3日目 九州西岸を北上編

  

佐敷城趾 八代神社 熊延鉄道跡八角トンネル 八勢眼鏡橋 藤崎八幡宮 玉名天望館
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最終日は天草も登山もないため、もはやこのツーリングレポートのタイトルとはかすりもしない内容ですが、流れなのでそのまま続けさせて頂きます。

昨夜泊まった立派なビジホはバイキング朝食付きでしたが、思いの外クオリティが高いように感じました。今回は趣の異なる宿に一泊ずつでき、思わぬ楽しみを味わうことができました。

準備が出来たので予定より少し早い7:43に出発。この3日間のツーリングで初めてウィンドブレーカーを着ないでの出発でしたが、それでも全く寒さは感じませんでした。
ホテルを出てすぐの信号に引っかかってしまったんですが、ふと横を見ると我が町のソウル・スウィーツである峰楽饅頭があるではありませんか!。ずっと福岡市西新発祥の回転饅頭だと思っていましたが、最近水俣発祥であることを知りました。こんな早い時間じゃなければ、発祥の地のを味わってみたかったもんです。昨日の夜気付いてさえいれば!。

昨日は結局セルフのスタンドがなかったので、出発直後に発見したセルフスタンドで給油。
二日目の燃費は34.0km/Lでした。くねくね道が多かったせいか、少々低めとなりました。
R3を北上し、芦北IC近くにある佐敷城趾へ。

薩摩街道の佐敷宿だったらしく、それらしい町並みが残っています。
芦北ICからR3というパターンは何度もありましたが、すぐ近くにこんな町並みがあるなんてちーとも知りませんでした。
佐敷宿の町並みの外れからぐいぐい坂を上がって行くと佐敷城趾の駐車場に出ます。立派なトイレもあります。
しかし、駐車場の先にも道が続いているので試しに突入してみます。駐車場の先は道が一気にこんな感じになります。
たどり着いたのは「城山配水池」と書かれた施設でした。

気が済んだので戻ります。
改めて城跡へ向かいます。
復元・整備されたとは言え、非常にきれいな石垣です。相当几帳面な石工の人が指揮をしたんじゃないか、と想像してしまいます。
城自体の規模はそう大きくないので、すぐに天守閣跡に辿り着きます。
西側のR3方面の眺め。素晴らしいロケーションです。
大型連休を前に草刈りをしたばかりなのか、草の香りで満ちています。
石垣の側面をここまでフラットにする必要がありますか?ってくらいの石垣です。
芦北ICから南九州西回り自動車道〜R3とつないで八代神社へとやってきました。去年のツーリングの帰りにすぐ近くを通ったんですが、寄らずに高速でさっさと帰ってしまったんです。その後、何となく気になっていて今回寄ることにしました。
鳥居には妙見宮と書かれていますが、八代神社と改められたのは明治に入ってからなんだそうです。
御朱印を頂きました。

二日前に残念な思いをしましたが、それを忘れさせてくれる美しくバランスの良い字を書いて頂けました。
八代からR3〜R443とつないで甲佐町の二股橋へ行く時の道へ入りまして、100mくらいのところにネットで予習した通りの光景がありました。ここから左の未舗装路を進めば目的池があるはず。
意外にあっさりとたどり着けました。

熊延鉄道跡の八角トンネルです。
正確に言うと、八角形の輪切りが並んでいるものなので、トンネルとは別物です。

昭和39年まで熊本〜砥用町まで鉄道が通っていたなんて、今となっては信じられません。昔は本当に色んな所に鉄道が走っていたことを改めて知らされました。
R443に戻ってしばらく北上し、R445と交差する3kmほど手前から「マミコウロード」という妙な名前の広域農道へ。

後で調べてみると「益城」「御船」「甲佐」の頭一文字を並べたものなんだそうです。なるほど、とも思う一方その案が最終的に通ってしまう状況も不思議な気がします。ただ、一度その名の由来を知ってしまったらもう忘れられないでしょう。
マミコウロードから県221へスイッチししばらく走ってこの分岐から右へ。
主要幹線から離れているため、八勢眼鏡橋へは「ついでに」立ち寄ることがありませんでした。今回みたいに帰るだけじゃもったいないので、どこか寄るとこないかなっていう機会もたまにはいいもんです。

橋を渡って右に直角に折れたところにも小さな水路橋があります。
こちらはそれとは別。メインの橋の先にある小さな橋です。都合大小合わせて3つのアーチが組み合わさった珍しい石橋です。

ちなみにこの八勢眼鏡橋は、通潤橋の建設を終えたばかりの石工さんが棟梁として指揮をとり、1855年に完成したものです。完成以来人馬の犠牲はなくなったそうです。
橋を渡った先には石畳の道が続いています。石橋と同時に整備されたものなんだそうです。これが出来るまでは橋に至るまで道も傾斜が急で足場が悪く、事故が多かったそうです。
しばらく歩いてみましたが、一体どこまで続いているんだろうという程長かったので、途中で引き返しました。
石畳の下の方から見た八勢眼鏡橋。
石畳側の岸からは下まで下りられるように整備されています。

ちなみに両岸に駐車場があり、トイレもありました。


ここで、この3日間で初めてフリースを脱ぎ、薄手の長袖シャツが最終日に満を持しての登場となりました。
八勢眼鏡橋からは県221〜R443〜県232で熊本の中心部へ。
上の写真では快走路と思われた県221ですが、あっという間にこんな感じになっちゃいました。
県28に入ると、路面電車が見られます。

