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内成の棚田へのルートは、地図で下調べをしていると絶望的にわかりにくいんです。
実際も相当にわかりにくく、ナビなしだとどれだけ苦労したかわかりません。手前に「きのこの里キャンプ場」というのがあるので、それを目印にするといいと思われます。意外と別府市側からだとわかりやすかったりして。
マイナーな場所ということもあるのか、まるで観光地化されていません。軽量バイクの機動性を生かしましたが、全体を見渡せるような美味しい場所も見つけられませんでした。 |
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棚田と共に内成のシンボル的存在の大銀杏です。
他と比べると少々遅めのようで、代掻き&田植えの真っ最中です。田植えは手植えでされているところもありました。 |
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ただ、もう水田としては使うことがないことがはっきりわかる部分が、かなり散見できました。 |
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水田ではあっても、石垣の手入れまで労力が回らないのか、草でびっしりとなった部分も見られました。
今回行くに当たり、こちらのサイトで予習をしたのですが、明らかに荒廃が進んでいるように見えました。ずっと同じ景色なんてものは存在しないんでしょう。 |
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さて、今回はいつもにもまして食事の場所やタイミングがまるで見当つかずの状態のままでしたが、R210の狭間でよさそうな店を見つけたので即左ウィンカー点滅。 |
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大分らしくとり天定食(\580)です。
ツーリング中に(飛び込みで)こんなまともな食事をするなんて、非常に珍しいことです。付け合わせも美味しくて、小さな幸福に包まれたのでありました。 |
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狭間からは県道690号から県道412号とつなぐ、「奥産スカイライン」と呼ばれるルートで今市宿場跡へ。
それはそうと、「奥産」ってどういう意味なんでしょう?
県道412号はこの先、久住高原までハンパではない快走路でした。しかも道沿いには訳のわからんものも含め、色んなお店や施設がありまして、改めてじっくり走ってみたいルートでした。 |
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石畳のある旧道への分岐はこちら。 |
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宿場跡の道路は広くなっていて、中央部分のみが石畳になっています。バイクはフラットな脇の部分を通ればいいんですが、何カ所か道幅いっぱい石畳の部分があり、その部分はガレ場を走っているような感じでした。石畳は見た目よりかなりでこぼこしています。 |
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長い石畳の中央部分は、宿場を見通せないようにする信玄曲がりと呼ばれるクランク状になっています。 |
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もっと長く感じましたが、石畳の全長は660mあるそうです。
ってことはスカイツリーを寝かせたらこんなに長いってことか!。と妙に感動してしまいました。 |
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宿場跡の端に風情のある丸山神社があります。とても立派な楼門です。 |
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県道412号から県道30号をつないでR442へ。
空気はますます白くなってきていて、肉眼ではうっすら確認できた阿蘇の涅槃像は写真には写りませんでした。 |
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今回はあざみ台も三愛レストハウスもスルーして三愛高原ホテルよこから南へ延びる高原のなかの道を走ります。9年前にトランザルプで通って以来です。 |
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景色のいいところで写真を撮ろうとバイクを停めたら、後ろから来ていた軽トラも一緒に停まりました。
「福岡からね?」と降りてきたのは岩城滉一似の60くらいと思われるおじ(い)さん。「炭酸水ばやろう」と黒岳登山口で汲んできたというペットボトルを1本頂きました。広域農道沿いにあるという、その水場の場所も詳しく伺いました。
そして、それから岩城滉一さんの40年くらい前のツーリング回想録、中部九州のとっておきのコースなどをしばらく伺いました。 |
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近くにいた牛の親子も心配そうな視線を送ってくれていました。
牛の念が通じたのか、岩城氏は軽トラで去っていきました。きっと私も相当なる「そろそろ終わりにしませんか」という念を出しまくっていたと思います。 |
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高原の快走路はその後谷筋を下っていきまして、この先二手に分かれます。
9年前は走りやすそうな右へと進んだので、今回は左(ほぼまっすぐ)を選択。 |
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左ルートはこんなに細くなります。この後落ち葉や砂利など満載の部分も現れます。 |
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しかし、南牧場の横に出てから右へ曲がれば再び高原の中の気持ちのいい道になります。ずっとこんな感じならいいんですけど。 |
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県道40号に出る前に星和という集落があり、そこにあった星和神社に大きな杉がありました。写真ではそうでもないですが、相当な高さです。 |
