勝手にREVIEWS 2022年 

CD一覧 CD REVIEWS 禄太郎庵TOP
SOLI / SOLI  
メタル系8弦ギタリストISAOと星野沙織によるプログレメタルインストユニットSOLIの1st。最初の3曲のインパクトが強く、後半はパンチが弱くなる感じはありますが、なかなかよくできたアルバムだと思います。(2022.12.15)
MY GARDEN... / SOLI  
2ndは1stの前半のようなインパクトはありませんが、ヴァリエーションが広がった感じがあり、似たような曲ばかりだった1stより楽しめるとも言えます。本作で特筆すべきは星野曲の良さです。アルバムタイトル曲もそうですし、ボーナスディスクのTr.2もいいです。これまで彼女の作曲能力は全く評価していませんでしたが、その認識を改めなければと痛感させられました。(2022.12.16)
A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD / DREAM THEATER  
ここ数作6分程度の曲が多かったんですが、久々に20分や10分の長尺曲があります。その割に飽きずに聴けますが、やはり全盛期のようなガツンとくるインパクトはありません。20分を超える長尺の最終Tr.は無駄なイントロや間奏もなく内容の濃い飽きさせない構成ではありますが、Octavariumのような印象に残るものではありません。(2022.12.12)
CHOCOLATE BOOSTER / KIYO SEN  
以前ネット上で拾えたK.S.ProとLadies Talkだけを聴いてきましたが、他の曲も聴いてみたくなり購入してみました。前述の2曲と残り7曲の差は歴然で地味目な曲が多くはありますが、それなりの味わいがあるようにも感じました。(2022.12.10)
DUOLIGY / KIYO SEN  
2ndは1stに比べて単調で地味になった印象です。看板になりそうな数曲も1stほどのインパクトはありません。特に後半は私の苦手などんより路線なので、基本的に前半だけ聴くようになりました。(2022.12.14)
TRICK OR TREAT / KIYO SEN  
KIYO SENの3rdは1st、2nd比べ佳曲揃いでアルバム全編を通して楽しめます。ただ、1stの2曲のようないわゆるキラー・チューンというのはありませんし、曲というよりは演奏としか言えないようなトラックも中盤にありますが、1st、2ndに比べてどんよりした部分がないこともあって圧倒的に「買ってよかった」と思えるアルバムでした。(2022.12.10)
ORGANIZER / KIYO SEN  
3rdで持ち直したと思いましたが次作では「演奏」色が強まったアルバムとなってしまいました。矢堀氏作の曲が2曲収録されているのがその象徴でしょう。ジャケットの大高さんが前作とは別人のようになってしまっているのはどうでもいいことながら気になってしまいました。(2022.12.15)
DRUMATICA / KIYO SEN  
5thアルバム。変拍子やトリッキーな展開がより目立つようになりプログレ色の強さを感じます。スリリングな演奏は気持ちよくもありますが、曲という面からすると少々物足りなくもあります。矢堀作が1曲となり、川口作が2曲になっただけでアルバムの印象は4thと比べてずいぶんよくなりました。(2022.12.10)
EXATUNE / KIYO SEN  
それぞれが1曲ずつ提供したシングル。岩永真奈のEnlightenmentに似たヘヴィなリフで始まる大高曲はそのごめまぐるしく展開していきますが、岩永曲ほど印象に残りません。一方軽快な変拍子の川口曲は聴きやすく馴染める感じはします。2曲ともプログレ系インストの王道路線であることは間違いありません。(2022.12.10)
AUTUMN IN BOSTON / AYAKI  
AYAKI氏がシングルを2曲配信発表していたのを機にW-KINGの名曲Dawn For SpringのバンドVer.が収録されている1stを入手しました。ジャズテイストで雰囲気はいいのですが、エレクトーンのアルバムなのでベースに物足りなさは感じます。Dawn Forは比較にならないほどW-KINGの方がいいです。(2022.11.22)
VOYAGER / 矢吹卓  
今年に入り似たようなソロピアノのアルバムを8枚も乱発している矢吹氏。乱発自体も不可解ですが内容も同様。そんな中ようやく他のメンバーを加えた作品が発表されたため気になって購入しましたが、過去曲の編成違いと抑揚のないソロピアノ曲ばかりで1曲たりともこれというものが見当たりませんでした。(2022.11.22)
