四国ツーリング 3日目 その3

2007.5.3

四国をあとに
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 このあたりが大野ヶ原です。眺めのいい所が次から次へと現れます。

 写真の先の方まで行くと、県道36へ出ます。
 県道36に出たところから、これまで走ってきた県道383を振り返るとこんな感じです。

 またまた、写真をクリックすると大きなサイズの写真が出てきます。
 絵になる草原の風景です。

 絶景ルートはこのあたりまでで、この先県道36はかなり細い部分も出てきます。また、眺望もなく、普通の山中ルートになります。
 県道36から東津野城川林道(西線)へのスイッチは道なりに進むだけでOK。県道36は大きくUターンする感じです。

 2車線の快適ルートとは言え、この起点からR197へ出るまで25kmもあります。
 東津野城川林道の西線も東線同様に走りやすいルートではありますが、景色のいいポイントがほとんどないのと、舗装が荒れているのが東線と違うところです。特に路面は小さな陥没による段差が結構あるので、普通に走っていたら怖い思いをしそうです。また、崩落した(少量の)土が広がっている部分もありました。本来なら楽しく走れそうですが、やや警戒しながら下ってきました。

 ただ、上手な人にとってはそんなことはないようで、途中で抜いていったロードバイクの人は、例によって3つ目のカーブの先では姿を消しました。
 林道の起点から35分かかってR197へ下りてきました。時刻はちょうど1200。1430のフェリーは無理そうですが、1530ならどうにかなるかもしれません。あとはひたすら三崎港を目指すのみです。
 ここから先のルートです。左の地図でもわかるように、宇和島の市街地をパスするため、県道57と県道283をつないでショートカットを企てています。しかし、この時点ではまさかあんな険道だなんて知るよしもありません。
 県道57から県道283へスイッチする地点にある道の駅みまで休憩&昼食です。県道沿いの道の駅は初めてです。珍しいですね。でも、とても規模の大きい施設でした。
 何となくカレーが食べたい気分でしたが、ここはバイキングがメインでカレーはなし。ツーリング中にバイキングでもないので、単品メニューはと見ると、うどんとおにぎりのみ。またうどんかよ、と思いながらも「じゃこ天うどん」にしました。しかし、このうどんが予想外の美味さでした。だしがいいんでしょうね、汁まで完食してしまいました。
 さぁ、あとはいよいよ三崎港まで突っ走るのみ。この時点で1325。1530のフェリーに乗りたいところですが、非常に微妙な感じです。

 道の駅を後にし、県道283を走ります。とても快適&スムーズな2車線な道でした。対向車も全くなくて、いい抜け道を選んだなぁ〜と満足しつつ、これなら1530のフェリーに間に合うかも、などと思っていましたら、突然道が1車線に。
 あまりの急変に最初は冗談かと思い、一応写真を撮っておきました。向こう側に抜けたら、何事もなかったように元通り、何てこともよくありますし。
 冗談ではなく、本気のようです。しかもかなり本気です。路面には落ち葉や木のくずが散らばっていて、滑りやすそうです。
 「せめて谷側にはガードレール付けてよ」とメットの中で一人ぼやきながら、「これってどこまで続くんだろう?」って少々不安になってきました。

 ちなみに、離合するような場所はほとんどないので、対向車がきたら、かなりヤバい状況となります。車同士なんて想像もつきません。
 県道表示があるところにはちゃんとガードレールがあったりなんかします。

 この区間は1速か2速、ときどき3速のギヤしか使えませんでした。写真にはありませんが、結構くねくねといやらしいカーブも続きました。

 結局国道に出る10m程手前までこんな感じの道でした。是非ツーリングマップルには「険道」ということを表記して頂きたいものです。区間としては5〜6kmで、所要時間は10分ちょいでした。幸いなことに対向車は1台もありませんでした。車で通るには勇気と無謀さが必要でしょう。
 宇和で給油をしたら、三崎港へまっしぐら。1530に間に合うか?
 八幡浜周辺ではちょっとした渋滞に遭いましたが、その後の佐田岬メロディーライン(R197)は快調に流れます。どうやら1500くらいには到着できそうです。
 港に到着したのは1502。これなら1530のフェリーに乗れるか?と思ったのですが、さすがに連休後半初日です。駐車場にはたくさんの(多分30台くらい)バイクがあり、順番待ち状態でした。私は2便後の1730の便となりました。2時間半待ちです。
 時間をつぶすにもすることがないので、待合所の椅子に座って、地図を眺めていたところ、上の写真で私のTDMの後ろに停めてある滋賀ナンバーのBMW R1100の方が話しかけてきました。お互いどういうルートを走ってきたか、とかバイクの話などで楽しい時を過ごせました。話を聞いてみると、相当の強者のようです。バイクで全国を駆けめぐっている感じの方です。「沖縄と関東の一部以外は大体行きました」と言ってました。

 フェリーで九州に渡り、大牟田の友人宅を拠点に、とりあえず阿蘇に行きたい、とも言ってました。さらに、

 「福岡には仕事で半年くらいいたことがあるんですよ

と言うではありませんか。よく話を聞いていくと、何と我が家から徒歩数分のところに住んでいたとのこと。近所のラーメン屋や焼鳥屋の話や、「あのタコ焼き屋はつぶれて、その後餃子屋になって、今はラーメン屋だよ」とかローカルな話題で盛り上がり、2時間半などあっという間でした。
 やっとフェリーが出航します。R1100氏は大牟田までの体力を蓄えるため、仮眠をとっています。
 半島の上にはずらっと風力発電機が並んでいます。

 乗客がかなり多かったせいか、R1100氏は眠るのを断念したようで、外に出てきました。どういうルートで行くか、地図を見ながら検討会議です。私は一番近くの大分宮河内I.C.からさっさと高速に乗るつもりです。R1100氏は暗くなるまでは下道で頑張りたい、とのことです。
 佐多岬半島先端を正面から撮影。

 佐賀関に着いたのは1850。ほぼ日没時刻です。
 タングバッグのベルト固定を忘れていたため、フェリーを下りてちょっと手こずっている間にR1100氏はすでに走り去ってしまいました。最後の挨拶をちゃんとしなかったなぁ。

 しばらく走っていると、右側にある道の駅の駐車場にR1100氏の姿が!。クラクションで強引に気付いてもらうと、彼は大きなアクションで手を振ってくれました。言葉ではなかったけれど、最後の挨拶ができました。もちろん、禄太郎の名刺は渡してあります。結局今回のツーリングでは最初に出会ったライダーと最後に出会ったライダーの二人だけにしか名刺を渡すチャンスはありませんでした。
 お二方とも、すぐにブログにコメントを書き込んでくれました。またどこかで会えるでしょうか?。
 R1100氏の記事はこちら  2012年に我が家を訪ねてくれました

 佐賀関から我が家までは約200km。普通は一気に帰る距離ではありませんが、高知からの道のりを考えると「もう一息」のレベルです。気合いでガンガン走りました。さすがに同じ姿勢の連続で身体が固まってきた感覚があり、鳥栖の手前の井上P.A.で小休止を取りましたが、その後ラストスパート

 帰宅は2130。3日目の走行距離は2日目とほぼ同じ474kmでした。

 3日間の合計は1019kmでした。昨年の出雲行きに続き、二度目の1000km超えです。

 帰宅後はどっと疲れが出ましたが、それと同じくらいの充実感を得ることができました。(翌日は全く使い物にならんくらい、へろへろ状態でしたよ)
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