3日目

  

羅漢寺 高塚愛宕地蔵尊
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昨日も石段歩きのせいか21時過ぎにはどっぷりと眠りについてしまい、今朝も同時刻である5:30にビシッと目覚めました。台風の状況に変化はなく、大分北部や福岡県では昼前後から雨が降り出すという予報ですから、それまでなら行動可能ということになります。羅漢寺までは60kmちょいなので1時間ちょっとあれば行けそうです。参拝時間は9時からでしょうから、8時前に出発すればちょうどよさそうです。

というわけで7:45に出発します。

R10の日出〜宇佐間を通るのは30年ぶりくらいになると思います。学生時代に一度通ったような気がします。その久々のR10に出た途端、歩道にゼッケンを付けて歩いている人が大勢います。ところどころに「100キロウォーク」の幟があるので、その参加者たちと思われます。ただ、進んでも進んでも沿道にはゼッケンの人が絶え間なく歩いています。結局立石のあたりまで15km近くほぼ途切れることなくウォーキングの参加者の姿が見られました。一体どれだけの人が参加していたんでしょうか。帰って調べてみると、前日の正午に行橋をスタートし、今日の14時までにゴールの別府まで歩くというイベントのようです。6200円もの参加費を払ってそんな修行をする人が4500人もいるなんて信じられない感じですが、実際目の当たりにすると不思議としか言いようがありません。

不思議と言えば、その後宇佐のフラワーロードで不思議な救急車を目撃しました。窓を開けて信号待ちをしていたんですが、小さく救急車のサイレンが聞こえました。前方に姿が見えないのでミラーを見ると遙か後方から近づいてきているようです。青になったんですが、まだずいぶん距離があったのでとりあえずスタートし、近づいたら左に寄せようと思いながらちらちらミラーを気にしつつ走ります。でも、走り出すと救急車は近づくどころか遠ざかっていくように見えます。次の信号待ちでは目前で赤に変わったので結構長く待たされたわけですが、そこで救急車が追いつき、追い越していきました。追い越していった直後に信号は青に。信号待ちの一行もスタートするわけですが、救急車がめちゃめちゃ遅いのですぐに追いつき、救急車にせき止められる形で強制的にグループ化してしまいました。その後も信号待ちがあるたびに救急車との距離が一時的に離れるんですが、青になるとすぐに追いつくという繰り返し。結局R10に出て中津方向へ右折していくまでゆっくり救急車とは一緒でした。
道の駅中津という、新しい道の駅が出来ていたので寄ってみました。8月にオープンしたばかりの施設です。9時前なので、店は営業していませんでした。
羅漢寺への到着は9:05。どうやら一番乗りのようです。

羅漢寺へ来るのは20年ぶりでしょうか?サイクリングロードを走りに来たときに寄ったような記憶があります。

こちらは国東の寺院と違い、曹洞宗です。
前日の石段上りで重だるい足腰となっているため、迷わずリフトを選択。チケットを買った時点ではまだリフトは動いていませんでした。私を乗せるために動き出すリフト。
真ん中の羅漢寺駅で降りて、山門へと歩きます。そこにこんな注意書きが。
以前来た時は写真撮影OKで、フィルムカメラでしたが写真が残っているはず。一体いつからこんなことになったんでしょう。まぁ宗教施設は時々こういうこともありますけどね。

少し先の山門前で若いお坊さんが掃除をされていたので、山門の写真は撮っていいのかを尋ねると、団体客の集合写真のみ許可しているとのこと。「何や、ケチかねぇ〜」と思いつつも、まぁ御朱印さえもらえればいいかと本堂へと向かいます。

本堂の所では女性が掃除をしていたので、御朱印の事を尋ねると下の五百羅漢のところで受け付けているとのこと。五百羅漢に戻ると無人です。再び女性に尋ねると、さきほどの若いお坊さんが来られて書いて下さるとのこと。
「これから墨の用意をするので、しばらく時間を頂きます」
本堂や五百羅漢、本堂前からの景色を眺めたりしてから再び五百羅漢の所に戻ると、若いお坊さんが履いていた草履にふと目が留まります。見覚えのあるこの草履は・・・。近くで見るとやはり七島藺のようです。最後に御朱印を押し終えたお坊さんに「これは七島藺の草履ですか?」と尋ねると、「いいえ、これは福岡の吉田さんが作られたもので」「いや、それは吉野さんでは?」「あぁそうでした。吉野さんです」

何と師匠の草履と羅漢寺で出会いました。

ずいぶん前に買われて、もう限界を超えていると思われますが、師匠が草履作りを辞められているので、数年前に無理を言ってソールの修理をしてもらったそうです。さらにお坊さんは師匠のお弟子さんとも友達らしいのですが、そのお弟子さんの草履は立派で高価なので購入をためらっているとのこと。