LIVE 2004 / KBB 
2nd発表後のライヴ盤。1stから2曲、2ndから4曲、新曲1曲という構成。2ndからは私好みのTr.4、5が収録されていないのが残念なところ。新曲も特にインパクトは感じず。まぁ1stの2曲のライヴVer.が聴けるという意味ではファンには価値が感じられるかも。(2022.11.11)
PROOF OF CONCEPT / KBB  
3rdアルバム。基本的に2ndの延長という感じですが、これまでになかったような軽いポップな曲もあり、新たな模索が感じられ、自作への前段階という感じがしないでもありません。ただ、全体的に同じパターンの繰り返しが多く印象に残るような曲はほとんどありません。(2022.11.15)
AGE OF PAIN / KBB  
KBBの現時点での最新アルバム。1stのような派手さはないので、以前は買わなくていいと思っていましたが、ERA同様壷井氏の曲は作を重ねるたびに演奏から曲重視になってきている感じで、耳に残るリフやメロディが特に序盤に多いです。私基準では捨て曲は1曲のみというKBBとしてはクオリティ高め。(2022.11.11)
Era : Re-Recording / ERA  
1stだけ持ってないのもなぁと思いつつ、そこまで魅力は感じず・・・というところに20%OFFセールの知らせが届き購入。KBB同様1stはプログレ色強めで激しめ長めの曲中心です。そんな中Tr.4はコンパクトでメロディ重視であり、その後メイン路線になっていくような曲もあります。それ以外の曲は繰り返し聴くには辛いです。ジャケットはとっても好きなんですが。(2022.12.21)
TOTEM / ERA  
'04年発表の2nd。'12年に再録音され、3rdアルバムのタイトル曲も収録されています。3rdは2nd以上に代表曲がないのでこれでもう買わずに済みます。Tr.1、2は代表曲、3、4もそれなりですが、Tr.5以降は曲というより演奏という感じで数回も聴けばもう十分です。最終Trもまぁそれなり。
THREE COLORS OF THE SKY / ERA  
上のレビューでは買わなくていいと言っていた3rdですが、ライヴで知ったTr.6が良かったので入手可能なうちにと購入。2nd同様ライヴで演奏されるような代表曲は少ないですが、これが実に佳曲揃いなんです。アルバムの第一印象は薄めでしたが、妙に頭に残るメロディが多いのは確かです。(2022.12.5)
忘れられた舟 / ERA  
壷井彰久(vl)と鬼怒無月(G)のデュオERAの4thアルバム。ツボブキジローのライヴで壷井氏の曲が演奏されますが、その中でも名曲であるTread Wind、そして金環食が収録されています。弦楽器2本とは思えない迫力があり、さらには3,5,7拍子もあり、プログレインストファンなら納得の内容と言えます。(2022.11.5)
FOREST IS BURNING / ERA  
現時点での最新5thアルバム。前作よりさらに洗練され印象に残るメロディが随所で聴かれます。ラスト2曲が代表曲ですが、全体的に内容の濃いいい曲ばかりです。(2022.11.18)
オオフジツボ探検記5 / オオフジツボ  
探検記7で十分満足できるはずでしたが、刺激はないものの余りの心地よさにもう1枚欲しくなりました。探検記6は7と曲被りが多いので1曲しか被っていない5にしました。7との大きな違いは壷井、太田作は1曲ずつのみであとの8曲は藤野曲という点です。最新作以外のベスト盤として期待はしましたが、探検記7との差は大きいと言わざるを得ません。(2022.12.21)
オオフジツボ探検記7 / オオフジツボ  
こちらも壷井氏傘下のユニットですが、KBBやEraと違って癒し系の緩い曲中心ということもありツボブキジローで演奏されることはこれまで全くありませんでした。ベスト盤のつもりで最新のライヴを買ってみましたが、これ1枚で十分満足できそうな気がします。演奏技術はもちろんのこと、録音状態も素晴らしく、まるでスタジオ録音のようなクオリティです。(2022.12.5)
WILD RIVER / DAVID LONGDON  
BBTに参加する5年前の2004年発表の1stソロアルバム。ほぼ入手不可という状況でしたがいくつかの困難を乗り越えて手に入れることができました。アコースティックでポップなBBTという印象で、聴きやすいです。このまま埋もれさせるには余りに惜しいアルバムだと思います。(2022.11.3)
