3日目 その2

  

一勝地駅 球泉洞駅 白石駅 瀬戸石駅渡し船跡地
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一勝地駅に向かう途中のR219で、今度は人吉から出る立場なので、消毒液を通過する場所が設置されていました。


一勝地駅に到着。

レトロな木造駅舎と駅名からちょっとした観光スポットになっているようです。地元らしき人たちが集っていましたし、なぜか植木なんかが売られていました。
勝負事に御利益があるとか何とかで有名になっているそうで。
ホームから駅舎。

肥薩線の木造駅舎は基本的な規格は同じのようです。見慣れた感じです。
勝負事とは無縁の私ですが、最近始めたディスクゴルフのスコアアップを願って、記念入場券を買いました。カミさんにも同じ物を。
ホームには5種類の記念スタンプと台紙まで用意されていました。駅の記念スタンプなんて何年ぶりでしょう。子どもの頃集めていたスタンプ帳はまだどこかにあるんでしょうか?


せっかく左岸の県道304側へと渡ってきたので、そのまま八代方面に進むことにしました。
県道は肥薩線と併走しています。
ただ、かなり狭い部分もあるので、クルマの人にはあんまりお勧めしません。それでも結構クルマは通っていました。
一つ先の球泉洞駅へ到着。
駅名表示板。

駅前の自販機でコーヒーブレイク中の地元のおっちゃんに、このまま吉尾駅まで下って行った場合、国道側に戻る橋はあるのかを尋ねたのですが、
「そうやなぁ、『さしき』に行くなら・・・」
いや、そうじゃなく、吉尾駅付近に橋は架かっているかどうかを知りたいんですけど
「そうしたら、この先の橋を渡って、次の橋で戻って、そうしたら吉尾へ出られるし、そのまま進めば『さしき』さ出らるる」

「さしき」って?
とりあえずおっちゃんにお礼を言って、ホームへ上がり見学。
すると、電子音が鳴り響き、九州横断特急がやってきました。

特急ですが、この球泉洞には停車しました。
ひと組の夫婦連れが降りて、下流の球泉洞方面へ歩いて行きました。持っている荷物も小さく、旅行者なのかどうか微妙なところでした。

ただ、このあと、さらに県道を進んで行くと、球泉洞駅〜球泉洞間を歩いている人がさらに二組いました。
おっちゃんの説明と「さしき」には釈然としませんでしたが、次の白石駅までなら国道に戻れるのは間違いないので、ひとまずそこまで進むことにしました。だって、駅前にはまだおっちゃんがいるのに、地図とかナビとかで確認するのも角が立つでしょ。
途中、国道側に戻る橋を見かけましたが、これじゃ歩行者専用です。(このしばらく先から車両も回り込めるようでした)
午後になってやっと青空になってきました。球磨川の景色を堪能できるのは間違いなく県道側です。
白石駅に到着。ここも木造駅舎です。
名前が普通ってだけで、一勝地とは違って、まるで観光的要素がありません。すがすがしいほどにシンプルです。肥薩線の木造駅舎の駅は、アクセスが大変な矢岳駅であっても、それなりに観光要素がありましたが、ここは本当になーんもありません。
待合所の反対側。
照明器具も当時のままなんでしょうか?
駅名表示板。


ここで改めて確認してみたところ、吉尾まで行ってしまうと橋を渡って国道側に戻ることはできなくなることがわかりました。また、おっちゃんの言っていた「さしき」は吉尾から山越えで芦北側に抜けたところにある佐敷でした。確かに私は目的地を言ってなかったので、おっちゃんは吉尾の先の説明までしてくれていたようです。ちゃんと「八代まで行くんですけど」って言うべきでした。おっちゃん、私はあなたのご厚意を理解できませんでした、ごめんなさい。
駅舎側面もおなじみの感じ。
完全に貸し切りでしたので、こんなことやって遊んでました。せっかく三脚を持って来てるんで、使わないと。
グローブをつけてヘルメットをかぶろうとしていると、電子音が鳴りました。あわててカメラを持ってホームへ。

高校生が一人降りて、下流方面へ歩いて行きました。
白石駅のすぐ先の橋を渡り、八代方面へ向かっていると、先ほど発車したディーゼル車が前方に見えました。


それはそうと、この球磨川沿いのルートで人吉〜八代間を移動するのは一体いつ以来だろう?20年近く前に球泉洞に行ったときは仕方なく通りましたが、あとは間違いなく九州道を使ってましたから。そうでない場合は、R3で水俣方面で出ていましたし。以前はおっそーい大型車や地元の高齢者にせき止められてなかなか進まないイメージでしたが、今日はすいすいです。それでもいまだに狭い部分も多く、どうにか2車線は確保されているものの、路側帯なしの部分は割と多く見られました。
対岸の吉尾駅停車中に追いつきました。別に飛ばしているわけではなく、普通に流れに沿って走っていただけなんです。
ひとつ海路駅を飛ばして、その次の瀬戸石駅です。

