勝手にREVIEWS 2004年 その2

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SINGER FOR SINGER / MISIA  
 豪華な楽曲提供者が名を連ねるニューアルバムには当然期待が大きくなります。反面、このようなアルバムは期待が大きい分、裏切られることも多くあります。で、この作品は、というとなかなかってとこでしょうか。いい曲はいいですが、そうでない曲もかなり混じっていると感じました。何しろ巨匠達が提供してくれるわけなので「イマイチだねぇ、ボツにしようか」なんて言える雰囲気ではなかったのでは、なんて想像しちゃいます。私としては、アルバム中盤付近が好きで、最終トラックがベストと思います。(2004.12.26)
XXX(トリプル・エックス) / FENCE OF DEFENSE  
 前作「Hot Dogs」までは全てのアルバムを聴いていたのですが、初期のような感動が味わえないため、「もういい」モードに入っていました。見たことがないジャケットを中古盤店で発見したため、買ってはみたのですが・・・う〜む。まず収録曲が多すぎ。ネタが尽きたのか、以前に聴いたことがあるようなメロディばかりで、新鮮味がありません。これで15曲は辛いものがあります。終盤にそこそこのれる曲が並んではいますが、その頃には聴く方のテンションが下がってしまって、惰性で流れていくのみ。(2004.12.12)
Desire / オリジナル・ラブ  
 中島美嘉のアルバム「Love」に収録されている「接吻」という曲がこの人の曲ということを知り、興味を持ちました。ダブリン市民さんの勧めもあり、ベスト盤を聴いたところ、すっかり気に入っていました。中古盤店でこのアルバムを見つけたので、試しに買ってみたのですが・・・ベスト盤があれば、それで十分かと思いました。ただ、最新盤の「街男 街女」は良さそうです。夢・音楽館に清志郎と一緒に出ていた時に演っていた「銀ジャケットの街男」という曲がかっちょ良かったです。ロックしてました。(2004.12.12)
TRANSISTOR / TNT  
 こんなマイナーなアルバムがレンタル店にあったので、借りてきました。この前作である「FIREFLY」というアルバムが酷評を受けた問題作だっただけに、ちょっと買うには勇気の要るアルバムです。多少ポップさは戻った感じはしますが、TNTらしさは相変わらず皆無と言っていいでしょう。繰り返し聴く気になるのは序盤くらいです。この後、2003年にリリースされた6曲入りのミニアルバムでは、見事に往年のサウンドを復活させているとの評判です。興味のあるところです。(2004.12.12)
FIREFLY / TNT  
この時期多くのバンドが悩み、迷走したのと同様にTNTもグランジ的ダーク&ヘヴィ路線へと踏み込んだアルバム。今聴き直せばTNTらしさが感じられる部分は所々にありますが、3rd、4thとは全く違うバンドになってしまったレベルです。不要曲を削除してもほとんど聴くことのないアルバムなのは次作と同様。(2021.3.22)
REALIZED FANTASY / TNT  
最高傑作である4thの3年後、アトランティックに移籍しての5th。慎重にセールスを狙って作られたような感じで、TNTらしさは前面に押し出しつつも聴きやすいロックがずらり。前作と同レベルの出来だと感じる一方で、前作ほどのインパクトがないのも事実。いいアルバムを連続3枚作りましたが、これから上の2枚へという迷走期へと突入していくのであります。(2021.3.22)
INTUITION / TNT  
TNT史上圧倒的にレベルが違う名盤。トータル37分程度ですが、しっかりとまとめられていますし、まるで無駄な部分がありません。ギターのリフもメロディも一発で入って来るのに飽きが来ない、唯一無二の正にTNTの音。ただ、余りの完成度だったことが自らを縛ったのか、この後長いこと低迷してしまいます。(2021.3.23)
THE HITS〜CORNERSTONES 3 / 佐藤竹善  
 期待が大きかったせいか、評価がきつめかもしれません。個人的には彼の歌う洋楽にたまらなく魅力を感じるので、J-Pop中心の選曲にちょっと物足りなさを感じたのかもしれません。さらに、達郎・スタレビ・サザン・Asuka・オフコースのカバーってのは、いくら佐藤竹善といえども、ちょっと無茶だったかもしれません。また、アルバムを通して聴いていくと、ミディアムテンポの曲がずらりと並んでいるせいか、ちょっと退屈になりました。とは言うものの、根本要との共演もあり、聴き応えのある部分も多くあります。(2004.12.12)
ESCAPE / 今井美樹  