DOOR ONE / DAVID LONGDON  
BBTのVoであるデヴィッド・ロングドンは昨年突然の事故死に見舞われ、その死後に発表されたソロアルバム。BBTのテイストではあるものの、そこまでのパンチはありません。今後繰り返し聴くクオリティではないかもしれませんが、ファンにとっては非常に貴重な音源を世に出してもらえたことに感謝するのみ。(2022.11.2)
COVERS VOL.1 / ERIC GILLETTE  
昨年から数曲がYoutubeで小出しに発表されてはいましたが、13曲入りアルバムとして発表されました。販売はエリックのサイトからの直販でデータのみ。半数ほどオリジナルを知りませんが、エリックの選曲なので妙なものはありません。カンサスのChasing Shadowsを選ぶセンスが大好きです。基本的には完コピ路線で独自のアレンジはありません。タイトルからは続編も期待できそうです。(2022.10.31)
WESTWORLD / WESTWORLD  
TNTのトニー・ハーネルが参加していたので当時購入し、しばらくは聴いていましたが、その後最終トラックのみをPCに取り込み、時々聴くくらいになっていました。2年前にその後のTNTを聴いたのをきっかけに久々に引っ張り出し全曲PCに取り込みましたが、改めて聴いてみるとなかなかの良作だと感じました。(2022.10.17)
SKIN / WESTWORLD  
WESTWORLDに2nd以降作があることを今さら知り、聴いてみることに。2ndの本作はマイナー調の曲ばかりでややForeigner的な感じもします。Tr.9はBadlandsみたいでかっこいいです。ただ、全体的に1stのようにすっと入ってくる曲がなく、繰り返し聴く気にはなかなかなりません。(2022.10.17)
CYBERDREAMS / WESTWORLD  
事実上の最終作は1st的作風に戻してはいますが、曲のクオリティは1stには及んでいない印象です。ただ前作のようにマイナー一辺倒ではない分アルバムを通しで聴いてもそこまで苦にはなりません。特徴的なのは5拍子や6拍子の変拍子が取り入れられているところです。(2022.10.17)
MORNING WOOD / MORNING WOOD  
トニー・ハーネルとアル・ピトレリが中心のアコースティック・プロジェクト。12曲中8曲がカバーですが、カバーの半分以上は残念ながらオリジナルと聞いたことがありませんでした。アコースティックと言ってもギターがアコギ中心という位で十分にロックと言えます。WestWorld 1stのSuicideが好きな私にはとても心地よく聴けるアルバムです。(2022.10.22)
ROCKS / 原田真二  
スタジオ1発録りの前作の続編が2年後に出ていることがわかり、即ポチ。選曲も前作同様実に私好みです。内容は完全に続編と言えるもので、初回盤にDVDが付属しているのも同様。声は衰えていますが、アレンジ・演奏のカッコ良さの方がガツンと来るので気持ちよく聴けます。その後さらに太ってしまったようで、つい先日変わり果てた姿をテレビで見かけ、愕然としました。もうジャケット写真には耐えられないでしょう。(2022.9.24)
BLACK CLOUDS & SILVER LININGS / DREAM THEATER  
MP在籍最後のアルバム。全体に長尺曲が多く、雰囲気はDTですがきらりと光るものに欠ける印象。それでも次作でがっかりされた身としては特に前半で「らしさ」が感じられる本作を回数は多くはなくとも時々聴きたくなります。ボーナスDiscのカバー曲はなかなか楽しめます。(2022.7.30)
BAMBOO JOINTS / Char  
以前から気になりつつも何となく手を出してはいけないアルバムという感じがあり、約20年が経過しましたが、メルカリでTricycleとセット販売されていたので購入してみました。曲とは言えないような「演奏」で3曲分収録されていますし、ちょっとねぇという内容であることは確かですが、気に入った曲だけを聴けばそれで十分楽しめるアルバムです。(2022.7.23)
OSAMPO / Char  
