。聞きやすいメロディではありますが、2ndまでの曲に比べるとやや印象に残りづらい感じがする一方、組曲としての構成は3作中で最高かもしれません。ボーナスディスクはオリジナルとカバーが4曲ずつで、こちらもそれなりに楽しめます。(2020.1.22)
LIVE IN AMERICA / TRANSATLANTIC  
1st発表後のツアーライヴ盤ですが、カバー曲が盛り込まれて2枚組です。ライヴ演奏は新鮮ですが、カバー曲がそこまでツボではありませんでした。3rd発表後のライヴ盤はCD3枚とDVD2枚なので、そちらのがあればこちらは要らないかも。とは言え、ビートルズの渋いところやDTのカバーもあるので、やっぱり避けては通れません。(2020.1.22)
KALEIDOSCOPE / TRANSATLANTIC  
Amazonのレビュー記事を読んでいたので過大な期待をせずに聞きました。本編はこれまでのアルバムと比べて明らかに弱いんですが、曲によってはしっかり「らしさ」があるので、好きな曲だけ聞いとけばそれでいいという感じがします。それよりもカバーアルバムであるボーナスCDがどストライクでした。私にとっては本編の方がボーナスCDという感じです。(2020.2.2)
MORE NEVER IS ENOUGH / TRANSATLANTIC  
3rdアルバム発表後のライヴが収められています。CD3枚とDVD2枚というヴォリュームなので、1stから3rdの主要曲がたっぷりと楽しめます。もう、文句のつけようのない、ファンならスルーできない名盤です。(2020.2.8)
MADE IN HEAVEN / QUEEN  
今更ですがレンタルの数合わせに借りてみました。という位、視聴もしてない割に気が進まないアルバムだったんですが、そのイメージ通りでした。ボーナスCDという位置付けであればまぁ納得ですが、クイーンのオジリナルフルアルバムとしてであれば物足りないというよりがっかりというレベルです。貴重な音源であることはわかりますが、クイーンらしいアルバムでないことは確かと言えるでしょう。(2020.2.1)
FRONTIERS / DEZOLVE  
5作目も前作に続いて予約購入。DEZOLVEにハズレなし、期待を裏切られたことはありません。初期の尖った感じが後退し、スリリングな展開が少なくなった印象ですが、色んなタイプの曲があり退屈することはありません。初のVo入りは私には有形ランペイジにしか聴こえない感じがする、とても好きなタイプの曲です。(2020.2.18)
M・M・X・X / SONS OF APOLLO  
輸入盤しかないので、注文から到着まで1ヶ月以上かかりました。1stよりややプログレ度が高まった感じですが、印象に残るメロディやリフは1stほどはありませんでした。ドリーム・シアターにより近い感じですが、コーラスが入る分こちらの方が好みです。期待通りという一方、新たな一面が見たかった気もしました。(2020.2.26)
BRAVE / MARILLION  
20年くらい前に友人から激しく勧められたものの、どうも肌に合わず放置していましたが、Transatlanticをこれだけ聴けるのだから少しは免疫が出来たかもと引っ張り出してみました。しかし、やっぱりこのどよ〜んとした雰囲気はダメでした。それでも20年が経過して何曲かは聴けるようにはなっていました。世間的な評価は高いアルバムであることを念の為付け加えておきます。(2020.2.25)
PIANO WITH A VIEW / JONATHAN CAIN  
ラジオでこのアルバムの収録曲が取り上げられていたので即ポチしました。ピアノ中心のインスト曲で、フュージョンというよりイージーリスニングという感じでまるでパンチはありませんが、店舗BGMには向いてそうです。ラジオで流れたその曲はなかなかいい感じではあるんですが、他の曲は一度で気が済みました。フェードアウトで終わる曲が多いのも残念な点。(2020.3.2)
BACK TO THE INNOCENCE / JONATHAN CAIN  
上のアルバムを買うついでに、Vo入りのも聴いてみたくてポチってみました。聞きやすいものの特に印象に残るわけでもないポップな曲がずらりと並んでいるのみ。Journeyの名曲Faithfullyのセルフカバーは突出はしているものの原曲には遠く及ばない感じ。本命のインストアルバムの到着がより待ち遠しくなりました。(2020.2.25)
THE LIGHT / SPOCK'S BEARD  
マイナー過ぎて自費録音で制作されたという1stアルバム。それでもライナーノーツ付きの国内盤が発売されるだけある名作です。プログレ度は高めですが、YES系のスリリングな感じなので間延び感はありません。長尺の4曲収録ですが、現在と変わらず数分の曲がメドレー的につながっているタイプなので長さを感じることはありません。こんな名作とこれまで無接点で来てしまったことが不思議でなりません。(2020.3.24)
BEWARE OF DARKNESS / SPOCK'S BEARD  
これだけは購入しなくてもいいかと最後まで思っていた2nd。1stのスリリングさは全くなく、全体にどんよりとした雰囲気です。スタートのアルバムタイトル曲からしてジョージ・ハリスンのカバーというのはいいとしても余りにもマイナー過ぎです。第一印象は余りよろしくありませんでしたが、印象に残る曲が多く、その後も割と多く聴いているアルバムです。(2020.3.28)
THE BEARD IS OUT THERE / SPOCK'S BEARD  
名盤1st発表後の公式Bootlegライヴなので、収録曲にも録音状況にも問題なし。1stの全曲に加え2ndから2曲とジミヘンのカバーも収録されています。スタジオ盤の方が完成度はもちろん高いわけですが、ファンとしてはライヴ・ヴァージョンも聴けるのはありがたい限りです。本作とDon't Try This at Home、そしてSnow Liveの3作でニール時代のライヴはCompleteです。(2020.5.27)
The Kindness Of Strangers / SPOCK'S BEARD  
