玉名周辺の古代遺跡・文化財を巡る その2

2008.5.11

穴観音横穴・山の上展望公園・船着場跡・石橋群
 ツーリングindex 禄太郎庵top
 駐車場から畑の中を通って向かいます。
 家と家の間を通り、
 このような不思議な光景にも出会いつつ、
 道はさらに続きます。まるで先日の余部駅へ向かう道のようです。
 石段を上がると穴観音に到着です。
 拝殿?の奥の崖に横穴が3基あります。右のひとつは崖崩れのため、ブルーシートがかけてありました。この上の方にあと2基あるそうです。
 こちらは左側の横穴です。ナギノ横穴と同様に三重の飾縁があります。
 こちらは中央の横穴内部です。一番奥に千手観音が彫られていますが、何となくわかると思います。これが「穴観音」という名の由来だそうです。装飾古墳の中でもこのような浮彫は類例がない貴重なものなんだそうですが、このような保存状況でいいんでしょうか?。
 千手観音信仰は奈良時代以降なので、8世紀前半のものだと考えられています。

 この横穴群見学で、大体今日のメニューはこなせたので、いよいよ待望の巨大ジャングルジムへと向かいます。
 ところが、案内役のたいようさんが突然脇道に入っていき、このような所に案内されました。ここは「日本最後の仇討ちの地」です。
 明治6年に仇討禁止令が発布される以前の藩公認のものとしては最後の仇討ちだったとのことです。禁止令発布後も仇討ちそのものは何件かあったのですが、死罪や無期懲役など「犯罪」として裁かれたということです。

 それはそうと、マイナリストでも素通りするようなすごいところを知ってますね。さすがは地元のたいようさんです。
 この後、たいようさんは再び脇道へ。またマイナー史跡か?と思ったら、玉名高校前でストップ。

 何でもこの校舎は白亜の城と呼ばれる国の登録有形文化財なんだそうです。前庭と正門も合わせて文化財となっています。

 写真には写っていませんが、校舎の向かって右側にある時計塔頂部が素晴らしいデザインです。

 不審人物5人組と思われないうち、早々に退散します。
 そして、ついにやって来ました。山の上展望公園の巨大ジャングルジムに!。

 ジャングルジムというより、「砦」ですな、こりゃ。
 角度を変えて全景を。
 せっかくなので、正規ルート?でアプローチしましょう。
 内部は複雑で、あちこちに階段があります。
 ここが頂上の展望台です。
 有明海側の眺めも素晴らしかったんですが、今日走り(歩き)回った玉名方面の眺めです。天気もいいし、最高です。

 もう少々時間があるので、もう少し史跡巡りを続けることに。
 史跡ではありませんが、菊池川沿いのハゼ並木です。今は新緑がきれいですが、秋にはきれいに色づくことでしょう。
 やってきたのは高瀬船着き場跡です。

 昔、ここ高瀬から運び出されていた米は「高瀬米」と呼ばれ、大阪での米相場の基準になっていたそうです。高級米だったんでしょう。
 石畳の下り坂の先が船着き場だったそうです。この石畳は「俵転がし」と呼ばれ、その名の通り、船に積み込むために米俵を転がしていたんだそうです。一体どんな人が下で受け止めていたんでしょうか?
 ここからは鹿児島本線の鉄橋が見えます。天気のせいもあるんでしょうが、何か絵になる風景でした。
 船着き場跡のすぐ近くに石橋群があるというので、立ち寄ります。

 菊池川のすぐ脇にある「高瀬裏川」という川に残っている7つの石橋を巡る遊歩道が整備されています。開花を間近に控えた花菖蒲がたくさん植えられています。

 最初(下流側から)は秋丸眼鏡橋です。水門を兼ねたシングルアーチ橋です。
 二つ目がメインの高瀬眼鏡橋です。風情があります。
 シンプルな造りの旧高瀬大橋。
 さらにシンプルな酢屋橋。

 この先にも石橋と遊歩道は続いていましたが、気が済んだので、ここで引き返します。ここでもいつの間にか結構な距離を歩いていました。
 日も傾いてきたので、帰路に着きます。最後の最後までたいようさんの先導です。北九州組は道の駅きくすいに立ち寄った後、南関ICから高速に乗るということです。私は道の駅に立ち寄らずそのまま菊水ICから高速に。

 行きと同様に都市高速へ乗り継ぎ、17:45に帰着。濃厚すぎる内容でしたが、走行距離は240kmでした。歩いた時間の合計で一体どれくらいなんだろう?
 この日のルートです。

 たいようさんに任せっきりだったので、当日は何も考えずに走っていましたが、帰宅後にしっかりと復習をし、大体正確に辿れていると思います。
 今回のレポートは帰宅後にずいぶんとネットなどで調べて作成しました。レポートを完成させた今の時点での知識を準備して参加していたら、さらに充実した史跡巡りになっただろうな、とちょっと残念な気持ちです。

 気分次第で、ぶらりと巡るツーリングがメインの私ですが、内容によってはじっくりと予習をしてから臨むというのも時には大事だなぁと実感しました。

 事実上の初共演となったふったんさん、村晴アッチャン、楽しい一日をありがとうございます。実に味のある面白いコンビ?ですな。かなり笑わせてもらいましたよ。ソロ中心の私ですが、また機会がありましたらよろしくです。
 また、OhIkeさんが参加して下さったおかげで、より内容が濃くなりました。やはり誘ったのは大正解でした。ありがとうございました。

 そして最後になりましたが、今回のツーリングの案内をして下さったたいようさん、ホントに感謝してます。ありがとうございました。
 ツーリングindex 禄太郎庵top
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送