このシングルの存在は知っていましたが、特に聴きたいとも思わずに16年が経過。カップリングのCat FoodがAMラジオで流れ、即購入。どうということはありませんが、実にCharらしい曲です。OsampoはAmazonのレビューでLynyrd skynyrdのSweet Home Alabamaのパクリだと書かれていますが、まぁその通りです。(2022.12.27)
TRICYCLE / JOHNNY, LOUIS & CHAR  
約30年CDへの買い直しのチャンスを伺っていましたが、ようやく購入。やはりこれは名盤です。レコード→MDの音源をPCに取り込んで聞いていましたが、CDの方がクリアではっきりしているように感じ、聴き倒した曲が気持ち良く聴けます。(2022.7.23)
MUSTANG / Char  
買って以来余り聴くことはありませんでしたが、久々に聴いてみました。ムスタングの音は心地いいですが、基本的にCharがソロを弾くためのアルバムであり、延々と同じフレーズが繰り返されるバックでソロが展開されます。編集であちこち切って短くしてみましたが、それでも繰り返し聴くようなアルバムじゃないことを再確認しました。(2022.7.24)
PROTOCOL / SIMON PHILLIPS  
1988年のプロトコルシリーズの初作。6曲入りのミニ・アルバムで曲はコンパクトです。曲はなかなかいいと思うんですが、音は打ち込みっぽくてデモ音源風でチープな感じは否めません。その後ライヴにも収録されず(1曲を除く)再録音されないのが不思議ではあります。(2022.7.1)
FORCE MAJEURE/ PROTOCOL  
プロトコル名義のライヴ・アルバム。1stがデモっぽい音だっただけに音も演奏も素晴らしいのですが、JAZZっぽい曲・演奏が多くフュージョン感は薄めです。それでも期待通りの雰囲気の曲も収録されているので、その数曲のためであっても購入した甲斐はあったと思えるアルバムです。(2022.7.15)
SYMBIOSIS / SIMON PHILLIPS  
ちゃんとしたソロ・アルバムの1作目で、編成も録音もきっちり作りこまれた印象です。アルバム後半に佳曲が並んでいて、中盤は中だるみという感じがしまた、長すぎるイントロや繰り返しもその一因だと思われます。(2022.7.1)
ANOTHER LIFETIME / SIMON PHILLIPS  
このアルバムから明らかにドラムの音が厚く・重くなり、また、アンディ・ティモンズが参加しています。前作のような中だるみはありませんが、代わりに佳曲も少ない感じがします。とは言えSAXやピアノも堪能できる、ソロ作の中ではフュージョン感が堪能できるアルバムとも言えます。(2022.7.1)
OUT OF THE BLUE / SIMON PHILLIPS  
前2作から選曲されたライヴ盤。曲が終わり観客の歓声が入って初めて「あぁライヴだったんだ」と気付くほど、ほぼCDと同じような安定した演奏と録音です。メンバー紹介がひとつのトラックになってますが、大多数の人は聴くのは初回のみではないでしょうか。(2022.7.1)
PROTOCOL U / SIMON PHILLIPS  
デモのようなミニアルバムだった初作PROTOCOLから25年後に発表されたUは、これまでのソロ作にはなかったギターが中心となっており、SAX等のホーンが入っていません。それはV、Wでも踏襲されていきます。編成の影響もあってかロック色が強まった印象で、TOTOのインスト曲のようでもありますが、本家ほどのインパクトはありません。(2022.7.1)
PROTOCOL V / SIMON PHILLIPS  
サイモン・フィリップスにはスリリングさを求めているのですが、スローな曲が多いため個人的にはプロトコル5作中最も印象の薄いアルバムです。スローではない曲も単調でインパクトのなさは否めません。(2022.7.7)
PROTOCOL W / SIMON PHILLIPS  
1曲目にやや力不足な感じを受け、本作も前作の流れかと思いきや、ギタリストの交代の影響もあるのか、スローな曲は1曲のみ。。曲のヴァリエーションが豊富ですが、単調な曲が多いのは前作同様です。(2022.7.7)
PROTOCOL X / SIMON PHILLIPS  
NHK R1で日曜の朝耳にし、どストライクだったのですぐにポチりました。今年発売されたばかりの最新アルバムです。1曲目が非常に良く期待高めで聴き始めますが、V同様スローな曲が多めでもあります。ラジオで流れていた最終トラックは10分超の組曲風でまさに私の大好物です。また、これまでギター中心だったプロトコルシリーズで初めてSAXが入りJAZZテイストが強めになっています。(2022.7.1)