Spock's Beardの3rdアルバム。Neal Morseの音楽の原型が感じられます。ただ、キャッチーなリフやメロディが織りなすハード・プログレではなく、中〜後期のビートルズを彷彿とさせる雰囲気です。10分超の3曲では変拍子も交えて次々と展開していくパターンはTransatlanticやNeal Morse Bandと同じですが、洗練はされてない感じです。ただ、1stほどではないにせよいい意味でアクの強さがあります。(2020.3.22)
DAY FOR NIGHT / SPOCK'S BEARD  
4thアルバム。前作とガラリと印象が変わり、曲がポップかつコンパクトになり、冗長に感じられる部分が少なくなりました。ただ、前3枚と比べた場合曲のクオリティが下がった感じは否めません。後半には20分程度のメドレーもあり、今のNeal Morse Bandの原点という感じもしますが、SBのいい意味でのアクの強さが消えてしまった物足りなさも感じました。(2020.3.23)
LIVE AT WHISKY AND NEARFEST / SPOCK'S BEARD  
Morsefest前3回目のセール品は既に入手しているものがほとんどでしたが、その中に知らないライヴ盤がありました。廃盤になっていてAmazonでは中古でも2万超というレア盤です。これは!と即買いはしたものの、とにかく音が悪い。ライヴ盤が多くはないとは言え、ほとんどの曲は他のアルバムにも収録されているので、これをあえて聴く必要は感じられません。\600だし、一度聴いたら気が済みました。(2020.8.25)
DON'T TRY THIS AT HOME / SPOCK'S BEARD  
4thアルバム発表後のライヴ。ニール・モーズ在籍時の貴重?なライヴ音源です。音質は悪くありませんが、録音レベルが低めです。4thから4曲、3rdから2曲という選曲なので内容に文句なし。むしろ2枚組で初期のベスト選曲で収録して欲しかった位ですが、そういう内容の公式BOOTLEGライヴがあり、すでに注文済みです。(2020.5.19)
V / SPOCK'S BEARD  
タイトル通りの5作目。最初と最後にクオリティの高い大作が据えられています。その間の中尺曲が悪くはないのですがやや地味めです。それでも次作で2枚組の「SNOW」よりいいと感じました。前作でポップ&コンパクト路線に傾いた反動なのか大作志向になってますが、いい感じに仕上がっている印象です。(2020.3.29)
SNOW / SPOCK'S BEARD  
ニール・モーズが在籍した最後のアルバムは2枚組のコンセプト作です。2枚はそれぞれメドレーになっていて聞きやすいメロディも多く「らしさ」は感じられるものの、同じリフの繰り返しなどで水増しされた感じは否めません。絞り込んで1枚に収めていたらいいアルバムになっていたような気がします。また全体的に初期のようなプログレ感はほとんどなく、ポップです。(2020.3.25)
SNOW LIVE / SPOCK'S BEARD  
2017年のモーズ・フェストでのSNOW完全再現ライヴ。脱退して15年のニールと6年のニックを加えてのライヴはファンとしては夢のようなイベントだったことでしょう。映像版もあるのでリード・ヴォーカルが代わる様子がわかりやすいです。Disc 2がやや退屈めなのですが、ライヴなのでスタジオ盤より良い感じになってます。(2020.4.28)
FEEL EUPHORIA / SPOCK'S BEARD  
ニール脱退後の初作ですが、柱を失ったことをまるで感じさせない快作です。これまでの延長ではなく、ロック色が強めに舵を切っています。そのことが功を奏したTr.1など、いい意味でのチャレンジ精神が感じられます。20分の大作「A Guy Named Sid」もこれまでのようなポップな感じではありませんが、ロック色濃いめにきっちり仕上がっています。オマケのSample CDの余りの充実ぶりにも驚かされました。(2020.5.24)
OCTANE / SPOCK'S BEARD  
ニール脱退後の二作目。いわゆるキラー・チューンはなく、大作もなくなっています。一方で目立つハズレ曲もなく、それなりにSBらしさは感じられるアルバムではあります。とは言え前作のようなスリリングさは感じられません。SBにしては珍しくBGMで心地よく流せるけれど、気合を入れて聴くタイプではないというアルバムです。(2020.5.26)
GLUTTONS FOR PUNISHMENT / SPOCK'S BEARD  
SBのライヴでは前回ハズレを引いちゃいましたが、今回はニール脱退後のライヴということで購入。大半はOctaneから選曲されていて、Feel Euphoriaから2曲、ニール在籍時から3曲という構成です。ニックのVoは割と好きな方なので、ニック版初期曲を楽しみにしていましたが、実際に聴いてみると何か物足りないような・・・。ニールのVoの素晴らしさを再確認させられました。(2020.9.22)
SPOCK'S BEARD / SPOCK'S BEARD  
気づいたらSBのほとんどのCDが手元にありました。視聴してみてパッとしないのはわかっているものの、バンド名を冠したこのアルバムは一応聴いておきたいところ。しかし入手困難で中古で1万円以上します。そこで初めてDiscogsを通してベルギーの出品者から購入してみましたが、Amazonでの海外発送と同様に2週間程度で届きました。どよ〜んとしている曲が多く今後そうそう聴く機会はないと思ったのですが、何故か癖になるアルバムです。Tr.10からの17分の組曲の存在と、Discogsの経験だけでも十分な収穫です。(2020.6.11)
X / SPOCK'S BEARD  
通算10枚目。初めてニール・モーズ抜きのアルバムに手を出してみました。ニール時代のような耳に残るメロディは少なく、全体的にドリーム・シアターに似た雰囲気が感じられました。車やスマホで持ち出して何度も聞きたい感じではありませんが、プログレ・ロックとしてはなかなかかっこいいアルバムだと思います。(2020.4.28)
THE X TOUR LIVE / SPOCK'S BEARD  