何だかこの風景見覚えがあるような・・・

そうそう、2年前まで村営の渡し船があったところのはず。テレビの特集で見たのと、廃止になるときのニュースで見ました。

八代から高速に乗ってしまえば、3日間のツーリングは事実上終わってしまうので、名残惜しくてチャンスさえあればどんどん寄り道します。
川原への降り口です。
(実際の渡し船乗船口は橋の向こう側です)
相当急で狭い階段のあとは、石や木の根を足場に下って行きます。急な部分はロープも設置されています。
川原に降りるところ。
この平らなところに待機小屋があったんでしょうか?
(実際は違います)
おおー、舟はそのまま残されているではありませんか!
(実際はこの舟ではありません)
対岸までは60mらしいのですが、本当にすぐそこっていう感じです。

それでも渡し舟がなければ、すぐ目の前の駅まで行くことはできません。徒歩で迂回すると1時間くらいかかるんだそうです。
川原全景。

特に船着き場があるわけでもなく、平らな川岸にまっすぐ着岸していたんでしょう。
舟があったので、向こう側が渡し場だと勘違いしましたが、帰って調べてみたらこちら側が正解でした。最初に見える踊り場部分に詰め所の小屋があったようです。
下に降りたところ。こちら側だと、ロープを伝うことなく川原まで降りられます。小さな球磨川の支流が本流に注いでいます。


廃止となった今になって思えば、自分が生きている時代に手漕ぎの渡し船が残っていたなどというチャンスがあったのだから、一度は乗っておきたかったところです。
さて、いよいよ腹をくくって帰路につきます。先ほどの瀬戸石駅を過ぎ、次の鎌瀬駅手前でR219は左岸へ。それとほぼ同時に入れ替わるように肥薩線が右岸へと移ります。

八代のひとつ手前の段駅のあたりで、対岸の県道158へ渡り、肥薩線と併走します。もちろんナビを振り切ってですが、こちらの方が八代ICに近くなります。ただ、例によって相当狭い部分がありますけど。
肥薩オレンジ鉄道の球磨川橋梁の下をくぐったら球磨川とはお別れ。
名残惜しいので、八代らしい風景も収めておきます。
八代ICから九州道へ乗り、いつもの緑川PAへ。
これを買わずにいられますか!

最近時々二人ツーの相棒となっている照ちゃんは自称「獅子丸よりも」ちくわ好き。でも、これは未体験とのことなので、「買ってっちゃろうか?」と連絡したところ、狂喜乱舞しておりました。ただ、急遽予定変更して山口ツーリングへ出てしまい、残念ながらの見送りとなってしまいました。こういうものは自分自身で出向いて手に入れてこそ、その味わいも深まるというものでしょうから、それはそれでよかったのかもしれません。

最近、照ちゃんと立川生志さんの影響もあって、割とちくわを買うことが増えたんです。そうなってみると、今更ですが、ちくわって美味しいのとそうでないのとの差がはっきりしているんですね。値段とかメーカーじゃわからないものです。そういう視点も持ちつつ、今回3回目のちくわサラダを堪能したわけですが、ちくわ自体のクオリティも高いとわかりました。さすがに愛され続けて三十余年です。
新しくできた九州中央道へのジャンクションを初めて通ります。これで九州道からR443への接続がスムーズになるため、甲佐町とか山都町へ向かうときは少し便利になりそうです。
都市高速を経由して17:40に帰着。

帰ってきたら真ん中の溝はなくなってると思ってましたが、意外にもまだうっすら残ってます。日帰りツーあと1回はいけるかな。納車時からのFタイヤも、一杯一杯です。
3日目のルートです。

3日目の走行距離は355km。(35.0km/L)
3日間の合計は921kmでした。


長らくのお付き合い下さり、ありがとうございました。
今回の訪問地一覧
神社
宇佐神宮
粟嶋神社
別所八幡宮
身濯(みそそぎ)神社(川中不動)
元宮尺間大社
大御神社
都農神社
宮崎神宮

鹿児島神宮
霧島神宮
青井阿蘇神社

宗太郎駅
青井岳駅
吉松駅
一勝地駅
球泉洞駅
白石駅



八面山
甲尾山
経塚山
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