2日目

  

伊根の舟屋  新井棚田  舞鶴  日引棚田  小浜
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6時半までしっかりと眠れまして、実に爽やかな朝を迎えることが出来ました。外に出てみると、明石海峡大橋の下を通るところでした。
明石海峡付近ではそんなことなかったんですが、神戸港付近の海は茶色く濁っています。台風18号の豪雨の影響なんでしょう。
定刻の8:30に到着。

自衛隊車両と大型トラックがガンガン出ていくために、なかなか出られません。バイクが出られたのは8:45でした。マイナリスト3名と1kmほどご一緒して、六甲大橋を渡った先でお別れです。

5年前に一度走ったことがあったので、甘く見ていましたが、六甲アイランドからの脱出は非常に困難で緊張しました。ナビはもちろんセットしていましたが、めまぐるしく分岐があり、たくさんの行き先表示もあるので、一瞬も目が離せないような状況なんです。
それでも何とか回り道をすることなく、きっちりと六甲有料道路へと進むことが出来ました。

前回は緊張なのか、テンションの高さなのか、よく記憶していませんでしたが、六甲有料でトンネルを抜けた先に、こんなにも延々とラブホが続いていたっけ?と今回改めて驚かされました。
前回同様、六甲有料から六甲北有料、中国道、舞鶴若狭自動車道とつないで北上します。前回とはスタート時刻が2時間以上も違うので、前回止まった赤松PAはパス。福知山IC手前の六人部PAで小休止。

京都縦貫自動車道を経由して宮津天橋立ICまで高速でとも思いましたが、それでは余りにも風情がないということで、前回同様福知山ICから下道へ。
福知山市内はとても広い範囲で冠水した様子がニュースで報じられていましたが、しばらく走った限りではまったくその痕跡はありませんでした。
それが、R9からR175へと移った途端に道路の表面は薄茶色の細かい土が広がり、さらに少し進むと、道路脇が廃棄家財道具の仮置き場のような状態になっていました。ただ、通行規制等は全くありませんでした。


こういう光景は、今回のルートではこのあたりくらいかと思っていましたが、とにかくあちこちで冠水後の後始末作業が見られました。
本来はR176からR178へとつないで伊根の舟屋へと向かうところですが、ここはドギーさんお勧めの丹後縦貫林道です。

事前リサーチでは北3分の2くらいがリフレッシュ工事とかで通行止めになっているようですが、南の最初の部分だけでも走る価値は十分にあるとのことです。

写真はR312からの入り口部分。
しばらく2車線路が続きますが、その後は1.5車線です。

このあたりの道路脇で鹿が見られました。
府道651の大内峠を越えると、スカイラインルートらしくなってきます。
そして道は天橋立の遙か上方を平行に走るのでありました。何とも素晴らしいルートでありました。

今回のツーリングでは、山上へのルートがこのあと3ヶ所あるんですが、いずれも通行止めではじき返されることとなるため、ここが唯一の山上路となりました。この時点ではそんなこと露ほども考えていませんでしたが。ドギーさんのアドバイスに改めて感謝です。


縦貫林道から下る府道53号はグイッと南下しながら下ってくるので、かなり戻される感じでR178に出ます。与謝野町の町外れくらいのところです。
ひたすらR178を北上し伊根湾へ。

ここは5年前にも来た場所ではあるんですが、メインの舟屋が並ぶ入り江まで行かずに、手前で戻ってきてしまったために今回リベンジに訪れたというわけです。
遊覧船が出るところのすぐ横の入り江までは前回も来ました。
ここから先は初めてです。わざわざ来た甲斐があり、味わい深い風景が見られます。

駐車場併設の展望所があり、確かに間近に見られますが、向かいの岸壁からの方が正面に見ることができました。これで5年前の宿題をやっと片付けることができました。
せっかく伊根まで来たので、2kmほど先にある新井棚田という所へも行ってみましょう。