Disc1ではXの全曲を(順番は異なる)、Disc2では前作から1曲、2ndから2曲、3rdから1曲が収録されています。DVDもオマケで付いているので、ファンなら持っておく価値はあると思います。ニックが曲の途中で一部のみドラムを叩いたり、ギターを演奏したりという様子がわかり、音だけでは味わえない楽しさが感じられます。このすぐ後にニックが脱退するわけですが、そんなことを感じさせない和気あいあいとしたライヴです。(2020.10.17)
BRIEF NOCTURNES & DREAMLESS SLEEP / SPOCK'S BEARD  
'13年の11作め。ニック脱退後最初のアルバムですが、ドリーム・シアターを彷彿とさせた前作よりシンプルかつハードになり、SBらしい感じを受けます。メンバーチェンジによる原点回帰というところでしょう。Bonus Discも蛇足感のないクオリティです。しかし、現時点ではSBらしさが堪能できる「最後の」アルバムとなってしまっています。(2020.5.18)
THE FIRST TWENTY YEARS / SPOCK'S BEARD  
全アルバム揃っているのにBEST盤を買いました。いや、揃ってしまっているからこそ欲しいものなのかもしれません。20分の新曲は大したことありませんでしたが、リマスターによる高音質化は特に1stを始めとする初期分ほど顕著で、今後リマスター盤が出たら全て買っちゃいそうです。それと初期のライヴ映像(ロン毛のニール)が見られるDVDが付いているので、ファンならスルーできません。(2020.7.28)
OBLIVION PARTICLE / SPOCK'S BEARD  
2015年の12作目。1曲目からなかなか良い雰囲気でスタートします。ポップな曲もありつつ全体的にはやや重めの音です。第一印象は余り良くなかったんですが、回を重ねるうちに段々染みてきました。地味めな曲も侮れません。これはSBのアルバム全体に共通しますが。特に序盤は初期のいい感じに癖のあるポップなプログレ感がたまりません。あとは注文中の11作目が届くのを待つばかり。(2020.5.10)
NOISE FLOOR / SPOCK'S BEARD  
あれよあれよと全アルバムが揃ってしまったので、大して気は進まなかった最新作も聴いてみることにしました。メンバーが欠けたまま製作した割にはちゃんとそれなりのクオリティを保っている印象です。大作はありませんが、ニール時代とは違ったポップさが魅力です。期待はしていませんでしたが、他のアルバム同様聴き始めると癖になりました。(2020.7.19)
TESTIMONY / NEAL MORSE  
Spock's Beard脱退後、初のソロ名義作。2枚組で、SBのSNOWのような小曲がメドレーでつながっているタイプです。雰囲気はいいものの地味な印象(当初は星2つ)でしたが、聴くに従ってメロディやリフがこびり付いてきて、いつの間にかヘビロテになってしまうタイプの名盤。8年後に同名義の続編が発表され、雰囲気は似ていますがクオリティはこちらが上と私は感じます。(2020.4.14)
ONE / NEAL MORSE  
Spock's Beardを脱退しソロに転向して2作目。Tr.3が下のライヴ盤に収録されています。最近の作品のような洗練された感じはありませんが、Spock's Beardよりは随分ポップになっています。マイク・ポートノイ、ランディ・ジョージが参加していることもあって音的には既にNeal Morse Bandです。20分近いTr.1、4はTransatlanticのようでもありますが、ちょっとだらける部分があるのが発展途上という感じです。(2020.3.22)
?(QUESTION MARK) / NEAL MORSE  
ソロ転向後3作目。小曲がずらりと並んでいるようで実はメドレーになっているのはお約束。Transatlanticのアルバムと言われても違和感を感じないような雰囲気ですが、宗教的意味合いのあるコンセプト作ということもあり、特に後半はスリリングさのない穏やかな曲が多く、物足りなさを感じました。(2020.3.30)
SOLA SCRIPTURA / NEAL MORSE  
ソロ転向4作目。小曲メドレーというより大作志向で16、25、29分という3曲が据えられていますが(なぜか1曲だけ5分ですが)、水増し的アレンジはほとんど感じられず、内容は濃いと感じられます。また、ハード・ロックの度合いが強まった楽曲&音作りとなっており、前作とはずいぶん印象が変わっています。ただやはり耳に残るキャッチーであったり、スリリングな部分は他のアルバムと比べると少なめです。(2020.4.14)
LIFELINE / NEAL MORSE  
2008年のソロ5作目。この時期にしては珍しく宗教系コンセプト作ではないので期待していましたが、まぁ普通でした。ポップなプログレ曲が並ぶ中、30分近い大作「So Many Roads」がメインに据えられていますが、これがメインメロディ&リフの繰り返しが多すぎて食傷気味。編集で贅肉を削ぎ落としたら17分程度の聴きやすい曲になりました。Bonus CDはカバー4曲とオリジナル3曲。こちらも楽しめます。(2020.5.23)
SO MANY ROADS LIVE / NEAL MORSE  
コロナ禍でも随分海外通販を利用しましたが、大半は大した影響もなく無事に届きました。ただ、この1枚のみは輸送事故でもう届かないと諦め、その事自体の記憶も薄れる4ヶ月後に突然届きました。3枚組のライヴで、「ONE」「Testimony」「?」「Lifeline」そしてTransatlanticの1st、2nd、さらにSBの2nd、5thから選曲されており盛りだくさん。演奏はほぼスタジオ盤同様ですが、やはりドライヴ感は上ですし、音質も上々です。スタジオ盤の音源はモバイル用に不要な間奏を切り取ったり、長い曲を分割したりして聴く曲も少なくないため、ライヴは元アレンジで聴けるのが私にはありがたいです。(2020.7.23)
TESTIMONY 2 / NEAL MORSE  
