2日目

  

県道26号宮崎須木線 照葉大吊橋 山宮神社 塚原の大楠
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二日目は綾から須木へと抜けた後は都城経由で志布志まで80km余りを淡々と走ります。最終的には根占から宿泊地の指宿までフェリーで渡るので、それに遅れるわけにはいきません(フェリーは予約不可。先着順)。昨日のように前半は予定より1時間もの貯金があっても、最終的には予定通りになってしまうという現実も考慮して、予定より気持ち(20分)早めの7:40に出発することにしました。

6時にアラームが鳴るまで、ぐっすりと眠ってました。アラームセットしてなかったらヤバかったかも。

南国宮崎の街中とは言え、朝はかなり冷え込んでいます。これから山方面へ向かうので、最初からフリース&インナー装備で寒さに備えます。
綾の吊り橋に来るのは20数年前以来二度目です。雨の日だったのと、アプローチの山道が延々と長かった印象が残ってます。

ところがどっこい時の流れはそんなことをさらりと解決してしまうんですねぇ。この県道26号の快適なこと!。立派な道へと生まれ変わっていました。
えっ?もう着いちゃったわけ?って思えるくらいに20数年前の印象とは圧倒的に異なる距離感覚でした。
8:30開門で8:30に到着しました。7:40出発見事なり。
橋自体は去年架け替えられたので、20数年前とは別物です。

それはそうと、9時前というのに次々と観光客がやってきます。九重の陰に隠れてマイナーな存在になってしまった感がありましたが、どっこいそんなことはないようです。
さすがに250mは長いです。昨日行った白龍妃橋が120mで、白龍王橋が164mでした。白龍王橋でもずいぶん長く感じましたんで、こりゃ相当なもんですわ。
東京タワーの展望室が150mなので、ほぼ同じ高さですねぇ。
ゾクッとするのは同じですが、自然が下にあるのと、ちっこい車や人が見えるのとはやっぱりちょっと感じが違います。

ちなみにここの橋は歩行面が写真のように全面メッシュなので、小銭とか鍵とか落としたらもうアウトです。
下にも小さなつり橋があり、ぐるっと一周60分で巡れる遊歩道があるんだそうです。まるで行く気はありませんけどね。そういうエネルギーはこれから向かう険道に温存します。
つり橋から先の県道26号はこうなります。

未改良のため幅員狭小

あぁ何だかわくわくするこのフレーズ。この部分を走り終えたら明日も含め今後酷道・険道系ルートはありません。今回最後の険道部分となります。
つり橋までの県道26号と同じ道とはとても思えません。つり橋を境に天国から地獄という感じです。
ちっこいトンネルがひとつありました。あと、ロックシェッドもひとつ。

鳥の声を聞きながらのんびり走ります。
綾から須木への道って利用する人ってどれくらいいるんでしょうか?綾の人は高岡や宮崎の方が近くて便利でしょうし、須木の人は小林がそうでしょうし。

それでも、このルートでは途中原付バイク、軽トラ、アクアの合計3台の対向車がありました。思った以上に多いもんです。ちなみに険道区間走行時間は40分くらいでした。
険道部分は綾南ダムの堰までで、そこから先は快走路だとばかり思っていました。険道走行していると気付いたら木々の間からダム湖が見えたときは「何で?」って感じでした。ダム堰へはこの分岐から左へ行くんですな。

もちろん、寄り道してみます。
ちょっと行くと無骨なダム堰がありました。

昨日見た上椎葉ダムや一ツ瀬ダムはほぼ満水という感じでしたが、ここは半分以下か?という水量でした。
そこから先もダム湖畔の道とは思えない険道ぶり。しかも景色が開けないという徹底ぶり。
そして道は、ここまでやらんでもっていうくらいに快適に急変します。
県道26号はここまで。ここからR265で小林へと向かいます。
R265、R221、R10とつないで都城へ。フェリーのこともあるので、昼食は後回しにして、ひたすら志布志へと向かいます。
都城からはR222、県65とつなぎます。
特に県65は快走路でした。
そして去年に続いて今年も山宮神社へ。

到着してバイクを停めると、その横に停まっている車から宮司さんが荷物を下ろしていました。「それ、250?」って聞かれたところから始まったバイク談義。この宮司さん3台のW1(実働で現存)を始め、モンキー、ゴリラ、ダックス、モトラ等も所有されていたベテランライダーなのでありました。でも、去年来たときは絶対にこの人ではなかったし・・・などと思いつつ、トランクスペースに貼っている山宮神社のステッカーを見せると、「あぁ、そうね二度目ね。実は私、今日は手伝いで来とるんよ。ここの大将もうすぐ帰ってくるから」とのこと。普段は曽於の神社の宮司さんで、今日は助っ人に来られていたんだそうです。
助っ人宮司さんとの話に盛り上がっていると、ここの宮司さんが帰ってこられました。では、と参拝を済ませると、社務所の方から助っ人宮司さんから

「またすぐに出かけるってよー。早いとこ御朱印もろうときなさい」

と声がかかりました。御朱印の料金相場は300円らしいのですが、こちらは200円でした。思わず聞き返してしまいましたよ。

助っ人宮司さんはW1のうち一台は車検を通して久々に乗られたんだそうですが、「もう、怖くてよう乗られんかった」とのこと。60ちょいくらいかとお見受けしましたが、68歳とのことでした。年齢云々よりもとにかく細くて小柄な方でしたんで、そうでなくても大型は大変だと思います。次の機会には曽於の神社にも伺いたいと思います。