新井の集落にもそれらしいところはなし。集落内の細道をたどるうち、行き止まりの漁港へと出てしまいました。
漁港からの帰り道に見られた田んぼ。でもこれは違うはず。

仕方なく来た道を戻ろうとしたところ、脇道を発見。かなり細いですし、「冬期除雪作業なし」とも書かれています。ダメ元で突入します。
するとその道沿いにありました。確かにネットで見たのと同じ風景です。想像よりもはるかに小規模な棚田でしたが、海沿いということで何とも風情はあります。でも、このくらいの棚田って割とどこにでもあるように思うんですが。まっぷるに書かれていた「多くのカメラマンで賑わう」という光景には出合えませんでした。
伊根に戻り、道の駅舟屋の里伊根へ。ここには初めて来ました。少し入り込んだところにあるのですが、このあたりに他に食事が出来る場所がないせいか、車もバイクもビッシリです。

それと、暑いんです。出発前に相当悩んだ末に上下メッシュにしましたが、大正解でした。念のために持ってきたインナーとフリースの出番は結局この後も全くありませんでした。
道の駅の中に3ヶ所も食事処があります。ちょうどお昼時で他の二ヶ所(海鮮丼などがメイン)には入店待ちが出ています。何でもいいからさっさと済ませたい私は、ショッピングモールのフードコート的なこちらへ。五穀麺という、冷製そば風のものを頂きましたが、思いの外美味でした。

この時点で予定より少し遅れていますが、昼食を短時間で済ませられたので、何とか挽回できそうです。
今回は天橋立は完全にスルーし、宮津を抜けて舞鶴方面へ。

本来はここで昼食予定だった道の駅舞鶴港とれとれセンターへ。中は道の駅とは思えない、まさに海鮮市場で、唐津のおさかな村のようです。海産物を焼いたり煮たりしたものも豊富に売られていて、食事スペースで頂くことができるようになっています。確かにここでの昼食は相当魅力的でしたが、時刻はすでに14時を回っていますので、今回は縁がなかったということで。
とれとれセンターから7kmのところにある五老岳入り口でまさかの通行止め。京都府と福井県に関しては、災害情報や道路情報をこれでもかという位に見てきましたが、そういう表記はありませんでした。帰ってきて確かめても同じでした。

唯一良かったと言えば、時間に少しゆとりができたこと。この分だと暗くなる前に宿泊地の小浜に入れて、さらには小浜内にある「ちりとてちん」のロケ地巡りまでできるかもしれません。そうなると二日目の日程にもかなりゆとりが生じます。
五老岳から舞鶴の中心まで6kmほど。

海自の護衛艦がずらりと並ぶ桟橋横を通り、そのすぐ先に赤れんがパークがありました。ここにある4棟は中にも入れます。中はイベントホールやカフェ、売店、フリースペースや展示室などになっています。イベントホールは貸し切りで何やらにぎやかな音が聞こえていました。

また、すぐ先にあるちょっと古びた4棟は国所有(文部科学省らしい)と書かれていました。8棟もひと所にドーンとあると相当なる迫力です。

さらに少し離れた場所にある1棟は博物館になっているようです。
赤れんがパークからすぐのところに北吸トンネルという明治期のレンガ積みトンネルがあります。

日露戦争開戦時に舞鶴鎮守府の兵員と軍事物資輸送のために敷かれた軍港引き込み線の途中にあったトンネルです。地震に強いという強度重視のイギリス式の積み方なんだそうです。

その後大正期に国鉄中舞鶴線となり、昭和47年の廃止まで鉄道トンネルとして使われていました。現在は歩行者・自転車専用道になっています。
舞鶴を出て、大浦半島内の府道772号を北上します。

その後東の海岸線に出る手前、福井県道21号と交わる塩汲峠で人生初の福井県入りです。
本人としては記念すべき場所なのですが、何しろ府県道ゾーンということで、非常に地味な場所です。
塩汲峠から3〜4km北上したところに日引の棚田はありました。内浦湾の中にある小さな入り江に沿って広がる、絵になるタイプの棚田です。こちらは先ほどの新井の棚田と違い、百選に選ばれているメジャーな棚田です。

海の向こう側に小さく高浜原発が見えています。

福井県は原発銀座と呼ばれる集中地で、特にこの若狭エリアには高浜・美浜・大飯・敦賀の4ヶ所にあります。このあたりの自治体で原発がないのは若狭町と小浜市だけなんだそうです。確かに美浜町や大飯町は道路や公共施設が異様に立派でした。その点、小浜は地味な感じがしました。
明日早い時間帯に小浜町を発つことを考えると、小浜関連のお土産を買えるのはここしかないかもと、高浜町ではありますが、道の駅シーサイド高浜へ立ち寄ります。ここには入浴施設もあるという、かなり規模の大きな道の駅です。ただ、規模は大きいですが、伊根や舞鶴みたいな賑わいはありません。お昼時だったらどうかはわかりませんけど。