METROPOLIS / FM  
2010年に15年ぶりに発表された6th。再始動後の初作なのでもう少し力作を期待していましたが、曲数こそ多いものの7thほどのキャッチーさはありません。とは言え後期の初作らしい雰囲気で非常に聴きやすいアルバムであることは間違いありません。(2022.4.24)
THIRTEEN / FM  
上の6thを購入した際、出たばかりの最新作の存在を知り、すぐに入手しました。FMの場合基本的に当たり外れの差は余りないので、今回も前作までの流れを踏襲した、後期FMにふさわしい雰囲気です。ただ、単なる新作以上に気合がこもっているように感じるのは私の気のせいかもしれませんが、平均レベルよりも佳曲揃いと思います。(2022.4.24)
 / 松本孝弘  
ラジオから流れてきた松本孝弘のインスト曲がいい感じだったので、何となく選んではみましたが、余りにも刺激のないアルバムでした。前半は東洋っぽさを感じさせる曲が並んでいますが、同じようなリズムなので単調ですし、そんなに印象に残るメロディもありません。後半はカバー曲も入ってきますがやはりミドルテンポばかり。Tr.5、6は割といいと思います。(2022.3.28)
DRAGON FROM THE WEST / 松本孝弘  
上の「華」と同時発売されたロック系インストアルバム。「華」よりも面白みはありますが、残念なことに22分程度の6曲入りのミニアルバムなんです。決定打的な曲はありませんが、繰り返し聴こうという気にはなるアルバムではあります。ただ、余りにも短編過ぎて物足りなかったので2014年のアルバムにも手を出すことになりました。(2022.3.30)
NEW HORIZON / 松本孝弘  
2014年の10作目。ロック色も印象も薄いアルバムで、一言で表すなら「鎌倉殿の13人」のエンディングで流れるポール・ギルバートのギターのような感じ。3曲のカバーが収録されていますが、特に魅力もインパクトも感じませんでした。松本孝弘はThe Hit ParadeとTake Your Pickの2枚でいいという結論に辿り着きました。(2022.4.4)
愛を〜LOVE IS ON / EPO  
2015年に35周年で発売された現時点での最新盤。'92年Wica以降ヒーリング系が主流でしたが、久々にポップなアルバムということで今更ながら買ってみました。確かに初期のEPOらしい雰囲気も感じられますが、正直かなりがっかりでした。'90年代以降路線の曲のほうがまだいい感じではありますが、Airまでのような印象に残る数曲がありません。(2022.3.8)
NEAL MORSE / NEAL MORSE  
SB在籍時の初ソロ・アルバム。曲調はおなじみのモーズ節ですが、アレンジがシンプルですっきりとしていて軽い感じがします。逆に言えばこてこてにアレンジすればSB的にでもなりそうな感じです。アルバム終盤に合計20分超の組曲が据えられていて、「らしさ」を求めるファンに応えている感じがします。(2022.3.3)
SONGS FROM NOVEMBER / NEAL MORSE  
2014年のプログレではないソロ・アルバム。2018年のはそれなりにポップでしたが、それに比べるとアコースティック度が高く、ロックというよりフォーク系です。聴きやすいメロディではありますが、印象に残るものはほぼありません。Youtubeで聴けたから聴いてみましたが、今後は余り聴く機会はないと思います。(2022.3.4)
TROIKA / D'Virgilio, Morse & Jennings  
ニック・ディバージリオ、ニール・モーズにロス・ジェニングス(イギリスのプログレ・メタルバンドHAKENのVo)を加えた新ユニット。もっとアコースティックな感じかと思いきや意外にノリノリなロックでプログレ度は低め。ヴォーカリスト3人ですから当然のごとくハーモニーは豪華。期待以上にどストライクでした。次作があるといいんですが。(2022.2.27)
A Shadow Of My Future Self / ROSS JENNINGS  
TROIKAを聴いたら俄然興味がわき、視聴できる数曲を聴いた時点で即購入しました。スタートのTr.1こそ地味ですが2曲め以降はどストライクでした。ポップなプログレですがニール・モーズよりもニック・ディバージリオのソロ作に近い印象を受けました。80分近い収録時間ながら捨て曲と無駄な繰り返しはほとんどありません。本作をきっかけにHakenも初期のメロディアス路線に戻ってもらいたいところです。(2022.3.9)