8年を経てリリースされたTestimonyの続編で、Disc1はPart.6から始まる23〜33分の3曲が収録され、Disc 2は37分程度の収録です。こちらはDisc 1より内容が濃い感じがします。特に26分の最終Tr.はこのアルバムのハイライトと思われます。1作目よりはメリハリがあり、SBを彷彿とさせる「おっ」と思える部分がかなりあるように感じたのですが、車&スマホ用に全くコピーされなかった唯一のアルバムでもあります。(2020.4.18)
MOMENTUM / NEAL MORSE  
Neal Morse Bandを名乗る直前のソロ名義アルバムですが、マイク・ポートノイとランディ・ジョージはもちろん、ゲストでエリック・ジレットも参加しているので、現在の原型が整った時期と言えそうです。それを裏付けるような内容で、かなりポップな内容です。ラストの30分超の大作はTransatlanticそのものと言って良さそうな曲ですが、後半ちょっと水増し感あり。(2020.3.24)
MORSEFEST 2014 / NEAL MORSE  
ニール・モーズはライヴ盤が豊富で、全アルバムのライヴVer.がありますし、そのほとんどが完全再現のフル演奏版です。ですから欲しがればキリがなく、私としては先日購入したSo Many Roads Liveがあればこれは要らないと思っていました。しかし、今年のMorsefestを前にしたセールのお知らせにはCD4枚分のDLがわずか\600足らず、しかもWAVファイルも選択可。DLしない手はありません。メンバーはNMBの5人に加え、ホーンにストリングス、バックコーラス等実に豪華。さらに録音品質が素晴らしい!。TestimonyとOneの完全再現をメインに、SBの1st、6th、さらにTransatlanticの2ndからというとてつもないヴォリューム。これを手にしてしまうとSo Many Roads LiveのDisc 2は要らなくなってしまいます。ちなみに映像版はYoutubeで見られます。(2020.8.16)
MORSEFEST 2015 / NEAL MORSE  
2014に続きこちらもセール価格になったのでDL購入しました。完全再現が「Question Mark」と「Sola Scriptura」なので2014と同じイベントとは思えない地味さです。そうは言っても本作がなければ地味な両作のライヴVer.を聴けるチャンスはなかったでしょうから、ある意味貴重でもありますし、ニックを迎えてのSBナンバー等スルーするには惜しい部分も少なからずあります。(2020.8.20)
LIFE & TIMES / NEAL MORSE  
ニール・モーズはプログレロック系ではないソロ・アルバムも何枚かリリースしています。以前少しだけ視聴してみましたが、まるでピンと来なかった記憶はあります。2018年リリースの本作はYoutubeで全て聴くことができたのでひと通り聴いてはみました。刺激的な曲は皆無ですが、馴染めるメロディのポップな曲がずらり。BGM的に流しておくにはありだと思いました。(2020.7.23)
VOICES OF THE BEARD / NEAL MORSE  
Morsefest前5週目のセールで初めて知ったライヴ映像。2018年のMorsefestでSBの歴代VoをNMBのメンバーがサポートし、SBの曲以外にU2、The Police、Beatles、Kansas他のカバーも演奏しています。SBの曲もニール脱退後のものや、ちょっとツボを外した選曲で常連ファンも楽しめる内容です。ただ、全体的に地味な内容ということもあり、繰り返し見たり聴いたりすることはなさそうです。(2020.9.9)
JESUS CHRIST THE EXORCIST / NEAL MORSE  
イエス・キリストの生涯を描いたプログレッシブ・ロック・オペラ。という説明だけでまたもやTestimonyのようなアルバムだと思って避けていましたが、実際に聴いてみると意外にもポップでロックで聴きやすいアルバムでした。The Neal Morse Bandの方をメインに据えているからなのか、ソロ名義の方はやりたいことを自由にやっている感じがします。2枚組ですが内容は濃いです。ライヴVer.はこちら。(2020.5.18)
SOLA GRATIA / NEAL MORSE  
宗教的コンセプトアルバム第6弾。これまでの4作品は当たりもあればハズレもありました。今回はリモートでの制作&レコーディングが影響したのか、特に後半ダルダルで退屈です。それでも前半は「らしさ」が感じられる部分がしっかりとあり、印象の弱い部分でもアレンジの巧みさでスリリングさを出していて、流石とは思わされます。最初は余り聴いていませんでしたが、不要部分を編集でカットし約35分のアルバムになったら聴くようになりました。(2020.10.7)
Jesus Christ The Exorcist Live at Morsefest 2018 / NEAL MORSE  
昨年発売されたスタジオ盤のライヴVer.。発売半年前のMorsefestでフライングライヴをやっちゃってるんですから言葉がありません。合唱隊・ストリングス・ホーン・パーカッション、さらにはたくさんのVo陣。見た目も豪華ですが、腕利き揃いだけにアルバム発表前のライヴとは思えない完成度です。例によってCD2枚とDVDがセットになっています。(2020.12.22)
LAST MINUTE CHRISTMAS ALBUM / NEAL MORSE  
一部を除きニールがすべての楽器を演奏していますが、リードVoは数曲でゲストに任せています。CD化はせずDLのみの販売のようですが、MP3で約$10と実にリーズナブル。こてこてのクリスマス・アルバムという感じではなく、ニールらしい良質なポップアルバムに仕上がっています。コロナ禍でもソロ・アルバムやMorse FestさらにはTransatlanticの新譜完成まで精力的に動いた分、実にリラックスした感じが伝わってくるアルバムです。(2020.12.20)
THE GRAND EXPERIMENT / THE NEAL MORSE BAND  
ソロ名義からBANDを名乗るようになり、リードVoをメンバーに任せている箇所が目立ち始めるアルバムです。全5曲の4曲目までは聴きやすいアメリカン・ハードだったので「あれ?」と思っていたら26分超の最終トラックが実にそれっぽくて安心できました。Bonus CDの内容も濃いので、さらにDVDまで付くセットを入手すべしです。(2020.3.25)
