製作工程 その1

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 まずは,い草の下準備です。
 い草の根元側に付いている「はかま」を取り除きます。

 きっちり乾燥していればスポッと取れます。
 はかま除去後。
 先端側には「葉」がありますので、これもあらかじめカットしておきます。
 葉カット後。

 はかま、葉の処理と同時に短すぎるものや細すぎるものも取り除きます。
 はかま取り作業前
 はかま取り作業後。

 これで1.5足分くらい。。作業にはおよそ1時間かかりました。
 取り除いたはかまと葉は結構な量になります。
 手動シュレッダー(はさみで細かく切る)で処理すればこの程度にはなります。
 い草は乾いているとすぐに切れるので,使う前日に水で濡らしておき、柔らかくします。ざっと濡らし,ある程度水を切って,ござでくるんでおきます。最低でも半日、できれば丸一日は寝かせておきたいところです。
 柔らかくなったら,縄ないをします。大体7〜8本ずつのい草を(黄緑の矢印方向へ)ひねりながら(赤い矢印方向へ)綯(な)っていきます。1足を作るのに大体4mくらいが必要になります。

 これは「右綯い」で,鼻緒をすげる部分は「左綯い」という全く逆方向の綯い方をします。
 作り始める状態。本来ならば足の指に引っかけて作業をするのですが,作業台がある方がきつく編むことができ,作業自体も楽です。

 1本の縄をこのようにループ状にします。両端の2本は手前でつながっています。


 手前から作業台までの間に草履を編みますが,作業のしやすさを考えて作りたい大きさプラス10cmほどの長さをとります。
 中央の二本の芯縄はひとまず待機という状態で編み作業を開始します。

 スタートは写真のように、芯縄の一番手前に垂直になるように上から5本程度のい草を置いた状態です。
 最先端部を編みます。

 最先端部は形を整えやすくするため、通常より1本少ない5本のい草で編み始めるのがベストのようです。
 ここで待機していた中央の2本(の芯縄)を引き上げます。
 引き上げた2本を含めた4本の芯縄に数往復編んだ様子。

 縄綯い同様,5〜6本くらいずつで編んでいきます。この部分がつま先になります。芯縄の間に指を入れて編んでいき,幅を調整します。まだ最初なので指1本ずつが入る程度です。その後少しずつ広げていきます。
 それぞれの縄の間に指が2本入るくらいまで編んだところ。男性用だとこのくらいです。女性用は両端が指1本で、中央が2本というのがちょうどいいようです。
 い草の補充はこのように中央下からします。下側に10cmくらい出しています。右から編むか・左側から編むかは,バランスを考えつつも,まぁ何となくです。
 このように芯縄の間を交互に通して編んでいきます。
 つま先から後緒の長さの三分の二の位置から幅を狭めます。サイズにもよりますが,後緒の部分では各芯縄の間に指一本ずつという幅です(男女共)。

 全体の三分の二の長さになったら,後緒を編み込みます。この草履は24.5cm(足のサイズ23.5〜24cmの人向き)にしようとしているので,大体16cmくらいの長さになっています。
 鼻緒は袋状にした60cmほどの布の中に20本程度のい草と,補強用の麻紐を1本入れます。布の両端は切れ目を入れて二つに分けます。

 片側はい草と布の端を揃えます。反対側はずいぶん長くい草がはみ出す状態となります。
 当初は上の写真の通りでしたが、2007年後半から鼻緒の内部のい草を縄状に編むことにしています。この方が切れにくく、耐久性が増します。その代わり、最初の1週間くらいは足の甲に縄目がついてしまうという欠点もありますが。

 いずれにせよ、最初の1週間〜10日くらいはかなりきつめの履き心地です。
 鼻緒の布と中のい草を二つに分け,縫い目が下に来るようにして,上側と下側から編み込みます。まずはこのように,い草と布の端を揃えた方を,草履の幅より少し長い程度の長さだけを編み込みます。
 反対側も同様にします。こちら側は布部分の先に長くい草があるので,その部分で草履編みを続けていきます。ただ,上側からの分と下側からの分があるので,下側からの分は一旦草履の裏側に待機させ,上側から編みこんだ方から編んでいきます。

 写真の状態のように向こう岸にたどり着いたところで,鼻緒の根本を固定します。
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