AQUARIUS / HAKEN  
ロス・ジェニングスが所属しているということで聴いてみたのですが、オープニングからDTとフラワー・キングスを合わせたようなテイストでこれが思いの外ツボでした。Tr.2では中盤に取って付けたようなデスメタルコーナーが始まり「何じゃこりゃ」と思いましたが、波形編集できれいになかったことにしました。Tr.3以降もそれなりにいい感じだったので、一気に以降の作品にも手を伸ばすきっかけになってしまいました。(2022.3.2)
VISIONS / HAKEN  
1stに比べるとやたらと長いイントロや無意味な繰り返し等の水増しが目立ってはきたものの、曲のクオリティはムラがあった前作よく粒ぞろいな印象です。そんなこともあり波形編集のやりがいを強く感じられるアルバムでした。最終Trは22分超、メドレーになっているTr4〜6は計18分と大作志向も伺えます。(2022.3.2)
THE MOUNTAIN / HAKEN  
3rdはさらに地味な感じです。アルバムのスタートが地味ですし、全体的に華やかさが明らかに減少しています。私が好まないタイプのDTっぽいアルバムとも言えるかもしれません。繰り返し聞く気になれないような曲やひたすら長さだけを感じる曲が後半に目立つ中、前半はまだ1st、2ndのテイストが感じられる部分があるのが救いです。(2022.3.2)
RESTORATION / HAKEN  
3曲入りのEP。小曲のTr.1、2は二度ほど聴いたらもういいって感じでしたが、約20分あるTr.3はなかなか面白い曲です。ただ、少々繰り返しが多い感じもあるので繰り返し回数を減らして7分短縮したオリジナル編集版を愛聴しております。(2022.3.9)
AFFINITY / HAKEN  
90125YESに触発された作品とかいう記述があったので、1st的な感じに回帰したのかと期待しましたが、3rd同様私の好みからは遠ざかったアルバムでした。Tr.1はTr.2の長いイントロですし、そのTr.2も地味です。Tr.3、4は割といいのですが、15分超のTr.5は中盤以降水増しのみとしか思えませんでしたので、波形編集の結果5分程度のトラックとなりました。(2022.3.3)
L-1VE / HAKEN  
現時点での唯一のライヴ・アルバムはCD、DVDそれぞれ2枚という豪華版。しかも4thアルバム後なので捨て曲なし。演奏はCDそのままというクオリティですが、ほぼ淡々と演奏を続けるのみの絵面なので一度見たら気が済みます。ただ、やはりCDだけではわからなかった部分が知れるという部分ではとても貴重でありがたいです。ラストに意外な人が登場したのには驚かされました。(2022.3.9)
VECTOR / HAKEN  
ついに5thアルバムは全く聴けないアルバムとなってしまいました。メタル度が高まり過ぎて4thまでのように部分的にでも聴ける箇所が見当たりませんでした。メロディアスな部分が後退しギターとドラムの重低音がひたすらビートを刻む感じでとても心地よく聴くことができません。(2022.3.3)
VIRUS / HAKEN  
3月の時点では聴くつもりはありませんでしたが、その後Youtubeで視聴してみたところ前作より多少メロディアスな部分があるようにも感じました。ただ、前作同様の重低音ビートは相変わらずです。16分超のTr.6は比較的メロディが感じられますが、しつこい繰り返しは編集で切ったらなんとか聴く気にはなれました。(2022.11.12)
BADLANDS / BADLANDS  
Red Dragon Cartelを聴いたら無性に聴きたくなり、10数年ぶりにCDを引っ張り出してきました。久々に聴いたら「売れる」要素は少ないものの、ロックとしては名盤だと改めて感じました。それと、今更ながらEric Singerが参加していてすぐに解雇されたことを知りました。(2022.2.15)
VOODOO HIGHWAY / BADLANDS  
1stが良かったので続けて買ったものの当時はほとんど聴くことなくラックに30年ほど収まっていました。改めて聴いてみるとCry Of LoveやBlack Crowsみたいで十分かっこいいアルバムだったことに驚きました。30年前の私にはこの良さが全く理解できなかったというわけですが、遅まきながらこれから元を取りたいと思います。(2022.2.15)