せっかくの小浜なので、少々立派そうな塗り箸、海産物などを買い込みます。

また、明日時間にゆとりが生じることで予定変更できる可能性があるかもしれないため、その構想用に周辺の観光地図も入手しました。ちなみに今回はロングツーリングでは初めて紙地図を持たずに来ています。
立派すぎるおおい町総合運動公園と町立郷土資料館を横目にR27を進んで行くとこれまた立派な長井浜海水浴場があります。オフシーズンと言うことで駐車場は閉鎖されています。

ここはNHKの朝ドラ「ちりとてちん」のロケ地のひとつです。和久井映見が「ふるさと」を歌い、京本正樹たちが応援旗を振りながら汽車に乗る貫地谷しほりを送り出した場所です。ポインタONでそのシーン

あのシーンを見た時は気付きませんでしたが、JR西日本がわざわざディーゼル車を用意してのロケだったそうですが、ここは電化区域であり、架線はそのままだったんだそうです。

ここから小浜の街中に入るのに海岸沿い(崖沿い)の道を通りましたが、そこでサルを見かけました。
ロケ地巡りその2。

貫地谷しほりがここの石段に座って、宮嶋麻衣にあれこれ相談していた常高寺の石段です。
ドラマではこの石段の先がそのまま線路(踏切)になっていて、その先に楼門、本殿という感じでしたが、この部分には柵があり、線路を渡ることが出来なくなっていました。
常高寺から歩いてすぐの所にある古い町並みも散策。このあたりもロケ地だったそうです。写真の町屋はおしゃれなカフェになってます。お客さん来るんだろうか?。
この家もいい感じです。角の所にロケ地だったことを示す案内板があり、通学シーンを撮影したことが記されていました。

この辺を歩いているとき、中学生くらいと思われる野球少年に、爽やかな挨拶をされました。田舎町へ出かけたときによく出くわす光景です。最近ではスポーツをしていても、挨拶がまともに出来ない子どもが多いと、少年野球の世話をしている知人から聞いたことがあります。少なくともその少年の家庭や監督さんはちゃんとしたしつけをする人なんでしょう。
ホテルに向かう途中、いい感じの塗り箸店があり、思わずバイクを停めて撮影しました。あまりのオーラに、一膳ん万円というものがずらり、と思いましたが、ガラスケースの中に関しては¥1050〜3050と思いの外手の届く価格設定でした。工程も示されていましたが、11回も重ね塗りをするようです。そんな手間暇かけた物が数千円でやっていけるんでしょうか。

ガラスケース内の写真へ
駅の手前ではアーケード商店街を発見し、また停車。写真ではそこそこに見えますが、かなり幅の狭い商店街です。その上人影はなし。

左側手前から二軒目は、多分「魚屋食堂」だったところだと思われます。
小浜の町めぐりを済ませた上で、暗くなる前にホテルに到着できました。
17:45ホテル着。2日目の走行距離は293kmでした。

2日目のルートです。



小浜にはいわゆるビジホ系がそんなに多くなく、格安ながらユーザーレビューが真っ二つのところなんかもあり、そこはちょっと勇気がなくて中庸のところを選びました。私が泊まりツーリングに出るときは、大体素泊まり¥4000〜6000程度のところに泊まります。今回の宿は\6000でしたが、冷蔵庫は部屋にも共用のもなし、シャワートイレなし、ドライヤーなし、湯温不安定、シャンプー&石けんは今どき見かけない使い切りタイプとCP比ではとても評価できない宿でした。ただ、すぐ向かいにショッピングセンターがあるなど立地は最高で駐車場もきっちりあります。まぁ、普段私が泊まるのは九州がほとんどなので、本州のしかも近畿地方なので、このくらいが相場なのかもしれません。


あと、地元の天気予報を見ていたら、福井県は東部を嶺北、南部を嶺南と呼ぶんですね、初めて知りました。何となく「若狭地方」「越前地方」の方がいいように思いましたけど。
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