1日目  耳川水系ダム巡り
2日目 ツーリングindex 禄太郎庵top
2年前の夏、新聞の記者コラム欄で椎葉〜日向を流れる耳川水系の8つのダムでカード配付が始まった事を知りました。バイクを手放した今、再び椎葉を訪れようとはなかなか思えない中、これはいいきっかけとなりそうです。気が向いたら行ってみようと思い、簡単に計画もしてみました。たかがカードですが、いい大人を動かそうとするのですからバカにはできません。

しかし、昨年は和歌山や京都行きを優先したため、いつでも行けそうな椎葉は後回しになったまま。すると今年に入り2月に再び新聞に今度はかなり紙面を割いた大きな記事が載りました。タイトルは「8基集中 ダム巡り人気」。記事によると配付開始から1年半で6062枚を配付したとあり、仮に8枚セットで集めに来た人ばかりだったとしても750人以上が訪れた計算になります。1年半で750人が「人気」かと言えば、秘境の地である当地にとっては紛れもなく人気なのでしょう。(週平均すると9.6人。毎週末にそれ以前プラス10人が訪れれば、明らかに変化でしょう)

さらに、最近になってカミさんの知人にダムカードに興味津々という人が現れ、これまでのコレクションをしばらくお貸ししたということもありました。ここまで立て続けにダムカード絡みのことが起こるなんて、椎葉行きを催促されているようにしか感じられませんでした。

ということで、二度目の記事掲載やダムカード貸し出しを啓示と受け取った私は早速計画を立てます。ダムカードだけなら日帰りも可能ではありますが、県南部に気になる神社と、何度も行っていながら御朱印を頂いていない鵜戸神宮を組み合わせて一泊としました。
6:55に出発。時間節約のため都市高速〜九州道で南下します。

N-BOXでは初のツーリング・レポートとなります。

今回の小さな目的として、昨年12月に開通した九州横断道の小池高山IC〜山都中島西IC間の走り初めというのもあります。料金所は小池高山IC手前にあるため、新規開通区間は無料ということになります。
トンネル内は明るくきれい。センターラインにはポールではなく、コンクリートの擁壁となっています。

混雑することはほとんどないR445ですが、遅い車に阻まれたりしてそれなりに時間を要していたため、約17kmもの区間をワープできるのは気分的にもずいぶん楽です。山都町が凄く近くなった感じがしました。
蘇陽からR265を南下して椎葉に向かいます。このルートは2015年5月の帰路で通った以来です。あの時は最後だろうと思いながら走ったものでした。道路改良はさらに進んでいて、酷道区間は実質2km程度となっていました。それはそうと、山都町からずっと、これまでほぼバイクでしか走ったことがなかった道を車で走ることが、これほどの違和感を伴うとは新鮮な驚きでした。

さて、今回のダムカードですが、通常のように管理事務所でもらうのではなく、指定された施設や店舗でダムを訪れた証明となる画像を見せて受け取るという方式となっています。ということで、最上流地点にある上椎葉ダムは、手軽に撮影できる下流側にアプローチをしました。
ちなみに左岸側は上部からアーチダムとダム湖を望める絶景ポイントがあります(写真は2013年に撮影したものです)が、ずいぶん手前から細道を迂回する必要があるため今回はパス。
写真を撮ったら800mほど戻って民俗芸能博物館へ。ここで画像を見せ、受け取り表に「年齢(年代)、居住地、今回の来訪目的」を記入するとカードを受け取ることができます。

ちなみにこの左側のR265へ合流するところに信号がありました。前回通った時に信号なんてあったかな?。諸塚では国道同士の交差部分でも信号はありませんから、このあたりでは希少な存在でしょう。
今回巡る耳川水系の8つのダムは全て九州電力管轄で、カード発行も九電です。これまで、国交省、水資源機構、佐賀県というようにダムの管理者は色々ということをカードを通して知りましたが、そこに電力会社もあるというのは初めて知りました。同じ水系に九電管轄のダムがずらりと並んでいるため、今回のようにひとつのエリアで8枚も発行できるというわけです。佐賀県のカードとちょっと似てる部分があるのかもしれません。

今回のダム巡りのルート図です。基本的には耳川とR327沿いなのですが、3、4ヶ所目は支流沿いの上、それぞれかなり遡らなければなりません(しかも酷道&険道)。さらには4ヶ所目のカード受取にはさらに別ルートで谷筋から尾根筋まで上がらなければなりません(こちらは長いけど二車線路)。この3ヶ所が難関であり、ハイライトでもあるとも言えます。距離的にも全区間の半分近くを占めますし、離合困難のためにバックするなんていう場面には何度も当たり前に遭遇するわけです。
2ヶ所目の岩屋戸ダムは7kmほど下ったところにあります。ダムの撮影は堰堤マストなのかはわかりませんが、出来る限りダム湖側からと下流側から堰堤を撮るようにしました。というわけで、場所によっては結構歩く必要が生じます。
カード配付場所には駐車スペースがありましたが、ダム撮影場所にはほぼありません。道ばたに寄せてささっと撮影という感じです。

