マフラー交換(マフラー詰まりによる加速不良への対策)

  2009.3.19

整備記録 ツーリングindex 禄太郎庵top
 2年前の修理で純正のウェイトローラーに戻って以来、出足がマイルドになっていたリード90。通勤用は長く使ってなんぼ、耐久性重視ということでそのまま純正WRを使い続けました。マイルドな走りには慣れたのですが、1年くらい前から「マイルド」を通り越した力の衰えを感じ始めました。昨夏は加速不良とアイドリングの不安定という不具合が発生したため、プラグとエアフィルターを交換しましたが、症状は一時的に回復しただけで、完治とはほど遠い状態でした。その後秋になり気温が落ち着いたこともあり、だましだまし乗ってきましたが、ここにきて見過ごせないほどのパワーダウンを見せるようになりました。近頃は車の流れにのることさえやっとという状況にまでなってきました。

 ≪具体的な症状は≫
○ スタート時、エンジンの回転が上がるまで2〜3秒程度のタイムラグがあり、その間エンジンはブスブスとくすぶった感じがする。
○ 始動から表通りに出るまでの300mくらいは好調だが、それ以後は不調。
○ スタート後も加速が鈍い。
○ ある程度速度が出ていても、登り坂になると減速していく。
○ 平坦な直線で60km/hがやっと。しかもその速度になるまで時間がかかる。
○ 気温が高い時ほど不調の度合いが高い。

 先日行ったウェイトローラーの軽量化でもほとんど改善につながりませんでしたが、その際文左衛門くんからアドバイスをもらったマフラー交換を、最後の手段としてすることにしました。ネット情報によるとホンダではDio系でマフラー詰まりが結構多いらしいのですが、リード系楕円マフラーでは症例をほとんど目にしません。リードでマフラー交換している記事があっても、破れや折れによるものばかりで、詰まりが原因というのはありませんでした。ですから、今回の作業は空振りに終わる可能性がかなり高いと言えます。
 純正マフラーへの交換だと2〜3万円くらいかかるらしいのですが、純正と同型の社外品が何種類かあり、それだと5000〜10000円程度で手に入ります。多額を投資して「効果なし」というのはショックですが、5000円くらいなら試してみる価値はありそうです。
 効果なし → 買い換えも視野に入れ、Y!オークション再安のものを購入。送料込みで5000円ちょいで入手できました。しかも注文の二日後に届くというありがたさ。到着の翌朝、出勤前にささっと交換します。
 メットイン・トランク部分を取り外したら、エキパイ取り付け部分が現れます。ボルト2本で固定されています。左側のボルトは奥(下)側なので、作業がしづらいです。

 また、エキパイには遮熱板がボルト3本でとめられています。これは新しいマフラーに移植しなければなりません。
 マフラー本体はボルト2本で固定されています。

 リヤタイヤを交換する際には必ずマフラーを外すため、これまで何度か脱着されており、サビで固着ということがなく作業はスムーズにできました。
 新旧マフラーを並べてみます。熱ガードのデザインが違いますが、あとはまるで同じです。
 新マフラー装着の図。
 マフラー本体固定部分ですが、穴の位置が合わず、ボルト1本でしか固定できません。
 前夜にネットで情報収集をしていたとき、同じ状態になっていた人の記事がありました。その人が「ま、別に1本でもいいでしょ」と書いていたので、私もリーマで広げたりヤスリで削ったりせずに、気楽に1本固定にすることにしました。手でかなり力を加えてみてもビクともしないので、大丈夫でしょう、きっと。
走ってみての感想
 結論から言えば、リードは余りにも劇的な復活を遂げました。結局今回の不調の主因はマフラー詰まりだったということになります。マフラー詰まりの症例が少ないリードでこうなってしまったのは、ひょっとするとオイルが原因かもしれません。どこかのサイトで見たのですが、ホンダ車とカストロールのオイルは相性が悪く、マフラー詰まりを起こしやすいとありました。私は購入時から数回の例外を除いて、オイルはカストロールのものを使用していましたから。今さらですが、今後はホンダの純正にしようと思います。

 前日までがヨレヨレだったせいもあり、その変貌ぶりには驚くばかりでした。購入したばかりの頃でも、ここまで鋭い加速はなかったと思います。これは先日のウェイトローラー軽量化が効いているんでしょう。
 リード90は鋭く加速するタイプではなく、マイルドなタイプです。ノーマルではウェイトローラーが重めなこともあり、50km/hくらいまではゆったりと加速し、そこからはパワーバンドに入るのか、やや力強く加速していきます。
 しかし、今回WRを軽量化していることとマフラーの特性の影響でしょう、スタートからぐいぐい行きます。あっという間に60km/hですし、その後もゆわkm/hまでは一気に行きます。久しぶりにメーターの針がゆわを差すのを見ました。登り坂でもガンガン加速していきます。余りの心地よさに、もう燃費なんてどうでもいいという気持ちでアクセルひねっておりました。
 余りに気持ちよく加速するので、「アドレスV125、来ないかな」と思いましたが、今日は出会えませんでした。しかし、今日は信号スタートでただの一度もトップの座を譲ることはありませんでした。ただ、遅いと評判のリード110に大きな差を付けられなかったので、アドレスV125にはかなわないような気がします。

 マフラーは純正品ではないため、音は結構変わりました。音量の変化はやや大きくなったかな、というくらいですが、音質はずいぶん変わりました。高音成分が増えて、「ブーン」が「ビーン」に変わった感じです。いかにも2ストって感じの音になったことがまた心地いいんです。

 通勤用、ということで「走ればいい」程度の気持ちで乗ってきたリード90。気がつけば歴代バイクの中で最長保有期間(もうすぐ7年目に突入)となっていますし、それに伴い私にしては結構あちこち手を入れてきました。ツーリングバイクのように、あちこちに行ったという思い出は全くありませんが、いつの間にか強い愛着が沸いていたようで、今回の復活が嬉しくてたまりませんでした。現在33000kmなので、この調子なら第1の目標である5万kmはほぼ間違いなく達成できそうな感じです。

 最後になりましたが、今回の復活のきっかけを作ってくれた文左衛門くんに厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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