RED DRAGON CARTEL / RED DRAGON CARTEL  
Harem ScaremやFirst Signalの情報収集をしている中でJake E LeeがDarren SmithをVoに迎えてバンドを結成したことを知り、聴いてみました。どうでもいいような曲も混ざってはいますが、'80年代のハード・ロックが格好良く収録されていて、私の年代には楽しめるアルバムです。(2022.2.15)
PATINA / RED DRAGON CARTEL  
後半の曲のクオリティが落ちるのは1st同様ですが、1stほど疾走感のある曲は少なめで落ち着いた感じがする一方、ヒットは一切狙っていない印象もあります。これはBadlandsと同じ道を辿っている感じです。となると3rdはないということでしょうか。また録音が良く、音の輪郭がはっきりしています。(2022.2.16)
FIRST SIGNAL / FIRST SIGNAL  
2008年のHarem Scarem解散後ハリー・ヘスを中心に結成されたバンドの1st。非常にHS的な音と雰囲気ですが、ピートのギターがないせいか淡白な感じがするのはメロディに重きを置いてはいても、ギターのリフはほぼなしだからでしょう。とは言えHSの1stよりははるかにきちんと作られたアルバムという印象です。(2022.2.13)
ONE STEP OVER THE LINE / FIRST SIGNAL  
HSが活動を再開した3年後の2016年の2作目。1st同様淡白なメロディアス・ハードですが、スローな曲がやや増えていて、メロ・ハー路線よりはまだ聴ける感じがします。HSの名作Thirteen発表後にしてはFSの方にほぼ変化がなくがっかりでしたが、逆の感想を持つHSファンも少なからずいるようです。(2022.2.14)。
LINE OF FIRE / FIRST SIGNAL  
HSはUnitedを出した後の2019年作ですが、FSの方は相変わらずのメロディアス・ハードで淡白なギターが物足りません。言い換えれば1st、2ndとほぼ同じ感じのアルバムです。ただ、Tr.5だけは昔のフォリナーのような感じで非常に格好良くで別格なので、車やスマホに入れることにします。(2022.2.16)
WELCOME TO THE PLANET / BIG BIG TRAIN  
デヴィッド・ロングドンの遺作となってしまったアルバム。前2作が良かったので過度に期待していましたが、それ以前のアルバムにあったようなどんよりとした雰囲気が少し戻っていて、それ以外の部分も含め全体的に地味な印象です。彼ら独特のじんわり染み入るメロディが全くと言っていいほどありません。(2022.1.30)
SUMMER SHALL NOT FADE / BIG BIG TRAIN  
BDと2CDの2018年のライヴ。EMPIREやSTONE & STEELでライヴは堪能しているので本来ならスルーでしょうが、、デヴィッドの1周忌ということで購入。最新アルバムがGrimspoundということもあって選曲が非常に地味です。珍しい野外ライヴという点では一見の価値があると言えるかも。(2022.11.29)
THE DIFFERENCE MACHINE / BIG BIG TRAIN  
これまではデヴィッド&ニック加入以降のアルバムしか聴いてきませんでしたが、上のライヴにこのアルバムから1曲選曲されていたので聴いてみました。とてつもなく地味でどんより。2回聴いて全ファイル削除となりました。(2022.12.4) しかし1年後、一部を除いてなら思いの外聴けることがわかり、それなりに聴くようになりました。(2024.1.6)
FOREIGNER / FOREIGNER  
高校・大学の頃はそんなに聴いていませんでしたが、こんなにも長く愛聴している盤はそうそうありません。派手にシングルが売れたタイプのアルバムではありませんが、未だにライヴで演奏される曲の多くが収録されている、最高傑作と言っていい名盤だと断言できます。(2022.1.31)
DOUBLE VISION / FOREIGNER  
1stと路線は余り変わっていませんが、曲のクオリティにばらつきが出てきた印象があります。そのため、ライヴで演奏される曲はぐっと少なくなります。ただそれはあくまで1st比であり、捨て曲はないと言えるレベルです。(2022.1.31)
HEAD GAMES / FOREIGNER  
