九州山地縦断ツーリング 2日目その4

 2011.9.24

梅の木轟の滝 〜 二本杉峠 〜 美里町の石橋 の巻
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 そして突然現れる通行止めのお知らせ看板。ここに辿り着いたのが14時だったので、ちょうど1時間足止めです。途中同じ看板を見かけましたが、3連休なので関係ないと勝手に理解していましたが、たしかに今日は祝日と日曜に挟まれただけの土曜日です。

 1時間ボーッと過ごすのも退屈だし、別ルートに逃げることも考えたのですが、酷道・険道ばかりなので1時間走ったとしても大した距離は走れません。R445を美里町まで走破するという当初の目的を尊重して、1時間待つことにしました。

 この時間にカミさんにメールを送っておこうと携帯を開くと久々に見る「圏外」でした。
 1時間待機するのは、またしても山奥のお宿で地図にも載っている「佐倉荘」の前です。本当にこのエリアは民宿系の宿が多くあるんですね。前に来たときは気にとめる余裕もありませんでした。自販機があったのは助かりました。

 日陰の石段に座って地図を眺めたり、交通整理のおじさんと世間話をしたりしていたら、1時間って意外なくらいあっという間でした。ヨーロッパ人のリゾート的「何もしない贅沢」というのをほんの少しわかったような気がしました。

 通行可能になる15時までに私の他に車が5台集まりました。

 15時の3分前に「行っていいよ」とおじさん。
 通行規制区間は2kmくらいでした。ほぼ15時には規制区間のすぐ先の梅の木轟吊り橋へと到着できました。でも、後ろの5台の車が来るまでは5分近くかかりました。工事部分はとても車が通れるような状況ではありませんでしたから。

 売店は閉まっています。
 梅の木轟の吊り橋は国道沿いにあって、スマートなデザインです。
 長さと高さはありますが、スリルはさきほどの樅木の吊り橋にはとてもかないません。
 吊り橋で対岸に渡ったところから梅の木轟の滝までの遊歩道があります。本日最後の試練です。今日はホントによく歩く(しかもアップダウンが激しい)日だ。

 ここは国道沿いということもあり、20年前に来たときも歩きました。
 下りきったところに小さな吊り橋があり、その下に梅が枝の滝があります。
 その少し先に昇竜滝。
 さらに上がっていくと梅の木轟の滝があります。写真では小さく見えますが、かなりのスケールです。

 今回は滝をたくさん見ましたが、どこも水量が多く、いい状態で見ることができました(それだけに鹿目の滝でふたつ見逃したのが残念)。
 梅の木轟から先はまたまた快走路となります。
 快走路はずっと続きます。
 二本杉峠へ到着です。なんかR445も20年ぶりだとずいぶん印象が変わって、余り酷道という感じがなくなりました。(ここから最後の追い込みがあるとも知らず)
 峠のお茶屋さんは営業中でした。
 ここからまたまた道は狭くなります。
 峠のすぐ先に展望所はあります。
 感じのいい場所です。

 すると、ここで携帯が鳴りメールを着信しました。1時間以上前にカミさんから送信されてきたヤツです。ならば、と返信を入力し送信しようとするもなぜかずっと「圏外」で送信できませんでした。今回は今までのパターンと違って途中の連絡が一切なかった(できなかった)ので、結構心配していたようです。

 展望所からは素晴らしい眺めでした。ずっと山深いところだったので、久しぶりの「開けた!」という感慨がひとしおです。ここからやっと山を下ります。
 しかし、ここから酷道445号の最後の試練です。狭いだけならもう慣れましたが、この部分は交通量がこれまでより多いので、対向車に注意しながら走ります。
 ついには未舗装部分まで現れましたよ。
 R218に下りたら左に折れて、2kmほど走って大窪橋へ。

 旧砥用(ともち)町には石橋が多くあるので、いつかじっくり小さいのも含めて巡ってみたいと思いつつ実行に移せずにいたので、ついでということで今回3か所だけですが見てまわります。

 今回のレポートを作成しながら初めて「砥用町」という地名(自治体)がなくなっていることを実感しました。このあたりで町村合併があったことは知っていましたが、自分の中では余りにメジャーな地名だっただけに、まさかなくなるなんてことは思っても見ませんでした。アップロードする前に気付き、「砥用町の石橋」を「美里町の石橋」に置き換えました。使われている字も含めて個性的な地名だっただけに残念です。それに引き替え美里町とはなんとひねりのないことか。
 次の馬門橋は国道沿いに入り口を示す案内板があるのみ。ここは車ではちょっと無理っぽいです。
 収穫間近の田んぼの脇を歩きます。
 入り口表示以外に案内がありませんが、この道でいいんでしょうか?
 すると下りきったところにひっそりとありました。

 回りを木々に覆われてちょっと暗い感じの場所で、橋の向こう側には小さな滝があったりもして、何とも独特の雰囲気です。ちょっと大分県竹田市の岩戸橋を思い出しました。
 橋のすぐ脇には、すぐ上を通っている国道の橋脚があります。岩戸橋みたいに平行に上下を走っていたらまたちょっと違った景色だったでしょうけど、そんなことを気にして道路の計画なんてしないでしょうしね。
 最後は川の合流点に架かる二俣橋です。ここもまた独特です。

 こうやって、数kmごとに目的地がある場合、小回りの点で有利なバイクですが、いちいちメットやグローブを外す面倒を久々に感じました。
 2日目のルートです(なぜか福岡まで入った)。

 工事での1時間の通行止めを取り戻すべく、予定してよりひとつ手前の御船ICから高速に乗り、後はひたすら福岡へ。途中1回くらいどこかで休憩をと思いつつ、余りの楽ちんさに一気に帰ってしまいました。
 広川SAの先と、鳥栖JCTの先で一旦停車してしまうくらいの渋滞箇所がありましたが、すぐに動きだし、車は多いながら70〜80km/hくらいでは流れていたので助かりました。

 暗くなる前の18:50に帰着。2日目の走行距離は312kmでした。
 よく走った1日目、よく歩いた2日目です。

 2日間の総走行距離は688kmでした。

 長々のお付き合い、ありがとうございました。
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