LIVE IN TILBURG 2017 / THE NEAL MORSE BAND  
The Similitude Of A Dreamツアーライヴで、2枚組の大作を見事に再現しています。例によってファン想いのCD2枚とDVD2枚という豪華版です。元が名作なので、当然ライヴも素晴らしいですし、映像編集も文句なし。Voがどのように入れ替わっているのかが改めてわかり、名作と思っていた作品がさらに良いものだと気付くことができる、ファン必携のアルバムです。(2020.3.19)。
THE GREAT ADVENTOUR / THE NEAL MORSE BAND  
2020年リリースの最新ライヴに追いつきました。CD2枚、BD2枚という豪華セットはもうお馴染みになってきました。Great Adventureのツアーなので楽曲レベルは極上な上、それをライヴで見事に再現しているだけに文句のつけようがありません。さらにはいつもながら見事な映像編集で気分良く楽しめます。おまけにしてはとっても長いツアー・ドキュメント映像も緩いながら臨場感があり、ファンとしては楽しめました。(2020.4.8)
COVER TO COVER / NEAL MORSE  
'03〜'05年にリリースされたニール・モーズのソロアルバムレコーディング時にセッションされたカバー曲を集めたアルバム。ビートルズカバーライヴでもそうでしたが、この人達は基本的に定番曲を外した選曲をしてくる傾向があって、それが聴く楽しさをプラスしてくれているように感じます。あと、妙な過剰アレンジなく、だからといって完コピでもなく、自然に楽しめるのもいいところ。(2020.4.8)
COVER 2 COVER / NEAL MORSE  
注文からひと月かかりましたが、初めてRadiant Recordsから現物が届きました(これまでデータDLばかり)。例によって元曲の演者は全て知ってはいるものの、10代20代の時に聴いた曲はほとんどありません。選曲がコーナーをかすめるような変化球ばかりなのです。3作中最もマニアックな選曲をしている印象です。そのためある意味カバーアルバムなのに新鮮に聴くことができます。(2020.8.25)
Cov3r to Cov3r / NEAL MORSE  
Morse/Portnoy/Georgeの3枚目のカバーアルバム。ニール・モーズの直営?Radiant Recordsから直接購入しました。選曲に関しては1stほどインパクトを感じませんでしたが、いい感じにストライクゾーンをかすめてくれています(スクイーズやレニー・クラビッツ、バッド・フィンガーあたり)。ど真ん中に来たのは、たまたま最近10年近くぶりに聴いたトム・ペティのRunning Down a Dreamです。(2020.7.25)
One Night in New York City / Yellow Matter Custard  
Yellow Matter Custardの1st。全曲ビートルズのカバー・ライヴで自主制作扱いだったためやや入手困難でしたが、運良くDisc Unionで中古が入手できました。演奏自体の素晴らしさは言うまでもありませんが、選曲に関しては個人的に2ndの方が好みです。それでもFree As a Birdが収録されていたりとマニアックな選曲は2ndと同様です。(2020.5.13)
One More Night in NewYork City / Yellow Matter Custard  
ニール・モーズ&マイク・ポートノイに加えポール・ギルバートまで参加しているビートルズ・カバー・ライヴです。こちらは第二弾なので本来は初作から聴きたいところでしたが、自主制作扱いの上廃盤なので入手困難なのです。こちらは何とか手に入りました。凄腕メンバーの完コピは本物の上をいく感じですし、選曲の渋さにしびれました。(2020.5.6)
DIZZY MIZZ LIZZY / DIZZY MIZZ LIZZY  
ツイッターでマーク・ポートイがDIZZY MIZZ LIZZYの最新作を絶賛していたので、持ってはいるものの余り聴くことがない1stを久々に引っ張り出して聴いてみました。当時音楽雑誌で絶賛されていたし、何しろバンド名がこれなので期待したのですが、グランジ臭に戸惑った記憶があります。20年以上が経過して少しは慣れた感じがしました。そして第一印象ではこの1stが最高じゃないかとも感じました。(2020.6.4)
ROTATOR / DIZZY MIZZ LIZZY  
流れで2ndも聴いてみましたが、Amazonレビューにもあったとおり、1stの延長作という印象ですが、1stにあったような一発でガツンと入ってくるリフやメロディは見当たりませんでした。この後バンドは休止を経て解散へ。そして三度の再結成を経て20年後にまさかの3rdアルバムが発売されることとなるわけです。(2020.6.4)
FORWARD IN REVERSE / DIZZY MIZZ LIZZY  
DMLが20年ぶりに発表した3rdアルバム。ファンは狂喜乱舞したことでしょう。グランジ臭が抜けて私でも普通に聴けるロックアルバムになっています。以前よりバックコーラスも増えた印象で私好みになり、聞きやすく感じます。インパクトは1stが上ですが、くり返し聴くなら間違いなくこのアルバムの方です。最新作は視聴してみましたが、苦手なダーク&ヘヴィ路線なので買うことはないでしょう。(2020.6.4)
ALTER ECHO / DIZZY MIZZ LIZZY  
残るは最新作だけになっていたので、購入してしまいました。全体の雰囲気は確かにDMLではありますが、私が好きな部分である軽快さやトリッキーさは感じられません。後半は組曲形式になってはいますが、実質はメドレーというところ。マイク・ポートノイは絶賛していましたが、DML史上最も地味なアルバムと言っていいでしょう。出来が悪いわけではなく、私の好みとはちょっと離れた印象の作です。(2020.12.14)
IMAGES & WORDS / DREAM THEATRE  