 ジャケットは派手ですが、中身はどうも地味です。マイナー調の曲が多いというわけではなく、どうもメロディがパッとしないんです。聴いていて退屈になります。布袋さん、アイデアに詰まったのか、締めきりに追われて、とりあえず数を揃えたのか、なんて想像してしまいます。このアルバムからCCCDになっています。録音自体の問題かもしれませんが、高音がちょっと濁って聞こえるのは気のせいでしょうか。(2004.12.12)
 第一印象とはうって変わって非常に聴きやすく感じる今日この頃。仕事用として、よく使っています。前作の『Pearl』よりも初期の雰囲気があるように感じます。1.5ポイント大幅プラス!。(2005.2.7)
introducing CROSS YOUR FINGERS / 佐藤竹善  
 コーナーストーン3の試聴のために、公式サイトを見ていて、このアルバムの存在を知りました。「佐藤竹善&フレンズ」という割には、ゲストとの共演は全12曲中、半分の6曲。歌を際立たせるためにはバックはシンプルに限るというのも一理ありますが、そればっかりだと(曲調のせいもあるが)単調になってしまいます。アルバム全体としては地味な印象ですが、共演している曲は聴きごたえがあります。(2004.12.5)
LONG TIME COMING / JONNY LANG  
 '97年に16歳で発表した1stアルバムは渋ぅ〜いブルーズサウンドでした。ギターの腕前もなかなかのものでしたが、余りに渋すぎてそこまで聴きませんでした。そんな彼のその後のアルバムを偶然輸入盤店にて発見。Amazonのレビューでは厳しいコメントが多かったのですが、私にはかなりいい作品だと感じました。ブルーズ色が強い曲もあれば、ロック・ポップとバラエティ豊かな内容です。でも決してまとまりがない感じも受けません。「Lap Of・・・」以降のチープ・トリックサウンドに雰囲気が似ていると私は思いました。(2004.11.30)
LOVE IS THE MESSAGE / MISIA  
 突然MISIAを聴きたくなり、何枚目のアルバムかも知らずに中古で入手(2ndでした)。こりゃー久々に名作に出会った気分です。Volを上げずにはいられないタイプのアルバムです。今頃MISIAでもないんでしょうが。(2004.11.23)
MARVELOUS / MISIA  
 上のと一緒に買いました。これは3rdアルバムということなんですが、なんだか雰囲気が・・・。悪い意味でのR&B色が強いのか、ビート感が強く、メロディが弱くなっているため、耳に残りません。「EVERYTHING」は文句なしの名曲であることは確かですが。66分超の収録時間がありますが、収録に値しない曲をきっちり切れば名作の部類に入れる一枚になると思います。最終トラック(13)には怒りを覚えてしまいました。収録曲数が多けりゃいいってもんじゃない!というのは私の持論です。(2004.11.30)
Mother Father Brother Sister / MISIA  
 2ndが名作で3rdでがっかり。そうなると1stへの興味が湧いてきます。その日の夕方に同じ店へ走り、買ってきました。2ndほどのインパクトは正直ないものの、1stからこんなにも完成度の高いアルバムを出すとは、さすがです。
星空のライヴ / MISIA  
 歴史に残る名演を収録した、正に名盤と呼べるライブアルバムです。MISIAにはこういうシンプルな構成のバックが合っていると思います。さらにこのアルバムは非常に録音がいい!。余りの生々しさに、ついじっくり聴き入ってしまいます。80分近い収録時間ですが、全く無駄無し。2枚組でもいいくらいの出来映え。スタジオ盤が目に余るデジタルサウンドなだけに、良さが際だってしまっているのかもしれません。(2004.11.30)
WELCOME-MUZIK / 広瀬香美  
 これは'97年のアルバムだから、期待できるだろうと思いました。翌年発売になった「rhapsody」と同様でなかなかいい感じです。ノリノリポップのイメージが強い彼女ですが、このアルバムはしっとり系の曲が多めです。ハイトーンヴォイスが魅力ですが、しっとり系でもいい雰囲気を出せるところが見事です。ジャズっぽい曲もあって、意外な魅力を感じることが出来ました。(2004.12.4)
HARVEST / 広瀬香美  
 サウンドチェック用にいいかな、と久しぶりに広瀬香美のCDを入手。でもこれはイマイチでした。初期作品は幅がない印象です。歌い方や声自体は、特に好きというわけではないので、ポップセンスのいい曲でないとあんまり聴く気にはなれません。(2004.11.20)
 サウンドチェックで何度か聴いていると、そんなにハズレ作品ではない気がしてきました。(2004.11.23)
STATE OF AMBER / 八神純子  