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県道40号に出ました。恥ずかしながら私、本日初めて走行するのであります。ずいぶん前から「そのうち走ってみよう」と思ってはいたものの、あちこちのブログ記事等で「狭い」「走りづらい」「景色よくない」などのマイナス面が染み入ってしまい、今日に至ってしまいました。
で、なんで今日のコースに入っているかと言えば、この県道40号に行ってみたいと思えるような場所があることを、去年の夏の肥前Feさんの記事で知ったからなのであります。
まずは写真の分岐から2km入る立岩水源です。 |
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水源に至る2kmには日本の原風景的景色が見られました。 |
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広い駐車場のある水源地には二組の家族が来ていました。
湧き出る水量はかなりのものです。
ただ、こんなにも立派な水源でありながら、肥前Feさんは「何か不足を感じます」と評しておられます。私もこの時かなりのどが渇いた状態でしたが、試飲でも確かにピンとは来なかったような・・・。
(先入観ありすぎかも)
本命水源はこの先にあるので、ここでは水くみはしません。 |
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県道40号を進むと、テレビでは見たことのある満願寺温泉の横を通ります。川沿い(というかほぼ中)にある共同浴場ではおにーさんが入浴中でした。 |
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そしてこちらが満願寺。こちらの楼門もかなり風格があります。 |
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満願寺温泉を後にし、小国方面へ進んでいき、肥前Feさん推薦の「砂金の石清水」を見つけました。
ちょうど片側交互通行区間の端っこだったこともあり、最初は見逃して小国エリアまで行ってしまいました。
昨夏の肥前Feさんの記事では写っていなかった水車が設置されています。「弁財天水車」という名で昨年11月に作られたようです。きっかけは肥前Feさんの記事だったりして。
水量はさきほどの立岩水源とは比べるべくもありませんが、はっきりとわかるほどの冷たさです。この温度がひとつは美味しく感じる理由なのかもしれません。準備してきた3つの容器を湧水で満たします。 |
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小国へとやってきました。いつもは通ることのない、メイン通りを通りまして・・・ |
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まずは小国両神社へ。
今日見た三つの楼門は正に三社三様です。 |
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次はすぐ近くのけやき水源へ。 |
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案内板とけやき自体はあるのですが、どこから行けばいいのかよくわかりません。 |
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入口はここでした。 |
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横を流れる川の川原に出ると、先ほど見えたけやきの根本から水が湧き出ているんです。結構な巨木なんですが、根本は大丈夫・・・なんでしょうね。
ただし、水くみをするような水源地ではないようで、ひしゃくは置いていませんし、湧水量もわずかなようで水の流れは感じられず、水の冷たさも感じられません。
案内板によれば、水源と言うより福運を呼ぶ水神さまとして有名なんだそうです。 |
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さらにすぐ近くの「黒豚屋」へ。ここはつい先日のT2さんの記事でその存在を知りました(リンク先の最後の部分で出てきます)。 |
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もちろん名物のメンチカツを揚げてもらいます。買った直後はあまりにもアツアツだったので、道の駅小国に移動して頂きました。
凄く美味しかったのですが、十分に堪能できませんでした。というのも、これは旅先でパクつくようなタイプのもんではありません。コロッケと違って肉汁じゅわ〜なのです(ちゃんとT2さんの記事にも書かれている)。てなわけで手がネロネロになってしまいます。ティッシュはあらかじめ準備しておくべし、できればトレーか皿も必要。T2さんのように家で揚げてじっくり頂くのがベストかと思われます。次回は私もそのようにして、じっくり味わいたいと思います。 |
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小国から先ですが、下城からファームロードへ上がり日田へ。日田から高速でとも思いましたが、思いの外車が少なかったのでそのままR210を西へ。結局朝倉ICから高速に上がりました。ガソリン残量がやや気になりましたが、浮羽以降道沿いにスタンドがありませんでした。もちそうになければ途中で一般道に下りればいいですし。
結局ガソリンはちょっとだけゆとりがある状態で何とか持ちました。次回の給油で一体どのくらい残っていたのかが判明するので、ちょっと楽しみです。
後日判明 残量700mlでした。
大相撲中継には間に合わなかったので、翌日の朝のNHKニュースでチェックしました。6人が優勝に絡むという歴史的な状況でしたが、本レポート作成中のつい先ほど旭天鵬が優勝するというさらに歴史的なことが起こりました。感無量です。日本人力士の優勝が遠のいたなんてどうでもいいではありませんか。何と言っても旭天鵬が優勝したんですから。それにしても今日の二番は特に神懸かっていたような取り口でした。
ツーリングレポートに戻りまして・・・
17:53に帰着。走行距離は379kmでした。 |
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