2ndアルバムにして最高傑作とされるだけのことはあります。メタル系プログレというジャンルを見事に確立したことは、当時かなり衝撃的な出来事だったことでしょう。暗い雰囲気ではあるものの、Tr.1のスタートから名作のオーラが感じられます。3rdではメタル度が強まりますが、本作はメロディや構成に重きをおいた感じで、とてもいいバランスでまとまっている印象です。(2020.9.6)
AWAKE / DREAM THEATRE  
25年ほど前、友人が絶賛していたので買ってはみたものの、数曲以外は重くて暗くて余り聴く気になれませんでした。2ndを最初に聴いていたら印象は大きく変わっていたかもしれません。しかしここ最近のプログレ系漬けで、少しは免疫ができたかと久々にじっくり聴いてみたところ、なかなかいいではありませんか。Tr.5、10、11(8も微妙)を外せば十分愛聴盤になるレベルです。時の流れと人間の慣れって侮れないと再認識させられました。これを含めてDTの3枚が未レビューだったので、改めて取り上げます。(2020.9.5)
A CHANGE OF SEASONS / DREAM THEATRE  
購入のきっかけは覚えていませんが、所有するDTのCDの中でダントツでよく聴いたアルバムです。しかもタイトル曲をスルーして、カバー部分だけをよく聴いていました。選曲が余りにもストライクゾーンど真ん中だったからです。こういう選曲をするということでDTに対する印象が変わったのは確かで、これをきっかけに過去の名盤を中心に聴き始めることになりました。(2020.9.6)
SIX DEGREES OF INNER TURBULENCE / DREAM THEATRE  
かの名盤MP2の次作でDT唯一の2枚組。評価の高いDisc2ですがDTにもこんなことができるのかと私も驚かされました。TransatlanticやNeal Morse Bandの大作と比べるとさすがに同レベルとは言えませんが、この手のDTはもっと聴きたいと思いました。しかし、どうもその後のDTは次のピークを迎えることなく今日に至っているようです。Disc1はまぁ割と普通で悪くもないですが印象にも残りません。(2020.9.10)
OCTAVARIUM / DREAM THEATRE  
DTは私には当たり外れの差が大きすぎるので新規購入には腰が引けるところですが、こちらのサイトを参考に2枚のアルバムを聴いてみようと購入してみました。いい意味でDTらしさが薄く、暗いのはいつもながらですが重さが軽減されていますし、驚くほど歌メロ重視のアルバムです。ただ、無駄に長いイントロや後奏がやたらと多く、波形編集でガンガンカットしまくりました。最終Tr.はTransatlanticやNeal Morse的で実に素晴らしい。こんなDTもあるのかと驚かされました。もう1枚もいいアルバムだといいんですが。(2020.9.9)
STARDUST WE ARE / THE FLOWER KINGS  
フラワー・キングスに初参戦してみましたが、私にはロックというよりヒーリング・ミュージックにしか感じられませんでした。2枚組のヴォリュームもまるで理解できませんでしたし。とりあえず明らかな不要部分・不要トラックを除いてみたら全9曲76分になりました。これで少しは馴染めるようになるのかどうか。(2020.9.10)
不要部分を除いた分は割と聴けました。そして思いの外クセになりました。ポップで軽めでプログレ系ってSB、NMB位だと思ってましたが、それとはちょっと毛色は違うけど同系統という印象です。(2020.9.27)
FLOWER POWER / THE FLOWER KINGS  
私には無理と思われたFKですが、次第にクセになってきたので、次作も聴いてみました。こちらもStardust We Are同様2枚組です。Disc1は60分の大作と残りはオマケ的1曲と、曲とも呼べないような音が2つ。大作は水増し部分が多いため編集したら半分近くにまで絞れました。Disc2の方は水増し部分少なめでしかもちゃんと曲として分かれているので削除にも手がかかりませんでした。全体として前作と似た印象ですが、Disc2の方が好みなのは異なりました。(2020.9.28)
SPACE REVOLVER / THE FLOWER KINGS  
ついでにFlower Powerの次作まで入手しました。こちらは1枚ですが、日本版にはBonus Discが付きます。しかしこのオマケが全然ダメ。1回聴いたら全削除でした。しかし本編は私が知るFKにありがちな水増し感がかなり少なく内容濃いめです。2枚組のスリム化にかかる手間が省け、残る部分もほぼ同量なので、前2作も実は1枚で仕上げるべきだったのでは、と思ってしまいました。(2020.9.28)
HAREM SCAREM / HAREM SCAREM  
ハーレム・スキャーレムの新譜が届くので、過去のレビューを読み返していたら、初期作でいくつかレビューがないことに今更ながら気付きました。1stは大して評価されていなかったので割と後回しになっていましたが、全てのアルバムを持っているのにこれだけスルーというのも、というわけで購入しました。評判通り、大したインパクトも感じられないアメリカン・ハードが並んでいるだけで、超名作となる次作の気配は一切感じられません。(2020.6.8)
BELIEVE / HAREM SCAREM  
超が付く名盤となった2ndを生み出したというのに次作でダーク&ヘヴィ路線に舵を切り、挙げ句にファンのひんしゅくを買ったため、元路線に戻した4th。2ndに迫るクオリティにまで戻してきていて、ファンとしてはとても安心できましたが、制作時にはセールス面を意識し2nd路線に合うストック曲の焼き直しをするなどし、バンドとしては不本意な面もあったというアルバム。(2020.6.8)
BIG BANG THEORY / HAREM SCAREM  
改めて今聴くと、すでにこの時点で次作からのパワーポップ路線に舵を切っていることがわかります。まだ音質にハードさはありますが、ピートのギタープレイがかなり抑えめです。Tr.8、9は従来路線ですが、アルバム終盤に配置されていて従来のファンへのボーナストラック的な存在なのかもしれません。結局このアルバムは余り聴くことはなく、次の6枚目以降10枚目まで新譜を手にしてはがっかりというのを繰り返すことになります。(2020.6.8)