 ちょっと冒険してみましたが・・・見事にハズレでした。二度と聴くことはないでしょう。91年の作品なんですが、この時期にありがちな、いかにも打ち込みというデジタル的な音作りです。いくら歌が上手くても、曲がダメだと話になりません。それとなぜか、ツェッペリンの「天国への階段」のカバーが収録されていますが、原曲への冒涜というべき出来映えです。(2004.10.19)
THE HIT PARADE / TAK MATSUMOTO  
 今年に入って聴く5枚目のカバーアルバムです。これは松本さんだし、選曲がユニークだし、八神純子のカバー収録だし、是非聴いてみたかったアルバムなのです。で、聴いてみると・・・面白い曲とそうでない曲の差が激しい。全17曲なんですが、6曲カットして11曲のみダビングして聴いています。期待の「パープル・タウン」は、当たりでも外れでもなく、めちゃめちゃ普通でした(要するに外れです)。CIKNトラックはおすすめします。(2004.10.10)
Pearl / 今井美樹  
 何でも13年前のアルバムretourの作家陣が一部参加したアルバムとのこと。確かに以前の軽快なポップ路線ではあります。「retour」はいいアルバムでしたが、それほどの輝きは感じられません。出来が良くないわけではないのですが、何かが足りない感じです。ただ、布袋路線だけではなく、たまにはこういう音を聴かせてくれるのもいいんじゃないかと思いました。(2004.10.10)
The Best Of . . . and more / MILLENIUM  
 音の系統はいわゆるメロディアス・ハードってやつで、雰囲気としては、重めの音に重厚なコーラスが絡んだりする、サバイバーなんかに似た感じです。ラジオで何曲か聴いたところ良かった上に、ベストなら間違いないだろうと発売から数日で迷い無く買いました。が、どうも何かが足りない。演奏技術・歌の巧さは申し分ないと思いますが、やはり曲にインパクトが足りず、単調な感じがします。メロディアス・ハードっていうのは、雰囲気が良くても外れモノが多い気がします。DISC2に有名曲のカバー(ほぼ完コピ)が4曲入っているので、それを聴けるだけでも価値があるのかもしれません。(2004.9.19)
AQUA / 今井美樹  
 ブックオフで300円で売ってました。「もう300円かぁ」と思ったら、発売から3年も経っていたとは・・・、時の流れは速い。
 前作太陽とヘミングウェイは「う〜ん」という感じであんまり聴きませんでした。そういう理由もあって、本作はレンタルさえしようとしていませんでした。ところが、このアルバムはいいです。中途半端でない大人な雰囲気がよく出ています。それと、どこかで聴いたような心地よいギターの音が・・・今剛か?と思ったらやはりそうでした。今でも色んなミュージシャンのバックでいい仕事してますね。布袋のプロデュースは行き詰まったかと思ってましたが、何の何の。人間として・ヴォーカリストとしてはどうかと思いますが、ミュージシャンとしては大した奴です。(2004.8.21)
TMG T / TAK MATSUMOTO GROUP  
Blogに色々と書きましたが、想像以上に気持ちよく聴けました。曲調がわりとMr.BIGに似ている感じなのが良かったのでしょう。さらにジャックのVoも時折絡んでくるのがまたいいんです。ただ、結構イイゾ、とはいえ一通り聴いた限りでは「これだ!」という曲がありませんでした。シングルの曲に決め手が欠けているくらいですからね。2作目ではエリックとジャックも曲作りに関わってくると、想像するだけでも鳥肌ものです。お願いだから1作だけで消えないで!。(2004.7.3)
A PIECE OF LIFE / 松たか子  
 松たか子のアルバムはどれも同じだと思っていましたが、このアルバムは地味な印象です。しっとり系とも言えるのかもしれませんが。ベスト盤に収録されている曲は確かに聴きやすい感じなのですが、それ以外の曲は本当に地味です。メロディーがしっかりしていればいいのですが、そんなに印象に残る感じでもありません。部屋で一人じっくり聴くと、案外いいアルバムなのかもしれませんが・・・。(2004.7.11)
LOS ANGELES / BRILLIANT GREEN  
 冬になってから聴いてみましたが、やはり私がこのグループに求める音とは違いました。7曲目なんかはすごく好きなんですが。ちょっと気だるい雰囲気が全体的に強すぎる感じがします。(2004.11.20)
 サウンドチェックで何度か聴いているうちに、なぜか馴染んできてしまいました。ブリグリはこういうパターンが多い気がします。星ひとつ追加します。(2004.11.23)
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