|
ある程度想像はしていましたが、実際に呉の街中を走っていて、突然目の前に潜水艦が現れた瞬間はかなり興奮しました。
となりがゆめタウンっていうのが、何とも言えませんが。 |
|
「沈黙の艦隊」で見た魚雷発射の開口部が目の前に。
これって、港に係留されている状態では見えない部分ですから、本当に貴重な展示のやり方です。 |
「てつのくじら館」は3階建てです。1Fに海上自衛隊の歴史、2Fに掃海活動について、3Fに潜水艦についての展示がされています。2Fで展示されている掃海活動っていうのは「戦後処理」的なものと思っていましたが、現在も黙々と続けられていることを初めて知りました。機雷というものは現在のハイテク技術を取り入れたものが次々に開発され、今でも設置され続けられてるんだそうです。掃海活動にはもっと光が当てられてしかるべきでは、と感じました。 |
|
3Fまでの見学を終え、いよいよ潜水艦内部の見学に向かいます。 |
|
ここから入ります。 |
|
入ってすぐの左側にトイレと、その右隣に |
|
シャワー室があります。
潜水艦乗組員の真水使用量は、一般人と比べると、確か25分の1と書かれていました(多分)。 |
|
ここは何の部屋だったかな?。事務室っぽい感じです。 |
|
通路上部に艦橋へ向かうものかはわかりませんが、ハッチがありました。 |
|
当然のことながら通路はこの狭さです。 |
|
乗組員の寝室です。ガバッっと勢いよく起きあがったら、顔面をヒットしてしまいそうです。左右にはロッカーがあります。 |
|
右側ロッカー周辺。 |
|
調理場と思われます。かなり狭いです。
出来上がったら、左側の窓から
「へい、焼き魚定食お待ち」
って出すんでしょうか。 |
|
焼き魚定食が出てくる側。 |
|
そしてここが食卓のようです。10人も座れないくらいの小さなテーブルと椅子でした。 |
|
こちらも乗組員のベッドですが、先ほどのように3人部屋にはなっていません。仮眠場所なんでしょうか。 |
|
左側がベッドで、右側がさきほどの食堂スペースです。
中央の通路を進み、突き当たりを右に折れると・・・ |
|
短い通路の先に艦長室があります。 |
|
さすがは艦長。一人部屋です。
でも、椅子は意外とチープなビニール張りなんです。
ここから先は発令所になっていて、撮影禁止区域となります。操縦席や、トリム角度・タンクブロー等の操作をする場所、潜望鏡などがあります。潜望鏡をのぞくと、実際に呉の港の様子が見えました。見え方の鮮明さには驚きました。Nikonのロゴが入ってました。 |
|
今回も例によってお土産を買えるような所にほとんど立ち寄っていませんので、ここで購入します。
観光地でのお土産というものは、どこそこに行ってきたということがアピールできることが重要であって、中身はさほどではないケースが多いです。特に左の煎餅などはその典型でしょう。パッケージの強烈さもさることながら、中身の煎餅には潜水艦の焼き印が押してあります。右の方は地元名物ですから、一石二鳥って感じです。 |
てつのくじら館見学にはちょうど1時間かかりました。16:45に出発したので、多少混雑しても、宮島口まで2時間あればどうにかなるでしょう(閉店時刻は19時)。
呉出発時はまだ薄曇りでしたが、ふと気付くと前方の広島方面に怪しい真っ黒な雲が広がってきています。ぽつりぽつり来たかと思ったら、あっという間にそれなりの降り方になりました。しかし、そんなとき頼りになる地元のヒロ吉さん、タイミング良く若者たちがビーチバレーをしていた海浜公園のようなところに滑り込み、屋根のあるところで完全武装します。
雨は嫌ですが、ちょうど喉がカラカラだったのと、ミラーシールドをクリアに変えたかったので、ある意味いいタイミングでした。すぐ横に自販機もありましたし。
と、この時点では割とのんきだったのですが、広島の中心部は大渋滞です。福岡ではなかなかここまでつながることはないくらいの混雑です。ヒロ吉さんが比較的混雑が少ないと思われる道をつないでくれているのですが、それでもそんな状況です。さらに暗くなるし、雨は相当ひどくなるし、暗澹たる気分になってきました。一人だったらさぞ心細かったことでしょう。
そんな大雨の中でも最後まで私を見放さずに、ヒロ吉さんは宮島口まで付き合ってくれました。そして無事閉店時刻の25分前に到着し、カッパを着たまま20分前に入店しました。満席なので、しばしお待ちを、と待合い場所で待機していたのですが、そこは奥行きが広々していて、他人さまの迷惑にならずにカッパやブーツカバーを脱ぐことができました。
そして、いよいよ、感動の対面です。 |
|
宮島口駅前あなごめし うえのの名物あなごめしです。
期待以上の美味しさでした。夢中で食べていて、ふと周りを見るとほとんどお客さんはいなくなっていました。
ヒロ吉さんがいなかったら、間違いなく間に合っていなかったことでしょう。いくら感謝しても足りないくらいです。 |
食事の後、再び待合いスペースでお店の方の冷たい視線を感じ、あせりつつも完全武装に戻ります。最後にお店を出たのはもちろん私ら二人。外は相変わらずの大雨です。バイクを停めたところまで走り、ヘルメットとグローブを装着したら、ヒロ吉さんとはここでお別れです。
ヒロ吉さん、そしてしんさんもお付き合い下さりありがとうございました。次回は2年半も間を空けずにお会いしましょう。きっとヒロ吉さんは近いうちに鹿児島スイッチが入ることでしょうし。
宮島口から宿泊予定地の岩国まではR2をまっすぐなので、辿り着くことに関しては問題ありません。問題は例によって宿が決まっていないということです。普通は遅くとも夕食の時点でいくつかに連絡を入れ、これから向かう旨を伝えておくのですが、この雨で面倒になり「とにかく行こう」となってしまったわけです。
宮島口を出発して10分ちょっとで小降りになり、その後いつの間にかほぼ止んでいました。第1候補の宿の場所だけは頭に入っていたので、行ってみたところ見事一発で辿り着くことができました。土曜の夜のビジホなんて飛び込みでも楽勝です。
が
出てきたおばちゃんが「ごめんなさいね。今日はいっぱいなのよ」と言うではありませんか。暗い中、これから宿探しかぁ、と思っていると、カッパマン姿に哀れみを感じて頂けたようで、宿の隣にあるアパートの一室でよければ泊めてあげると言ってくれました。そこは長期滞在者のための部屋とのことでしたが、ホテル同様タオルから何から全て揃ってましたし、3DKの広さなので、濡れた雨具関係を広げて乾かすのには非常に助かりました。
2日目の走行距離は351kmでした。
風呂でさっぱりし、ビールを飲みつつ天気予報を見ると、明日は山口も福岡も曇り時々雨の予報なのであります。予定では周防大島を一周した後に福岡に向けひたすら走るプランで、帰着予定は20時。でも、できるだけ雨の中では走りたくないし、暗くなってからの雨中走行は2日連続で終わらせたいところ。地図を睨みながら周防大島をパスするか、いっそ柳井をパスしてR2で直接徳山へ向かうか、など色々なことを考えていると、眠気が襲ってきました。明日の朝考えればいいか。
フェリーでの寝不足、長時間走行の疲れで、すぐ横に線路が通っているにもかかわらずぐっすりと眠ることができました。
|
しまなみ海道ツーリング 3日目 その1へ |