岩屋戸ダムのカードは1kmちょっと(しかも交互通行ありの酷道区間)を上流側に戻った平家本陣という食事処&売店です。この区間を1往復半というのも地味に大変でした。
3つめはさらに13km下った塚原ダム。ダム湖の形がくねくねと曲がっているので、ちょっと手前に堰堤を正面から見られる場所がありました。
新道のトンネルを抜けてすぐ、旧道のトンネル方向へ戻ると堰堤脇に出られます。この場所からだとフェンス越しに堰堤が見られます。
カードの受け取りは4kmほど下ったところにある「もろっこハウス」で。ここにはダムの写真がプリントされたクリアファイルと写真ハガキが売られていました。クリアファイルはなぜか塚原ダムではなく、山須原ダムのものでした。

ここから50kmを超える難所区間へと突入です。
難所その1。宮の元ダムは諸塚の中心から酷道503を10kmも遡らねばなりません。ただ、ありがたいことに酷道区間は約2kmほど。しかし通行量はそれなりにあるため、バックが必要な離合が一度だけありました。

R503は2004年にトランザルプで一度走って以来二度目です。バイクで片道なら気楽ですが、4輪で往復20kmはなかなか大変です。
ダム本体は「砂防ダムじゃない?」って思う程かわいらしいものでした。アーチ式ダムで日本最小だそうです。(西日本新聞には2番目に小さいとありましたが、最小がどこかは不明)

カードは10km以上戻り、険道50号沿いにある「しいたけの館21」で受け取ります。冬期だと次の諸塚ダムのカードもこちらで受け取ることができますが、もう春なのでそれはできません。こちらも食事処ありでした。
難所その2。諸塚ダムは険道50号を7km遡ります。この部分は初道です。先ほどの酷道より距離は短いものの、険道区間は2kmずつ二ヶ所あるため時間がかかります。ありがたいことにR503ほど通行量がないため、離合の機会は少なく、バックはせずに済みました。
難所その3。カード配付場所のえくぼ亭へ。諸塚ダムから7km戻り、そこから尾根筋へぐいぐいと8kmも駆け上がる必要があります。移動の長さも困難さも、この区間がNo.1です。このエリアは2012年に諸塚山スカイラインを走破したとき以来二度目です。

冬期休業するだけあり、この時期でも薪ストーブ稼働中でした。
お昼を過ぎていましたし、難所区間をクリアしたことだし、ここでお昼ご飯とします。と言ってもうどんかカレーの二択です(具は色々選べますが)。
帰りに倉の平展望所へ。7年ぶりにモザイク模様林相を見ました。


ここから先の3つのダムと配付場所はは全てR327沿いです。
5ヶ所目の山須原ダムはえくぼ亭から14kmほど。工事中のため立ち入ることができず、下流側から堰堤を撮影することができませんでした。配付場所の山本商店は堰堤のすぐ近くにありますが、「不定休」ということなので、運が悪ければ8枚が揃わない可能性もあるわけです。
6ヶ所目の西郷ダムは山須原ダムから10km。上流側から望遠で堰堤(というか水門?)を撮影できました。堰堤まで歩くにはそこそこの距離です。
距離があるため車で堰堤脇まで移動。駐車場もあり、ちょっとした休憩ポイントになっています。
下流側から見るとダムというより可動堰という感じです。

配付場所はさらに10km下った美郷の蔵。
ラストの最下流である大内原ダムは美郷の蔵から2km足らず。ここも可動堰タイプのようです。
下流側からは管理棟・発電施設があるため、堰を直接見ることが出来ません。

配付場所は6km下流の道の駅とうごうです。14:20ミッション・コンプリートなり。大変ではありますが、時間的には日帰りも十分可能です。
椎葉ダム到着から4時間30分(食事込み)、移動距離は110kmでした。スタートは予定より30分前倒しでしたが、ゴールはほぼ予定通り。食事時間を考えればまぁ計画通りと言って良さそうです。

また、せっかく8ヶ所の配付場所に行くわけですから、ダムカード目的の人がお金を使えるような機会や品があるといいのにと思いました。オリジナルのカードホルダーとかどうでしょう。

明日の最初の訪問予定地である西都市の都萬神社まで56kmで1時間ちょっと。これから直行すれば何とか15時台には辿り着けそうです。
尾鈴サンロードという広域農道を辿ったのは2010年のツーリング以来二度目です。都農ワイナリーへのトラップは記憶にはっきりとありましたが、その後県道40号を挟んで再び農道への分岐、その後終点までの記憶は曖昧でした。ただ、いざ走ってみると何となく記憶が蘇るものです。また、ナビには何度目的地設定をしても、なぜだか「ルートが探索できませんでした」というメッセージの繰り返し。何とかナビ画面に示されたポイントマークを見ながら辿り着く事が出来ました

写真は一の鳥居から。
到着は15:31。御朱印を頂くにはまぁギリギリでしょう。諸説あるようですが、16時までにはというのが暗黙のマナーのようです。

ちなみに、これが今年の初詣ということになります。これでも去年より2ヶ月近く早いんです。
二の鳥居の先に拝殿。

こちら都萬(つま)神社は日向国二ノ宮です。ちなみに一の宮は都農(つの)神社です。

二ノ宮の御朱印は薩摩国の加紫久利(かしくり)神社以来、ふたつ目です。二ノ宮・三ノ宮は意外と少ないようです。
このようなものがありました。

説明書きによれば日本書紀に、こちらの神社の御祭神が占いによって田を開き、収穫した稲から酒とご飯を造り、天照大神にお供えし、自らも召し上がったという記述があること、近くに酒元という地名があることが由来となっているとのことでした。


16:20過ぎに宿に到着。ゆっくりと相撲を見ることもできました。

初日の走行距離は378kmでした。
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