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4月の初にっぽん丸クルーズですっかり味を占めた私は、飛鳥Uやリーズナブルな外国船籍のダイヤモンド・プリンセスやベリッシマなどいろいろと情報収集をしましたが、基本国内クルーズの多くは横浜発着が大多数。飛鳥Uは博多発着はあるものの韓国を経由するツアーしかなく、結局再びにっぽん丸に乗ることになりした。メンバーは前回同様カミさんと母も一緒です。

前回は二社でキャンセル待ちをしどうにか乗ることができましたが、今回は実にあっさりと部屋の確保ができました。旅行会社を通さず直接商船三井クルーズに申し込んだのがよかったのかもしれません。その上株主優待券でずいぶん割引もありましたし。
受け付けカウンターがクリスマス仕様です。

前回は事前に加えて当日のPCR検査があり、物々しい雰囲気でした。今回は実にあっさりと乗船口へ。
8か月ぶりのご対面。

化粧直しをしてもらったようで、前回よりも船体の塗装面がきれいになっています。
ロビーもクリスマス。
踊り場も。

金土日で完結する便ということもあるんでしょう、前回とは客層が違って若い世代や子供連れが見られます。
部屋は前回と同じスーペリアツインですが、フロアはひとつ上の3階です。

フロアが違うからなのか、窓の大きさは前回より二回りほど小さくなっています。
あと、前回は船首に近かったため部屋の奥行きが長く、ソファが横長の3人掛けだったのですが、今回はこんな感じ。ベッドと洗面所がとても近いです。

また、今回は中央のエレベーターホール近くだったため、どこに行くにも歩く距離が少なくてとても楽でした。その恩恵を最初に受けたのは出航直前の避難訓練でした。
今回は福岡市消防音楽隊の演奏でお見送りです。前回は和太鼓でした。

寒い中ありがとうございました。

船内アナウンスによると乗客400名、スタッフ230名とのこと。前回と同じくほぼ満室らしいです。
前回は暖かい季節だったからか、出航直後からレクイベントが行われていましたが、今回は一切なし。私自身前回のような船内探検に出ることもなく、あっという間に夕食タイム到来。初日は洋食でした。
夜のイベントはにっぽん丸のハウスバンドであるアスール・プラ・プティのアメリカン・ポップ・ミュージックというライヴでした。A列車やシング・シング・シングの古いジャズも一部ありましたが、あとはドゥービー、Mジャクソン、マドンナ、イーグルス等々ほぼ40年前の学園祭かよ!って内容で、非常に楽しゅうございました。

22時からのレイト・ステージはパスして、関門橋通過を見に最上階までやってきました。
門司あたありから海峡が狭くなるため、街並みがすぐ近くに感じられました。
夜の関門橋ってもっとギラギラとライトアップされているというイメージでしたが、余りの地味さに驚かされました。
2日目朝。

船はしまなみ海道の多々羅大橋の北側、生口島と大三島の間くらいに停泊します。大型船が停められる港がないため、ここからは通船で上陸します。

というわけで、入港の歓迎セレモニーはありませんでしたが、それでいいんじゃない?という感想でした。
南に多々羅大橋。
通船の準備をするらしい小型船が近づいていました。
朝食は前回の教訓どおり、カレー&スープは必須、あとは気になる数品のみ。
朝食を終えると通船乗り場の準備がほぼ出来上がっていました。台船と呼ばれる船を係留ロープでにっぽん丸としっかり固定して浮き桟橋として使うようです。その後最初の通船がやってきまして、午前のオプショナルツアー参加者が順番に乗り込んでいきます。
第一便出航。

ちなみに私らは午後のオプショナルツアー参加です。
しかし、午前中船にいても仕方がないし、通船というものが気になってしょうがないので、自由行動用通船に乗ります。母は留守番でカミさんと二人で出かけます。
中はこんな感じ。動き始めると音も振動もほぼバス。島の間の狭いエリアなので波は皆無でしたし。

通船は3隻ありました。私は午前午後それぞれ往復したので、全てのタイプに乗ることができました。
10分程度で瀬戸田港へ到着。
隣の高根島(こうねじま)とをつなぐ高根大橋。特産品のみかんをイメージしたオレンジ色です。
自由行動用通船の利用者は20名くらいでした。
目的はこちらの商店街の散策です。
石畳の風情ある商店街ですが、基本はシャッター通りです。
元気に?営業しているのは観光客向けと思われるカフェ。
特産の土産物店
レアな珍味専門店
果物店