熊本市内で路面電車を見るのは一体いつ以来なんだろう?間違いなく25年は生では見ていません。
覚悟していたような混雑に見舞われることもなく、藤崎八幡宮へと到着。

無粋で図々しい停め方をしているAQUAに少々ムッとしながらも、思い直し心を静めて参拝致します。
こんな中心地にあるとは思えない、静かで堂々とした神社です。
御朱印を頂きました。

御朱印帳の残りページも少なくなってきました。そろそろ本気で次の御朱印帳をどこで買うかを考えておかないと。まぁ、実現の可能性は別として、企画はあるんですが。
藤崎八幡宮からは参道の延長がそのまま起点となっている県道1号を辿って玉名へ向かいます。

3年前に一度通りましたが、その時は玉名側から金峰山まででしたので、熊本まで一度行ってみたいと思っていました。熊本側からだと県31号と分岐すると一気に山道になり、エリアのライダー御用達という感じのルートになります。思った通りの楽しいルートです。

前回も写真を撮った展望所へチラッと立ち寄ります。
前回はR501と合流する手前、実山ループの先から広域農道へスイッチする王道ルートを辿りましたが、今回はきっちりR501まで県1を進みました。麓に下る直前は本当に道合ってるのか?と思うような細道を右に左に進まされますが、それで合っていたようです。

R501から分岐した後も県1を辿り、桃田運動公園というところへ立ち寄ります。
ここは文字通り運動公園で、野球場、陸上・サッカーのグランド・市民プールなどがあるんですが、私の目的はこれ。玉名天望館と名付けられた妙な形の展望台です。

これだけ形が複雑なので、色んなアプローチがあるようにも見えますが、中央部分から上がる階段はなく、写真右側に突き出した階段から上がります。
ここが2F部分。左手の壁には引き戸があるんですが、カギがかかっています。別の隙間から戸の向こう側へ行けるには行けるんですが、少しの空間があれどもどん詰まり。特に展望できる場所はありません。本当に不思議な構造です。

ネット上でもどういう経緯で作られたものなのかという情報が余りない中、建築物を取り上げたサイトに写真が多数出されているのを見つけました。
上記サイト内にある引用文によると、

玉名天望館は、「ふるさと玉名を展望する」建築として、自然と人間の有機的関係を喚起し、自然と人間、人間と人間の交歓の場(舞台)が多義に創出されてい る。各部の形状には、玉名の自然の景が抽象化、視覚化される。この建築は神々の創造した自然に呼応する、理念世界が顕現化した象徴的自然として、自らが周 辺の自然環境を覚醒し協働する役割を担い、自然環境の保全と活用という思想を抽象的に形態化している。

難しすぎてさっぱりわかりません。要するにこれは芸術作品と理解して良さそうです。

で、こちらが最上階の3Fです。
芸術作品でも眺望は最高です。こちらは金峰山方面。
こちらは菊地川河口方面。
そして、眼下には野球場。手前の小山は高田古墳という古墳なんだそうです。
せっかく玉名へ来たのだから、ツーリングの最後の食事は玉名ラーメンと決めていました。いつもの雲龍軒に向かっていたんですが、ふとR208沿いにこのラーメン店があったので、「ここでいいや」と入ることにしました。

ロケーションも良いし、人気店らしくピーク時を過ぎてはいますが店内はほぼ満席です。

後でわかりましたが、満席なのは一度にラーメンを作るのに約12分もかかるのも一因のようです。満席のほぼ半数がラーメンを食べ、残りの半数が次に出来上がるのを待っています。その12分の間に一人また一人と食事を終えて席を立ち、そこに次のお客さんが一人また一人と入ってきます。そんなタイミングで待っていた半数の人達にラーメンが配膳されるという繰り返しです。私は入店のタイミングが悪かったようでラーメンが出てくるまで2サイクル待ちで24分かかりました。30分もこのお店で過ごさせて頂きました。
もう、二度と来るか!初心通り雲龍軒にしておけばよかった!と言いたいところですが、悔しいことに独特で美味いんです、これが。また来てしまうかもしれません。

菊水から高速で、とも思いましたが、まだ14時なので下道でとことこ帰ることに決定。荒尾までR208、そこからR389へスイッチするわけですが、そこで立ちはだかったのがこの踏切。一両の電車も通らない状態で2分以上遮断機が下りたままという非情の踏切でした。
下道でとことこ、と言いつつも有明海沿岸道路はしっかりと通ります。終点の大川まで走った後は大川、諸富、そして佐賀でも渋滞につかまりまして、挙げ句の果てにはR263の川上峡では信号もないのに完全停止状態に。「終わった」感で一杯になりましたが、その後はなぜかどかーんと走って福岡へと向かうことができました。
最終日のルートです。

玉名からの帰路はとてもじゃないが快走とは言えず、3時間近くかかってようやく帰着となりました。余りに疲れたので道の駅佐賀大和でコーヒー休憩をしようと思っていましたが、車であふれていたのであきらめて、残りのエネルギーを振り絞り一気に家まで走り続けました。


最終日は「今回は行けなかったけど、またいつか何かのついでの時にでも」と思っていたような所ばかりをつないで辿りました。これまでの天草ツーリングの時はフェリーで島原へ渡り、鹿島経由で帰るのが常道でしたが、今回はもう1泊ということで長島を経由して出水へと渡ったのが、思いの外充実した結果となりました。

帰着は16:45。最終日の走行距離は266kmでした。

三日間の合計走行距離は805kmでした。


長いことお付き合い下さりありがとうございました。
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