RUBBER / HAREM SCAREM  
2ndでの大成功の直後にダーク&ヘヴィ路線で迷走が始まり、一旦戻った後6thで二度目の大きな方向転換をした作品。購入直後は愕然としてその後も余り聴くことはありませんでした。ただ20年以上経過して改めて聴いてみると、チープ・トリックやメリーメーカーズみたいなポップ・ロックで、ハーレム・スキャーレムであることを抜きにすればなかなかのクオリティだと再認識できました。(2020.6.8)
CHANGE THE WORLD / HAREM SCAREM  
3年ぶりの新作。前2作ほどのスリリングさは感じられませんが、HSらしさは溢れています。全曲70点という感じで聴きやすいのですが、せっかくパワー・ポップやダーク&ヘヴィ等得意分野が広いのだから、アルバム内が似たような曲で埋まる位ならバラエティに富んだ内容にして欲しかったところです。(2020.6.8)
MODERN WORLD SYMPHONY  / 矢吹卓  
事実上の廃盤で、入手するには1万円超の中古盤かiTunes Storeでの購入しかありません。他の2枚はAmazon Musicでmp3購入できますがこれだけは何故かm4aのみ。しかし背に腹は代えられず初めてiTunes Storeで購入。これが1stアルバムかと驚かさるような素晴らしい内容ですが、私のようにActivationから聴き始め、No.3、No.2と遡ってみると物足りなさは感じてしまいます。とは言えなぜこれが廃盤のままなのか不思議でたまりません。続編を出すたびに増産すれば需要はあるはずなのに。(2020.8.31)
矢吹さんのSNSに要望したのが功を奏したのか、その後Bandcampで非圧縮も選択できるデータが購入できるようになり、買い直しました。CD増産しない理由については矢吹さん本人からメッセージを頂けました。(2021.3.9)
MODERN WORLD SYMPHONY No.2 / 矢吹卓  
新作が割といい感じだったので、前作も聴いてみました。2015年の作で、私が聴いてきた中では最も古い作品です。No.3ほどロック色は強くなく、BGMに適しそうな真っ当なフュージョンから矢吹作品らしい変拍子や展開は多めなスリリングなのまでバランスが取れています。Activation級の神曲はありませんが、心地よく聴けるいいアルバムだと思います。(2020.8.10)
PRIMARY COLORS / 矢吹卓  
ツイッターで来月新譜が出るという告知があり、色々ネットで拾える音源をつまみ聴きしている中、私でも聴けそうだと思ったのがこのアルバム。Activationほどのスリリングさはありませんが、ピアノ中心のフュージョン寄りのジャズ・アルバムですが、矢吹さんならではの複雑な展開や構成はしっかりと織り込まれています。(2020.6.6)
MODERN WORLD SYMPHONY No.3 / 矢吹卓  
矢吹卓の新譜です。参加ミュージシャンの多くは外国勢で、リモートで録音し作成されたようです。これまで聴いたアルバムの中で最もロック色が強く、インスト・プログレ・ロックの様相を呈しています。Activationから準神曲3曲が収録されていますがアレンジに大差はありません。リモート録音の影響なのか、一聴してわかる硬質な音でこれまでのアルバムのように心地よく響かないのが残念。(2020.7.29)
LOST AND FOUND / KBB  
矢吹卓の生配信ライヴを見たんですが、その時のメンバーにジャン・リュック・ポンティばりの、いやロック寄りなだけにさらにカッチョいいヴァイオリニストがいました。アコースティックなジャズユニットの他にインストロックバンドでも活動していることがわかり、早速1stを入手。一部難解な部分もありながら、プログレ系インストジャズロックでなかなかいいです。惜しむらくは、もうちょいキャッチーだったら・・・。それでも愛聴盤になること間違いなし。(2020.6.14)
FOUR CORNER'S SKY / KBB  
勢いで一気に2ndも購入しましたが、私の期待とは方向性が違ったアルバムでした。1stのロック色が薄れて、Tr.1は割と普通めのジャズ・フュージョン系ですが、Tr.2で早くも難解路線。どんより路線のTr.3に絶望感を抱いた頃、ようやく少しそれっぽい感じのTr.4と5に少しだけ救われます。しかしTr.6に至ってはフリー・ジャズですかという感じだし、次のTr.7と合わせて何のためらいもなくファイル消去確定。3rd以降は・・・聴く機会あるだろうか。(2020.6.15)
INDISCREET 30 / FM  
久々にFMを聴き、その後が気になり調べてみると3枚のアルバムが出ていました。本作は2016年のもので、1stアルバムの再録盤です。1stは聴いたことがなく、特に思い入れがあるわけではないので、正直特に感動はありませんでした。軽いポップ寄りな2ndっぽくもありながら、今のFMに近い重厚な音作りでの再録なので、軽さは抑えられてはいます。オリジナルの1stでは比べ物にならないほど「軽い」音だったようです。7曲のボーナストラックがなかったら物足りなかったでしょう。(2020.8.8)
ATOMIC GENERATION / FM  
2018年発表、3年ぶりの新譜です。私は再結成後のミドルテンポで重厚感を増した音の方が好みなので、このアルバムもストライクゾーンです。とは言え、従来路線のB級メロディアス・ハードもそれなりに収録されてはいます。まぁFMというバンドのアルバムはアタリが半分もあれば上等、3曲程度あれば平均点であるというのが私の印象です。(2020.8.8)
SYNCHRONIZED / FM  
2020年発表の最新作。毎度のことながらFMらしいアルバムで安心して聴けます。概ね前作と似た内容ですが、今作は平均点高めで会心作と言える曲もあり、ワンランク上という印象です。スティーヴの声には衰えが感じられません。ニール・モーズ同様、イケるうちにガンガン活動をして欲しいものです。(2020.8.9)
THE SYMBOL REMAINS / BLUE OYSTER CULT  