あと、肉屋さんがやっているコロッケ屋さんがありましたが、たくさんの有名人の写真が貼ってありました。気にはなりましたが朝食直後なので無理でした。
観光とは関係のないクリーニング店や自転車&バイク店、あと八百屋さん、学生服&洋品店がありました。
商店街を抜けた先にある観光案内所の前にあった柑橘3種。

あと、ポストも黄色いのがありました。
平山郁夫美術館や耕三寺博物館がありましたが、時間と興味が足りなかったためパス。
瀬戸田市民会館前の中庭にある「島ごと美術館」の作品。
11時の通船で戻るつもりでしたが、45分前に港に戻ってきました。10:20の便が目の前にあり、これから40分過ごす術も思いつかなかったので、数秒躊躇したのちに10:20の便に乗りました。

この船が3隻の中で一番新しい感じでした。
通船で母船に近づいていくのは新鮮でした。

早く戻ったこともあり、昼食代わりに前回食べる機会のなかったハンバーガーとホットドッグをカミさんとそれぞれ頂きました。小さくても高クオリティでした。特にバーガーの方は。小鉢はピクルスです。
午後再び通船に乗り、瀬戸田から観光バスに乗り換えます。
まずは一気に大島まで南下して亀老山展望公園へ。

私は15年前にDINKで来た以来2度目です。
前回は早朝だったのでほぼ貸し切りでしたが、週末の午後なのでにぎやかです。

母は80代ですが、ちゃんと上まで自力で行けました。最近は旅行が体のメンテとトレーニングのモチベーションになっているようなので、それはそれでいいことなんでしょう。

前回は白くかすんでいた来島海峡大橋。冬ということもありとてもくっきりと見えました。
新居浜方面。

海峡を過ぎると海が急に広くなります。
北東方向。遠くの山までよく見えます。

滞在30分で再びバス移動。
大三島の道の駅多々羅しまなみ公園へ。
来春にはいよいよ自転車で乗り込みたいエリアなので色々と検討中なんですが、一番柱となっている悩みはレンタサイクルであちこち少しずつ乗るか、自前の自転車を持ち込むか、です。

今のロードバイクだと2台でN-BOXがいっぱいになるため、DAHONあたりのそれなりに走れる折り畳みなら2台乗せても泊り荷物が載せられそうであれこれ考えているところなんです。
自転車のことはさておき、現地で購入した酒二種。
帰りの通船はダントツで古い船体でした。音も振動も凄く、特に凄かったのが航行時の波切りの派手さでした。そのための揺れもなかなかでしたし、自らの発した波が収まるまで揺れが酷くてにっぽん丸に近づけない、なんてこともありました。

3種類すべての通船に乗れたのはラッキーでした。
のどが渇いたので7Fリドテラスに。コーヒーでも、と思って行きましたが3人とも生ビールを選んでしまいました。

この時間帯のリドテラスは私らと同じようにオプショナルツアーから帰ってきた人たちの生ビールのオーダーが続き、ビアホール状態でした。最後の方はグラスが尽きて紙コップが出てきました。
ラストの夕食は和食です。写真はそれらしくはありませんが。好み次第なんでしょうが、見た目は洋食、味は和食っていう感想は前回同様です。

夜のイベントは音楽イベントでしたが、初めて「こういうのもあるんだ」と思い知らされました。途中退席が相次ぐ中、自分の忍耐力を試すつもりで最後まで聴いてみました。

お口直しに昨夜盛り上がったAPPのレイトショーを23時過ぎまで見て2日目が終了。歩数計は8,523でした。
通常なら最終日はそれなりのレクイベントやビンゴ大会などがあるんですが、福岡国際マラソン開催日と重なってしまった影響で朝8:30にさっさと入港。残念ながら今回は朝食と身支度のみで下船の運びとなりました。

下船口で水の補給と思われる光景が見られました。岸壁に補給用水栓があることは初めて知りました。

歩数計は3日間合計で12,295でした。
前回同様タクシーアプリのおかげで長いタクシー待ちの列を横目にささっと予約車両に乗れました。あれだけCMやっててもなかなか利用者増えてないみたいです。

にっぽん丸の来年分スケジュールの発表は例年12月中にあるので、博多発着のどんなコースがあるのか楽しみに待つことにします。それはいいとして、まず詰めるべきは来年のしまなみサイクリングプランです。
当レポートへの感想等をお願いします。
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