ここでようやくフリース&インナーを解除します。
お昼時なので、志布志のジョイフルに向かいかけたものの、やっぱりやめて道の駅くにの松原おおさきへ。まずはここから根占までの距離と所要時間をじっくり考えてから、食事のことを決めようと考えました。

ナビで調べると、ここから根占港まで55km。途中、塚崎の大楠に寄り、他にもちょいちょい写真を撮りながらでも2時間あれば間違いなく行けます。フェリーは17:00発。16:00〜16:30位に到着できれば理想的です。ということはここを14:00に出れば十分。あと1時間ちょいあります。
というわけで、ゆっくり食事をすることにします。黒豚ラーメンが人気らしいのですが、暑いこともあり写真の駅長おすすめ御膳(的な名称だった)をチョイス。右上のあら煮が最高でした。

背中側のテーブルに小学生の女の子が3人くらいいる家族連れらしきグループが来たようで(振り返って見るまではしなかった)、とにかく女の子たちの声がにぎやかです。でも、親らしき大人の声は聞こえてきません。帰りのレジで一緒になったんですが、なんと4〜5年生くらいの女の子5人で来て、お子様ランチ1人前をみんなで分けていたらしいのです。店員さんも気を利かせておまけのおもちゃは「これならみんなで遊べるから」とフライングディスクを渡していました。少女達はそれを持って海岸の方へ走って行きました。今どきのお子さまはあげなふうなんだなー、昭和のおじさんは妙に感心してしまいました。
道の駅くにの松原に立ち寄った後は、R448で内之浦へと向かうのがこれまでのパターンでしたが、3回目にして初めて内陸側へと向かいます。

まずは塚崎の大楠へ。駐車場もないマイナースポットです。案内板には「車両進入不可 バイクは行けます」と書いてありますが、わざわざ突入するほどの距離でもなく、さらにはバイクでさえUターンさせるのに苦労する位のスペースしかありませんでした。手前に停めて正解です。。
上の写真は3枚を合成しました。離れたところから撮ったような感じになっていますが、木の最上部は撮影地点の真上よりも後ろ側なのです。要するに覆い被さってきている感じであり、この大楠に限らずその迫力は写真では伝わらないのであります。

マイナーなだけにいい味わいの大楠でした。
続いて、以前から走ってみたかった肝属グリーンロードへ。
途中県道68号をはさみますが、非常に快適に走れます。港に早く着きすぎそうなので、ちょいちょい停めて写真撮りながら進みました。
予定ではグリーンロードの終点までは行かずに県道563へ進むつもりでしたが、時間があるので、ちょびっとだけ先の終点まで行ってみました。

その先は結局県563へと合流し、港へと向かいます。鹿児島湾が見えてきました。
そして開聞岳も。

そういえば、今回は桜島が見えるポイントがありませんでした。志布志に向かう途中で噴煙だけが見えるところはありましたけど。

3日目は薩摩半島西岸を北上するので、ここまで来ながら珍しく桜島を仰ぎ見ることは最後までなかったのであります。
時間を潰しつつ、より多く寄り道をしながらも、出航の1時間以上前の15:53に到着してしまいました。ここの待合室でのんびり過ごすことにします。

写真の通り、バイクでは2台目です。ただ、車の待機台数が多く18台という限定数に限りなく近い感じです。チケットを買って、コーヒー飲みつつテレビやパンフレットをしばし眺めます。港からちょっとのところにある並列鳥居の諏訪神社に寄ってくればよかったなと思いつつ、16:20にバイクのところに戻ると、この時点で係の人が乗り場にやって来る車・バイクに「もう満車です。乗れませーん」という案内をしていました。これが最終便なだけに、早めに到着して良かった。目論み通り16:30に到着していたら、垂水か桜島まで行かなきゃならないところでした。かなりの数の車やバイクがシャット・アウトされていました。旅の途中のフェリーは趣深いものですが、リスクも伴うものです。

私の後にさらにバイクが3台並んでいました。
写真中央のCB400SSの方と乗船前にしばらくおしゃべりをしました。山川の方なんだそうで、今朝垂水フェリーで大隅半島に渡って、一日走ってこられたそうです。

北海道を始め、全国をツーリングで回ってきたという私より少し年上という感じのベテランライダーさんでした。

先頭は'75モデルのCB400FOURで、久留米ナンバーでした。荷物は小さなウェストポーチのみでしたが、まさかこれから久留米まで走るんでしょうか。山川港からの走りを見る限りでは、久留米まで飛んでいきそうでした。
出港は10分遅れの17:10でした。
山川港に到着する前に日没となりました。
指宿駅近くの宿まで10分程度でした。ホテル到着は18:13。今日は走行距離が少ないので、給油しないままでもまだ200km近くいけるからいいでしょう。

2ヶ月前に宿のすぐ近くにセブンイレブンが開店していたので、とても便利でした。ビジネスホテルなのに、部屋も風呂も広々でした。

2日目のルートです。走行距離は215kmでした。
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