年季の入った「しっとう」の撮影は快く許可して頂けました。
次の週末に農業祭に出品することなど色々とお話をして、ちょくちょく福岡に行く用事があるので、その時に連絡を下さるということで連絡先をお伝えしておきました。ひょっとして近々爽草が羅漢寺で使われることになるかもしれません。ご住職も欲しがっているとのことなので、今年は農業祭が終わっても一息つけない状態になるかもしれません。国東エリアではないとは言え、大分県のメジャーな寺院で使って頂けるなら、大分県産の七島藺への恩返しになるんではないでしょうか。
この後すぐご注文を頂けました

お坊さんもまさか師匠の弟子の一人とひょんな形で会うことになり、大変驚かれていました。できるだけ静かに参拝して頂きたいとの理由から写真撮影が禁止になっているらしいのですが、私とお坊さんは五百羅漢の所でしばしにぎやかに盛り上がってしまいました。他に参拝客がいなくて良かったです。

そのお坊さんに書いて頂いた御朱印です。
台風襲来の直前に何とか来てみて、写真撮影禁止でどよーんとした気分でしたが、帰りは何とも不思議な縁を感じながら山道を下りました。
羅漢寺からR500〜一部開通している中津日田道路で2週間前に通った県28へ抜け、広域農道、県43、県48、広域農道、県54とつないで高塚愛宕地蔵尊へ。

超メジャーな場所ですが、訪れるのは何と今回が初めて。駐車場の広さ、参拝客の多さ、参道の賑やかさにはかなり驚かされました。

第一駐車場側からの参道脇の商店は台風のせいなのかお休みが多かったですが、第二駐車場からの参道は昭和の土産物店がそのままタイムスリップしたかのようです。祐徳稲荷の参道に雰囲気が似ていますが、この参道の狭さがまたいい味出してます。

地蔵菩薩を本尊にしつつも鳥居があり、鐘と共に鈴が下げられているなど、神仏混淆の珍しい地蔵尊なんだそうです。
普段大きなお寺に行くことがないせいもありますが、このような場面は浅草の浅草寺で見たくらいしかぱっとは思い出せません。
本堂ですが、見た感じは神社の拝殿という感じです。
社務所ならぬ寺務所へ御朱印をお願いすると事務員チックな制服を着た女性職員のかたから御朱印引き替え整理券を頂きます。あたりを一通り見学してから戻ると御朱印が出来上がっていました。驚いたことに
「御朱印代は頂いておりません。よろしければお気持ちを賽銭箱にお願いします」
とのことでしたので、もう一度参拝しました。


駐車場に戻り始めると、ポツリポツリと雨が落ちてきました。そして風もかなり強くなってきました。予定していた全行程を終えた途端に台風の雰囲気になってきたとはこれいかに。

すぐそこにある天瀬高塚ICから高速で一気に帰ろうかとも思いましたが、帰ってもカミさんは留守のようなのでどこかで昼ご飯を食べてから帰ることにしました。思い付いたのはまだ行ったことのない日田やきそばの天龍です。
行き先をナビにセットし、導かれるままに無事到着。11:30到着でどうやら一番乗りのようです。
それでもすでに持ち帰りや出前?の注文がいくつも入っていたようで、入店から15分くらい待ってようやくご対面です。ここのは相当念入りに麺をじっくり焦がし、大量のもやしとソースを加えてからは一気にまぜて盛りつけられます。とにかく麺に焦げ目をつけるのに時間がかかるため、混雑してくると注文から20分くらいかかるようです。

待ち時間も長いですが、麺がカリカリなのでしっかり噛んで食べるため、食べるのにも時間がかかります。でもこれがまた美味しいんだ。三隈飯店と甲乙付けがたい、日田焼きそばらしい逸品でした。
3日目のルートです。


雨は降り出してはいましたが、まだそう強くはなっていません。時間はたっぷり残ってはいますが、雨の中わざわざ寄りたいところも思い浮かびません。唯一頭に浮かんだのは基山の大興善寺です。一応ナビに目的地セットして日田を後にします。天龍に寄ったため久しぶりに日田市街地のR386を走りましたが、久々に30km/hで流れる洗礼を受けました。

筑紫野に近づくにつれて風雨は強まり、甘木周辺はかなり強く降ったようで路面に大きな水たまりがたくさん見られます。こんな状況でどこか行かなくてもいいや、と結局2週間前と同様に下道をだらだらと帰ってきました。ただ、2週間前と違うのは今日は車だということ。春日〜都市高速下までは動いても20km/hという状況に遭遇するのは久々でした。車の場合はちゃんと都市高速を使おうと強く強く後悔したのでありました。

帰着は14:30過ぎ。走行距離は189kmでした。

3日間の合計走行距離は778kmでした。
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