エース・フレーリーのツイッターのリンク先からBOCが今年新譜を出していたことを知り、Amazonでのレビューもいい感じだったので早速入手しました。'98年のHeaven Forbidをちょっと軽くした感じでBOC独特なアクの少ないストレートなロックアルバムです。Heavenの3年後にもアルバムが出ていたことも判明しましたが、BOC史上最地味らしいのでスルーしたままで良さそうです。(2020.12.20)
INVISIBLE / NICK D'VIRGILLIO  
ニックのツイッターでこのアルバムのことを知りました。ソロ・アルバムとしては約20年ぶりということです。SBのようなパワー感はなく、雰囲気としてはメロディのしっかりしているFlower Kingsという印象です。刺激的ではないものの、ニックのヴォーカルということもありすんなりと入ってくる聴きやすい面もありつつ、ソロならではの自由な感じもあって、面白いアルバムです。(2020.12.30)
DYNAMOGENIC / 川口千里  
4年ぶりの新譜はGに菰口雄矢、Bに櫻井哲夫という情報を見た途端に先行予約をしました。音は期待通りでフュージョンというよりロック・インストという感じ。前作までのような変拍子は控えめで曲調ストレート主体。1発録りでRECされたようですが、音質は前作のように良くはありません。いい演者は揃っていますが、いい作家と演出家も加えて欲しかったところです。(2020.12.26)
TA・MA・TE・BOX / CASIOPEA 3rd  
最新作が思いの外良かったので、念の為に現メンバーの初作も聴いてみました。カシオペアらしい良質なインストがずらりと収録されていますが、過去の名曲たちのような輝きはありません。最新作のクオリティから考えると、まだこの当時はこのメンバーでのひとつのまとまりにはなりきれていなかったのかもしれません。オマケのDVDではこの時期のライヴ映像が見られます。(2020.12.24)
PANSPERMIA / CASIOPEA 3rd  
よく聞くラジオ番組で突然Casiopea 3rdの曲が流れたのですが、それが思いの外いい感じだったのでとりあえず昨年発売の最新作を聞いてみました。Amazonレビューでも賛否が分かれていますが昔のCasiopeaとは違った魅力が感じられます。ロック寄りの音になっているようにも感じます。Tr.1は十分に代表曲に名を連ねられるクオリティですし、ここに来てこれだけのものを作り出せるとは大したものです。(2020.12.14)
OUTTAKES COLLECTION / DEZOLVE  
ライヴ会場と直販サイト限定という、これまでなかった販売方法で出されたミニアルバムで、Frontiers未収録曲4曲とAsteriskの各メンバーVer.が収録されています。未収録曲は本編収録曲に比べるとわずかにインパクト弱めな気もしますが、ボツにするのはどうかというクオリティ。それ以上の衝撃だったのが各メンバーVer.。少しずつの違いだろうと思いきや、これがほぼ別曲レベル。Youtubeでの作曲リレーを見ていたのである程度は分かってはいましたが、各人のアレンジ能力の高さと個性の豊かさに驚かされました。各メンバーVer.をフル収録して欲しかった。(2020.8.29)
PRESENT / TRIX  
作品そのものに対する魅力は薄れてきてはいるものの、音楽の楽しみ方を広げてくれた感謝を込めて発売前に予約して購入。前作以上に昭和の正統派フュージョンです。TRIXの原則通り本作も熊ちゃん以外のメンバーの提供は1曲ずつ。100点満点も赤点もなし、平均点高めの良作ですが、刺激少なめで物足りなさを感じてしまいます。そんな中ササキング作Tr.8 Wedelnが有形っぽいちょい転調があって、実に良かった。(2020.8.25)
CENTERFIELD / JOHN FOGERTY  
久々にジョン・フォガティのアルバム(Blue Moon Swamp)を聴き、他のはどうかとYoutubeであれこれ聴いてみたものの、どうも期待している音とは違いました。後日Amazonのレビューで本作が高評価されていたので入手。完全にBlue Moon Swampと同系統でナチュラル・ギターの音が心地良く、内容的にも楽しめました。内容はいいのに、当時は訴訟の元になったりと色々あったもよう。(2020.7.19)
LIVE AT WEMBLEY STADIUM / QUEEN  
高校生の時そこまで聴き込めなかったLIVE KILLERSがYoutubeにあったので聴いてみましたが、録音環境の影響なのか何しろ音が悪い。購入意欲が一気にゼロになり、代わりに評判の高い本作にして大正解。選曲は甲乙つけがたいものの、音質とヴォリューム感が違います。収録時間が長いのに退屈する部分がほとんどないのは名盤の証です。(2020.6.7)
A LIFE IN YES / VARIOUS ARTISTS  
イエスのベーシスト、クリス・スクワイアのトリビュートアルバム。イエスの現ベーシストであるビリー・シャーウッドが中心となり制作されています。参加ミュージシャンも奇をてらうことなく直球勝負という感じで好感がもてます。あとは選曲なんですが、個人的には満足度60〜65%ってとこです。(2020.6.4)
50 FOR 50 / RICHIE KOTZEN  
リッチー・コッツェンが50歳になった記念に出したアルバム。50歳で50曲という実に安直なコンセプトの上、過去のボツ作の焼き直しで水増ししているという自己満足感満載の3枚組。これで1枚分+αという料金設定ならばファンサービスと理解できるものの、料金はしっかりと3枚分の¥7,950。50曲もあるので、それなりに好みに合った曲も散見できるものの、ガツンと来るのは皆無。ファンとしては残念ですが、これはリッチーのHappy Birthday to Meなんだからしょうがない。捕まった時のタイガー・ウッズみたいなこのジャケットもどうなんですかねぇ。でもWinery Dogsでちゃんとやってくれればそれでよし。(2020.5.28)
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