七島藺の天日干し 2007年8月15〜16日

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 先日、七島藺の産地である大分県国東市安岐町へ行き、収穫中の畑から、長さが足りず畳表にはできないものをいただいてきました。収穫時のレポートはこちら

 これを草履の材料とするためには天日干しをしなければなりません。連日の猛暑で、バイクで出かける気にもなれない盆休みにはちょうどいい作業なのかもしれません(案外ハードですが)。
 我が家でい草の天日干しができるような場所は唯一2階のベランダのみです。本当は収穫の翌日から一気に干したかったのですが、曇りが二日間続いたため、三日目からようやく乾燥作業が開始できました。

 真夏の強烈な日光をもってしてもきっちり乾燥するまで二日以上かかります。写真は適当に並べた状態ですが、できるだけ薄く、ベランダ一杯に広げます。そうしたら夕方まで放置・・・といきたいところですが、下の方になっている部分にも日光を当てるために時々かきまぜます。日光の向きに合わせての位置変更も必要です。
 2日目開始時点です。根元の3〜4分の1以外はほぼ乾いています。根元の部分が乾きにくいので、ここからじっくり取り組みます。
 根元部分が少し乾いてくると、写真のはかまの部分がスポッと抜けやすくなります。これを取り除いて、乾きやすくします。

 ポインタを写真の上に移動すると、はかまが外れた写真に変わります。
 離れてみるとこんな感じが・・・

 ポインタを写真の上に移動すると、はかまが外れた写真に変わります。

 はかま外しは1本1本手作業です。日光の下で出来る作業ではないので、一握りずつ室内に持ち込んで作業をします。ちなみにはかまの部分は二重(場合によっては三重)になっていて、まず一番根元の部分を抜き取ります。その後、根元部分の乾燥がしっかり進むと、かなり長めの二段階目のはかまが外れます。その後、先端の不要な部分を切り落とし、はじめて草履の材料になるわけです。
 色の変化はどうでしょう。写真は乾燥開始時のもので、ポインタを当てると2日間の乾燥を終えた時点のものに変わります

 一気に乾燥させれば、落ち着いた薄緑になるそうですが、日光が弱かったりして時間がかかるとベージュのような色になります。前回は夕立に見舞われたこともあり、今回のような色ではありませんでした。収穫翌日から一気に干せていれば、多少違った色になっていたかもしれません。
 量もずいぶん変わります。乾燥させる前はこれだけあるんですが・・・

 ポインタを当てると2日間の乾燥を終えた時点のものに変わります

 これだけ労力を費やして、4〜5足分と思われます。今回は農家の方に乾燥済みのい草を頂いたのでいいんですが、自力のみでの材料調達となると、身内分がどうにか作れる程度しか確保できません。
 まぁ、ここまで手をかけているからこそ、材料を無駄にしないよう丁寧に作業をすることにつながるのかもしれませんが。
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