今振り返ってみると、全アルバムの中では異色の存在と言えるのかもしれません。軽快なロックが多く、1st、2ndにあったような重厚さが感じられません。ある意味子供向きなのか高校生の頃はよく聴いていましたが、印象に残るのはDirty White BoyとHead Gamesくらいです。大人になってからは1stに魅力を感じるように変わってきました。(2022.2.2)
4 / FOREIGNER  
最大のヒット作で名曲揃いの文句なしの名盤。オリジナル・メンバーが2人脱退した直後にこんなアルバムが出来てしまうところが皮肉ではありますが、本作以降はこの成功が起点になってしまったためか、方向を見失い始めることにもなります。(2022.2.2)
AGENT PROVOCATEUR / FOREIGNER  
大ヒット作の3年後発表の次作は前作を踏襲した雰囲気ながら、さすがに神作が続くほど世の中甘くはありません。とは言え前作に匹敵するTr.2も収録されていますし、全体的にも十分良作と言えるアルバムです。ただ、1stから聴いてきた身にはヒット狙いの匂いが強く感じられたのも事実です。(2022.2.13)
INSIDE INFORMATION / FOREIGNER  
再び3年を経ての新作はまたも前作踏襲路線でヒット狙い臭はやや強まった印象。本当に5thと似た感じアルバムで、Tr.3はそれなりのシングル・ヒットもしたのですが、ルー・グラムはこの路線に不満があったようで次作制作時には脱退してしまいます。オールド・ファンとしては最終Tr.のような曲をもっと聴きたいんです。(2022.2.13)
UNUSUAL HEAT / FOREIGNER  
新Voにジョニー・エドワーズを迎えた'91年のアルバムはセールス的にはさっぱりだったわけですが、個人的にはフォリナーのアルバム中ベスト3に入る愛聴盤です。これまでのフォリナーのアルバムにあったようなメガ・ヒット・シングルこそありませんが、どの曲もフォリナーらしくロックしています。(2022.1.31)
Mr. MOONLIGHT / FOREIGNER  
ルー・グラムが復帰ということで当時大きな期待をして手にしたのですが、フォリナーのアルバムの中で一番聴く回数が少ないアルバムとなっています。発売から20年近く経過して改めて聴き直してみると思いの外悪くないんです。ただ、圧倒的に華がないというか地味なんです。今更ですが、今後ぼちぼち聴いていこうかと思いました。(2022.2.1)
With The 21st Century Symphony Orchestra / FOREIGNER  
いつもの曲のライヴですが、これはタイトルのようにオーケストラと合唱隊との共演です。これもCD+DVDなので、ミック・ジョーンズの思うつぼというのは重々承知で買ってしまうのです。曲はいつものラインナップながら、アレンジがオーケストラ用に変わっているものも多く、新鮮味が感じられファンとしては嬉しい限りです。(2022.2.15)
DOUBLE VISION THEN AND NOW / FOREIGNER  
現メンバーに加え、何とオリジナル・メンバーが参加しているライヴ・アルバム。CD+DVDという仕様はもう定番です。変わり果てたルー・グラムの姿に愕然となりつつも、そのパフォーマンスには感動させられます。演奏曲はいつもと同じながら、Head Knocker、Blue Morning, Blue Dayなど珍しい曲も収録されています。Fool For You Anywayがボーナス扱いなのは謎ですが、それも含めてファンなら必見です。(2022.1.29)
CLASSICS / FOREIGNER  
メンバー一新後に主要曲を再録したアルバム。ライヴではかなりハードになっている今のForeignerですが、再録アルバムはJourney、KISS同様オリジナルに寄せた音になっていますが、タイプの違うVoなのでニュアンスはずいぶん違います。'70年代とは音作りも録音も違うので、ファンとしては歓迎すべきアルバムです。(2022.1.29)
KaLIVEoscope / TRANSATLANTIC  
タイトルからもわかる通り、4作目後のライヴ・アルバムでいつものように2CD+DVDです。これがRadiant Recordsのクリスマス・セールで何と2$!。トランスアトランティックのライヴはやっぱりいいです。選曲も万遍ない感じで、ファンならスルーできないアルバムです。(2022.1.29)
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